タオルは薄く黄色のシミが移って、微かにオシッコの匂いがする。
そういえば数年前までは僕もおねしょをしてしまってたんだっけ、ベッドでこんな状況だとそんな記憶も思い起こされて懐かしいやら、恥ずかしいやらだ。
ミーナの方はというと、今、目の前で粗相
そそう
する瞬間を見られたことに対して、さっきからずっと顔をおおったまま「ハズカシイ……ハズカシイよ、タオルしまって……」と独り言みたいに僕に言っていて、そうでもしてないと発狂しちゃいそうな雰囲気だ。
そんなに思いつめちゃったら本当に気を失っちゃいそうだなぁと、僕もミーナの傍に横になりミーナの手を顔の前からそっと退かして軽くキスしてあげた。
未だつむったままの目はその唇の感触に驚いたように大きく開くとパチクリさせて僕を見る。 心移りが速いミーナだからもう意識が唇へいっちゃってる。
「キス、した?」
「うん、した……ミーナ、顔真っ赤だよ、大丈夫?」
「ごめんね、なんかムードこわしちゃったみたいで……」
「ううん、そんなことないよ」
耳がシュンと手前に倒れてるけど「じゃぁ最後までしてくれる?」って顔で僕を見つめてくる。
だから僕はってミーナの頭を優しく撫でて答えてあげた。
「うん、ミーナがよければ」
「……ホントに?」
ぴょこんと僕の答えに耳と顔を同時に上げるミーナが嬉しそうな表情へと戻る。
実際、ミーナが可愛くってそんな事まったく気にならないし……というより何でだろう、むしろミーナのオシッコの匂いや、粗相
そそう
しちゃって恥ずかしがる仕草にドキドキしている僕は、変な人間なんだろうか。
女の子はムードを気にするのに、僕みたいな男っていうのはそういう所、鈍感なのかもしれないな。
「んっ?」
ふと気付けば二人の胸の間には、さっきのぬいぐるみが挟まっていて、同時にそれを見下ろすとミーナが「えへへっ」と口元を緩ませた。
「どうしたの」って僕が訊くと、ミーナは「いや、なんかそのっ……」と答え辛そうに口ごもった後、
「出来ちゃった、赤ちゃんみたいにみえちゃったから……」
ポツリと呟かれたその予想外な答えに、胸がきゅんってなっちゃった……。
「ワタル……本当にこのままでもいい?」
体毛に染みたオシッコの事を気にしてるのだろう……ぬいぐるみを抱っこしたままミーナが上目遣いに訊いてきたから、返事の代わり僕はミーナをぬいぐるみごと抱き寄せ、密着させてあげる。
ミーナの下腹部から、外気に触れちょっとひんやりした湿り気を感じた。
「僕だって、……ミーナと、したくなっちゃてるから」
「うんっ、わたしも」
ミーナは片脚を僕の腰にまたぎ、乗っける。
「わかる?」って僕に訊いてるけど、暗いし、密着してるから、僕はミーナのお尻から手を周して指先でそ~っと指でなぞった。
「あぅん…… ワタル、違うよそこ……」
ミーナが僕の指先をキュッと掴んでもっと手前の方へ誘導する。
チュルンッ!急に入り込む指先が温められ、ミーナも「あッ」っと声を漏らす。
「ミーナ、指いれるね」
僕が指先に力を込めると、ミーナはちょっと腰を引き、小さく首を振る。
「ちがうのっ、ワタルの…… ん…ちん…で、して欲しいのっ」
俯きがちに、ほとんど聴きとれない声で訴えるミーナ。
何て言ったのかはもう、理解できてしまうけど、今までミーナが口にしたことが無い言葉。
今までいっぱいしてきたけど、ミーナがそんな単語を言う事は全く無かったことに僕は気付かされ、そしてミーナの顔が直視できないで僕は頷いた……。
ミーナの乗っけてる脚をたぐる様に腰を寄せると僕もミーナの股下に太ももを滑り込ませ、そのままでは、互い違いになってるから、自分の太もも部分でミーナの脚を押し上げてゆく。
「――はぁ、はぁッ……」
あとは、体を寄せるだけで、つながれる……そう思うだけで暴れだしそうな震えを感じる。
「ミーナ、いれる、ねっ!」
添えた手を確認しながら、僕はゆっくりおなか同士をくっ付け合わせるように、体を合わせ「くにゅぅ」と先端が膣口にこすり合う。
「あぅ……んッ!」
「はぁ、はぁ。 ミーナ」
くちゅ……くちゅん。
僕はもう切なくなってきて、入れようと数回試みたけど、ミーナのソコは受け入れる準備が出来ている筈なのにきつく締まっているので先端を撫で付けるだけでなかなか入っていかない。
「はぁ、はぁ、ミーナ……ちから、抜いてっ!」
「ぅあんっ! ワタルっ、待って……」
ミーナは僕の性器から腰を離すと、「ふぅ~」ってゆっくりと深呼吸をし下を向くと、オシッコで毛束になってるソコを指で左右に撫で付け、そのまま指先を押し付けるように自分の膣口をいっぱいに開かせるミーナ。
「こぷんっ」と小さく音が鳴って僕を迎えてくれるソコの内側が深いピンクに湿り気のハイライトを浮かべている。
「ワタル。 これで入れちゃえる……?」
「――んっんんッ!」
「やっ……んあぁぁうぅ!」
僕は返事も返せずに腰を埋めていく。
プックリ肉厚な膣口を押し広げ、温かい襞を感じはじめた所でミーナの呻く声が届き、頭の端っこの理性の欠片が、慌ててその勢いを一旦静止させる。
繊細なミーナのおなかの中に行き着くまでは慎重に、やさしく進めてあげたいんだ。
「――はぁはぁっ、痛くない? 大丈夫ッ?」
僕は何とか絞った声で訊くと、ミーナ涙目だけどちょっと微笑んで首を縦に振った。
じゅ、くっ……じゅ、くうんっ……
「はぁう、はうぅぅ~」
ミーナはぐうっと頭を枕に押し付けながら声を出して呼吸をしていて、その声に合わせてるかの様に、充血している膣内がにゅぶにゅぶと吸い付いては緩みを繰り返し、拒絶と受け入れの狭間を繰り返してゆく。
「ミーナっ…… ミーナッぼくもうっ!」
もう、我慢できないっ――ミーナの膣壁の圧迫が次に緩んだ瞬間に僕は力を入れてミーナの腰をたぐり寄せた!
ジュブブッ――ジュクンッ!!
「くううぅぅ!――」
ジンワリと突き上げた僕の性器がミーナの膣壁にたまっていた粘液をぐっちょりと外に押し出すと、その勢いで奥まで達した僕らの繋がる終わりに、恥骨が大きくこすれ、その周辺はたっぷりの愛液にぬめり温められてゆく。
「あぁううぅぅ……!」
快感に喉を絞るミーナが僕の肩に置いた手に反射的に力を込めると、その箇所が刺すような痛みへと変わる。
きっと高ぶった感情に反射的に爪が立ってしまっているのだろう。 痛みは一瞬で余韻に変わり、後はジンジンとする感触のみを残している。
「んんっ……――ぁあっ! ご、ごめんなさいっ」
気を使わせるつもりは無かったけれどミーナはすぐに気付いてしまい肩から離れると浮かせた手をグーにしてアタフタし、そのまま体を縮こませてしまっていた。
「ミーナありがとっ。 でもいいんだよ、僕平気だから。 だからギュッてしてよ」
そう言って僕の方から強く抱きしめてあげる。 ミーナもそっと僕の背中へ腕を回し、同じ様にギュッてした。
でもその手はグーのままで、ミーナはやっぱり優しい……。
ぎゅうって目を瞑っているミーナの耳が僕の目の前で可愛らしくピクピクと動き続けていて、未だ痙攣が治まっていないミーナの膣壁と連動してるみたいだ。 優しく耳を撫でてあげると少しずつ感覚が広くなっていって、そうしてあげると何とか落ち着いて呼吸が出来るようだ。
ヒクン…… ヒクン……
「あっ… あっ……」
治まってゆくのを待ち続けていると、おしっこを切らすときに似た小さな震えを数回に分けて終わらせるミーナは、クククっと次第に耳を後ろ側へゆっくりと倒していった。
「……大丈夫だった?」
ミーナの赤らんだ表情を気にして僕は訊くと、大きな呼吸を吐きながら(きもちぃ……)と微かに唇を動かすのが見て取れる。
性器全体がしっかり収まってる今はミーナの呼吸に粘液がゆっくりと蠢くのを存分に味わえ、幸せだ。
「――はぁ、はぁ ……ワタル、きもちいいね」
ようやく挿入感を受け入れきったミーナが、もう一度はっきりとした声で僕に伝えながら、僕の背中を擦るミーナ。 何とか爪を引っ込ませられたみたいで、滑らかな手の平が汗ばんでる僕の背中を何度もなぞる。
「うん。 ミーナの中、きもちいい……あんなにいっぱいオシッコしたのに、ぬるぬるでいっぱいだよ」
「やだ、ワタルったら…… おしっこしたって流れてったりしないよ?」
「そっか……」
「うん、えっとね……オシッコ出るとこ、ちゃんと見えるよ。
後で……教えてあげよっか?」
「えっ! ……え~っと」
僕が返答に困っていると、髪を撫でながらウットリしていたミーナが急にハッっとなって
「あっ! 何言ってんだろう私っ……」
僕と同じようにうまく思考が働かなくなってきているのであろうミーナは、「あのっ、そのっ……そうじゃなくて」と自分の発した言葉を訂正しようとあたふたと目を泳がせていた。
「恥ずかしがらないでいいよ……。 だってミーナの事もっともっと知りたいんだもん」
僕の言葉を聞くとミーナは再び落ち着いてトロンとした目つきへと戻ってゆく。「もういいや」と意識を投げ捨てる様に、お昼寝中の幼児みたいな浅い呼吸で僕の胸に顔を押し当てていった。
*************************
脈打つ音、きっと心臓の音、そのどこまでも沈んでゆく様な感覚に耳を澄ませる。
内側に響くそれは、僕のかミーナのか分からないけど、もうどっちでも同じなんだろう。
挿入感の心地よさに飲み込まれてしまい欲求が剥き出しにされた僕らが求めるのは、きっと同じなんだろうから。
僕はミーナの柔らかくって真っ白な毛並みのその頭を「いいこいいこ」してあげながら自分の方へたぐると、ミーナも僕の脇下から肩へと手を周した。
「はぁ~、はぁ~……」
すぐに訪れる行為への高鳴りか、その抑えきれず荒くなった呼吸をお互いが認識させ合うかのように口元へかけ合い、見詰め合う。 ミーナの青炭
ブルーグレイ
色の瞳がランプに照らされ、深い紫色を浮かべるそれは、女の子の表情に一層の妖美さを醸し出している。
「ワタル……はぁ、はぁ……もう動かしたいよ、動いていい? ねぇ?」
「ハァ、ハァ……うん、しよう」
僕の返事に浮かせた側の片脚を絡ませるミーナ。 膣内に咥え込んだままの動作で股がヒクつき、しっかりと固定に至ったのを僕は確認した。
「す、るっ、ねっ――――あぅ、んんっ!」
ミーナが先に腰を引いて、すぐに押し込む。
ちゅっく、ちゅっくん!
横向きの、そんな動きにくい体勢だから、ゆっくりと半分だけ引いた後、すぐに柔らかい膣襞へと放りこまれるその緩やかなうごめきは、激しい動きでは感じにくい、繊細な襞の絡み付きを見せ付けるかの様に与えてくれて、ミーナの内側を満たさんとばかりに自身の性器が大きく持ち上がる感覚が伴いだす。
ミーナの方も「もっともっと」と僕の腰に乗っけてる片脚で自身を懸命に寄せようとしていて、その動作でヒクン、ヒクンと下腹部に力がこもる。
僕のを心地よく締め付け、三度目の押し込みの時に耐え切れなくなった僕自身の性器の皮がミーナの膣内でジュルンと一気にむける感触がした。
「ぐっ……んあぁ!」
僕は堪えきれない声をミーナに届かせる。
「はっ、はぁうん……ワタル。 ぬげちゃったッ?」
ミーナも膣中で感じるその変化を敏感に感じ取って、大きな呼吸の合間に嬉しそうに僕に囁きかける。
にゅっく、ちゅっく……ちゅぷ。 にゅむん!
にゅぶにゅぶと直に伝わる性器への凄まじい感触に僕は思わず腕に力がこもる。
「はぁうん、あんっ! 脱げたらもっと気持ちよくなった? ねぇっ! もっと気持ちよくなってワタルっ! あんっ! あん!」
ミーナが腰を大きく揺さぶり、跨がせた脚で僕の腰も揺さぶらせ、熱い交わりへ変えようと一生懸命で胸が熱くなる。
剥けきったその刺激に弱い僕の性器に、いたわる様に、無数のやさしいひだひだがミーナが動くたびに粘液と共に揺らめき、撫で付き続け、僕は一気にあの上り詰めてゆく感覚を体中にほとばしり、玉になった汗がミーナの体毛を張り付かせはじめた!
「んっ――ぁ! ッミーナぼくッ……もうっ!!」
でも――まだ終わりたくない!
ジクジクと緩やかに近づいてくる限界を必死に抑えたくて、ミーナの背中から腰下へとに手を移動させ、ぎゅうっと抱き締めた。
「ぁん、あぅん! やだっワタル、まだ終えないでっ! おねがッ――いっ」
ミーナも僕と同じ想いを発し続けているが、それとは矛盾した身体の動きが激しく限界の先へまで上り詰めさせようとユサユサを速めてきて、二人の下のベッドシーツにしわが寄ってゆく。
「まだっ、まだっ、まだっぁあん! ぁあん」
くちゅ、くちゅ、くちゅん!くちゅんっ!
心地よく響く粘液の音が、興奮した思考に、次第に届かなくなってゆく。
「ふぁあんっ! ぁあん、ぁあん、きそうっ! きちゃいそうっ!」
(気持ちいい、キモチいいっ!キモチイイっ――――)
快感だけが壊れたようにリピートされ、頭に張り付き、焼き付くような鼓動が呼吸を苦しくする。 それでも僕らは互いを呼び合い、きつく、きつく抱きしめ合って、のぼっていく感覚に身を任せた。
「ああっミーナっ、ミーナッ!!」
頭の中が掻き回されてる様な感覚が暴れだす。
射精する寸前のあの胸の締め付けが僕の呼吸を乱す。
――まだ感じてたい、感じてたいのにっ!
『ミーナぁ!!』 力いっぱい身体を突き合わせる!!
『んああっ――ひゃぅん!』
ギシッ……ギシ、ギッ……
ふかふかベッドのスプリングが音を立てて静まっていった……。
「んんぅッ! ――はぁ、はぁ、はぁ」
ぎっちりと押し込ませた僕の性器は、子宮の入り口のなだらかな隆起にあてがわれ、ぎりぎりの痙攣を起こしている。
「……はぁ、はぁうう」
ミーナの方も僕の下で、寸止めに苦しんでいる様な切なそうな顔を見せている……
気付けば僕は、腰に来ているミーナの太腿をガシリと掴み、一気に下に組み伏せていた。
そして僕は何故、ミーナをこんなに力いっぱい押し倒しているのか分からなかった。
激しい快楽に一瞬、我を失っていたんだろうか。
「乱暴だったよね、ごめん!」
以前、発情期になったあの時の事件を思い出すのではと、そのトラウマを呼び起こすんじゃないかと思ったから心配になって僕が言うと。
「ハァ、ハァ。 ううん、なんだか男のヒトって感じ……ドキドキするの。 ワタルでいっぱいなの。
だから、もっと、もっとぎゅってして、お願い」
……
そう言って胸を反らすミーナに僕は覆いかぶさる。
すぐにきゅうぅと抱き付くミーナは目をつむって、異性のその膣壁に満ちている存在感を、記憶するようにじっとしたままで深呼吸していた。
「ミーナ……」
いつの間にか、何度となく重ね合わせてきたその行為に、今もこうして、つながる事が出来た喜びを僕も味わう。
暫くこのままでいさせてあげたかったけど僕は耐えられそうも無く、入れ込んだものを再び熱い交わりへ変えようと腰を浮かせた。
けれどもそんな僕をミーナはヒシと抱き寄せて頭を横に振った。
「やだ、ワタル。 終わらせたくないよぅ……」
「あっ……大丈夫?」
ミーナの目元を拭ってあげると自分の涙に今気付いたのだろう、「えっ……あれ?」と目をパチリと開いて指先で雫を確認していた。
ミーナは、怖れてるんだろうか……
ずっとこうして、二人でいる事を強く望んでいて、その考えを押し殺しているんだろう。
だからぬいぐるみを抱いて「赤ちゃんみたいだね」って間接的な想いを伝えたりしているんだと。
お互い、残って欲しい。 つなぎ止めたい……愛し合いたいって。
「ミーナ、僕も同じだよ。 一日でも多く、長くこうしていたいから」
「あのね……私、知ってたの。 ワタルがここに来ようとしてくれたのは、私の言葉だったって……それは、私のワガママだったのにワタルはいっぱい悩んでくれたんだよね。
ごめんね。 ワタルを困らせて、ごめんね……
でも、お父さんも、お母さんも、ワタルもっ、失いたくない……みんな、みんな失くしたくないのっ」
「大丈夫だよミーナ、見つかるさ。 見つけてみせるよ絶対」
「今だってそう、私の部屋へ強引に引っ張って、こんなことさせちゃって、私、つなぎ止めたくって!」
「大丈夫……」それが、おまじないになるようにと、何度もなだめる。
次から次へと溢れるものが止まらないようで、泣き止むまでそのまま頭を撫でてあげた。 たぶんずっと前から無理してたんだろうな。 サーカスでの生活を抜け出し、危険な目にずっと遭ってきた、今だって変わらない。
「ぐすっ、ごめんなさい、何でだろ。 途中でこんなことッ…… 私を故郷にまで連れてきてくれて、こんなにも私の事、思ってくれてる。 それってとっても幸せな筈なのにっ、嬉しいのに……怖い、こわいの……」
気が付けば僕らは向かい合い座った状態で、ミーナは僕の胸にすがり付き、顔を押し当てていた。
僕の素肌に涙は弾かれてミーナ自身の頬の毛に吸収され、ぐしょぐしょになってしまっている……。
「うん……ミーナが今まで苦労してきた事は、僕には到底想像出来ないんだ。 それが今も、いい方向へ向かっているのかも解からないまま進んでるんだから不安なのも無理ないよ。 だからさ、我慢しないで、ね?」
「グスッ……うん。 ありがと、ぐすん……」
その背中をさすってあげながら、少しでもミーナの負担を無くしてあげられたらってそう思のだった。
「……体、冷えちゃったね。 お腹も暖めないと風邪引いちゃうし……ミーナ、立てる?」
「うん……」
一緒に起き上がると、僕はその湿ったおなかを手でさすってあげた。
「……ありがと」そう言って、まだ赤くなったままの目で表情を緩ませるミーナは、ベッドシーツを外してそれに包まり起き上がる。 ああ、そうだった服を汚してたんだっけ。
僕も自分の服を羽織る程度に着ると、ミーナの汚れた服を小脇に抱えて、「いこっ」とミーナに手を伸ばした。
お風呂場は、さっき居たリビングの奥だ。だから、ランプを持ってきた方が良かったかなと思ったけれどミーナが「ぐすん、大丈夫……夜目利くから」なんて鼻をすすりながら答えてたので暗がりの廊下の中を再びミーナに手を引かれる形となった。
……で、不安的中というか、視界が滲んで見えなかったのだろう。 ミーナが「きゃ!」っと短い声を上げ、握ってた手に思いっきり力が加わったので僕は慌ててミーナを引っ張り上げた……下り階段を踏み外したのだろうか、あぶないあぶない。
*******************************
引き戸を開けると、少し湿っている木の感触が足で微かに感じる。
脱衣所と洗面台のスペースだ。 僕も少し目が慣れてきているからふんわりと白いミーナの姿が際立って見える。
「ワタル、待っててね」と洗面台の下の棚からマッチのような物を取り出すミーナはシーツに包まったその姿のまま浴室に入って行き、すりガラスの向こう側でぽっと明かりを灯していた。
そして中からゴシゴシと洗ってる音がしていて、どうやらシーツを洗っているんだろうことが分かったのでちょっと待っている事にした。
うん、そうだ。 その間に、ミーナの服も洗っておいてあげなくちゃ。
手洗いに関しては僕ももう手馴れたもので、洗面台の方でしっかり済ませた後、傍に合った小物干しに吊るす。
その吊るされたミーナの服を見てると、そこだけ切り取ったイメージ画像にするとなんだか女の子の一人暮らしみたいなイメージだな~なんて事を想像してみちゃったり。
そうこうしていると「ワタル、入ってもいいよ」と浴室から遠慮がちにミーナの声が響いた。
「あの……一緒に?」
「うん、やだ?」
「そ、そんなこと無いよ」
「えへへ、恥ずかしがり屋さんだね。 ワタルってば、さっきまでいっぱい気持ちいいことしてたのに」
確かにそうだけど、やっぱり慣れないなぁ、こんなシチュエーション。
がちゃりとミーナの手が半分だけドアを開けて待っててくれてるから「じゃぁ、入るね」と遠慮がちに僕はその明かりの方へ歩んでいった。
使いたてだから浴室のこもった湯気が開いたドアの外気と混ざり、いっそう白く視界をさえぎる。 そのタイルの床に足を踏み入れた途端、
『うわっと!』
いきなり飼い主の帰宅に喜ぶ座敷犬みたいにミーナが僕の胸に飛び込んできた。
白い空間に、ミーナの白色の姿は、ちょうどカモフラージュみたいだ。そんなことを思ってる間に、僕をちょっと強引に浴室の奥に引き込んでいったのだった。
ミーナが出入り口を背にして尻尾でドアを締めると湯気が少し引いていったので室内の様子がクリアになる。
そして抱き付いてきてるミーナの全身は、むにむにとした泡がいっぱいで、
「シーツと一緒に私も洗っちゃった!」とミーナは照れながら言う。
「ははは、ミーナの体、便利だね」
見ると浴室内の小窓に軽く絞ったシーツがたたんである。ブラシとしては柔らか過ぎる体毛だなって思うけど、短毛種なミーナのそれは、体に擦り付けるだけで洗い物を十分綺麗に出来そうだ。
「えへっ、でも叔父さんたちには内緒だよ。 これやったらお行儀が悪いしね、横着しちゃ駄目って昔怒られちゃったんだから」
「まぁ、たしかにね」
「じゃぁ、これも……内緒にしようね……」
そう言うとミーナは、ピタリとお腹をくっつけ、そのままスリスリと全身の毛束で僕を撫で回しながら一生懸命、泡をなすって、そうやって洗ってくれようとしていた。
「ワタルも、一緒にキレイになろうね」
そう顔を上げたミーナの鼻の上にはちょこんと白い泡が乗っかってて、ふわふわと揺れている。
石鹸が柔らかい毛質によって良く泡立てられていて、その体を使って僕の肌を優しく撫でてゆく感触は今までに感じたことの無い程心地よくって、おもわず声を漏らしてしまう。
ミーナはそんな僕を見て嬉しそうに笑んでみせ、その抱き締めてる背中側の手を大きくさすりながら、
「ワタルの体ってね、全身ツルツルだから気持ちいい~!」って耳元で囁きかけられ、そんな感想に小恥ずかしい気持ちが沸いてしまいちょっと顔をそらした。
「……ミーナの方が、きもちいいよ。 ふわふわで温かくって」
僕も素直にミーナの感触を伝える。
女の子のカラダの弾力は、自分のと比べるまでもなく柔らかい。その上ミーナの生え揃ってる体毛が輪をかけているから反則的だなっていつも思っちゃうくらいだ。
「よかったぁ。 じゃぁ、どっちも得しちゃうねっ」
と、ミーナは更に泡で隠れてるおっぱいの弾力を僕に伝える様にカラダを寄せ、回した腕で背中をさする様に洗ってくれてる、ホントに心地よくってずっと撫でてて欲しいくらいだ。
そろっと僕の股の間にミーナは太腿を差し入れると顔を赤らめて目を下にやっている。
「……ワタル、まだ洗ってない所、あるよ」
そう言いながらゆっくり僕の前でしゃがみこむ。
「み、ミーナっ」
僕は身をよじると、「やっ、じっとしてて」と制して、泡でいっぱいのそのオッパイの先端を、僕の性器に片側づつぷにぷにと当てがって、まるで観察してるように起き上がってゆく様子をみつめている。
「じゃぁ、ここもこうして……」
小振りで形のいいオッパイをミーナは両手で歪ませ、懸命に谷間をつくっては、僕のをその中に入れ込もうとした。
ちゅるん! 次第におっきくなってきてる僕のをちょっと包み込めず、外れ、また挟み込もうと頑張って谷間をつくっては、無理にでもその間に入れ込もうとしている。
「う……うあっ」
首下から続く長毛の部分の撫で付けと、両側からたゆむオッパイにいじられ“もみくちゃ”にされ、ビクビクと僕の性器は射精前の、あの感覚を感じはじめる。
「ワタル、さっきは我慢させちゃってゴメンね…… もう大丈夫だからね、いっぱい出して」
胸の中で少し痙攣してるのに気付いたミーナは、僕のを逃がさないようにと密着させながら、全身でリズムを取るように小刻みに動かし、胸の谷間の中もにゅぶにゅぶとうごめき続ける!
「ごめんっ もう――だめっ」
動いてほしいのか止まって欲しいのか自分でもわけが分からず、僕はユサユサと動き続けるミーナの肩を押さえ込み呻
うめ
いた。
「ワタルっ……」
ミーナは胸を寄せていた手を離すと、すかさず僕の腰下にぎゅぅうっと抱きつき、その泡でいっぱいのヌメヌメした全身を使い、胸の間から首筋、頬
ほほ
にかけて僕の性器を滑らせ、こすり上げる!
ミーナのムチムチとした身体と滑らかな泡々が大きくスライドしてゆくそれはベッドの上で感じた挿入感の様で、それもスライドしてゆく間ずっとその感覚が続かせられて泡にまみれる中で「びくんっ!」と大きく跳ね上がった。
「――――っあ、ぁああっ!」
僕はその場でつま先立ち、僕自身の下腹部とミーナのぷにゅぷにゅした頬に挟まれてる性器の先端からぴゅくビュクッっと泡と同系色の、でも粘度のあるそれを噴き上げるように出してしまった。
「はぁ、はぁ、はぁ」
ミーナは頬を擦り付けた状態のまま、その脈動に耳をすませているみたいに僕の射精がおさまるまで目を瞑ってじっとしてくれていた……。
んっハァッ、ハァ、ハァ…… 呼吸を求め、天井を仰いでいた僕は、しばらくして下半身に目を戻す。
僕のへそ上辺りと、ミーナのその猫の様な耳の片側にべったりと付着したソレ。
ミーナはそっと腕を解き、僕のおへそに垂れたソレを指でそっとなぞると
「ほらっ、いっぱい出たっ」と笑いかけた。
「ごめん、ミーナのほうにも付いちゃってる」
僕はミーナの、その独特な形状の耳奥にソレが垂れていかないように掌
てのひら
ですくい取ってあげた。
体毛に絡んだそれは乾いた毛に付着しているとなかなか取り辛いモノだけど今だったら泡と一緒に洗い流せるので安心だ。
「じゃぁ、目を瞑っててね」僕は耳奥にお湯が入っていかないようにミーナを促して、「うん」とミーナが返事してピョコと前面に倒したのを確認し、頭から洗い流してあげたのだった。