仮)好色平凡な中年オヤジがガンダムワールドを行く 作:触手スライム
2019/3/11 誤字を修正しました。 ロココ→コロロ
”初雪”と”べんてんまる”は、戦闘後の応急処置を船体に施した後、入港予定時間を12時間超過し、目的の月面都市グラナダの港へと着陸していた。
グラナダは、月面に複数ある都市の中で、最大のフォンブラウンに次ぐ規模の都市である。
元々は、サイド3建設のために資材をマスドライバーで打ち上げる為の基地であったが、長期化と様々な施設の増加の為に、リング型に規模を拡大していった都市であるが、火星圏、木星圏開発の窓口として機能する地球圏の玄関、サイド3への港として徐々に規模が大きくなっていた。
現在この都市には、アナハイム・エレクトロニクスの支社が置かれている他、フォンブラウンから強制的に退去させたれた人々が、連邦政府への不信感や反感を持ちながらグラナダ市に定住する者、サイド3への輸送船を求める者に別れ、それぞれが主張を譲らず一触即発の雰囲気を漂わせていた。
そんな事情もあってか2隻が投錨したのは、グラナダにあるメインゲート周辺にある大型船用の投錨地であるが、近くには他の大型船舶も着陸しておらず、空港のような小規模な管制設備があるのみであったことに、みな安心していた。
それは、先の攻撃の爪跡を消し去ることができなかった船を、衆人の眼にさらすことなく船をおろせた事と、これ以上の面倒を避けたいという思いからであった。
そんな中、貨客コンテナから荷の運び出しが始まり、それらを要請によってやってきた港の業者へと引き渡す作業と平行して、湾口に備え付けられている電源や水といったライフラインから船舶用の推進剤などを充填する様々なケーブルが港の職員により次々と延ばされてくる。
それら作業はのののののや、バファリンが確認しながら進めていた。
そして、”初雪”船内にある唯一のレクリエーションルームには、誰も入らないように人を配置した上で、”初雪”船長タズサ、副船長ブリシア、警備部門代表代理トップ、”べんてんまる”船長コロロ、パイロットのキャメルが集まっていた。
普段は固定されている6人掛けテーブルが椅子と共に並べられ、大型パネル画面に向かう用に座っている。
その大型パネルの前には、タズサが立ち、脇に顔色の悪いブリシアが、大型画面へとケーブルが延ばされた端末を手に立っていた。
「皆、忙しいところ集まってもらったわけだが、まずは現状を確認したいと思う。
今回、思うことが多分にあるだろうが、正確な状況と数字を確認したあと、課題や善後策を練るのでそのつもりでいてくれ」
タズサがそう切り出すと、レクリエーションルームにある大画面に船の外観概略が表示され、それには所々が赤く染まり、その濃さが異なるそれに視点があつまる。
その様子を横目にタズサは、自らもパネルが見えるよう配置した椅子に座る。
「それでは、私[わたくし]から代表して報告いたします。
まず、”初雪”から報告しますので、誤りがあれば都度指摘をお願いします。
今回の被害箇所は、船体上部ハッチ大破、船尾装甲剥離、機関部に異常音、貨物コンテナ外装が一部融解、船体船尾機関砲大破、船体下方機関砲大破。
なお、被害のあったハッチに収容されていた、観測用ランチ、VIPのシャトル、脱出艇は全滅ということで、敵MSの攻撃がハッチ内部に侵入し、これらの燃料タンクに引火したのではと整備主任から意見を頂いています」
ブリシアは、一度端末から視線を椅子に座る面々へと移す。
ゆっくりと、見渡したあと続ける。
「MSは、小破2、中破1、大破1となっています。
被害の少なかった機体は、他の破損した機体から部品やパーツを流用して1機は稼動状態になっています。
しかし、パイロット4名中、2名が負傷しました。
その中でもレイホウが重態です。
右上腕、右脛骨折、左太腿、頭部に深い裂傷、全治3ヶ月。
シーマも、負傷し額に深い裂傷、全治2週間ということです。
なお、術後の確認により当初より期間が延びたとの話を船長がドクターより聞いています。
内勤からは、主に機関砲やハッチ付近から14名の死者、行方不明者がでており、軽症を含めた負傷者は21名。
おもに頭を打ったことによる検査が主体との事ですが、医務室で数日間の治療が必要なのは、2名となっています。
これらから乗員92名中、凡そ3割が行動不能状態ですが、幸いにして乗客、貨物に怪我人、損失は確認されませんでしたし、元々が軽症だったこともあり、既に殆どが復帰しています」
画面にない内容を説明し終えたブリシアは、しばらく様子を見ていたが指摘が来ないことを確認し、次の資料を表示する。
「それでは、”べんてんまる”の被害状況を報告します。
船体正面ハッチ大破、コンテナ固定アーム1機破損、他周辺の外装の剥離が多数。
右舷コンテナハッチ破損、右舷コンテナ及び船体の一部が融解、船体上部ハッチ大破、船体右舷姿勢制御スラスターに異常、対デブリロケットランチャー大破。
船体内通路にまで被害が及んでいる箇所があり、応急処置として溶接した上で該当区画の気密ハッチを閉じたままにしているということです」
説明が進むに連れて、コロロは居心地の悪さを感じ、体をゆする。
(最初の話だと、輸送が大事だから輸送船がいいと言っていたんだがなぁ。
なぜ、突撃なんてしたんだ?)
あらためてタズサは疑問を持ったが、続きに集中する。
「MSですが、2機喪失。
これは、敵戦艦へと特攻と敵艦載機の自爆により、失われている為、未帰還とはしませんでした。
残存MS2機はどちらも深刻なダメージがあり、稼動状態になるのは1機のみということです。
幸い生還したパイロットに大きな怪我は無いそうです。
続いて、内勤からは各所にて負傷者がでており、負傷者は43名ということです。
内、重傷者が14名。ベッドが足りていないので、動かせる患者は”初雪”に移動しています。
結果、現状では凡そ5割が行動できない状態にありますので、既に復帰している人員もいますが、船体の状況を考慮すると、港を出た後も航行に支障が出る状況が続くと予想されます」
ブリシアはそう締めくくると、変わりに立ち上がっていたタズサが座っていた席へあたり前のように座る。
タズサは、ため息を吐きつつ正面へと移動する。
「さて、これが現状の被害となっているのだが、結果として今回の乗客への被害が無かったのは、MSに乗り込んだパイロット達の貢献が大きい、これに対して会社として報奨金をだす事を約束する。
・・・・・・とはいえ、死者がでたのも事実なので、対応で忙しいとは思うが3日後に葬儀を行う。
遺体のない者に関しては、普段良く着ていた衣服の上下を入れるように手配を頼む」
そこで言葉を区切ったタズサは、コロロとパイロットの2人に視線をやり、返事を返したのを確認する。
「次は、当面課題になるわけだが、これは4つある。
1つ目は、船のダメージだが、これは思ったよりも大きい。
2つ目は、MSの抱える問題。
3つ目は、MSも含めた補充の問題だ。
4つ目は、今回の件が何かを分かった範囲で教えたいと思う。
まずは船のダメージだな。
グラナダは、今、船がひしめき合い、メインゲートへの進入が制限されている。
そのため、当初立てた予定では、湾ドッグの利用を諦める事となったのだが、今になって思えば、これは今後に影響が出る。
儂は、今回の復路でサイド3に戻ったのち、グラナダへの定期便として”初雪”を運行し、各サイドへの定期便に”べんてんまる”をと考えていたのだが、状況が変わった。
サイド3に戻り次第、両船共にドッグにて補修を受ける事になる、その上で万全を期して活動再開となるが、補充資材が何時になるかは未定となっている。
これらのスケジュール調整は、私とブリシア、コロロとで長距離通信を併用してコロニー公社や航路管理局、メーカーと連絡を取りあい、今後の予定を決めていく」
タズサは、そこまで話すと一度に話したからか、少し疲れを感じていた。
そこへ、いつの間にか席を立っていたブリシアが横からチューブを差し出してくる。
「ありがとう」
そう小声でブリシアにタズサが返すと、うれしそうに微笑み飲むのを促す。
一口飲むと、カラカラに乾いていた口が潤い、再び口を開く力がわいてくる。
(最初から用意しておけば良かったな)
若干の反省と共に、他の面々をみて配慮が足りていないと再び反省した。
「何か飲みたければ、今のうちにとってきてくれ」
その言葉の後に立ち上がったのは、トップとキャメルで、続いてコロロが販売機へと向かっていった。
やがて、全員が席に戻るのを確認し再開する。
「次の課題は、MSになるがあがってきている問題は全部で43項目になる。
その内の3つが暫定であれ対応できそうなので、話しておこうと思う。
ひとつ目は通信不具合、これはザクの仕様では有効通信距離内においても、MS戦では使えなかったという事だが、あっているのか?」
そう言って、タズサはトップとキャメルに発言を促す。
「そうだよ。
たぶん、5キロ以内でも相手が後にいたり、機動戦をしていた時には、まったく反応が無かったと思うね」
「わたしも、同じ印象を受けました」
トップとキャメルは椅子に座ったまま、順番にそう答えた。
「これについて、整備長ののとバファリンから話を聞いてある。
MS‐05Bの有効通信範囲は20キロだが、受送信機が後頭部にあるので、相手が前にいる状態や、急旋回、相対位置が上下に分かれていると、唯でさえ通信がしにくいあの状況下では、良くて10キロが限界だろうとの事だ。
これは、2人の印象を裏付けているが、根本対策は設計での問題であることから、次の機体が来るのを待つしかないそうだ。
そして暫定対策だが、MSの頭頂部、または頭部の両脇に受送信アンテナを配置する。
前者は長距離の通信能力に機体ができて、後者は短距離での機体間の通信に期待が持てるとのことだ。
何にせよ、この2つであれば改修で取り掛かれる内容だということなので、よく話し合って貰いたい」
「「はい(よ)」」
タズサの言葉に、トップとキャメルから返事が返る。
しかし、キャメルが続いて質問を投げかけた。
「機体の改修については、どちらかで無ければいけないのですか?
・・・・・・両方を用いたほうが良い気がしますが」
素朴な疑問を投げかけるキャメルにトップが頷いていた。
「恐らく、後で同じ事を言われるだろうが、頭部内の余剰スペースに問題があるらしい。
元々ある通信装置に制御装置を追加して分配、さらに通信装置を設置することになると、その分を他の場所に配置しなければならないと言っていたな。
内臓ケーブルが多くて、無理はあまりできないそうだ。
儂の意見で言えば、頭頂部のアンテナはリーダー機にして、他は両サイドにするというのも良いだろうな」
タズサの説明に、キャメルは納得した表情していた。
(史実のブレードアンテナや、顔の横にあったアンテナ位置には意味があったんだな。
にしても、対ミノフスキー防御で機械から配線までが樹脂なんかで覆われて大きくなっているのは、どうにもならないのかね)
頭の中で、ザクシリーズのアンテナ位置を思い出しながら、配線が外に出ているザク頭について考えていたが、すぐに話を続けようと思い至る。
「・・・・・・次は、MSのメインシステムに負荷が掛かっている件だな。
具体的な、問題は照準[ロック]時に処理が遅い、メインカメラの索敵能力が低い、望遠画像の反応が遅いと3つになるわけだが、整備長からはシステム標準の仕様だといわれている。
対策になるが、機械的な問題としてメインとなる処理装置の入れ替えと、頭部のカメラレール保護をしている支柱を取り除くことが必要ということだ。
ソフトウェアとしては、機体の位置情報、操縦内容、メインカメラ映像、通信内容などを記録しているレコーダーが、ミノフスキー粒子下で位置情報が分からず負荷をかけている可能性があるらしい。
それ以外は、これから調整が必要ということだ」
タズサがそこまで言い終えると、トップが首をかしげながら口を開く。
「じゃあ、レコーダーを外せばいいんだね」
「それはダメだ。
あれは、問題が発生したときの情報を得る為に必要なものだから外すことは許さん。
・・・・・しかしながら、この戦いで故障している可能性があるので、点検して危険となれば外してかまわん」
トップの出した言葉に、間髪を要れずタズサが否定すると、トップの顔が険しくなるが、最後の一言で普段の表情へと戻った。
「話せるじゃないか」
そう言って、トップは用意していた飲み物に口をつけた。
「次は、現有MS武装の火力だな。
これは、”べんてんまる”からとなっているが、レパント級フリゲート艦を沈めるにあたり、周辺のポッドにはハイパーライフル、ヒートホークは有効だったが、火力不足で相手にダメージが通らなかった・・・・・・とあるな。
対策だが、根本はやはり新しいものが正式なルートで開発されるのを待つしかない。
そうなると、暫定となるわけだが、今回デブリ焼却用のロケット弾が敵艦に被害を与えたということで、ロケット弾をMSの脚部なりに取り付け、電気着火で飛ばすのはどうかとあるが、問題は照準が使えないので目暗撃ちとなるのと、被弾した場合にすぐ吹き飛ぶということだ。
もう1つは、ザクの電源を利用したプラズマ式投射砲ないし、電磁投射砲を作成する方法がある。
長距離から実体弾での砲撃が可能となるので、安全性も高いが、問題として対艦能力が分からないということだ。
他にも弾の補充も問題になるだろう。
すぐに同じ状況になるとも限らないし、どれも課題を抱えている、検討はするが今回は見送ってくれ」
タズサにそう言われたトップとキャメルは頷いた。
(ザクバズーカがほしい。
というか、単発の核装備は対艦を意識すれば必要だよな)
タズサは、乾いた喉を潤しながらそんな事を考えていた。
「質問が無ければ続けるぞ。
次は、MS及び武装の補充なのだが目下検討中だ。
できる限り早く補充したいが、元々が裏で手に入れているのでな。
表の購入ルートがない。
ただ、弾薬と、MS用燃料などはサイド3に戻り次第、補充される。
・・・・・・最後だな、疲れているだろうが事件について皆も知りたいだろうから聞いてくれ」
そう言って、タズサは一度言葉を区切ると再び喉を潤し、空となった容器をポケットへとしまう。
「今回の事件だが、連邦というよりも、ザビ家に反感をもつ民間組織による暗殺らしい。
というのも、捕虜とした男の証言と、客人として乗り込んでいた要人の連れ合いの男の話に齟齬があるからなのだが、大筋から判断できた目的は、要人の暗殺と新兵器テスト。
シャトルが、船の上部ハッチに格納していることまで、例の通信で送信していたらしい。
非常時に、それに乗って逃げると言われていたそうだ。
そして、我々と直接対決したのは、アナハイム・エレクトロニクスの新兵器開発運用試験を行う部署らしいな。
新兵器は、ミノフスキー粒子とMSであることは理解できるだろう。
幸いというべきか、敵のMS1機と残骸、モビルポッドの残骸を確保してある。
相手が気づいているとは思いたくないが、サイド3に戻るまで気を抜かないで貰いたい。
・・・・・では、他になければ解散してくれ」
タズサがそう言い終えると、全員がお互いの顔を見合わせたあと席を立ち始める。
「ああ、コロロは儂の部屋まで来てくれ。
後片付けは頼んだ」
そういってコロロを捕まえると、タズサはレクリエーションルームを後にする。
レクリエーションルームを出た後、コロロを伴って船橋近くの船長室まで、何人もの乗組員とすれ違うが、挨拶をするもの、目礼こそすれど無言のままと反応は異なるが、その殆どがコロロを無視していた。
(やっぱり、面倒なことになっているなぁ。
コロロって、社会人だったっけ?
・・・・・・リアル情報だから聞いてなかったか)
この数ヶ月間のことを思い出しながら、タズサはコロロのリアル年齢を聞いていない事に気がついた。
そうして進んでいると、やがて目的の部屋に到着し、扉をあけて入ると、タズサは2日ぶりに入る部屋に軽い感動を覚えた。
(・・・・・・濃い、とても濃い2日間だった)
軽い脱力感を覚えながら部屋の奥まで進むと、壁面からテーブルと椅子を2つ用意する。
「座ってくれ」
「あ、はい」
タズサの言葉に、少しためらいながらコロロが椅子に腰掛ける。
「言いたい事は分かると思うけど、なんで突撃をしたんだ?」
何度も口に出そうと思っていた言葉を、タズサは始めて口に出した。
「え? いや、だってさ。
輸送船なら、前線でがんばってる人を支援しているだけで経験が入るから楽できると思っていたけど、
ミサイルフリゲート艦に、コロンブスしかいないって情報で、旧ザクとはいえ4機もいれば楽勝だと思ったんだよ。
それが、後からボールが18機?人型まで出てくるなんて、どんな糞ゲーだよ。
大体、シャアならあれくらい落としていたと思うね。
あれだね、パイロットの腕が悪いんだよ」
最初こそ、戸惑いを浮かべていたコロロであったが、話していると行き追いついたのか得意げにそう話した。
「まあ、俺のようなプレイヤーならあの状況じゃ分からんことも無いが、他の連中からすればそんな事は関係ない。
輸送船で、指示を受けたのならともかく、静止を振り切って突撃の果てに、多数の死者を出す。
・・・・・・・結果だけ見たら、お前さん殺されるぞ?」
あえてコロロから視線を外し、ベッドを見ながら冷たく言い放つ。
「え?」
身をかたくしたコロロは、短く言葉を発しただけだった。
「気がついてたか?
レクリエーションルームで、集まったときにお前1人だけで来ただろう。
キャメルに忙しいかと聞いたら、”べんてんまる”の待機部屋でお茶していたらしいから、それなりの関係があれば、少なくとも連れ立ってくるだろ。
それに、この船の連中も無視していただろう?
あれらは、確かに危険な仕事と承知の上で雇い入れたし、プレイヤーでもない、しかし大部分はスラムで過ごしてきた家族みたいなものだ、軽い気持ちで危険な目に合わされるくらいなら、頭を挿げ替えようと考えても、ヤクザな商売だと考えればおかしくないだろ?」
そこまで言って、タズサはコロロを見る。
「知るかよ!」
コロロはそう言って立ち上がる。
「じゃあ、最初から教えろよな!
あんた、全部わかってんだろ!!」
さらに、顔を近づけてそういいながらコロロはタズサの首元を締め上げる。
「おまえさん。本当に分かってないんだな。」
タズサは、コロロの手を振り払うと再び座る。
しばらく、コロロと視線を交差させたあと、口を開く。
「俺もわからない事だらけだから、考えて考えて対応策をねっているだけだ。
人とのやり取りに正解はないと考えているから悩む、問題への解答も1つじゃない。
さっきの事にしても、走り回って聞いたことから導いたにすぎない。
他にも回答はあるだろうが、おれは船長になってしまった。
だから暫定やとりあえずでも、道を示した。
・・・・・いまは、300名以上の命を預かっている。
だから、俺はその責任は果たそうと思う」
タズサがそういうと、コロロは笑い始めた。
「あはは~。ばっかじゃねぇの?
俺は楽しく楽に遊びたいの!
こんなことになるんなら、あんたのところに来るんじゃなかったぜ」
そう言いながら、コロロは部屋を出ようとする。
「いまのは、聞かなかったことにする。
今なら、まだ汚名を返上できるからよく考えてほしい」
その言葉への返事なのか、コロロは背中を見せたまま手を振ると部屋を出て行く、後に残ったのは後味がわるい中、疲れ果てたタズサであった。
テーブルを戻すのが面倒になったタズサは、脱いだ上着をテーブルに放ると、そのままベッドへ横になる。
そこから見上げるのは、見慣れたはずの無機質な金属製の天井に、エアダクト、そしてベッド脇にそびえる体を固定用するアームだった。
「固定無しは久しぶりだな。
あーーー。へたこいたかなぁ」
そう呟いて、薄い毛布を被るとすぐに寝息へと変わっていった。
キャピタルの記述がないと、この後に続く金銭の話とか説明が面倒になったので、2話、3話にこっそり加筆しました。
タイトルの変更については、次の3つまで絞りましたがいまいちなんですよ。
1.おっさんが行くガンダムワールド
これは、そのままですよね?
2.おっさん。宇宙世紀を生きる
ガンダムワールドって言葉がどうかなとおもった。
3.9人の女とおっさんの旅路
プロット上、深い男女の関係を持つ女の数。
ついでに没案は、「超時空世紀ガンダム」「宇宙輸送船初雪」地球外生命体と戦うし某マク○スと合体させてみたとか、○マトのタイトルのマネです。
--番外編--------------------
ブリ「どうして私と船長とのラブシーンが無いんです!」
触手「は?・・・・・・いやいや、尺の問題でございますよっと」
ブリ「じゃあ、私もやれるんですね」
触手「需要が無いからねぁ・・・・・・あ」
ガチャリ。
ターン!ターン!ターン!