---イッセー---
ヤマトさんの予知能力から、僕と団長にミッションが発生した。僕らは久しぶりに人間界へと行くことになった。
出発前に団長から武器をいただいた。
「使い回しで悪いけど、ライトニングナックルを、プレゼントだ。相手へのインパクトの瞬間に念を込めると、光のヤリや光の矢が相手に確実に突き刺さる」
「どなたが使っていたんですか?」
「最初は白音で、次に僕だ。イッセーは三人目の使い手になれよ」
白音さんと団長が使っていた武器を貰えるなんて。凄く嬉しい。
「あと、イッセーの特性で、魔法や魔力弾は喰らってもダメージがないから、避けずに行け。物理的ダメージは吸収できないから、ゾラートとネメシスにダメージを軽減させる。だが、イッセー自身も物理ダメージを喰らわないように精進しろよな」
「はい!」
僕だって、アウロス学園で戦闘術を学んでいる。応用はまだ無理だけど、基本的なものなら、どうにかなる自信はあるのだ。
「あとは、悪魔の駒を入れられたら、『強奪』で抜いて、駒は持って帰ってこい。その代わり、悪魔の駒を入れたヤツに、『イッセーの駒』をいれてやれ」
「了解です」
「リアス・グレモリーは要注意だ。アイツは百代と同じで行動が読めないからな」
「はい、注意します」
「任務遂行後に逃げる時は、空間を裂いて逃げるように。転移魔法陣で逃げる場合は、川神院を経由しろ」
「はい」
「最後に、任務失敗時には、救援信号を出せよ。誰かしらが迎えに行くからな。お前は一人でなくて仲間がいるんだ。一人で背負うな」
「はい」
団長が僕の頭を撫でてくれた。すると、オーフィスさんとアポさんも頭を突き出していた。その後ろに数名が並んでいる。ここ、ベースキャンプでは見慣れた光景だった。初めて見た時は驚いたけどね。団長に頭を撫でて貰うと、心が落ち着いていく感じがする。みんなもそうみたいで、団長が撫で始めると、我も我も状態になってしまうのだ。
僕も団長と同じように、天使の翼が展開できるようになった。母さんからもらった『神愛護珠』の禁手化の状態で、天使になった訳ではないけど。
ベースキャンプを出て、次元の狭間の空間を裂いて、人間界へ亜空間移動をした。
僕の任務先はとある公園だ。女の子達が遊んでいた。ベンチに座って、任務発生の瞬間を待つことにした。そんな僕の目の前に一人の女の子がやってきた。
「ねぇ、一緒に遊ぼう!」
「え?」
他の女の子も寄ってきて、僕を誘う
「一人でボケェっとしていたら、時間がもったいないよ」
二人とも見覚えのある顔だった。
「何して遊ぶの?」
「う~っと、鬼ごっこは?」
「良いけど…あの紅髪の子が睨んで怖いよ~」
「リアス、睨まないでよ。せっかく、遊ぶ気になっているんだからね」
「ソーナ。そんな弱々しい人間なんか、放っておきなさい」
「リアスちゃん、そういう考えは良くないよ」
リアス・グレモリー…要注意だね。
「私、リシアンサス。シアって呼んでね」
自己紹介を始めたよ~。どうしよう、名乗って良いのかな?
「ネリネです。よろしくね♪」
「私はシーグヴァイラ・アガレス」
「私はソーナ・シトリー。あの睨みを利かせているのがリアス・グレモリーよ」
「勝手に私の名前を教えないでよ、ソーナ!」
「僕は…イッセー…イッセー・ヨハネです。よろしく、お願いします」
兵藤って名乗ると命が危ないので、団長の名字を教えた僕。この世界では団長の血筋は途絶えているみたいだから…うん?…途絶えているって、消されたのかな?状況の変化なく一緒じゃん。凹む僕。
「へぇ、イッセー君っていうんだ。よろしくね」
ソーナが手を出してきたので、握手をしてしまった僕。後から後から握手攻めが襲いかかってきた。リアスさんを除いてね。
そして、リアスと距離を置いたまま、みんなと遊んだ。時間の流れが早く感じる。楽しいからかな?あっという間に夕方になってしまった。
「そこの君達」
大人の人の声が聞こえた。みんな一斉に声がした方を見た。獲物が来た。はぐれ悪魔だ。
「なんですか?」
シアが返事をした。
「君達の家族に頼まれて迎えに来たんだ。さぁ、帰りましょう」
シア達は固まっていた。
「あなたは誰?見た事がないけど…」
「いいから、サッサと来やがれ。上流階級のお嬢様達よ」
はぐれ悪魔の前に魔法陣が発現して、そこから縄がシア達を襲い始めた。
「ゾラート」
『出番ですね』
僕はゾラートの籠手を装着して、縄を切っていく。
「おい、ボウズ。何者だ?」
「僕?子供だけど」
「そういう意味じゃねぇ」
はぐれ悪魔が魔力弾を数発撃ってきた。僕はあえて避けずに被弾しながら、はぐれ悪魔の懐に潜り込み、ライトニングナックルでの攻撃、光のヤリを撃ち込んだ。
「ぐっ…光のヤリだと?天使か?」
僕は答えずに、もう一発撃ち込んだ。
「ガキにやられる訳にはいかねぇ」
はぐれ悪魔は羽を展開して空へと逃げようとした。僕はそんな彼にドラゴンショットを打ち込んだ。爆ぜるはぐれ悪魔。任務終了。さて、逃げなきゃ。
え?
無言でリアスが近づいてきて、駒を僕に入れ始めた…
「お前、強いなぁ。私の眷属になりなさいよ」
『兵士』の駒を8個も入れられた。入れられた駒は『強奪』で抜いて、ポケットに入れて保存。そして、気づかれないようにリアスに僕の駒を入れた。
「僕は、お前の奴隷になんかならないよ!」
「眷属が王である私に逆らえると思っているの?」
「逆らうよ。僕、奴隷なんか嫌だもん。帰る!」
「待ちなさいよ」
リアスと口ゲンカしていた僕に、突然魔力弾が直撃した。魔力弾が飛んで来た方向を見ると、こいつらの親、兄、姉が集まっていた。僕は、天使の翼を展開して上空へ逃げた。
「おい、衛兵、アイツを捕らえよ!」
リアスの兄の命令で、衛兵が追ってきた。僕は救援信号を出した。すると、追ってきた衛兵は総て爆ぜた。目の前にはVサインをしているシルキーさんがいた。
「イッセー、任務おつかれ~♪さぁ、帰ろう!」
「はい」
僕はシルキーさんとベースキャンプに戻った。
---シーグヴァイラ---
イッセーに助けられたことを説明して、そんな恩人に駒を入れて眷属にした、リアスの事も説明した。
「おい、サーゼクスよ。お前の妹は、本当に札付きの悪だな」
「助けてくれた恩人に、いきなり駒を入れるなんて、マナーがなってないだろ?」
「今日の議題を覚えているか?本人の承諾なく駒を入れるなだ!魔王の妹がルール違反じゃ、誰も守らねぇぞ」
そう、今日の父上達の会議の議題は、リアスのような承諾なき眷属化の撲滅だった。事の発端は、リアスがハーフ堕天使の子を本人の承諾なしで眷属化してしまって、現在堕天使と悪魔で揉めていた。よりによって、堕天使組織の幹部の娘さんだったらしい。今日は天界の人が間に入っての話し合いだったのだが…
「サーゼクスよ、いきなり恩人に魔力弾って不味くないか?あれって、もしかすると遣い人だぞ。お前の魔力弾を受けても平然としていたし、天使の翼も有るし。これ以上、他の種族と揉め事を起こすなよ、グレモリー家よ」
大人達も、私達も怒り心頭だった。
---シュウ---
僕の目の前には腐れ悪魔が1匹。実の孫とその飼い猫に、乱暴をしていたのを止めたのだ。
「おい、リゼヴィム。お前って、どこの世界でもクズだな」
妖刀村正で首をはねた。これで、もう蘇らない。あぁ、アイツの世界のリゼヴィムはクズでなかったなぁ。最強なイッセーの世界を思い出した僕。
「大丈夫か?ヴァーリ、黒歌、銀華」
「なんで、僕の名前を知っているの?」
「みゃ~」
「僕は、別世界から来たんだ。僕の仲間には、大人になった君や、黒歌、白音がいる」
「「え?白音?」」
黒歌と銀華が人化をした。初めて見たのか、ヴァーリは驚いていた。
「そうだ、ヴァーリ。これをやる。今、そこのクソ爺から奪った能力だ」
ヴァーリに『神器無効化』をプレゼントした。
「これは?」
「戦っている相手の神器の効果を、無効にする能力だ」
「一緒に鍛錬しないか?ルシファー家を、ヴァーリの手で再興させないか?」
「…」
「ヴァーリのような心優しい悪魔だって有りだと思う。どうかな?そこの猫2匹もだ。グレモリーに攫われた白音を取り戻したいだろう?」
「「当たり前にゃ#」」
「この世界のグレモリーはどうしようもないなぁ。僕の仲間もいきなり駒を入れられたみたいだし」
「ねぇ、僕でも強くなれるかな?」
何かを考えていたヴァーリが話しかけてきた。
「なれるよ。君より才能がないヤツでも、努力の積み重ねで、僕のチームにいるからね。心優しい魔王を目指してくれよ」
「わかった。僕は付いて行くよ。君達は?」
「「行きたいにゃん♪」」
僕は、一人と2匹をお持ち帰りした。
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ベースキャンプで、ヴァーリと黒歌、白音を、お持ち帰り組に会わせた。そして、イッセーから報告を聞くために、彼の部屋に行った。
「どうだった?」
「リアス・グレモリーは要注意です。それ以外の子とは、仲良くなれたと思います」
イッセーが『兵士』の駒を8個、テーブルの上に並べた。僕は、黒歌から抜いた『僧侶』の駒を2個、その隣に並べた。
「イッセーの駒は入れたかい?」
「入れました。『兵士』の駒1つ」
「これで、リアスの『王』の能力は無効だ」
「次は何を仕掛けるんですか?」
「何もしないよ。時間の無駄だ。イッセーを鍛える事を優先にする。後、人間界に家を持とうと思う。人間界での生活の勉強だ」
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イッセー達を通わせる、駒王学園の近所の土地を手に入れ、家を建てた。地上3階、地下設備有りの大きな家。地下の転送ルームから、ベースキャンプと行ったり来たりが、できるようになっている。
表の住民は、イッセー、僕、ヴァイラ、ガイア、シルキー、アリス、シーナと、メイドさんと、猫2匹。フィアもメイビスも顔が割れているので、メイドとして常駐させられないので、雇うことにした。イッセー、言成の養育費は兵藤本家と川神家で出してくれるし。
雇ったメイドさんは、MMM(もっともっとメイドさん)第五装甲猟兵侍女中隊(パンツァーイェーガーメートヒェンカンパニー)中隊長リーラ・シャルンホルスト大尉(ハウスキーパー)で、家事から火器までこなせ、マネー増殖にも長けているらしい。必要に応じて動けるメイドは中隊総てで100名程いるそうである。
ヤマトとリア、ヴァリは闇雲家に居候している。闇雲家の紋章を持つヤマトの話を、現当主が信じてくれたそうで、一緒にはぐれ者退治をしているそうだ。ヤマトのおかげで、EGコンツェルンとマーベリック財団ともコネができた。
家の表札は悩んだ末、『代羽』にした。『兵藤』だと狙われるし、イッセーがそう名乗ったから。言成は、メイビスとフィアで面倒をみているので、ベースキャンプに置いてきた。誠と一香もいるので安心である。百代、ヴァーリはアウロス学園で2年ほど鍛錬をしてもらうことにした。
久しぶりの夫婦水入らずで、ヴァイラとのんびりしていると、アザゼルが訪ねてきた。
「こじんまりしている家だな。とても絶対神の遣い人の家と思えないな」
「バレたらマズい」
「朱乃の件は済まない。リアスに…」
「白音もだ。木場とギャスパーはどうなっている?
「お前に言われて、教会の施設に匿ってもらっていたのに、持って行かれたよ」
「駒の数が合わないぞ。ギャスパーは『僧侶』だよな?」
「そうだ」
「黒歌に2個入っていたが…」
「3個ずつ持っているのか?ルール違反だろう、それって…」
「この世界のリアス・グレモリーは、何様だ?」
「最悪な悪魔だ。シスコンな魔王は、注意すらしない。親の説教も効果なしだ」
「この世界をリセットしても良いか?」
「それは困る。これでも、俺達は努力しているんだ」
「イッセーを護りきっても、他で最悪な結末へ走っていそうだ」
「あぁ…」
「グレモリー家と交戦して良いか?僕のチームは、どこの世界でもグレモリー家に振り回されているんだよ。もう、うんざりだ」
「なぁ、他の勢力にお前のことを話してよいか?」
「ダメだ。そういう約束だろ?」
「堕天使組織だけでは、力が及ばない」
「だから、秘密裏にミカエルとガブリエルを、神王にバレないように動かしているだぞ」
「あぁ、それは感謝しているが…」
「悪魔陣営で信用できる人物はいるのか?」
「アジュカとファルビウム」
父さんとファルビウムさんかぁ…
「わかった。逢いに行く。アザゼルの部屋でセッティングをしてくれ」
「了解だ」
やっと、アザゼルが帰っていった。さて、久しぶりにヴァイラと…
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寝室にヴァイラと行き、ヴァイラの服を脱がせていく。ヴァイラも僕の服をぬがせてくれる。全裸になって抱き合い寝そべる。
「厄介ごとばかり頼んでごめんな」
「シュウの頼みを厄介と思ったことはないわ。あなたは約束通り、仕事が終われば、私の元に帰ってきてくれるもの」
「僕の家はアウロスのあの家、ヴァイラが待っているあの家だから」
ヴァイラの唇に優しく何度もキスをする。そして、徐々に下半身に向かってキスをする場所が移動していく。顎、ノド、鎖骨の間、谷間、へそ上、へそ下、アンダーヘア、そしてクリ●リスに到達すると、舌で舐めて、唇で吸って、大きくなっていく感触を楽しむ。
僕の動きに合わせて、ヴァイラの甘い声が聞こえる。
「いい…あっ…もっと激しく…うぅ…そう…」
そして、頃合いを見計らって、彼女からのお誘い、
「お願い、来て…」
僕とヴァイラが一体になる。僕の肉体の一部がヴァイラの体内に入っていく。彼女のスレンダーな腰に腕を巻き付け、彼女の身体を上下に揺さぶる。
「はっ、はっ、はっ…いい…いい、もっと…あなたがほしい」
そして一緒に果て、彼女の肌と僕の肌が密着して、抱き合い眠りについた。