※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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迷宮都市Part1

 

---イッセー---

 

団長に鍛錬に行って来いと言われた。今は未だ、中学校へ通わせることが出来る環境では無いので、環境造りをしておく間、他の世界で更に上を目指せと言われた。

 

過去をほじられ、アザゼルさんの妙な実験材料にされ、数々の苦難がヴァーリを襲った。それに対する処置だそうだ。

 

「ヴァーリは基本イッセー専用だから、他の者の玩具では都合が悪いんだ」

 

団長の言葉で、ヴァーリの顔は茹だって行く。いや僕は、ヴァーリを玩具として扱ったことは無いですよ~。

 

「イッセーとヴァーリはツーマンセルだ。これを変える気は無い」

 

僕達二人を見つめる団長。ツーマンセル…要するに二人一組ってことである。

 

「で、メンバーだが、木場、ギャスパー、小猫のグレモリ眷属は決定だ。リアス、ソーナは、ここで鍛える」

 

リアスは魔王リアスさんに、ソーナさんはシルキーさん、セーラさんに教え込まれるようだ。

 

「イッセーのガードとして、サイラオーグを帯同させる。リーダーは既に現地入りをさせている。そいつに従え。以上だ」

 

って、いきなりの強制転移…おぃおぃ…

 

--------

 

「ようこそ♪」

 

笑顔のアスナさん、蘭さん、深雪さんがいた。つまりは、そういうことなんだろう。団長も一緒に過ごす…団長のお気に入りの女性が3名もいるし…

 

「正解だ、イッセー♪」

 

団長も一緒に転移しているし。環境整備はアザゼルさんへ丸投げか?

 

「ここは、どこの世界ですか?」

 

「迷宮都市だよ♪」

 

うっ、また…あの世界だ…大丈夫か?

 

「ここなら、お金の心配はないし♪」

 

たしか、流通量の10倍近く持っているんだっけ?

 

「正解だよ、イッセー♪」

 

既に、巨万の富を手にしている団長。

 

「問題は、この世界でしか使えないことだ。なので、今回の僕はこの世界で換金性の高い物を買い漁る。鍛錬は付き合うが、潜るのはイッセー達だけだ。勿論、緊急時には、僕も参戦はする」

 

なるほど、他の世界では金欠だから?いや、そんなことは無い。僕の世界だって、流通量の10倍近くの金があるはず…

 

「イッセー、有れば有るだけ楽が出来るんだよ。初見の世界で、まず金策は疲れるんだよ」

 

たしか、『強奪』で小銭をスリ取るんでしたよね…スっても困らない者を、選び出す作業が疲れそうだ。

 

「で、蘭は、現場の雰囲気を知って貰う為の帯同なので、メイド扱いだ」

 

「回復役はどなたですか?」

 

ヴァーリが訊いた。確かに…現状、団長、僕、小猫ちゃんしかしない。

 

「ベス、フィアナ、リトルが後で合流だ。後、ペット兼魔導師のイビルアイも呼んであるし、ペット兼元勇者のミトもいる。豪華だろう?」

 

団長のお相手…豪華そうである。

 

「で、ここはどこですか?」

 

目の前に、ランドマークが見える。でも、一応…

 

「豊饒の女主人の裏のいつもの館だよ。そうそう、メイドとして、この世界のシルを雇ってある。あの女神は、既にヒーヒー言わして、ブイブイしてあるので、問題も無い」

 

なんか、既に問題を起こしているような…

 

「味方はいるんですか?」

 

これは、この世界で生きる上で重要な事である。敵対視されると、鍛錬どころでは無い。

 

「ブイブイさせた女神と腹黒とモグラは、話をつけてある。滞在目的も伝えてあるので、問題は無い」

 

「あのちっぱい女神は、害は無いんですか?」

 

ヴァーリが訊いた。

 

「腹黒とモグラからの情報では、問題無いみたいだ。まぁ、問題有れば、迷わず消す」

 

なら、安心か?って、なんか、最近の僕は鬼の思考に近づいていないか?消すとか屠るって言葉に、抵抗がなくなってきているような…

 

「で、そこの新参チームは、アスナに指示を受けて、行動しろ。この街は治安が悪いからな」

 

-------

 

一応、フレイア・ファミリアの別動チームって感じで、登録したようだ。なので、主神は用意していないそうだ。

 

基本裏方であるファルコンさん達は、治外法権エリアに居を構えているそうだ。

 

「みなさんのお世話をするシル・フローヴァです。よろしくお願いします。朝とお昼と夜は、豊饒の女主人でウェイトレスをしています。合間仕事に成りますが、なんなりとお申し付けください」

 

メイド服を着た銀髪の少女が、僕達に頭を下げている。団長が彼女似の女神を通して、契約金に彼女が手伝っている孤児院の運営費5年分を出して、スカウトしたそうだ。

 

今回、フィアさん、ラムレムさんは帯同していない。他の案件があるそうだ。

 

「後、魔法使いのチセと剣士のヴァイオレットが合流する。こんだけいれば、大丈夫だろ?」

 

数はいても皆2軍以下なんですが…大丈夫かな?かと、言って1軍メンバーがいたら、経験が積めないし。難しいところではある。

 

部屋は一人一部屋であるが、僕の部屋だけダブルベッドである。これは、団長のお気に入り以外の持ち込みオーケーってことだ。ヴァーリ以外に持ち込まないに一票だよ。

 

今回も、表向きは鍛冶もするようで、スミスであるジムさんとフレイさんは通いである。まぁ、転移で行き来するらしいけど。なので、治外法権エリアの拠点へ転移できる、転移部屋が設置されていた。

 

「ヘファイストス・ファミリアより高値の装備を売りたいな♪」

 

って、ジムさん。並行世界では『クレイジー・スミス』と言われていたそうだ。途轍もない高額の装備を作っていたらしい。

 

「僕も負けられないなぁ」

 

って、フレイさん。並行世界では、ヘファイストス様の義理の息子だったとか…二人の装備品であるナイフ内臓のガントレットは、それぞれの世界のヘファイストス製らしい。

 

一方、団長はヘファイストス様ではなく、ゴブニュー様に師事されていたようで、製作過程が違う。昔ながらの刀鍛冶のように剣を打っていた。団長曰く『専門は調理器具だよ』だそうだ…既に、豊饒の女主人の包丁や鍋をメンテしている。

 

「剣士組は剣を出しておけ、三柱で手分けして、メンテをしておく」

 

団長の指示で、僕達は得物を、団長達に預けた。

 

------

 

夜…全員合流して、豊饒の女主人を貸し切りにしての夕食会。

 

「まず、この世界の食事に慣れろ!」

 

祐斗君達に指示を出す団長。慣れる程の物では無い。僕の世界とあまり変わらないし。

 

「どれもうまいです」

 

って、祐斗君。

 

「そうだろ♪うちは味自慢だからな」

 

嬉しそうなミアさん。

 

「で、お前ら、どのくらい強いんだ?」

 

「まぁ、慣れれば18階層は行けるだろうな」

 

ミアさんの問いに答える団長。ちなみに、1軍メンバーは50~60階層往復をソロで出来るらしい。

 

「そこそこだな」

 

「そうだな」

 

「お前は、どの位だ?」

 

「僕?一晩に10ラウンドくらいかな?今夜試す?」

 

「えっ?いや。お前はおかしいだろ?なんで、私を口説くんだ?」

 

いきなりのナンパに戸惑うミアさん。そんな彼女の姿を笑って見ているシルさん達。

 

「おい!笑うな!仕事しろ!」

 

「はいはい♪ふふふ♪」

 

「で、どう?」

 

「どう…って…言われた事無いから…う~ん…そうだ。私じゃなく、あの方にしてくれないか」

 

「アイツ?タンパクだから飽きた♪」

 

シルさん似の女神様のことだろう。

 

「そうなのかい…うちの若いのはどうだ?」

 

えっ!って表情のシルさん達。すり替えかぁ…

 

「いいのか?誰にするかな…アーニャでも味見するかぁ」

 

「私ですにゃ?」

 

「うんうん♪」

 

アーニャさんも、ナンパされたのが初めてなのか、おろおろしているし。

 

「なんや?貸し切りかぁ~?」

 

平和だった店内に緊張が走った。

 

「しらん子達やないか。ここはロキ・ファミリアに、席を譲ってくれないかな~?」

 

「おい!貸し切りだよ!」

 

ミアさんが、ちっぱい女性と対峙した。

 

「そこをなんとかしてや」

 

「ほら、うちのロキが退けって言ってんだよ!食べ物を置いて、退けよ!」

 

酔っ払っているベートががなっている。店の外には酔っ払っているロキ・ファミリアの主力メンバーがいた。もちろん、団長好みのあの方も…

 

「気分、悪い。おい!帰るぞ」

 

団長の声…キレている。更に緊張が高まる。危険が一杯である。

 

「おい!支払はしておいてくれるかな?」

 

って、フィンさん。

 

「食い物を奪っておいて、金もせびるのか?ロキ・ファミリアって、チンケなファミリアだな!」

 

「なんだとぉ~!」

 

団長にケリ込んだベート。クロスカウンターで、ベートの急所をケリ抜く蘭さん。

 

「ぐぉっ!」

 

吹き飛んだベートが、股間を押さえて苦しんでいる。

 

「貴様!」

 

ごっついおっさんが、オノを手にして斬り込んできた。だけど、指2本で真剣白刃取りをする団長。なんだ…スゴい…

 

「何…」

 

「僕の大切な女性にオノとは…ガレスともあろう者がな」

 

次の瞬間、オノを持ったおっさんが光輝いて、肉の焼ける臭いと、共に黒焦げになっていた。雷撃か?

 

「たわいもないなぁ」

 

「ガレス!」

 

フィンさんが、黒焦げの瀕死者に駆け寄った。うん?ロキ・ファミリアの女性陣の様子がおかしい。その場で立ち尽くし、何かに耐えているようだ。

 

「文句は主神に言ってくれ。僕達の主神はフレイヤだ♪おい!帰るぞ」

 

裏の住居部へ転移した僕達。

 

 

 

---フィン---

 

フレイヤ・ファミリアの者だと…まずいなぁ。ベートは油汗を垂らして苦しんでいる。ガレスは、意識が朦朧としている上、火傷が酷い。

 

「おい!ロキ!今夜の貸し切り代金は、お前が払えよ!」

 

ミアさんが激怒している。貸し切り客を追い出した、こちらに非がある。いくら酔っ払っているとはいえ…

 

ふと、周囲を見ると、ロキを含む女性全員が、倒れていた。何があったんだ?

 

「おい、リヴェリア!どうしたんだ?」

 

「ふふふ♪」

 

何か、楽しそうな夢でも見ているようだ。幻術か?

 

「ミアさん、アイツら、本当にフレイヤ・ファミリアの者か?」

 

「そうだ!どう落とし前を付けるんだ?おい!フィンよ!」

 

激怒しているミアさん。店員達も、俺達を睨み付けている。兎に角、みんなを医療機関に運ばないと、マズい…

 

--------

 

女性陣は一過性の物だったようで、しばらく休みと酔いも醒め、ホームへ帰れた。しかし、ガレスは全治6ヶ月、ベートは全治3ヶ月と診断をされ、即入院となった。これは、痛い出費である。

 

翌日、ロキと共に、フレイヤ様へ謝罪に行った。

 

「やらかしてくれたそうね、ロキ」

 

ほぼ無表情のフレイヤ様。

 

「すまん、ヨッパだったんで、記憶があまりあらへんよ♪」

 

おい!謝罪に来ているんだぞ。

 

「そんなところでしょうね。で、どう落とし前は付けてくれるのかな?彼、激怒しているのよね」

 

彼?フレイヤ様の言い方が気になった。眷属に彼は無いだろ?

 

「アイツ、フレイヤの何?」

 

「ふっ。言えないわよ」

 

「新しい玩具か?」

 

「だとしたら、何かしら?」

 

「魅了して、堕としたん?」

 

「ふふふ♪ひ、み、つ♪」

 

無表情のフレイヤ様の頬が赤らんだ。まさか、フレイヤ様の方が堕ちたのでは?

 

で、協議の結果、借り1ってことに落ち着いた。いつかこの借りを返さないとダメである。それが、何になるか、恐い。相手は、あのフレイヤ様だ。

 

「まさか、フレイヤが堕とされたとは…」

 

帰り道、ロキがボソッと呟いた。俺もそう思った。魅了持ちのフレイヤ様がまさかである。アイツ、何者なんだ?

 

 

 

---イッセー---

 

午前中はお庭で、基礎運動と素振り。午後はアスナさんから、潜る時の注意事項の講義だった。

 

「では、倒したら、その魔石と言う物を回収すれば良いのですね」

 

サイラオーグさんが質問をしている。

 

「そう言うことよ。後、ドロップ品もあるかも知れないので、それも拾って、地上へ持ち帰るのが冒険者のする仕事なの」

 

ポーター代わりに、ミトさんの無限ストレージを使うらしい。無限に物がしまえるらしい。団長の専用フィールドの引き出し版みたいな分類をして保存できるそうだ。

 

「前衛は、イッセ-、ヴァーリ、サイラオーグ、祐斗、ヴァイオレットで、回復役はベスさん、小猫ちゃん、フィアナさん、チセさん。魔法ランチャーはイビルアイ、リトルさん。私とミトさんは遊撃に廻る。いい?役割は臨機応変よ。剣と魔法が使えるイッセー、ヴァーリは特にね。魔法はなるべく使わないで。イレギュラーと呼ばれる強敵が、出た場合に必要だから」

 

細かい指示はその場で出るので、戦闘中も指示を聞き逃さない事が大切と力説している。

 

で、団長は、他の案件もあるので、いたりいなかったりである。

 

 

 

---アイズ・ヴァレンシュタイン---

 

あれは何だったのだろうか?今までに感じたことの無い感覚…飲まれたら危険と思え、耐えていたけど、結局は飲まれて…でも、危険では無く、とても気持ち良かった。身体の中までお風呂に浸かったような、心のコリまで解れた気がする。

 

誰の術だったかな?

 

「アイズ!明日、潜るか?」

 

ティオナに訊かれた。

 

「そのつもり…」

 

「なら、私も行くよ♪ガレスもベートもあれじゃ、当分、ファミリアでは潜れないからな」

 

そう…ガレスのオノを指で止めた…そして、何かの術を指から無詠唱で撃ち込んだ。あの人は誰?

 

「うん?アイズ、何を考えているんだ?」

 

「え?あの人…」

 

「あの人?あぁ、ガレスを瀕死にしたヤツか?あれは、スゴかったなぁ。まさか、指で止めるって…」

 

「見た事が無い…あんな技…」

 

「確かに…」

 

「あの人…レベルはいくつなんだろう…」

 

たぶん、あの術も、あの人なんだろうな…

 

 

 

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