※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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迷宮都市Part2

---イッセー---

 

迷宮に潜って居る。

 

「サイラオーグ!イッセーの力量を考えて、ガードしなさい。イッセーのジャマよ!」

 

僕を護ろうとする気持ちの強いサイラオーグさんが、僕の前に立ち塞がり、攻撃が出来ない。そんな状況を見て、アスナさんから指示が飛んだ。

 

「そうだな。イッセー、すまない」

 

「いい?仲間の力量を覚えて!ガード仕切れなくても、攻撃のジャマになってもダメよ!」

 

問題が発生したら、直ぐに指示を出すアスナさん。アスナさんもそうやって、鍛えられたのだろう。僕とヴァーリはアウロス学園で学んだが、アスナさんはアウロス学園で学んだ経験は無く、違う鍛錬施設であるアルフガンの卒業生である。アウロス学園は基礎、理論に重点が置かれていたが、アルフガンは実戦教育だと言う。

 

「ヴァーリ!疲れたら、下がって回復しなさい」

 

「はい…」

 

「イビルアイ、ヴァーリの穴を埋めて」

 

「了解!」

 

「小猫ちゃん、拾えそうな魔石は拾ってね」

 

「にゃん♪」

 

そして、ミノタウロスの大群を殲滅出来た。

 

「少し休憩♪でも、索敵はしてよ!」

 

アスナさんは疲れているようだ。

 

「じゃ、折り返しで、後半戦は私が指示を出します」

 

って、ミトさん。指揮官は二人体制である。行きと帰りと一人ずつ。で、予備の指揮官はヴァーリだそうだ。

 

「じゃ、後半戦は祐斗君、アスナさんとツーマンセルでね♪」

 

高速剣技持ちのアスナさんの技を学ぶ為の配慮らしい。

 

「わかりました。アスナさん、よろしくお願いします」

 

「うん♪こちらこそね」

 

休憩していた僕達の耳に、ミノタウロスの咆哮が聞こえた。後方からだ。

 

「休憩は終わり、行くよ!」

 

ミトさんの声で、立ち上がり、走り出した僕達。誰かが襲われているかもしれない。急がないと…

 

 

 

---アイズ---

 

ティオナと潜った。レフィーヤを誘ったのだけど、まだ怠そうなので、二人で潜った。

 

「どこかのファミリアが潜ったのかな?あんまりいないな」

 

って、ティオナ。確かに、いつもより、魔物の数が少ない。殲滅しながら、進軍しているファミリアがいるのかも知れない。

 

これといった魔物に出逢わないので、帰ろうとした頃、ミノタウロスの咆哮が聞こえた。前方から聞こえる。誰かが襲われているかも知れない。

 

「ティオナ!」

 

「あぁ、ようやくありつけそうだな♪」

 

咆哮が聞こえた方へ急いだ。このフロアでは無かった。だとすると、相当な大声である。

 

「イレギュラー?」

 

「その可能性は大だ」

 

逸る心を抑え、先を急いだ。

 

 

「うわぁぁぁぁ~!」

 

壁から次々に現れるイレギュラーのミノタウロス。逃げ惑う、白髪の少年。確か、ヘスティア様の子供だっけ?

 

「アイズ、行くよ!」

 

ティオナに頷く私、風を纏い飛び出した。

 

 

 

---イッセー---

 

壁から次々に産み出されているミノタウロス。逃げ惑うベルさん…後衛陣の魔法が次々に撃ち出されていく。

 

「撃ち漏らしたヤツは、前衛陣で屠るよ!」

 

「「はい!」」

 

ミトさんの指示に返答し、飛び出して行く。

 

「フィアナ、壁を粉砕してみて」

 

「了解!」

 

壁に爆裂魔法が撃ち込まれ、壁が破壊されて行く。

 

「産まれ無くなるまで破壊して」

 

大方のミノタウロスを粉砕しきった後衛陣は壁を破壊し始めた。

 

 

 

---アイズ---

 

いきなりの爆風…吹き飛ばされる私とティオナ。上層の通路近くまで吹き飛ばされた。何?何が起こったの?目の前で、あの時の集団が、イレギュラーに襲い掛かっていた。魔法で大半を吹き飛ばし、あの白髪の子を救助して、壁を破壊し始めていた。残ったミノタウロスは、戦士達が屠っていく。

 

「何だ…無詠唱魔法だと…それも、ほぼみんな…」

 

無詠唱だけでも驚きであるのに、破壊力が凄まじい。

 

「撃ち方止めぇ~!」

 

指揮官の指示で、ぴたりと止む魔法。なんていう統率力。前衛陣が次々に屠っている。先発陣は確実に足を斬り裂き、動きの止まった魔物達を、後衛陣が確実に仕留めていく。役割分担がなされているようだ。

 

私のような、私だけでって、者はいない…それはそれで衝撃であった。

 

「大丈夫ですか?」

 

エルフの女性が近寄り、私とティオナに治癒魔法を掛けてくれている。これも無詠唱である。って、あのイレギュラー達をかいくぐって、私達の処まで来てくれたようだ。

 

「大丈夫…うっ!」

 

「あぁ、動かないでください」

 

背中が暖かい。背中を怪我したようだ。治癒の力で暖かく感じる。

 

「アイズ…大丈夫か?」

 

「うん…大丈夫…」

 

心配そうに私を見つめるティオナに笑みを返す。

 

「すまない、巻き添えを食らわしてしまったようだね」

 

指揮官の人が…やはり、イレギュラーをかいくぐって来てくれたようだ。

 

「どうだ、フィアナ?」

 

「骨まで行っているかも…」

 

「そうか…すまない。責任を持って、治療をするよ」

 

光に包まれた私。光が霧散すると、ダンジョンでは無い場所にいた。転移術…確か、高位魔法って聞いたことがある。

 

「悪かったな。僕の弟子達が迷惑を掛けて」

 

あの人が目の前にいた。俯せにされて、背中に治癒魔法を受けた。暖かい…とても気持ちいい…ゆっくりと瞼を閉じた。

 

---------

 

瞼を開けると、先程とは違う場所にいた。腹這い状態でベッドの上にいる。

 

「アイズ…大丈夫か?」

 

ベッドサイドにティオナがいた。心配そうに私を見つめている。

 

「2,3日、入院すれば大丈夫だ。骨は治した。神経も大丈夫だけど、安定するまで、動かせない」

 

あの人が治してくれたんだ…

 

「ここは医療系のファミリアなのか?」

 

ティオナが質問をした。

 

「フレイヤ・ファミリアの別働隊だ。だから、冒険系になるんじゃないか?ここでは、自前で何でも出来る様にしているが」

 

何でも…

 

「何でも?まさか、スミスもいるのか?」

 

「いるよ。当たり前だろ?前線で装備が壊れたら、居なかったら死ぬだけだぞ」

 

そうだ…剣が折れたら死が待っている…

 

「お前達、舐めすぎだろ?前衛二人だけで潜るって…」

 

舐めていた。こんな大怪我をするなんて…

 

「はぁ?お前達の魔法の爆風が無ければ、アイズは大怪我しないで済んだだろ?」

 

「ふっ…避けられないヤツが悪い。そもそも、コイツは風使いだろ?爆風くらい避けられないのか?」

 

ミノタウロスを倒すことしか考えて居なかった。まさか、別のパーティーが戦闘をしていたとは…

 

「なんだよ~!ちょっと待て!」

 

え?ティオナ…どうしたの?身体が動かせず、ティオナを視線で負えない。

 

 

 

---ティオナ---

 

私をじっとみている男性。

 

「なんだよ~!」

 

いきなり抱きつかれた。えっ?

 

「ちょっと待て!」

 

唇と唇が重なる。背中に腕が回り、男性の胸と私の胸が…気持ちいい…あっ!下半身に力が入らない。あの時と同じ…

 

 

何かが体内で蠢いている。天に昇る感覚である。水に浮かんでいる感覚…

 

 

気が付くと、アイズの隣のベッドに寝ていた。あれ?何時の間に…眠気…それも心地良い眠気…

 

 

 

---イッセー---

 

他のパーティーを巻き込んでしまった。それも、よりによって、団長のお気に入りの二人だし…

 

「爆風の生じる魔法は、不向きだぞ」

 

「すみません…ダンジョン内だと、そうですよね。他のパーティーを確認してからで無いと」

 

ミトさんが反省中である。後、撃った本人のイビルアイさんだ。

 

「二人とも初心者だから、どうのこうの言うつもりは無い。次回から気を付けろ」

 

「「はい…」」

 

凹んだ二人…

 

「団長、お連れしました」

 

アスナさんが、相手ファミリアの副団長のリヴェリアさんをお連れした。

 

「アイズとティオナは大丈夫なのか?」

 

「アイズは3日は絶対安静だ。ティオナは目が醒めれば、連れ帰っても大丈夫だ」

 

「ここは医療系のファミリアなのか?」

 

「自前で何でも出来る様にしているだけだ」

 

リヴェリアさん大好きな団長は、ぶっきらぼうに言い放ち、距離を取ろうとしている。

 

「で、ここの主神は?」

 

「フレイヤだ。何か、問題とか、文句でもあるのか?」

 

「いや、それは無い…戦闘に巻き込まれたと聞いたが、どんな状況だったんだ?」

 

「イッセー、説明をしてあげなさい」

 

僕はリヴェリアさんに説明をした。

 

「そうか…確かに避けられなかったこちらにも、落ち度はあるな」

 

「状況を判断せずに、見かけたら突っ込みって、危ないぞ」

 

「そうだな」

 

「ロキ・ファミリアでは前衛二人だけで、潜らせているのか?」

 

「いや、潜らせた訳ではない。彼女達の判断だ」

 

「まぁ、いいや。ティオナが起きたら、知らせる。豊饒の女主人で待っていてくれ」

 

「ここではダメか?」

 

団長に一瞬動揺した表情が…だけど、直ぐに無表情に戻った。心で葛藤しているんだろうな。

 

『イッセー、裏でみんなで賭けをしているぞ。団長が今日中に、リヴェリアを堕とすかどうかを』

 

って…不謹慎なことを言うジムさんからの念話。

 

「ここで待つのか?あまりいて欲しくない」

 

「都合が悪いのか?」

 

「抱きつきたくなるから、出来れば、あっちで待っていてくれ」

 

正直すぎる団長。そこは誤魔化すところでは?

 

『不器用な人だから♪』

 

って、ヴァーリから念話が届いた。それにしても…

 

「えっ…どういう意味だ?」

 

耳を真っ赤にしたリヴェリアさん。スゴい…あんな一言で、堕ちたらしい。

 

『見習っちゃダメだよ。団長の「女難の相」の為せる業だから』

 

って、エリザベスさん。それにしても…見習いたい…僕には無い能力だけど。

 

「どういうって…まぁ、そういう意味だ。ケダモノになる前に、本当に出て行ってくれないかな?」

 

リヴェリアさんのオーラにピンク色が重なっている。顔は無表情ではあるが、とても嬉しそうである。

 

「そうか…わかった。あなたが紳士の内に出ることにする。アッチで待っている」

 

リヴェリアさんが、ホームを出て行った。団長は自分の部屋へ転移して、逃げた…

 

「ヘタレだからな、団長は女性問題に関しては…」

 

って、ジムさん。リヴェリアさんに負い目がある団長。でも、本当に好きなんだろう。襲いたいくらい…

 

 

 

---リヴァリア---

 

初めてだ。私に抱きつきたいって言われたのは…私を前にして、ケダモノになりそうって言われたのも。彼は私が好きなのだろうか?ロキ・ファミリア内では、ババァとか母親とか言われている。歳の割りに酷い言い方をされることが多い私のことが…

 

彼を前にすると心が弾む感じがする。でも、そんな心がバレないように、無表情で通していたが、耳が熱かった。真っ赤だったのだろうか。

 

あの時、あの術を掛けたのは彼だろう。心の重荷が降りていく感覚、身体が軽くなって、天に昇るような感覚、そして、感じた事のない感覚…たぶん、ハイエルフである私が感じてはいけない感覚に思えた。

 

豊饒の女主人で待っていると、ティオナがやって来た。

 

「お待たせ~♪」

 

「怪我は?」

 

「無いよ。ショック状態だって。安眠したら治ったよ」

 

「そうか」

 

うん?ティオナの雰囲気がいつもと違う。なんでだ?

 

「あれ?リヴェリア、何か良いことでもあったの?」

 

「何故だ?」

 

「いや、表情が柔らかくなったようだ」

 

そうだ、ティオナも表情が柔らかくなったように見える。

 

「ティオナもそうだぞ。あのホームにいると、そういう恩恵があるのかもな」

 

話を曖昧にした。

 

 

 

---イッセー---

 

今日は午前中は、組手である。サイラオーグさんの攻撃を避けたり、受け流したりしていく。それが終わると、全員で受け身の練習である。昨日のティオナさん、アイズさんのようにならないように、咄嗟の場合の受け身を身に付けて行く

 

「練習を終わりたい者から、2メートル上より背中から落ちて」

 

それは、落ちて大丈夫になるくらい、受け身の練習をしろってことですね。誰も、飛び降り台に向かわずに、黙々と受け身の練習をしている。で、最初のクリアした者はヴァーリだった。

 

「そうだ、それでいいんだ、ヴァーリ。じゃ、クリアした者からランチにしていいぞ♪」

 

って…怪我してもエリザベスさんと団長がいるから、直ぐに治ると思うのだが、二度目が飛べないと思う。激痛はトラウマになるから。

 

で、サイラオーグさん…失敗。小猫ちゃんは成功。僕も成功。祐斗君は失敗…失敗組は案の定、2度目のチャレンジをしたくないようだ。

 

「時間制限だ。あと10分でクリア出来ない者も、ランチに行っていいそ!」

 

って、それは見放すってことだ。出来ない者に無理強いはしない団長。その代わり、出来ないって烙印を押される。それは、そういう局面は使わないってことだ。

 

タイムアップ後、祐斗君とサイラオーグさんは、ヴァーリに頼んで、練習につきあってもらうことにしたようだ。

 

-------

 

ランチは豊饒の女主人でだ。シルさんが忙しい時間帯なので、お店で食べることにしている。

 

「なんで…いるんだ?」

 

団長の目の前に、笑顔のリヴェリアさんが現れた。

 

「なんでって、飯を食いに来ただけだ」

 

ぶっきらぼうな言葉ではあるが、瞳が潤み、耳に赤みを帯びている。

 

『やっぱ、堕ちちゃったね♪』

 

って、ヴァーリ。確かに…「女難の相」の為せる業か。

 

「ここ、いいか?」

 

リヴェリアさんは団長と相席しょうとしている。

 

「だから…ケダモノになりそうだと…」

 

「なってもいいよ…うふっ♪」

 

『完全に堕ちているよ。今までで最速で無いのか?どうすんだ、団長は…』

 

ヴァーリは呆れたように念話を送って来た。

 

「いや…そうもイカン。主神に迷惑を掛ける」

 

「同意の上だ。迷惑は掛けないぞ」

 

リヴェリアさんの言葉に固まる団長…

 

「そうだ。用を思い出しだ」

 

あっ!転移して逃げた…

 

「転移術…だと…あの方は何者だ?」

 

狩る様な目付きのリヴェリアさんと目が合ってしまった。マズい…僕の目の前の席に移動してきた。

 

「お前…あの方の弟子だよな?」

 

「ごめんなさい」

 

僕も転移して逃げた…

 

 

 





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