---イッセー---
まだ、学校へ通える状況では無いようだ。
「ったく、アザゼルの野郎、手抜きをしやがって…!」
団長がプンプンしている。今、僕だけを連れて、どこかの世界へ転移した団長。
「ここは?」
僕のいる世界と似た雰囲気である。僕の世界の並行世界か?
「お前に、剣の鍛錬をさせる。打倒ブラッキーが目標だよ」
ブラッキー先生は早い上に攻撃が重い。1分間に800発連射するレンさんの放った弾を全弾斬り落とした。それも、僕からの攻撃を防ぐ間にだ。
「ここだよ♪おい、みんな元気かぁ?」
道場のようだ。そこにはかわいい女性達が木刀を手にしていた。
「団長♪私を抱きに来てくれたんですか?」
団長の傍にいる女性は変だ。団長に抱かれることを夢見ている。魔王リアスさんもそうだし。
「綺凛ちゃん♪う~ん、後2年くらいかな?」
「まだ、そんなに…う~ん…」
「あぁ、紹介する。現在の一番弟子の兵藤一誠だ。剣術を叩き込んでくれ」
僕を見る目は嫉妬に近い。殺される…
「この道場をまかされている刀藤綺凛です」
「こいつは、刀藤流宗家免許皆伝の強者だ。見た目に騙されるなよ♪」
小さくてかわいいイメージの少女…免許皆伝って…
「ここにいるやつらの殆どが免許皆伝クラスだ」
「団長…僕…素人ですよ…」
「はぁ?だから、鍛えるんだよ。それに素人はダウトだ。お前には流派では無い剣技が埋め込まれているからな」
流派では無い剣技?
「ほら、この木刀を使え♪」
木刀を2振り手渡してきた団長。持った瞬間に、僕専用とわかる、重心バランスでセッティングされていた。
綺凛さんと目が合った。来る…早い…だけど、避けられない速さでは無い。
ガッシン!
木刀同士がぶつかったのだが、金属音に近い音が響いた。
「綺凛ちゃん、余裕が無いようだな。鈍ったのか?」
「これは…アスナさん、エリカさんの高速剣技に、ティオナさんの重打撃ですか」
たったこれだけの短い時間で、僕の師匠を言い当てた綺凛さん。
「うん、正解だよ、綺凛ちゃん。さぁ、どう撃って出る?イッセー、綺凛ちゃんの弱点はスタミナの無さだ。耐えれば勝機が有るはずだ」
団長の言葉で、綺凛さんの闘気が濃くなっていく。焚きつけたんですか…
「許さない…私より剣技を買われるなんて…」
闘気に殺意が乗かった気がする。団長…あれ?いない…おい!置き去りですかぁぁぁぁぁ~!
---結城明日奈---
知り合いが息を引き取った。短い間の付き合いだったけど…産まれながらの病気…産まれる際の輸血で、血液感染したそうだ。彼女は短い一生を終えてしまった。
「ユウキ…もっと、一緒にいたかった…」
心から…そう思った…
『その願いを叶えてやる。供物はお前だ。どうする?』
えっ?私しかいない私の部屋に、男性の声が聞こえた。
周囲を見回すが、誰もいない。空耳?
違う…あの時と同じだ…なんで?ここはリアル世界なのに…胸を揉まれている。唇を重ね合い、舌が絡み合っている。太股は震え、下腹部は漏水っていいくらい濡れていた。
徐々に服が消えていく。なんで?何が起きているの…最後の1枚、グジョグジョに濡れた布キレが消えた。腰が浮き上がり、何かの上に私の肉体の裂け目が着地した。
抵抗する気が起きない。身体は次の刺激をワクワクと期待しているようだ。
目の前に少女姿のユイちゃんが現れ、彼と私のつなぎ目を舌で舐めて始めた。どういうこと?
『そういうことだよ♪ユウキと一緒にいたいんだろ?その望みを叶えている最中だよ♪』
身体を捧げるってこと…
『そう…お前がお前でなくった瞬間、奇跡が起きるんだよ♪』
頭の中が真っ白になっていく…
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「アスナ…大丈夫?ねぇ、アスナ…」
身体を揺すられている。ここは?ゆっくりと瞼を開いていくと、ぼんやりだけど、知っている人物が朧気に見えて来た。まさか…
「ユウキ?」
「そうだよ♪ボクだよ、アスナ」
死んだはずのユウキが、ゲームアバター姿で現れた。どういうこと?
「アスナのおかげだよ。ボクと一緒にいたいって願ってくれた。だから、この世界で一緒にいられるんだよ♪」
この世界?
「ここは?」
「アルフガン…僕の管理する世界だよ♪」
この声は…あの男だ…ユウキの後から現れた男は、ユウキと抱き合い、ユウキを陵辱していく。だけど、ユウキの表情は嬉しそうだ。
「リアル世界では、こんなことされたこと無かったから。団長は、ボクをメスとして扱ってくれるんだ♪ガキではなくてね。それが嬉しいんだよ」
陵辱されることを楽しんでいるユウキ。でも、本当に嬉しそうだ。リアルでは、植物状態に近かったから…スキンシップを望んでいたのか?
「じゃ、次はアスナだ♪」
恍惚な表情を浮かべたユウキを床に静かに置いた男性が、私を抱き起こし、私と交わっている。私の腰が動く。得るものを得たいから。唇を重ね、舌を積極的に絡めていく。
そして、絶頂の彼方へ…
「24時間後に、最終的な処理を行う。それが終われば、お前達は永遠に一緒にいられる♪」
男はそう言い残し、立ち去っていった。
---イッセー---
この世界の僕は大学生だった。リアスもソーナも大学生である。なによりも、両親が健在だった。
「甘えていいのよ、イッセー君♪」
この世界の母さんが、僕に言い寄ってきた。この世界の父さんは苦笑いして、見ているし。
「いいな、シュウさんといられて…」
この世界の僕に、羨ましがれている。なんか、変な気分である。
「私達にも甘えていいよ」
って、リアスさん。この世界の僕は、リアスさんとソーナさんとお付き合いをしているそうだ。
一番驚いたことは、この世界の僕には姉2人と、妹2人がいることだ。いいなぁ…
「そうか、君の世界では、ご両親は…」
この世界の父さんの誠さんに、僕のことを話した。
「シュウが親代わりのか…、うちの一誠にとっては兄貴代わりだったけどな」
兄も欲しいなぁ…
「そうか兄貴が欲しいのか、じゃ、うちの一誠を兄貴として頼っていいぞ」
うっ、心が読まれた。なんか恥ずかしい…
「一誠!イッセー君が弟になりたいってよ~♪」
大声で言わないでくださいぃぃぃぃ~!
---桐ヶ谷和人---
アスナが行方不明になったそうだ。ユウキの葬儀の後、部屋に一人閉じこもり、そのまま消えたという。
「不思議だよなぁ~。神隠しにでも、遭ったんじゃないか?」
エギルが、注文した珈琲を出しながら、言った。ここはエギルのリアル世界にある喫茶店である。
「ユウキに誘われたのか?」
って、クライン。
「誘われた場合、死体は残るはずだぞ」
そう、殺された訳では無い。誘拐されたんだと思う。
「エギル、アイツの情報は何か入ったか?」
新生ALOで出逢った剣士。アスナに何か遭ったようだ。俺達の目の前で、アスナはアイツの目の前で全裸になった。そして、どこかへ二人で転移したのだ。ログアウト後に、訊いたのだが、何が遭ったのか教えてくれなかった。
「あのゲーム的に、あぁいう行為は、出来ない筈なんだけどな」
男女の営みは出来ないようになっていた。ALO事件の教訓で…
「システムをハッキングされたって話も無いし。わからないんだよ。どうやったのかな」
「次に遭ったら、仕留めて訊き出すしか無いだろう」
って、クライン。
「仕留める自信が無い。いとも簡単に、両腕の付け根を斬られたんだぞ」
俺よりも早い剣技…俺と同じ二刀流だった。
「なぁ、奥の部屋に来てくれ」
エギルが小声で伝えてきた。店を奥さんへ頼み、俺達3人で奥の個室に入った。
「都市伝説レベルの話なんだが、アルフガンって世界を知っているか?」
エギルが聞いたことの無い名前を出してきた。
「ねぇなぁ…キリトは?」
「無い。何のゲームの世界なんだ?」
「ゲームと言っていいのか、わからない。そこはシードとは、違うシステムだそうだ。何がトリガーなのかわからないが、たまにそこへ迷い込むヤツがいるらしいんだ」
迷い込む?
「都市伝説レベルで聞いた話だ。眉唾かもしれないが、そこには死んだはずの者がアバター姿で生きていたそうだ。」
まさか、ユウキがそこにいて、アスナは迷い込んだのか?
「ゲーム内容は、謎解きタイプのクエスト消化タイプのRPGらしい」
「どこ情報だ?」
「だから、都市伝説だよ、クライン」
都市伝説?それにしては、詳しいエギル。何かを掴んだのか?
「エギル、知っていることを総て教えてくれ!」
「あ?都市伝説だよ。熱くなるなよ、キリト」
「奥の部屋に呼んだって、そういうことだろ?」
他のヤツに聞かせたくないネタだからだ。都市伝説程度なら、店内でちらほら聞こえるし。
「う~ん…実はなぁ、あのGGOの有名人2人も、誘われたようだぞ。現在消息不明だそうだ」
なんだって…ゲーム内では生き生きしていたぞ。
「攫われたにしては、ゲーム内では自分の意志で行動していたな」
そう、クラインの言う通りである。嫌々では無かった。まして、救助を求める素振りも無かった。
「だから、都市伝説レベルだって、言っただろ」
---イッセー---
だいぶ道場でしごかれた。もうヘロヘロである。
「よぉ、どうだ、イッセー。腕は上がったか?」
団長が1週間後、迎えに来てくれた。
「遥さんとトントン程度までかな」
って、綺凛さん。
「そうか。じゃ、ブラッキー退治にいくか?アイツらが再戦を望んでいるんだ」
「メンバーは?」
レンさんでは通用しない。
「今回は色者は入れない。全員剣士で望む。僕、イッセー、アスナ、ユウキだ」
え?4名だけ?
「そうだよ。ブラッキーだけだ問題はな。まぁ、挟み撃ち対策であと3名も用意したる。青と赤、それにティオナだ」
ゼノヴィアさんとアイズさんとティオナさん?1軍クラスじゃないか…戦争でもするのか?
---キリト---
インをして、手分けをして、情報を集める。が、一向にアイツらの情報は無い。そんな中、リーファーからメッセージが届いた。
『助けて…ルグルー回廊』
アイツらに捕まったのか?エギル達を集める。人質を取るなんて…
「ルグルー回廊か…狙撃はしにくいなぁ」
って、シノン。一本道である。出来る作戦は挟み撃ちくらいか?
「エギル、どのくらいの戦力を集められそうだ?」
「そこそこの戦力が集まるようだ。アスナとリーファ絡みだからな」
メインメンバーが集まり、呼び出された場所へ急いだ。アイツらは湖に掛かる橋の上にいた。逃げ場は無い。なぜ、そんな場所を選らんだんだ?
「やぁ、キリト君♪今日こそ、倒させて貰うよ。弟子に猛特訓をさせたからね」
コイツの狙いは俺か?うん?この前とメンバー編成が違う。全員剣士のようだ。え…まさか…見覚えのある剣士が二人いた。なんで、そっち側にいるんだ…アスナ…
「なんで、アスナ…お前…洗脳されたのか?」
クラインも気づいた。動揺が広がる俺達。
「洗脳はされていない。私は幽玄龍騎士団の斬り込み隊、隊長のアスナだ!貴様らの知るアスナでは無い」
どういう意味だ?アスナの隣にはユウキがいるし…
「この人数相手に勝てると思っているのか?」
エギルが冷静に相手に訊いた。
「あ?聞いてなかったのか?僕の部隊の中でも、開幕戦を得意とする斬り込み隊が相手だよ。負ける訳無いだろ?」
アイツの部隊…コイツ、プロのコマンダーか?
「団長、いいのか?」
「アイツらが一歩でも動いたら、開幕だ。フライングは禁止だぞ、青髪」
「はぁ~、いい加減、名前を覚えろよ!」
青髪の剣士、威圧感がある。歴戦の強者って感じだ。その隣の赤髪の剣士もだ。
「おい!リーファはどこだ?!」
俺が叫んだ!
「あぁ、アイツか?あそこに浮いているよ」
湖の上に浮かんでいるリーファ。全裸で意識が無いようだ。
「貴様!」
俺は飛び出していた。それが合図で、死闘は開幕した。
ズドーン!
有り得ない攻撃を見てしまった。あの青髪の放つ飛ぶ斬撃…キノコ雲が立ち昇っている。
「オーラを溜めすぎたかな?」
「一発で終わり?うん?生き残りがいるな、ティオナ行くよ!」
「はいよ♪」
そして、この前の少年が俺と剣を交えた。
---シュウ---
遠距離狙撃…透過させて、撃ち込んだヤツを強奪で引き寄せた。
「えっ?なんで?」
唇を重ね、媚薬成分満載の唾液を流し込む。効果はテキメンで、自ら俺に奉仕しだすシノン♪
アスナとユウキのコンビが、クラインを倒した。逃げ惑うシリカにもトドメを刺す。残りはブラッキー先生だけだな♪僕はシノンと愉しむかな。
「団長…そんな小娘とって、どういうことですか?」
同化吸収を終えて、一段と良い女になったアスナ。そんなアスナを苦笑い気味に見ているユウキ。
「いや、ほら、初物に近いから…」
「うっ!それって、私が初物から遠いように聞こえますがっ!」
今日のアスナは、血の気が多そうだ。
「おい、青髪!」
後方部隊を殲滅したゼノヴィアに、シノンを渡した。リーファを強奪で、手元に呼び寄せて、アスナ、ユウキと、3人で味わうことにした。
---キリト---
この前の対戦時と別人のような剣捌き。こんな短期間で、こんなに化けるものなのか?相手の刃先が幾重にも俺を擦っていく。何?もう俺しか残っていないのか…目の前でシノンとリーファが玩具にされていた。アスナとユウキはリーファを弄んでいる。どうしてだ~?!
怒りを相手にぶつけるが、あざ笑うようにして受け流し、返す刀で俺を切り刻んでくる。
コイツら、何者だ…ボスよりも強すぎる。
アスナはリーファへ憎しみの視線を送っている。どうして、そんな目で見るんだ?うっ!
アスナに気を取られ…相手に斬られた。攻撃できなくなった俺が死ぬまで何度も斬ってくる…
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生き返った俺…出迎えてくれたみんなは無言であった。そこに、シノンとリーファの姿は無かった。つまりは、まだいたぶられているってことか…
「どうして…アスナさん…」
シリカが呟いた。でもリーファをいたぶるアスナは、生き生きとしていた。嫌々ではなかった。何の恨みだ?