---リズベット---
最近、お店に気になる青年が通っている。目利きであるようで、良い物だけを手に取り、刃の状態を確認して、納得できる物だけを購入してくれている。
「よぉ~!コイツの手入れを頼む」
馴染みのクラインが剣を差し出してきた。
「後で、やっておく」
「なんだよ。暇だろ?今頼むよ~」
「気分が乗らないんだよ」
コイツと会話している暇は無い。彼は今日、何かを買ってくれるのか?それが気になるのだ。
「うん?まさか、お前、あの客が目当てか?」
マズい…クラインに気づかれた…
「よぉ~、イッセー!リズが友達になりたいそうだぞ」
えっ!意外…クラインの知り合いのようだ。
「えっ?僕ですか…」
私をガン見する彼…吸い込まれるような瞳…マズい…惚れた…
「堕ちたのか?おい、あれだけで…」
クラインが呆れている。あの瞳に惚れてしまった。私の目利きは確かであるはずである。
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店の営業時間終了後、彼とデート♪
なのに、何故か、エギルの店にいる…ここしか、店を知らないんだよ~。少し後悔…アスナ達に訊いておけば良かった。
「リズベットさんですか。リズって呼んで良いですか?」
「あぁ、勿論だよ、イッセー」
彼はイッセーという剣士だそうだ。
「剣士の割に、ナイフや短剣を買っていくのは、どうして?」
普通の剣は買っていかない彼。良い出来のもあるのだが…
「剣は、師匠に頂いた物がありますから、それ以外の剣は使いません」
「短剣類を買うのはどうして?」
「ナイフ術も学んでいるから。まだ、しっくりとくる1本に巡り会えていないんです」
今までに買ってくれたナイフは、落第なのか…
「今度、狩りに付いて行ってもいいかな?」
彼の戦いぶりが見たくなった私は、提案を迷わずした。こういうのは、躊躇したら、負けである。
「えっ?!危ないですよ。リズを護りながら戦うには、まだ無理です」
危ない?今までに危ない戦場は、何度も経験してきたけど。
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甘かった…危ない戦場…こんな戦場は経験したことが無い…フロアボスを3人で、いや、私を入れると4人で挑むなんて…
それに、3人とも剣士の脳筋パーティーだった。生きて出られるのか…
「リズさんは、下がっていてください」
イッセーから声が飛んで来た。そうだね。これはダメでしょ?だけど、すごい…3人だけで、フロアボスを翻弄している。
「あれ?新人さん?」
もう一人いた…気配をまるで感じなかった。なのに、お尻を撫で回されるまで、気づかなかった。
「イッセー、まだか?!」
「まだです!」
「この子、食っていていい?」
「団長!その子はイッセー君のです。団長には私とヴァイオレットさんが、後で…うっ!」
「綺凛ちゃん、話ながらでも、楽しく戦えるようにしろ。課題だぞ!」
「はい、団長!」
彼がリーダーなのか…3人の目の色が変わった気がする。
「綺凛ちゃん、ヴァイオレット、相手の動きを一瞬止めろ!」
「「了解!」」
普通、40名程度で倒すフロアボスを3名だけで…団長って呼ばれた男性は、手出しをする気がまるで無いようだ。
「手伝わないのですか?」
「手伝う?こんな弱いボス相手に手を出したら、アイツらの鍛錬にならない」
まるで一人で倒せる言い方だ。
「信じていないのか…しょうがないな!おい、チェンジだ。僕がやる!」
3人が一斉に彼の後に走り込んできた。
グシャ!
え…一瞬でフロアボスが潰れた。重力系の魔法か?無詠唱だった。いや、ノーアクションだった。強い…鳥肌が全身に襲い掛かって来た。
「綺凛ちゃん、お客様が不安にならないように戦え!」
「はい!」
「良し、貰える物を拾って、撤収だ」
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彼らの家に招待された。ここって、確か…キリト君の家の隣では…
「すまないな。ご馳走は用意できないが、寛いで行ってくれ」
団長と呼ばれていた男性に言われた。
「イッセー、後は頼む」
「はい、団長」
団長と呼ばれた男は、ログアウトしていった。
「彼は何者?」
イッセー君に訊いた。
「僕達の師匠で、僕達の団長ですよ」
まんまの答え。天然なのか?
「そうじゃなくて、ジョブは何?」
「団長のジョブは、魔導戦士ですよ。僕も団長の様な戦士を目指しています」
聞いた話…イッセー君も魔法が使えるらしい。だけど、剣の鍛錬中なので、魔法禁止なのだそうだ。
「そういう意味では回復術だけは使用の許可が出ていますから、バーサクヒーラーかな?」
アスナのようなジョブなのか…
料理をたらふくご馳走になり、満腹感と共に眠気が…ログアウトしないと…
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ログアウトした筈だった。だけど、していなかった。私の下にはイッセー君がいる。私の唇を美味しそうに食してくれていた。私から流れ出た唾液を一滴も無駄にせずに飲み込んでくれている。
あっ!何時の間にか18禁モードがオンになっている。まさか…手を伸ばすと、私とイッセー君はコネクトしていた。男女の関係になっていた…耳が熱い…
次の瞬間、全身?いや性感帯に襲い掛かる甘美なる刺激…蕩けていく身も心も…
「終わったわ!」
イッセー君に同化吸収が終わったことを告げた。この世界の私は、警戒不足過ぎる。怪しまないとダメだよ。私に言い寄る男はいないんだから。
「そんな事無いですよ、リズさんは、かわいいし」
って、イッセー君。
「イッセー君だけだよ…いや、あの鬼も言い寄ってくれるか…鬼の好みに似てきていない?」
「最近…ちょっとねぇ」
苦笑いしているイッセー君。
---イッセー---
鬼が罠を張った。GGOという銃が支配する世界にだ。BoBという大会があるのだが、そこにブラッキー先生、シノンさんを呼び入れた。
GGOの世界に、僕はリーファさん、団長はアスナさんのアバターに成りすまして、登録したのだった。コレに気づいた。いや、怪しんだ二人が大会に参加したのだ。
「決勝はバトルロイヤルだ。あの二人以外、レンとピトは残して、消していいぞ」
って、団長。
「ユウキさんはその後どうですか?」
気になっていることを訊いた。
「同化吸収させたから、魂は強化されたはずだ。ただ、彼女の器の方は、時間が掛かりそうだよ。エイズウィルスを強奪で抜いたんだけど、彼女の免疫細胞が中々増えなくてねぇ。今、無菌室で増加待ちだよ」
本当に治療方法を模索しているようだ。
「一人二人なら、チートな方法でも良いんだが、こう患者数が多いとな」
ですね…全てをチートな方法で片付けない団長。不器用と言えばそうだけど、団長らしいと思う。
そして、決勝戦。戦いの舞台へと転移する。団長とは念話で、会話可能である。
『開始直後、最初のスキャン前に、気配で察知して、あの4名以外は屠っていけ』
『了解!』
開始の合図前に、大体の気配で位置を割り出し、開始直後に殺戮を開始した。気配を消して近づき、喉笛をナイフで斬り裂いていく。
『最初のスキャンだ!』
空気と同化して、スキャンをすり抜ける。
---シノン---
最初のスキャン…目を疑う…残り4名…50名参加のはずが…最初のスキャンまでの間に46名が脱落とは…生き残っているのは、私、キリト君、レン、ピトフーイ…偽アスナと偽リーファがいない。既にやられたのか?
いや、誰がやったんだ?考えられるのはピトフーイか?レンは確か、ショートレンジのサブマシンガンだったはず。狙撃には向かない。しかし、一人で46名は…
「無理だと思うだろ?」
え?背後から男の声。スキャンでは周囲には誰もいなかった。
「うっ!」
胸を揉まれている。ハラスメント禁止コードが機能していないようだ。
「なんだよ。これだけの行為で、濡れているのか?」
無抵抗のまま、全裸にされていく。え…有り得ない…アバターの私は衣服を着ている。全裸になったのは誰?
乳房が前後に激しく揺れている。四つん這い?今私は、スコープを覗いている体勢、腹這いなのに…口に何かが入っている。舌で転がす私。
私の本体が弄ばれているようだ。ここから出ないと…えっ!ログアウトが出来ない。棄権も出来ない…自殺するしか無いのか…
パン!
乾いた音、頭部が破裂していく。誰かに撃たれた。これで、ログアウト出来る…
---キリト---
2回目のスキャン…依然4名である。生き残りメンバーも先程と一緒である。偽アスナと偽リーファはもうやられたようだ。くそっ!
シノンと合流しないと…シノンの元へと向かう。だけど、そこにはシノンはいなかった。いたのは、あの少年だった。
「ブラッキー先生、勝負だ!」
二刀流…俺も…くそっ!1振りしかない。相手はこの世界には無い剣を持っていた。あれは、新生ALOで使っていた剣か?どうやって持ち込んだんだ?
彼は、腕を上げていた。身体中を斬り裂かれている。だけど、なぜか、HPが減らない。
「練習台に早く消えられても困るので、回復術でHPは回復させていますよ♪」
なんだって…バーサクヒーラーだと…この世界にはいないはずだ。まさか、ハッキングか?
「シノンはどうした?!」
「そこにいますよ」
彼の指差した先には、頭部が無くなったシノンがいた。
「貴様!」
「殺したのは僕では無いですよ。ピトフーイです♪」
---シュウ---
シノンとレンを手に掛けたピトと遊んでいる。ピトの放つ銃弾を全て透過していく。
「何だって…銃が効かないだと、これはどうだ?」
ライトセーバーもどきで襲い掛かって来た。透過して、身体を弄ぶ。
「何者だ…」
「死と隣り合わせがいいんだよな。タップリと味あわせてから、殺してやるよ♪」
「えっ…やめろ…やめて…」
本体とアバター両方を弄ぶ。指の関節部分をナイフで切り落としたり、念動力で潰したり、拷問をして弄ぶ。
激痛で意識を飛ばしても、回復術ですぐに起こす。無限拷問の刑である。指が全て無くなる頃、ピトの心が折れたようだ。
「団長、同化吸収できました♪」
素直な女性に調教済みのピトに同化吸収してもらった。
「じゃ、以後は、作戦通りで頼む」
「了解です!」
---桐ヶ谷和人---
優勝は俺で、準優勝はピトフーイだった。何が起きたんだ?俺は…微塵切りにされたのに…優勝だと…アイツらは何者だ?
ログアウトして、スグと共に、シノンの自宅へ向かった。嫌な予感がしたから。部屋には鍵が掛かっていた。預かっている合い鍵で部屋の中に入ると、全裸で身体を丸めた朝田詩乃がいた。
「どうしたの?何があったの?」
スグが優しく抱き締めて、訊いた。
「分からない…密室だったのに…調教されていた。いやらしい言葉を口にして、ご褒美を強請っていたの…うぅぅぅぅ~」
スグに抱きつき泣いてしまった詩乃。もしかして、アスナも…同じ目に…何者だ、アイツ…
翌日、SAO事件でお世話になった総務省仮想課の菊岡さんを頼った。
「調べたけど、ハッキングされた事実は無かったよ。なので、手口は不明だ」
ハッキング以外に考えられない。アバターを乗っ取っていた。アイツらの名前は表示され無かったし。
「死銃事件より厄介かもな。手口がまるでわからない」
詩乃の身体は検査したが、相手の体液、遺伝子は見付からなかった。妄想なのか?催眠術なのか?
「あと、考えられるのはサブリミナルだな」
知らず知らずのうちの暗示、洗脳技術である。
「ただ、いつ仕掛けたかが問題だよ。シノン君のギアにだけへ送るってことが、可能とは思えない。それこそ、ハッキングでもしない限りは無理だな」
---結城明日奈----
彼の家で彼と…彼の上で腰を動かす私。乳房が上下に踊っている。嫌なことが消えていく。気持ち良さだけが、身体に産まれていく。止められない、果てるまで刺激を、貪欲に追い求めている私。
全身の毛穴から不純物が流れ出していく。鼻からも口からも不純物が流れ出していく。彼と繋がっている口だけは、彼の体液で清められていく。もっと、清めて欲しい。
「意外に早かったですね、団長」
この世界の私は壊れたようだ。なので、急遽、同化吸収した。
「もっと楽しめば良いのに…この世界では両親の締め付けがキツかったんだろう」
「じゃ、今後は作戦通りに振るまいます」
「頼むよ、明日奈♪」
「はい、団長♪」
「後、シノンは回収する」
「了解です」
久しぶりに団長と仕事が出来る♪