---桐ヶ谷和人---
あれ以来、偽アスナ、偽シノンは現れていない。アイツらは何者なんだ?ネット検索で手がかりが出て来ない。
「お兄ちゃん、イベントがあるようだよ」
直葉の声で我に返った。
「ALOか?」
「うん。クエスト系みたいだよ」
「どんなクエストだ?」
「アインクラッドの地下回廊の奥で、囚われている姫君を救出するらしいよ」
あそこか…不壊属性のモンスターがガードしている。ほとんど無理ゲーであるな。
「それはダメだな。相手は不壊属性だから」
「そうなんだ。じゃ、パスだね」
待てよ。アイツらは参加するのだろうか?
「途中離脱はありか?」
「ちょっと待ってねぇ…大丈夫、リタイア有りだよ」
「それならば、やるだけやるか」
「うん」
---朝田詩乃---
二人の男性に調教されている。口で奉仕をし、下の口でも奉仕をしている。なんで、こんな目に…
「詩乃は3Pが好きなのか」
好きじゃない…でも、身体は悦んでいる。彼らを歓迎しているようだ。舌が口ある肉棒を美味しそうに舐め上げている。腰が激しく動いている。四つん這いの体勢なので、乳房が激しく前後に踊っているし。手の指で、目の前の男性の玉袋を優しくマッサージしている。私の意志に反して。
どうして、こんなことに…うぅぅぅぅ
「貪欲だな、詩乃は。まだまだ吸い付きが良いぞ」
褒められても嬉しくない。キリト君…助けて…
この世界の私は、キリト君依存が激しいようだ。自立しないと、強くはなれないのに。
「団長♪同化吸収が完了しました」
「う~ん、ますます磨きの掛かった身体になったなぁ」
って、全身を舐めるように見ている団長。ただそれだけで、濡れていく。立っていく。
「1ラウンドするか」
「ここじゃ、イヤ。キリト臭がするから」
キリト君の物が多い。この子、キリト君と半同棲していたのか?タンスにはキリト君の下着まであるし…
「ここで生活しないとダメ?」
「まぁ、作戦上はなぁ」
「この子、キリト君信者みたいで、恐いよ~」
団長が困った顔をしている。困らせたい訳では無い。だけど…
「じゃ、詩乃は、失踪にするか。但し、ALOには来いよ」
「はい」
希望が通った。
---桐ヶ谷和人---
詩乃の部屋に行くと、詩乃がいなかった。部屋は整然としている。どこかに買い物か?タンスから部屋着を出し、着替えて、詩乃の帰宅を待った。だが、待てども、詩乃は帰ってこなかった。
出先で、何か遭ったのか?部屋は整然としているので、ここで何か遭った訳では無さそうである。うん?いや、アレが無い…ヘッドセットが無い。それは、詩乃の意志で、ここを出たと言うことだ。なんで?どこへ?
詩乃のスマホに何度も連絡をしたが、圏外か電源が入っていないというアナウンスしか聞こえない。
「どうしたの、お兄ちゃん?」
途方に暮れて帰宅した俺に、直葉が声を掛けてきた。
「詩乃がいないんだよ。ヘッドセットと共に」
「じゃ、旅行じゃないのかな?イベントクエストは参加するって、さっき言っていたよ」
何?アクセスしていたのか?どこから?そうなるとスマホは電源が切れているのか。俺は部屋に戻り、あの世界へアクセスした。
---キリト---
まず、エギルの店へ。ここにみんな集まり、情報交換したりしている。
「どうした?そんな恐い顔をして」
暢気そうなエギル。
「シノンは来たか?」
「あぁ、さっきまでいたぞ」
さっきまで…
「今さっき、ログアウトしたんだよ」
一足遅かったのか。俺達の家で待つか。
---桐ヶ谷直葉---
お兄ちゃんはスゴい形相で、部屋に入ってしまった。う~ん、私よりも詩乃さんが大切なのかな?こんなにもイイ女なのになぁ。お風呂場の姿見でポーズを決める私。鏡には私の背後に、男性が映っていた。え?なんで?
振り向く暇なぞ、無かった。背後から胸を揉まれている。お尻の割れ目には太くて固い物が嵌まっている。それは徐々に前の方へ前進していく。
声が出ない。恐怖のあまり、声が出ない。お兄ちゃんを呼べない。そんな私の唇に男の唇が重なった。男の舌が私の口の中に入り、探索をしているようだ。
口に気を取られている間に、大切な場所を制覇されていた。初めてなのに、その感触は得られていない。
「スグ、どこだ?風呂か?」
お兄ちゃんの声…助けて…目の前の脱衣所のドアが開いた。お兄ちゃんだ!咄嗟にお兄ちゃんに抱きついた私。
「どうしたんだよ。全裸で…何で泣いているんだ?」
「そこに…」
私を襲った奴を指差す私。だけど、指差した先には誰もいなかった。幻?そんな訳無い…下腹部が激しく濡れていた。お兄ちゃんのジャージを濡らすほどに…
---キリト---
集合場所であるエギルの店に皆、集まった。俺、リーファ、アスナ、シノン、フカ次郎、レン、リズ、クライン、シリカ、そして、ユイ。このメンバーでイベントに挑む。
あの地下回廊へと向かう俺達。おかしい、誰も参加しないのか?他の参加者の姿は無く、静まり返っていた。
用心をしながら進む俺達。ソロソロ出てくるはず。奥の小部屋も見えて来た。だけど、その小部屋に囚われていたのは…有り得ない人物だった。
「スグ?なんで…」
俺の隣にはリーファがいる。だけど、目の前で、スグが何者かに襲われ、弄ばれていた。
「ようこそ♪ショウタイムへ」
アイツが現れた。言葉を発したのは、スグを弄んでいる人物である。スグはソイツの下腹部に顔を埋め、顔を前後に動かしている。つまり…そういうことだろうな。
「さて、英雄キリトに、僕の一押しの弟子を挑ませる。君が勝てば、この玩具は返すよ」
そう言うと、ソイツはスグと交わり始めた。なんてことを!じゃ、このリーファは?隣を見ると、誰もいなかった。仲間達が円陣を囲むように立っている。その円陣には俺とアイツがいた。
「アスナ!どういうことだ!」
「ふふふ、気づかなかったの?あなた以外、あなたの敵よ♪このイベントは罠よ。だから、他に参加者がいないでしょ」
罠…どうして?
「なんでだ!なぁ、アスナ」
「この世界の私達は、キリト君に重きを起きすぎよ。だから、キリト君無しでは警戒心は薄いし、人間としてダメになっているのかも」
うん?この世界…じゃ、コイツら、違う世界から来たのか…
「キリト君、正解だよ。この世界の住民はキリト君と、あそこで玩具になっている桐ヶ谷直葉ちゃんだけよ」
「なんだと…」
「ほら。早く倒さないと、スグちゃんが壊れちゃうよ」
笑顔でそういうアスナ。クラインもエギルもリズも敵なのか…ユイまで…
「くそっ!」
両手に剣を手にして、アイツに斬り掛かるが…
『サンダーボルト!』
呪文…剣に避雷する稲妻達。
「うぉぉぉぉぉ~」
全身を撃ち抜くカミナリの刺激。麻痺状態だ。
『ファイヤーボルト!』
全身に炎が…燃えていく俺。コイツ…魔法使いだったのか…バーサクメイジか?地面を転げ廻って、炎を消して、立ち上がると、
『エアースタンプ!』
頭上から圧縮空気弾が撃ち込まれたようだ。地面に叩き付けられた。
『ダークミスト!』
目の前に闇が現れて、俺は飲み込まれた。急激に孤独感が生まれ、俺に刃を向けて襲い掛かって来た。精神がズタズタに斬り裂かれていく。
---イッセー---
「団長、終わりました」
「そうか、意外に早かったなぁ」
剣の鍛錬をしてきたのに、最後の大一番は魔法だけでいけって…鬼である。
「剣士と見せかけて、魔法で仕留める。より恐怖感が増すだろ?」
戦闘に関しては鬼である。
「剣を持っているからと言って、剣しか使えないのでは、先は見えている。あのブラッキー先生のようにな」
確かに、剣に自信を持ちすぎは危険である。それよりも、問題は次はどこで鍛錬なのかだ。
「次か?そろそろ、学校でも通うか?って、アザゼルは問題を先送りしていそうだな」
頭をかいている団長。
結論、アザゼルさんは、言いつけを守らずに、問題を先送りしていた。なので、僕は高校から学生生活を送るらしい。
となると、後、2、3箇所は鍛錬に連れ出されそうな予感である。
「たまには一人で、行ってみるか?女は現地調達でさぁ」
う~ん…どうなんだろうか?一人立ちって意味では、一人で鍛錬していた方が良いが、まだ僕なんか、ひよっこであるし。
「うん、丁度良い波動を感じる。じゃ転送するよ」
え?!転送?心の準備は?ねぇ…鬼…
出た転送された先で、いきなり僕の両頬には柔らかい感触が…