---飛鳥了---
考古学者の父の残した日記に、人類誕生以前の●が眠るという場所の地図が記されていた。●の部分は虫食いのような穴が空いており、何が眠るのかわからない。一般的に考えて『宝』か?
休みを利用して、大学の同級生の不動明、牧村美樹と共に、冒険旅行へと旅立った。
地図で記された場所は、ジャングルの奥地の洞窟のようだ。洞窟内に足を踏み入れた。入った途端、寒さで身体が震える。なんだ、この気温差は…
「了、この洞窟はヤバそうだぞ」
明が、恋人の美樹を気遣っている。確かに、何か有りそうで、ヤバそうである。洞窟の壁面には見た事の無い文字が並んでいた。
「未発見の文明の文字か?」
考古学者の父の影響で、古代文字にはそれなりに精通していたのだが、その俺でも知らない文字である。人類以外の何かの文明があったのか?
更に奥へと進むと、行き止まりの壁面に、何かが凍っていた埋まっているように見えた。
「これか?人類誕生以前のお宝って…デカいなぁ。冷凍マンモスか?」
明が凍った壁面に触ると、俺達の周囲は闇で閉ざされた。
『愚か者達よ、良く来た。貴様らに、知識と能力を与えてやる』
脳裏に響く何者かの声…これって、封印されていたのか?
『まず。飛鳥了よ、お前は初代堕天使である、この俺様、サタンがもらう』
何故か俺の名前を知っている。俺は誰かに献上されるのか?
『不動明よ。お前は悪魔の勇者アモンへくれてやる』
『牧村美樹よ。お前は妖鳥シレーヌへくれてやる』
『第2の人生を愉しもうぜ♪』
◇
気づきと、日本の俺の家にいた。明と美樹もいる。あれは夢だったのか?パスポートをチェックすると、出国の記録はあるが、入国の記録は無かった。つまりは、そういうことである。
「了、俺達の身体は、献上されたのか?」
「そのようだ。たぶん、人類誕生以前の統治者だったのかのしれない」
俺の脳に、膨大の知識が流れ込む。そうだ、俺達は神々へ反旗を翻したのだ。そのせいで、あの場所に封印されたのだ。
「アモン、この世界をまた手にするの?」
美樹が明に訊いた。
「シレーヌ…それはサタン次第だ。俺は、シレーヌが居れば良い」
そうか、俺次第なのか…どうするかな。神々へ復讐も悪く無いな。その為には仲間を集めないと…
「仲間を集めよう。もっと、仲間が必要だ。この世を統治するにはな」
頷く、アモンとシレーヌ。
「まず、魔界を制圧、冥界を制圧、そして、堕天使、悪魔、魔物の頂点に立つんだ。そして、神々へ復讐をしようでは無いか」
頷く二人。
「いいか?普段は、飛鳥了、不動明、牧村美樹で行動し、作戦遂行中にだけ、本来の姿になろう。準備が整う前に、正体がバレるのはマズいからな」
「そうだな」
「わかったわ」
こうして、俺達は復活を果たした。
悪魔繋がりってことで…(^^;