グロなシーン有り。
---飛鳥 了----
色々な勢力と手を組み、この世界に混沌を生み出そうと暗躍中である。原始悪魔と原始魔物のペアがいると分かると、不穏因子達は、俺を歓迎してくれた。現魔王打倒を掲げる旧魔王一派、英雄の子孫達の集まるパーティー、悪魔を快く思わない魔法使いの一派などなど…この世界には不穏因子が、隠れて活動をしている。
久しぶりのアイツらの元へ戻ると、気配がおかしい。まさか、狩りでもしたのか?急いで戻ると、俺が手を組もうとしていた奴らの死体が転がっていた。旧魔王派、英雄派、魔法使いなどなど…
「やはり、普通の人間より、栄養価は高いなぁ」
明はふざけたことを言っている。仲間を喰ったのか…
「了がリストアップしてくれて、助かったわ」
まさか、俺の集めたリストを見て、攫ってきたのか…
「お前ら、仲間だぞ、そいつらは…あっ!」
シーグヴァイラの首が転がっている。
「なんで、仲間を喰っているんだ?」
「仲間?俺達3名以外に仲間などいないぞ」
「そうよ。私達3名以外はエサよ」
この二人は現状をわかっていない。お前らでは勝て無い相手がいるんのに。
「人間よりも、悪魔の肉の方が旨いなぁ」
「共食いだぞ」
明に指摘した俺。
「共食い?コイツらは、原始悪魔の進化形では無い。なので、共食いにはならない」
ピィーーーーーーン!
空気の質が変わり、耳鳴りがする。気圧が変わったようだ。
「サタンよ!面白い奴らを飼っているなぁ」
アイツだ…アイツの声がした。明と美樹は、本来の姿に戻り、臨戦態勢を取っていた。振り返ると、アイツがシーグヴァイラの首を手にしていた。
「大公家のお嬢様もエサにするとは、豪勢な食事会だな」
「おい!サタン、コイツは何者だ!」
アモンに訊かれた。
「ラスボスだ…」
「ラスボスだと?こんな華奢な奴がか?」
アモンが襲い掛かった。しかし、触れることが出来ない。
「コイツ、何者だ」
アイツが見つめただけで、シレーヌが五体バラバラに切断された。
「何?シレーヌを…許さん!」
アモンが熱光線や雷撃などを放つが、全く効果が無いようだ。
ドサッ!
「うっ…」
アイツが見るだけで、アモンの右腕が斬り落とされた。アイツの視線は鋭利な刃物か?
「ぐわっ!」
アモンの股間から芋虫のような物が落ちた。あれって、アモンのイチモツか…
「もう女は抱けぬ。簡単には殺さないよ。お前も、生きたまま喰われる苦痛を味わうが良い」
アイツの周囲に無数の龍門が発現した。その門から、伝説級のドラゴン達が現れ、シレーヌを喰い漁っている。
「細胞を残さず喰えよ」
アイツはアモンの方を向き、見た事のない門を発現させた。あれは、何が出てくるんだ?その門からは恐怖を感じる。アモンですら恐怖を感じているのか、腰砕けになっている。
「やめろ~!」
門から出て来たのは…まさか、あんな奴も使役させているのか。門から出て来た獣の王は、旨そうにアモンを生きたまま喰らっていく。
「さて、サタン。これはどういうことだ?」
アイツが、俺の方へ振り向いた。その表情からは何も読み取れない。いつも目にする笑顔であるが、その視線はどこまでも冷たい。
「うごぉ!」
左腕が切り落とされた。そうか、コイツ、ノーアクションで真空斬りを撃ち込んでいたのか?
「はずれだよ。真空斬りでは無い。空間切断術だ」
何?次の瞬間、首を切断された俺の視線に近づく地面が見え…