※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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オリジナル(改)は、R-15だったはず。なので、エロシーンは少なくなります(^^;

12/18 誤字を修正


第3幕 そして、ふりだしへ
粛清理由


バカ親達は反省も無く、鬼がキレ、再びリセットへ…今度は、バカ親を排除した歴史になるらしい。

 

◇

 

転移するとすぐに、同化吸収をし、僕の身体は若く、幼くなっていく。

 

『イッセー、ドライグとアルビオンも同化吸収するぞ』

 

ドラゴニールの声が脳裏で聞こえた。眼下では、メイビスさん、ルシファーさん達が二天龍と激闘を広げていた。

 

『同化を開始する』

 

ドライグとアルビオンが、それぞれ紅い玉、白い玉になり、僕とヴァーリに吸収されていく。

 

「イッセー!あの5名をベースにつれて行くわよ」

 

セーラさんからの指示が飛んだ。僕とヴァーリで地表に降下していく。セーラさんは周囲を警戒している。

 

「あなた達は、誰?」

 

消えそうな声で、そう呟いたメイビスさんは、意識を飛ばした。要救助者達と共に、次元の狭間にある僕達の家へと転移した。

 

 

 

---メイビス---

 

意識が覚醒していく。二天龍と戦っていたはずだけど…ここは?周囲を見回すと、寝室のようである。ルシファー達はまだ目覚めていないようだ。

 

うっ!身体が軋む…痛みが残っている。でも外傷は消えていた。ヒールを掛けてくれたのか?誰が?

 

記憶を呼び起こしていく。そうだ…少年がいた。彼が救ってくれたのか?彼は誰なんだ?どこか、知り合いに似ている顔立ち…まさか…彼は死んだ筈だ。教会の雇ったはぐれ者の手によって…

 

「どうしても、わからなかったことがありました」

 

耳元で誰かの声が聞こえた。振り返ると、あの少年がいた。

 

「どうして、あの局面で、兵藤家が襲われて、皆殺しにされたのか。実際は、一人だけ生き延びましたけど」

 

彼は、生きていたのか…兵藤一誠君…

 

「でも、ようやくわかりました。僕は禁忌な組み合わせだからですよね?」

 

彼にバレてしまった。私の判断ミスだ。それが原因で、ルシファーと揉め、あのような大戦にまで達してしまったのだ。

 

「かって、ヨハネの血族が、同じ理由で粛清されましたし」

 

ソレも知っているのか…

 

「どうして、ソレを知っているの?」

 

「僕の恩人である師匠は、その時の生き残りです。禁忌なる力を持った、教会サイドでは大罪人扱いですよね?」

 

そう…見てはいけない物が見える能力。それは、正義である為に犯した罪すら見抜く能力である。教会的には生きていては困る能力者であった。

 

「彼も生きているの?」

 

「僕は師匠の養子です。イッセー・ヨハネという名前を頂きました」

 

粛清対象者同士、寄り添って生きていたのか…

 

「粛清はもう意味を為しません。ただ、アナタには罰を与えないといけません。僕達を見守ってください。この世界で何が起きようと、僕達を見守ってください」

 

禁忌なる者たちを見守るのか…彼らの両親に手を掛けた私の罪…それで、許されるなら、敢えてその罰を受け入れよう。

 

「待て!メイビスだけに負わせる訳にいかない。私達もその罰を受ける」

 

ルシファーが、会話に割り込んで来た。

 

「私達は、メイビス達の行為を防げなかった。同罪だよ」

 

力無く項垂れているルシファー達。

 

「で、彼女達は誰?」

 

イッセー君の後にお盆を持った少女が2名いた。その少女達は、私達が起きた事を知り、私達に食べ物を配り始めた。

 

「おかゆです。栄養がつくスープで煮込んであります」

 

黒髪の少女が説明をしてくれた。

 

「私は、セーラ・シトリー・鬼門…」

 

シトリー…鬼門?

 

「シトリー家に、君のような娘はいないはずだが」

 

ルシファーが怪訝は表情を浮かべた。

 

「えぇ、並行世界からきました。父はシュウ・ヨハネ・鬼門、母はソーナ・シトリーです」

 

並行世界から来た…イッセー君を助ける為に…ヨハネの血族の後継者なのか…

 

「なんだって…並行世界から来ただって…」

 

「私はヴァーリ・ルシファー・メイビス…」

 

銀髪の少女が有り得ない名前を口にした。どうして、私とルシファーの名前を持っているんだ?

 

「どういうことだ?並行世界の私は、男性だったのか?」

 

ルシファーが身を乗り出して訊いた。

 

「いえ…お二人とも女性でした。私は身体をロストしてしまい、魂だけの状態で師匠に保護されていました。元々の名前はヴァーリ・ルシファーです」

 

ルシファーの表情が固まった。並行世界では、子供を産んだってことだ。

 

「師匠がルシファーの血を入れた身体を、私に与えたいって…ルシファさんとメイビスさんのDNAで受精卵を作り、そこに私の魂を定着してくれました」

 

DNAで受精卵って…それは禁忌な技法では無いか。神にしか行ってはいけない御業である。

 

「お前の師匠も女性だったのか?」

 

レヴィアタンが訊いた。

 

「いえ、男性でした。でも、使えなかったんです。師匠のDNAは悪魔のDNAを灰にする可能性があるから」

 

それは聖属性が強いってことだ。DNAレベルで聖属性が強いって…神以外考えられない。私ですらDNAレベルだと微弱な聖属性しかないし…

 

「あなたの師匠は神なの?」

 

「だから、禁忌になったんでしょ?いかなる神も、三位一体の神の前では邪神ですから」

 

イッセー君が言い放った。その通りである。私のいる天界では、救世主以前の神は総て、邪神、悪神の扱いである。

 

ヨハネの血族の持つ禁忌の意味は、そこなのか…封印した…殺してしまった神の復活の阻止だったのか…

 

「ヨハネの血族は、黙示録の作者であるマリアと救世主の間に産まれた子供が、始まりです」

 

あのマリアは身籠もっていたのか…いや、イエスは彼女が逃げる時間を稼ぐ為に、ユダに告発させたのか?彼女の存在を歴史から消す為に…私の持っていた歴史観が崩れ、罪悪感が強くなっていく。

 

救世主の愛した女性は、マグダラのマリアだと思っていた。でも、違ったようだ。本当は、ヨハネのマリアだったのか。ユダの行動が今更ながら納得が出来る。あの裏切り以来、彼は歴史から姿を消した。それはヨハネのマリアに帯同していたのだろう。救世主の言いつけで…

 

「あなた達はヴァーリを護る義務がある。あなた達二人のDNAを持っているんですから」

 

そうね…

 

「わかった。この世界に於いて、ヴァーリを私の娘と認定をする。いいな、メイビス」

 

頷く私。

 

◇

 

彼らと過ごす日常。徐々に知らされる、彼らがこの世界に来た理由…

 

「既に数回リセットされているの?」

 

頷くイッセー達。

 

「この世界だけ、難航しているんです。どこをどう修正しても、最悪な結果にしか至らないというか…」

 

リセットの度に元凶となる者を排除しているそうだが、なかなか破滅へのレールから抜け出せないそうだ。

 

「今回は師匠の都合もあるんですが、師匠が関わらないで行けるところまで行けって…」

 

その師匠は、並行世界での私と結婚をし、看取ってくれたそうだ。いつか、逢いたい。その方と…

 

 

 

---イッセー---

 

えっ!どういうこと?この世界にシアがいるらしい。あのバカ親達を排除したはずなのに…どうして…

 

「シアは、セラフォルーとミカエルの娘だ」

 

外交担当同士で、逢う機会が多く、たった一度の過ちが大当たりに…この世界では、冥界と天界の関係は良好らしい。

 

「あそこは娘ばかりの子だくさんだよ」

 

シアだけでなく、ネリネ、リコリス、キキョウの4つ子だったらしい。バカ親達排除の影響がここに出ていたとは…ちなみ、シアとキキョウは聖属性寄りで、ネリネとリコリスは魔属性寄りだという。

 

「堕天しなかったんですか?」

 

「愛情では堕天はしない。それに、システム管理はミカエルの仕事だし」

 

自分だけを例外設定にしていた可能性もあるな。ミカエルさんだし…

 

◇

 

そして、運命の日を迎えた。各陣営のトップ同士の会談の日である。この日、リアス達がはぐれに襲われるはずである。

 

会談の行われる会場近くの公園で、まったりとする僕。目の前には女の子達が遊んでいる。シア達4姉妹とリアス、ソーナ、シーグヴァイラである。

 

ヴァーリとセーラも周辺で哨戒中である。

 

「ねぇ、あなたのお名前は?」

 

シアが寄って来た。

 

「ナナシの権兵衛」

 

「ナナシさん?ねぇ、一緒に遊ばない?」

 

「シア!人間に気安く声を掛けちゃダメよ!」

 

って、リアス。

 

「え?何で?」

 

僕の前に立ち、リアスと対峙するシア。

 

「そんな下等な生き物と、私達では、格が違うのよ!」

 

あぁ、リアスらしい言い分である。

 

『イッセー、来たよ』

 

セーラさんから指示が来た。僕も探査を開始した。上に堕天使、正面から悪魔か。後から天使もいるなぁ。

 

「シア、気を付けろよ!」

 

僕は立ち上がり、シアの肩に触れた。

 

「えっ!どうして…」

 

シアが何かに驚いている。

 

「お嬢様達、魔王様が呼びですよ」

 

ニタついている、はぐれ悪魔。彼女達にいたずらするのかな?僕は聖剣を手にした。

 

「貴様!何者だ?」

 

僕を認識したはぐれ者達が、僕に攻撃を仕掛けてきた。シア達は、セーラの防御結界で護っている。

 

『『バランスブレーカー』』

 

僕とヴァーリは禁手化した。僕は聖剣ではぐれ悪魔達を屠っていく。ヴァーリははぐれ天使達を、はぐれ堕天使達は、助っ人で来てくれた魔王リアスさんが屠っていく。

 

そして、正規の軍勢を探知したので、僕達はベースへと転移した。

 

 

 

---リシアンサス---

 

遠くから、見た事のない悪魔の集団が近づいて来た。上から堕天使、後から天使達である。何が起きるんだ。

 

「シア、気を付けろよ!」

 

ナナシさんがそう言って、立ち上がり、私の肩に彼の手が触れた。

 

「えっ!どうして…」

 

どこか懐かしいオーラを感じる。そして、身体の芯が暖かくなっていく。

 

「お嬢様達、魔王様が呼びですよ」

 

知らない者の代表者が声を掛けてきた。それと同時に、彼が聖剣を手にして斬り掛かっていた。聖剣の放つオーラでリアス、ソーナ、シーグヴァイラがよろけている。次の瞬間、私達を取り囲むように防御結界が張られた。

 

誰かが私達を護ってくれているようだ。

 

結界の外では、紅い鎧の着た者2名と、白い鎧を着た者1名が、襲撃者と戦ってくれていた。その中の赤い鎧に一人は、ナナシさんである。あの聖剣を手にしているし。

 

あれよあれよのウチに、襲撃者達を撃退して、何時の間にか去って行ってしまったナナシさん達…

 

 

 

---アザゼル---

 

会場近くで高濃度のエネルギーを感知した。会議は中断して、現場へと急ぐ俺達。そこには、はぐれ者達の多数の死体と、呆気に取られている悪魔の少女達がいた。

 

「おい、何があったんだ?」

 

サーゼクスがリアスに訊いた。

 

「紅い鎧と白い鎧が倒してくれた」

 

「シアちゃん、ソーたん、大丈夫?」

 

セラフォルーが娘達と妹を気遣っている。

 

「ナナシさんが助けてくれたんだよ」

 

って、シア。俺達はシアに視線を集めた。

 

「そいつは、どんな奴だ?」

 

「オジサン、恐い…」

 

え?俺じゃダメなのか?

 

「シア、どんな奴だったんだ?」

 

ミカエルが訊き直した。

 

「男の子…私達と同じくらいの…紅い鎧を着て、聖剣を持っていたの」

 

紅い鎧?神器か?それに聖剣だと…どこの勢力だ?

 

「あとね、後3人いたよ。紅い鎧の人と、白い鎧の人と、防御結界を張ってくれた人の、全部で4人だったよ」

 

4人?チームなのか。

 

「アザゼル、どう思う?」

 

サーゼクスに訊かれた。

 

「鎧は神器だろうな。それに聖剣か…教会関係では無いのか?」

 

「天界関係者に鎧系の神器持ちはいない」

 

って、ミカエル。

 

「じゃ、どこの勢力だ?」

 

たぶん、皆の脳裏に一人の少年の顔が浮かんでいるんだろうな…

 

◇

 

検知した高濃度のエネルギーを分析した結果、驚くべき結果が出た。

 

「どうしたんだ、アザゼル」

 

アジュカに訊かれた。

 

「有り得ない…コイツら、この世界の者では無いのかもしれない」

 

全身に鳥肌が立っている。

 

「どういう理由からだ?」

 

ミカエルに詰め寄られた。

 

「分析結果は、殲滅する力だった。この力を持つ者は、この世界で、確認されているのは2名だけだ。サーゼクスとリアスだ」

 

サーゼクスは俺達といた。リアスは襲われた側にいた。では、3人目のコイツは誰だ?

 

「更に、エネルギーの放出量は、サーゼクスを凌駕している。一番の驚きは、装備として具現化している点だ」

 

サーゼクスは纏うだけ、リアスは集めるだけしか出来ない。具現化なんて、高度な制御が出来ないのだ。コイツ、何者だ…

 

「グレモリーの隠し玉か?」

 

俺はサーゼクスに訊いた。殲滅する力は、グレモリー家の者にしか宿らないからだ。

 

「隠す者何も…だから、この世界の者では無いんだな。では、どこの世界から来たんだ?そもそも、何の為にだ?」

 

「どの世界かはわからないが、目的は、あの少年の保護では無いのか?」

 

あの少年…俺達の憧れた夫婦の忘れ形見である少年である。あの夫婦が襲撃された時、夫婦の死体は見付かったが、あの少年の死体は見付からなかった。それは、誰かに保護されたか、拉致されたかってことである。

 

「異世界人に、拉致されたのか?」

 

「いや、保護の可能性もある。異世界っていうより、この世界と並行にある世界かもしれないから」

 

並行世界では、似た事案が起きるらしいから。

 

 

 

 

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