※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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ルシファーを継ぐ者

---リアス・グレモリー---

 

そして、冥界…イッセー達はシトリー家に宿泊しているようだ。

 

「どうしたの?彼氏はどうしたのよ?」

 

母がせっつく。だけど、そんな者はいない。

 

「だから、いませんって…」

 

そこに客人がやってきた。イッセー達だ…はぁ?

 

「この度は、夕食会へのお招きありがとうございます」

 

セーラが代表して挨拶している。誰が招待したのだ。

 

「そう、あなたが、シトリー家の遠縁の方なのね」

 

って、母が応対している。まさか、母が招待したのか…

 

「まぁ、そんなところです」

 

やって来たのはセーラ、イッセー、ヴァーリであった。

 

「まぁ、お話は、お食事の後にしましょうね」

 

晩餐会が始まった。あの3名は冥界のマナーを知っているようだ。

 

「シトリー家でマナーは学んだのかしら?」

 

「いえ、ルシファー家です」

 

って、ヴァーリ…はぁ?ルシファー家って…廃絶されたのでは?母も父も怪訝な顔付きになっていった。

 

「どういう意味ですか?もうルシファー家の血縁者は、いないはずですが」

 

「まだ、私とリリンがおります。私達の留守中に粛清でもしましたか?」

 

ヴァーリが挑戦的な視線を、私の両親へ送った。

 

「リリン様は、行方不明のはずだ」

 

「私達の家にいて、執事をしてくださっていますよ」

 

「まさか…」

 

「私の本名はヴァーリ・ルシファーです。お忘れなく、お願いします」

 

ルシファー家の生き残りなの…グレモリー家よりも遥か上の順位である。そのルシファー家のヴァーリすら、あのシトリー家のセーラの眷属に過ぎない。セーラは何者なんだ?

 

「ねぇ、イッセー君は兵藤一誠君では無いの?」

 

母が訊いた。

 

「僕はイッセー・ヨハネです。人違いですよ」

 

「そんなはずは無い。その瞳…引き込まれそうな瞳、一誠君のはずよ!」

 

「グレモリー夫人、決めつけは困ります」

 

セーラが話に割って入った。

 

「アナタとは話していないわ!」

 

「私の眷属に色目を使うのは、止めて下さい」

 

セーラは母に対決姿勢である。

 

「シトリーの遠縁の者は、黙っていなさい!」

 

「グレモリー家はいつだって、わがままですよね!はっきり、言います。私はグレモリー家は大嫌いです」

 

大嫌い…理由は?どうして…

 

「グレモリー夫人、我が主であるセーラを興奮させないで貰えますか?今は、戦う時では無いですから」

 

イッセーが口を開いた。戦う?グレモリー家と?なんで?

 

「では、ハッキリをさせましょう。妻の無礼は謝罪しますが、君達は何者かな?」

 

父が合図をすると衛兵が雪崩れ込んできた。生け捕りにするようだ。

 

「なるほど、晩餐会は偽りで、私達を捕縛する計画ですね。愚かなことを…」

 

ヴァーリが哀れんでいる表情である。

 

「おい!引っ捕らえよ!」

 

「「はっ!」」

 

だけど、衛兵が動いた瞬間、3人の姿は消えた。転移したようだ。

 

「何?結界を破ったのか…」

 

父の残念そうな声。

 

 

 

---イッセー---

 

セーラさんの読み通り、僕達を捕縛する為に、晩餐会を開いたようだ。

 

「グレモリーのやりそうなことよ」

 

鼻で笑うセーラさん。

 

「許せない。セーラちゃん達を捕縛って…」

 

セラフォルーさんが、ヒートアップしている。ここは、聖魔界にあるセラフォルーさん、ミカエルさんの家で、二人の為に、師匠が作りだした仮想空間である。

 

「まぁ、手の内が分かったし、良かったのでは?」

 

って、ヴァーリ。この世界のルシファー家も、粛清対象のようだった。

 

「前魔王家は粛清の対象か。悪魔らしい発想だな」

 

って、ルシファーさん。

 

「そうなると、今ルシファーさん達が生きていることがバレると、マズいですよね?」

 

「グレモリー家を筆頭に、私達を粛清するだろうな」

 

それは避けないと、鬼が降臨しそうだ。

 

「ヴェネラナを調教するか?」

 

って、ルシファーさん。まぁ、リアスに似ているから、責めがいはありそうである。

 

「攫ってくる?」

 

セーラさんが訊いた。

 

「イッセー、強奪しなさい!」

 

メイビスさんが決断をした。僕はヴェネラナ・グレモリーを、この場へ強奪した。いきなりの強制転移で、きょとんとしているヴェネラナさん。

 

「よぉ、久しぶりだな、ヴェネラナ」

 

ルシファーさんが声を掛けた。

 

「え!ルシファー様…」

 

ルシファーさんに跪くヴェネラナさん。

 

「粛清するんか?」

 

ヴェネラナさんの顔から血の気が失せていく。ルシファーさんがプレッシャーを掛けているようだ。

 

「まさか…そんなことは…」

 

「お前、我が娘に、失礼な事を言わなかったか?」

 

「娘?まさか…」

 

ヴェネラナさんはヴァーリを見て固まった。

 

「私の娘だ。私は彼女を認知している」

 

「どなたとの子ですか?」

 

「神メイビスとの間に出来た、奇跡の子だよ」

 

「メイビス様は女神ですよ…」

 

「だから、どうした?女性同士でも、愛情が深ければ生まれるのだ。それ故、ヴァーリは奇跡な子なのだ。文句あるのか?」

 

「私も認知しています」

 

メイビスさんがヴェネラナさんに声を掛けた。

 

「生きていらしたのですか?」

 

「えぇ、セーラとイッセー達に救われてね」

 

メイビスさんもプレッシャーを掛けたのか、ヴェネラナさんの腰が抜けたようだ。

 

「イッセー君は、兵藤一誠君ですよね?」

 

誰もその問いには答えない。まだ、時期では無いから。だけど…

 

「そうですよ」

 

って、ミカエルさんが答えた。

 

「ですが、兵藤一誠君は粛清対象です。死んだ事にしておいてくれませんか?」

 

正直に理由を告げた。

 

「そのような理由が有るのですか…わかりました。このヴェネラナの胸の内にしまっておきます。もう1つ、お聞かせください。セーラという少女は、どうしてグレモリー家を憎むのですか?」

 

「それは、セーラ・シトリーはリアス・グレモリーを愛する者に、殺されたからよ」

 

魔王リアスさんが答えた。その目は、悲しみに満ちていた。彼女が一番、グレモリー家の理不尽さを知っているからか。

 

「リアス…どうして、ここに?」

 

「私はリアスであって、リアスでは無い。私は父に殺された経験のあるリアス・グレモリー。グレモリー家の矛盾を知っているし、殺される苦しさも知っている」

 

セーラが魔王リアスさんに泣きすがった。

 

「ヴェネラナよ!ここにはイレギュラーな者達がいる。お前が保護をしろ!」

 

ルシファーさんが言い放つと、ヴェネラナさんは、強制転移され、この場から消えた。

 

 

 

---ヴェネラナ・グレモリー---

 

信じられない者達を見て、信じられないことを聞いてしまった。つまりは、グレモリー家の招いた種なのか?身内には深い愛情を注ぐことを心情とするグレモリー家。しかし、それ以外の家系の者達には、強気であり、上から目線である。

 

サーゼクスがルシファーの姓を授かった時、ルシファー姓の残党を粛清した。サーゼクス以外が名乗れないように。それはサーゼクスへの愛の証であり、ルシファー家の事を顧みない行いであった。

 

イレギュラーな者達…この冥界にいれば、いずれ粛清される運命の者達なのであろう。一誠君も含めて…兵藤誠殿、一香殿は憧れであるが、その息子は脅威な存在に過ぎないのだから…悪魔は罪深い生き物である。どうすれば、罪を購えるのだろうか?

 

「母上…」

 

リアスが入って来た。

 

「どうしたの?」

 

「イッセーを捕まえないで…殺さないで」

 

私に泣きすがる娘。この子も、あの引き込まれるような瞳に、引き込まれたのね。私がそうであったように。

 

「彼は…シトリー家の客人よ。グレモリー家として、手は出せないわ」

 

そう思っていた。だけど…

 

 

 

---イッセー---

 

シトリー家の屋敷を取り囲む悪魔達。リーダーはグレモリー卿のようだ。

 

「イッセーなる者、セーラなる者と、ルシファーを名乗る者を出して貰おうか、シトリー卿よ!」

 

「我が家の客人を、差し出せと申すのか?」

 

「彼らは危険だ。粛清すべきだよ」

 

「「粛清すべし!」」

 

この世界の兵藤家は粛清されたのだろう。ルシファー家も。そして、正体不明である者も、その対象のようである。

 

「もう粛清をするなどと、時代遅れなことをするでは無い」

 

シトリー卿が説得をしてくれているが、強硬な態度である粛清派の悪魔達。

 

「ルシファーを名乗れる者は、魔王だけである。あんな偽りのルシファーは粛清すべきだ!」

 

「「そうだ!粛清すべし!!」」

 

どうするよ。これ…

 

「天使と姦通した悪魔も粛清すべきだ」

 

「セラフォルーを粛清すべし!」

 

なんか、粛清の範囲が広がっている。

 

「その娘達も悪魔では無い。粛清すべきだ」

 

「シトリー家は粛清すべし!」

 

急に空気の質が変異した。鬼が降臨したようだ。非常事態って事だな。

 

「粛清すべきは、何かに憑依されているグレモリー卿じゃ無いのか?」

 

憑依されている?

 

「貴様!何ヤツだ!」

 

「「粛清すべし!!」」

 

鬼に攻撃をし始めた悪魔の皆さん。

 

「しょうがねぇ~なぁ。『身体停止』」

 

苦しみ出す悪魔の皆さん。激痛が10秒ごとに倍化する術である。この術では、死ぬ事は無いそうだ。死んでお終いにはしない鬼の責めであった。

 

「姿を現せ!憑依したる者よ!『真実の鏡』」

 

グレモリー卿から何かが、飛び出して来た。あれは、魔物のようだ。グレモリー卿はその場に倒れた。魔物は逃げようとするが、闇の沼に沈んでいった。

 

「あれは?」

 

シトリー卿が鬼に跪いて訊いた。この世界のシトリー家は、名の無き神を信奉していた。

 

「悪魔に憑依する魔なる者だよ。魔が差すと憑かれるようだ。サーゼクスかわいしで、魔が差したのだろう」

 

「残りの者達は?」

 

「便乗しただけで、取り憑かれてはいない。シトリー家の後釜狙いだろうな」

 

「助かりました」

 

「イッセー達を頼んでいるんだ。これくらい、何でもないよ。じゃ、また来るよ」

 

鬼は帰って行った。って、後始末はどうするんだ?

 

 

 

---アジュカ---

 

グレモリー家がシトリー家を粛清しようとしたらしい。だが、未遂で終わったそうだ。シトリー家には、異世界から来た者達を客人として、扱っているからだ。彼らが動いたようだ。

 

「サーゼクスよ、いつだって、問題を起こすのは、グレモリー家では無いか」

 

ファルビウムがサーゼクスを睨んでいる。

 

「ファルビー、もっと言ってよ!私も粛清対象にされたのよ!」

 

セラフォルーは偽りの魔王として、粛清対象らしい。まぁ、ミカエルと姦通して、子供がいるからなぁ。

 

「ルシファーはサーゼクスだけいれば良いって、グレモリー家はルシファー家の残党を粛清したそうじゃ無いか。なんで、黙っていたんだ?」

 

これを旧魔王派が知れば、大問題である。

 

「魔王としての俺には関係無い。俺はグレモリー家を出て、ルシファーの名を継いだんだ」

 

「ルシファーさんも、粛清対象なの?」

 

魔王では無い者の声だ。あの少年が、魔王以外は立ち入れない魔王の間にいた。

 

「初代ルシファーは、先の大戦で死んだんだ。粛清のしようが無い」

 

「それは、私が生きていたら、粛清するのか?」

 

え…固まる俺達…この声は…ルシファー様の声である。

 

「サーゼクスよ、どうなんだ?お前、ルシファー家にケンカを売るってことだな?」

 

「亡霊ですか?消えて下さいよ…うっ!」

 

ルシファー様に滅びの拳を撃ち込んだサーゼクスだったが、逆に右腕を滅せられた。

 

「偽りの魔王は、お前だろ」

 

魔王リアス…滅なる力を剣として具現化していた。あのイッセーという者は、聖剣を手にしていた。あの聖剣は…危険だ…身体が焼け付くように痛い。刃面から、高濃度の聖オーラが浸み出ている。鞘から抜いただけで、悪魔に対してダメージが入るようだ。

 

「売られたケンカは、全量買い取りが、ヨハネ家の方針でね」

 

セーラというシトリー家の者が、そう宣言した。ヨハネ家だと…

 

「セーラちゃん」

 

セラフォルーがセーラの横に立った。

 

「全面戦争でも構いませんよ。何度も、お父様を呼び出す世界なんか、滅んだ方がいいし」

 

全面戦争…ヨハネ家とか…

 

「ヨハネ家だと?知らないなぁ、そんな家系は」

 

サーゼクスがセーラと対峙した。

 

「そう…じゃ、死んでから後悔しなさいよ、悪魔風情共よ!」

 

空気が鳴動している。何が起きたんだ?空を見上げると浮遊城が現れた。あれは伝説の城、きゃっする・ドランか…まさか…コイツらの正体って…

 

「サーゼクス!謝るんだ!早く!!」

 

あの城は、星の終末期に現れると伝承にある。それは、この星自体を破壊する戦力を有する軍団を抱える王の城であると、言われている。

 

「こんな偽物に、謝れと言うのか?」

 

「コイツら…ファントムドラグーンだ…」

 

いかなる敵にも怯まない軍団…ファントムドラグーン。懇意にしている最高神のシヴァによれば、入団資格は最低限魔王を一人で屠れる戦闘力だという。そんな戦士が100名以上在籍しているそうだ。上位の戦士ともなると、単身で星にいる生物を殲滅出来るらしい。

 

「うっ!なんだとぉぉぉぉ~!」

 

ファルビーには通じた。だが、サーゼクスは知らないようだ。アイツらの脅威を…

 

「サーゼクス、早く謝れ!グレモリー家のせいで、この世界を無くすつもりか?」

 

俺達の危機感はサーゼクスには届かないようだ。

 

「チェックメイト!次にアクションをした時、この星は消えるわよ」

 

セーラが宣言をした。彼女の眷属達は、微動だにしない。こうなることを予見したのだろう。来たる未来のビジョンが見えるヨハネ家の者達なら可能である。

 

「おい!どういうことだ!」

 

アザゼルが転移してきた。堕天使領からも浮遊城が見えたのだろう。

 

「お前ら…セーラをキラしたのか?バカか!」

 

アザゼルは、彼らの正体を知っていたようだ。そうなると、ミカエルとセラフォルーもか…

 

「謝罪をする。ファントムドラグーンの団長とお目通しを願いたい」

 

俺はセーラに声を掛けた。

 

「私が代わりに、話を訊きます。この案件の責任者は、私ですから」

 

セーラが一歩前に出た。コイツ…否定しないのか…、鬼畜と呼ばれている騎士団ってことを…

 

「サーゼクスを魔王から悪魔王へ格下げする。それでどうだ?」

 

ファルビーが停戦条件を挙げた。

 

「俺を格下げだと!」

 

「簡単に片腕を滅せられたんだぞ。お前の勝てる相手では無い。謝罪をしろ、サーゼクスよ!」

 

ファルビーがサーゼクスに言い放った。

 

「戦いたいなら、戦えばいいわ。こっちは売られたケンカに、全員ウズウズしているんだから」

 

次のアクションで冥界は終わる。その位の火力はあるだろう。冷静そうに見えるコイツらはバトルジャンキーのようだ。まずは俺達を瞬殺か…

 

「どうすれば、停戦に応じて、くれるんだ?」

 

俺が彼らの停戦条件を訊いた。

 

「ルシファー家、ヨハネ家、兵藤家、シトリー家を粛清対象から外しなさい。簡単なことでしょ?」

 

兵藤家?では、イッセー・ヨハネは兵藤一誠君なのか…責任者であるセーラがヨハネ家ってことか?

 

 

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