※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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リアスとサーゼクス

---イッセー---

 

朝、目覚めると、団長とセーラさんが、何か揉めていた。リビングは、リアスとヴァーリがいるだけである。

 

「父様、何をやらかしたんですか?」

 

セーラさんが詰め寄り、団長が困った顔をしている。やらかしたのは確実だった。

 

「何もしていないよ」

 

「このお赤飯は何ですか?」

 

テーブルに置かれた折り詰めには、赤飯が入っていた。誰かの初潮か?

 

「リアスの再起動祝いだよ…」

 

「それだけですか?!」

 

セーラさんは何かを掴んでいるようだ。ギャラリーが集まってくる。

 

「それだけだよ。どうしたんだ、セーラ…」

 

顔が強張っている団長。セーラさんの心の中を見たらしい。

 

「聞きましたよ」

 

「何の話かな?」

 

「自白の機会を与えたつもりですけど、じゃ、指摘します。孫って、誰と誰の子供ですか?!」

 

孫?団長の?誰の子供だ?伴侶持ちはアリスさんだけだが…アリスさんに子供が出来たとは、聞いていない。

 

「う~ん…」

 

困った顔の団長。相当やらかした時の表情である。

 

「それは、言えないですよね。本人達の知らない間に、借り腹で産ませたんですから」

 

借り腹…えっ!それって…借り腹の必要なのは、魔人の血持ちだけだ。メンバーの中で魔人の血を持っているのは…僕だけであるが…えぇぇぇぇぇ~!誰との子供だ?

 

「イッセー…自白して貰おうか」

 

ヴァーリも気づいたのか、僕に詰め寄って来た。えぇ?ヴァーリ以外と交わったのは、リアスだけど…再起動したばかりだし。

 

「リアス以外には誰だ?」

 

うそっ!ヴァーリがキレている。僕の心の中を熟読し始めた。やめてぇぇぇぇ~!

 

「父様、イッセーが疑われていますよ。父様のせいですが…いいんですか?」

 

「う~ん…」

 

「団長!誰と僕を掛け合わせたんですか?」

 

「う~ん…」

 

とっても言いづらそうな団長。

 

「団長!」

 

ヴァーリが怒りのオーラを団長に向け始めた。

 

「う~ん…その前に言っておくことがある。案件中に子作りはするなって言ったよな…」

 

って、僕を見て言い放つ団長。えっ!僕が容疑者か?

 

「まさか…父様…それで、父様が罪を被ろうとしていたのですか。ごめんなさい」

 

何かに気づいたセーラさんが、団長に泣きすがっている。何に気づいたんだ?

 

「まぁ、ヴァーリが訊きたいなら、教えてやるよ。お前とイッセーの子供だ。避妊を失敗していて、受精していたぞ」

 

「「えっ!」」

 

僕とヴァーリの顔から一気に血の気が失せていく。避妊を失敗していた?

 

「で…そのまま、放置でも良かったんだが…自己責任だからな。でも、ガイアとドラゴニールの子供だと思うと、救いたくなって、ヴァーリの身体から受精卵を『強奪』して、借り腹で育てたんだ」

 

まぁ、適切な判断ではある。出産時にヴァーリが爆死する可能性が大だし。だけど、何かが引っ掛かる。団長の孫だよなぁ?ヴァーリと僕では、団長の孫は産めない。どういうことだ?

 

「あっ!まさか、やらかしたのは、孫の方では無くて?」

 

ヴァーリが何かに気づいた。

 

「まさか、私?」

 

「「えっ!」」

 

団長とヴァーリ、再起動したてのリアスを除いた者全員が驚いた。

 

「何の話だっけ?」

 

団長が誤魔化した。ヴァーリはビンゴに辿り着いたようだ。って、ヴァーリは団長の娘なのか?それはセーラさんが末娘では無くなるってことだ。

 

「父様…ヴァーリは、私の妹なんですか?」

 

「はて…」

 

団長の誤魔化しに、ショックを受けるセーラさん。嘘を吐けないスキル持ちの団長。誤魔化しやハッタリで逃げる時は、嘘を吐きたい場合が多い。

 

「あっ!そうか…女性と女性では子供は産めないのは、理なんだわ。だから、ルシファーさんとメイビスさんの卵子で、卵子を強化したのね。そこに父様の種を植えて…」

 

「じゃ、帰るかな」」

 

「待って!私達の子供の名前は?」

 

ヴァーリが団長に訊いた。

 

「代羽大樹だよ」

 

団長は、そう言い残し、この場から逃げるようにして去って行った。

 

◇

 

孫の誕生…セーラさんにショックを与えた。孫に代羽姓を与えた団長。それはヨハネの血を受け継いだ証であるから。

 

「私が継がなかったから…」

 

『違うわよ。自信を持ちなさい、セーラ』

 

ガイラさんの声が聞こえる。

 

「でも…姉様…」

 

『セーラにはセーラらしく生きて欲しいのよ』

 

「私らしく?」

 

『だって、あなたは生き返りでしょ?その時点で、ヨハネの資格が無いし』

 

「あぁ…そうですね。私…殺されたんだ…」

 

『残りの人生、あなたらしく生きて欲しいのよ。リアスもそうよ』

 

「私も?」

 

リアスにもガイラさんの声が聞こえるようだ。

 

『ヴァーリは戦い続ける定め、イッセーと共にね。だから私は、彼女に私を捧げた。たぶん、その自己犠牲な行為がヨハネの血を濃くしたのかもしれないわ』

 

「ヨハネの血?」

 

リアスがガイラさんに訊いた。

 

『そうヨハネの血よ。どんな苦境にも諦めないの。リアスもイッセーもヨハネの姓を継いでいるでしょ?それに、ヴァーリはヴァーリ・ルシファーなのよ、セーラ。あなたは鬼門を継いでいるでしょ?鬼門はヨハネを護る者なのよ』

 

あぁ、ヴァーリは、ヨハネの姓を貰えていない…

 

『父様は隔世遺伝の可能性に賭けたんじゃ無いかな?』

 

隔世遺伝…

 

「そうか…鬼の血の代わりに魔人の血を使って、天使からヨハネの血を引き出したのか」

 

答えが見えた気がする。

 

『イッセー君、正解よ。総てを見通すには、真逆の存在を受け入れ無いとダメなのよ。ヴァーリの場合は天使の血が薄かった。だから父様でブーストして、イッセー君でフィニッシュさせたのよ』

 

未来が見える能力。団長は結果が見えたのか。

 

『だから、みんな、父様を責めないでね。私はいつでもヴァーリと共にある』

 

そうだ。団長は先々を見ているんだった。もし、放置されたら、ヴァーリもガイラさんもロストしていたのだろう。

 

「って、やっぱり、このお赤飯は、孫の誕生祝いだったんじゃないの…」

 

蓋を開けると、ゴマ粒を使って『大樹』って記されていた。

 

◇

 

鍛錬に一層力が入る僕、ヴァーリ、セーラさん、リアス。いつか、団長の孫と戦い、戦士の先輩として勝ちたいからだ。

 

リアスは転生天使として、回復術を極め始めた。シアさんとは違い単なるヒーラーでなく、バーサクヒーラーを目指していた。戦えるヒーラーである。シアさんが後方援護であるならば、リアスは、中段からの援護になると思う。相手と戦いながら、味方を回復させていく感じである。

 

「う~ん、なんかリアスに負けた気分よね」

 

って、ソーナさん。悪魔成分の濃いシトリーでは回復系は難しいからだ。

 

「攻撃魔法があるじゃ無いですか」

 

水、氷系の魔法が得意なシトリー家。広域魔法なので、戦いたく無い相手である。

 

「セーラさん、何か無いかな?」

 

「う~ん、水流刃とか氷剣はどうですか?」

 

紙に描いて説明するセーラさん。セーラさんは魔力の上限が低い為、知識があるけど、行使は出来ない物が多いらしい。

 

「なるほど…ありがとう。練習してみるね」

 

この世界のラスボスはどんな敵だろうか。このメンバーで勝てるのだろうか?

 

 

 

---ヴェネラナ・グレモリー---

 

結局、リアスを弔う事は無かった。酷い母親である。

 

久しぶりに亭主と街まで出た。亭主は酒場へ向かい、私はシトリー邸を訪ねた。そのシトリー邸の庭で、リアスが立っていた。一生懸命に、何かを練習しているリアス。イッセー君とヴァーリという少女と共に、連携を確認していた。

 

「リアス!」

 

娘に声を掛けた。だけど、一瞥しただけで、連携を確認し始めた。どうして?

 

「今更、何か用ですか?」

 

セーラと言う少女が話し掛けてきた。

 

「娘を返して。ねぇ、お願いだから」

 

「返す、返さないの問題では無いでしょ?グレモリー邸内で、あんな伸び伸びとしたリアスはいましたか?」

 

いなかった。

 

「お帰りください。ジャマです!」

 

ジャマ?アナタがでしょ?咄嗟に滅の力を使い、セーラを傷つけてしまった。

 

「これだから、グレモリー家はクソよね!直ぐに相手を力でねじ伏せるんだから」

 

もう静かになりなさい。今、存在を消してあげるから…だけど、消すことは出来なかった。私の力をリアスが受けとめ、セーラに回復術を掛けていた。

 

「お母様、お帰りください。私の恩人に怪我をさせるなんて…酷いです」

 

「リアス…分かったでしょ?グレモリー家の姿が…」

 

まさか、罠…わざと怒らせて…

 

「えぇ、酷すぎます、セーラさん…セーラさんをロストさせる気で、襲い掛かりましたよね、お母様」

 

「どうした?あぁ、リアスの母親か」

 

娘と睨み合っていると、もう一人のリアスが現れた。

 

「セーラを切ったのか…有り得ない。この世界のグレモリー家もクソだな」

 

二人のリアスに睨まれている。そんな私の窮地に、サーゼクスが転移してきた。

 

「母上…どうされましたか?貴様!」

 

サーゼクスが怒りで化け物になっていく。きっと、あのリアスが腕をロストさせたのであろう。

 

「莉愛様、私がやります。私の母がしたことですから」

 

娘がサーゼクスに襲い掛かった。

 

「うん?リーア…何をするんだ?!うごっ!」

 

有り得ない。化け物に変化中に、リアスによって片足を灰にされたサーゼクス。あれは聖属性攻撃…なんで?なんで、使えるの…

 

「お母様…私はセーラ様の加護で、転生天使になりました。どんな悪魔でも、灰に出来ます。ですから、もう災いを持ち込まないでください」

 

災い…私達が災いなの?ソイツらで無くて…

 

「母上、撤収しましょう。ここは危険です」

 

サーゼクスの転移術で、グレモリー邸へ連れて行かれた私。

 

 

 

---アジュカ---

 

魔王の間にサーゼクスがやって来た。その身体は痛々しい。片腕だけで無く、片足も無くなっていた。

 

「アイツらは危険だ。粛清すべきだ。兵藤一誠同様にな」

 

うん?兵藤一誠を粛清だと?

 

「「どういうことだ?」」

 

ファルビウムと同時に訊いた。

 

「何がだ?」

 

「お前が…誠殿と一香殿に手を掛けたのか?」

 

「は?人間で悪魔に勝つ?有り得ないだろ。あぁ言うのは早めに芽を摘むべきだ」

 

「おい…」

 

「神メイビスと手を組み、兵藤一誠を粛清したんだよ。その際に、誠殿と一香殿は巻き添えで…」

 

「お前…あの夫婦をロストさせたのか?」

 

「兵藤一誠を護る為か…殆ど無抵抗だったよ」

 

「なんてことを…」

 

ファルビウムも俺も知らなかった。コイツの過ちに…

 

「無抵抗では無く、息子を護っていたんだろ?」

 

「死んだヤツの話しはもういいだろ?ソレよりもだ、シトリー家に滞在している奴らは危険だ。俺の身体をこんな風にしたんだぞ!」

 

いや、危険なのは、コイツの悪魔至上主義だ。

 

「俺の妹を聖属性にしやがったんだ、あのセーラって女は!」

 

「怒りのポイントはそこか?」

 

「他に何があるんだ?」

 

こいつ、訊いていないのか?

 

「お前、訊いていないか?」

 

「何をだ?」

 

「リアスが転生天使になった理由をだよ」

 

「誰にだ?」

 

グレモリー家は終わって居るのかもな。

 

「お前の両親にだ。いいか?リアスは、次期当主の座を、お前の息子に奪われて、生きて意味を見失って自殺したんだよ」

 

「うん?何をつまらない冗談を言っているんだ?生きていたぞ」

 

「だから、生き返って転生天使になったんだよ。生きたまま、転生天使になれると思うか?」

 

「あっ!」

 

サーゼクスも気が付いたようだ。普通に考えて、生きたままだと灰になるはずだ。それも純血悪魔なら尚更だ。聖属性のオーラを身体が受け付けないから。

 

「なんで、お前達は知っているんだ?」

 

「事情聴取をした。転生天使になったけど、冥界に居てもいいかって、相談されてね。お前の父親に言われたそうだ。今後、ミリキャスの予備だから、普通に生きて良いけど、結婚したら継承権が無くなるから、良く考えろってな。そんなことを言われて、絶望しない方がおかしいぞ」

 

って、ファルビウム。

 

「そんな…リーア…」

 

「総ては、サーゼクスよ、お前から端を発した出来事だ。他人のせいにするな。そもそも、お前は魔王で無いんだから、ここに入るな」

 

「何を言っているんだ?俺は最強な魔王だぞ」

 

「片腕、片足で、最強って名乗るなよ。迷惑だ」

 

とファルビウム。俺も同意見だ。

 

「間違っているぞ!」

 

「いや、間違っているのは、サーゼクス、お前だ。そうか兵藤夫婦殺しの犯人はお前だったのか…」

 

「ルシファー家も皆殺しだろ?本当に罪深いな、グレモリー家は」

 

「違う…あんな名ばかりの旧家が、エラそうにしているのが、おかしいだろ?俺はルシファーの名を継いだんだぞ!」

 

「クーデター犯として捕縛するわ」

 

ブチ切れ気味のセラフォルーが来て、サーゼクスを氷詰めにした。

 

「その氷は、滅の力で、ロスト出来ないわよ。聖水の氷だからね」

 

聖水程度なら問題無いセラフォルー。最強はコイツでは無いのか?

 

「アナタの母親が斬ったセーラは、私の名前から名付けられたのよ…一度殺されているから、身体が弱いのに…お前の母親は何してくれたのよ!」

 

セーラを斬ったのか…サーゼクスの母親は…問題だろ…それは…

 

 

 

 

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