※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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05/03 追記


第4幕 ラストステージ
未来からの訪問者


---兵藤一誠---

 

嵐の吹き荒れる晩…玄関のドアが激しく叩かれいる。風にしてはおかしい。気になり、玄関へと向かうと、そこにずぶ濡れになった金髪の少女がいた。見た事の無い少女であったが、どこかしら知り合いに似ているような気がした。

 

「お願いです。助けてください。仲間が襲われているんです」

 

俺に泣きすがる少女。

 

「誰に?」

 

「追っ手にです。お願いします」

 

戸惑う俺。これはワナかもしれない。

 

「イッセー!何をしているの?困っている人が目の前にいるのよ。躊躇してどうするの?ゼノヴィア、ロスヴァイセ、朱乃、一緒に行って来なさい」

 

俺の頼りになりになる彼女が指示を出した。少女に道案内をしてもらい、現場へと行くと…わずかな稲光に照らされて、少年が着物姿の剣士に首をはねられたところだった。

 

「遅かった…リーチ君…」

 

その場に崩れる少女。俺達は目の前の敵に臨戦態勢を取った。

 

「これはこれは兵藤一誠君では無いですか。ちょうど良い。一緒に来て貰おうか。後の者達は肉便器にちょうど良いかな?」

 

稲光に浮かんだ顔は…俺達の知り合いの顔に似ていた。ソイツの後ろには黒いスーツに身を固めた男性がいた。

 

「ふざけるな!朱乃さん達を肉便器だと?!『バランスブレイカー』」

 

俺はドライグの力を纏った。

 

「ギャスパー!時間を止めてくれ。赤龍帝にチェンジすると厄介だ」

 

「わかりました。祐斗さん」

 

知り合いの名前であった。だけど、俺の知る二人よりも大人の感じがするのは何故。その疑問が浮かんだ瞬間、俺達の行動は制限された。時間を止める能力が発動したようだ。木場似の剣士が、ゼノヴィアに近づき、衣服を斬り刻み、全裸にしてから意識を狩っている。次にロスヴァイセ先生、そして朱乃さんに手を掛けた瞬間。

 

カッキーン!

 

金属のぶつかり合う音、木場もどきが後ろに下がった。

 

「何ヤツだ?」

 

朱乃さんを護るように、知らない男が立っていた。

 

「気にするな。通りすがりの者だ」

 

木場もどきが体勢を整え、その男に斬りかかった。

 

「愚かな…」

 

木場もどきの全身が燃え上がっていく。

 

「なんだって?」

 

ギャスパーもどきの悲鳴のような声、そちらへ視線を移すと、ギャスパーもどきの首筋から血柱が上がっていた。

 

「もう、動けるだろ、兵藤君」

 

確かに動ける。

 

「お前は、何者だ?」

 

「僕か?アザゼルの知り合いとでも言っておく。この事態の理由は、そこの少女に訊け!じゃ、またな」

 

目の前から、アザゼルの知り合いの姿が消えた。転移術のようだ。

 

◇

 

全裸のゼノヴィアとロスヴァイセ先生と少女には、先に家へ転移してもらった。残った俺と朱乃さんで現場を調べ始めた。木場もどきと、ギャスパーもどきの死体は消えていた。あの男が回収したのか?それとも最後の力を振り絞って、逃亡したのか?あの少女がリーチと呼んでいた少年の遺体だけを持ち帰った。

 

「リーチくぅぅぅぅ~ん!」

 

少女が頭部と身体が分離した少年に泣きすがった。

 

「ゼノヴィアと、ロスヴァイセから事情は訊いたわ」

 

リアスが心配そうに彼女を見つめていた。

 

「どうも、未来から来たらしいのよ」

 

俺と朱乃さんが戻るまで、少し事情を訊いたらしい。

 

「未来から?じゃ、あれは、未来から来た木場とぎゃー助?」

 

「みたい。なんで、敵対しているのかな?気になるんだけど…」

 

少女の悲しみをアーシアが寄り添い、いやしているようだ。そうだ!あの少女はアーシアの顔に似ているんだ。それって、アーシアの子供ってことか?誰との子供なんだ?

 

「何か遭ったの?」

 

ソーナと椿姫さんがやってきた。リアスが呼んだのだろう。

 

「ちょっと問題があってね。私だけでは無理だから」

 

「どんな問題?」

 

ソーナの眼鏡のレンズが、キラっと輝いた。

 

◇

 

落ち着きを取り戻した少女が話し始めた。

 

「私の名前はリーシアです。お父さんは兵藤一誠で、お母さんはアーシア・アルジェントです」

 

俺とアーシアが見合う。俺とアーシアの間の子なのか…

 

「私のガードをしてくれていたリーチ君のお父さんは兵藤一誠で、お母さんはリアス・グレモリーです」

 

今度はリアスと見つめ合った。俺の子供達…

 

「私のいた世界は、それなりに平和でした。母親が不明の異母兄弟が現れるまで…」

 

母親が不明の異母兄弟。それは、父親は俺で確定なのか?

 

「その者の名前は?」

 

リアスがリーシアに訊いた。

 

「神上一誠です」

 

神上?誰だ?

 

「イッセーに心あたりが無いか、訊いてみたの?」

 

リアスが訊いた。

 

「それが、お父さんが暗殺された後に、現れたんです」

 

アーシアに縋り憑くリーシア。

 

俺が暗殺された。それは衝撃的である。平和な世界なのに、俺は何をやらかし、暗殺されたのだ?

 

「死因は?」

 

「サマエルの毒での毒殺です」

 

あの毒か…あれはダメだ。アレを盛られたら、生きていられない。それほどの猛毒である。

 

「犯人は捕まったの?」

 

リアスがたたみかけるように質問をしていく。

 

「犯人は、リーチ君のお母さんでした」

 

「えっ!」

 

リアスの顔から血の気が失せていく。リアスにとって、ショッキングな事実だったようだ。俺にとってもだけど…

 

「なんで、リアスはイッセー君を?」

 

ショック状態のリアスに代わって、ソーナが質問をしだした。

 

「リーチ君のお母さんは、神上一誠と再婚されました」

 

えっ…息子が父親の愛人と?

 

「その再婚を機に、冥界を中心に世界が変貌していきました。冥界、冥府、地上界はグレモリー帝国の領土となり、天界、天上界がグレモリー帝国と攻防を繰り広げたのです」

 

リーシアは、顔面蒼白状態のリアスを睨んでいる。

 

「アジュカ様は?」

 

そうだ、魔王として君臨されているはずだ。

 

「アジュカ様も絶対隔離領域にいる戦士様達も、神上一誠に殺されました」

 

何…サーゼクスさん、アザゼル先生、セラフォルーさん、オーディンじいさんもか?

 

「何の能力を持っているの?」

 

「『幻想殺し』という神滅具です。相手の持つ異能力、魔法、特殊能力などを、総てロストさせることが出来る能力なんです」

 

能力無くすって…

 

「無力化ってことか?」

 

俺が声を上げた。

 

「そうです。人間と同じ程度の戦闘力にされて…神上は邪龍を2匹使役させていて、敵対勢力を食わせることで、戦力を間引くんです」

 

人間と同じ程度の能力では、邪龍に勝てる訳が無い。神上ってヤツは無敵じゃないか。

 

「その上です。トライヘキサを冥界に解き放ち、グレモリー帝国に反抗する悪魔、堕天使を食わせています」

 

酷い…酷すぎる。神上一誠って何者だ。

 

「ねぇ、どうやって、この世界まで来たのですか?」

 

リーシアに優しく語りかけるように訊いたアーシア。リーシアはアーシアと見つめ合う。

 

「もう一人、一緒に来てくれた仲間がいるんです。その仲間が亜空間転移術を持っているんです。名前は、代羽大樹君っていいます」

 

「その子は、誰の子供?」

 

「彼が言うには兵藤一誠と、ヴァーリ・ルシファーの間に生まれたって…でも、私の世界のヴァーリ・ルシファーは男性なんですよ」

 

えっ!男との間に子供が?はぁぁぁぁ~!

 

「どういうこと?」

 

ソーナが訊いた。

 

「大樹君は平行世界から救援に来てくれたって…」

 

平行世界では、ヴァーリは女性だったんかぁぁぁぁ~!驚く俺。

 

 

 

 

 

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