---シュウ---
アジュカさんからの情報を元に、ユグドラシル計画の研究施設に忍びこんだ。独房があるエリアに向かう。研究所内の地図は、兵藤源氏から手に入れていた。
目的の独房を見つけ、中にいる人物と念話と読心術を併用して会話した。
「Dr.スカリエッティか?」
「そうだ」
「協力してほしい」
「ここから出して貰えるのか」
「そうだ」
「娘達を救い出してくれたら、なんでも協力する」
「わかった。一緒に住まわせてやるよ」
僕は、研究所からDr.スカリエッティと、人質になっていた彼の娘達の「戦闘機人」を総てを回収をして、ベースキャンプに戻った。
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「戦闘機人」とは、人の身体に機械を融合させた者である。強化部位にもよるが、「基礎フレーム」と呼ばれる駆動骨格、機械を入れて機能を強化した知覚器官(ズームレンズ入りの目玉など)などの他に、生体部分もドクターの技術によって強化がなされている。イメージ的にはバイオニック技術のようなものかな。
また、それぞれが「インヒューレントスキル」(Inherent Skill、通称IS)と呼ばれる先天固有技能を所持しており、発動の際には独特の魔法陣状のテンプレートが発生するらしい。
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Dr.の娘が…12名もいた。その結果、ベースキャンプが一気に手狭になり、拡張を施した。しばらく、ここの環境に慣れてもらって、僕達の家に常駐してもらうの手かな?
「ドクター、落ち着いたら、ユグドラシル計画について、教えてくださいね」
「あぁ、わかった。で、研究室はどこかね?」
「ドクターの研究がわからないので、必要なものはドクターの指示でそろえていきます」
「了解だ。ありがとう、また娘達と暮らせるなんて幸せだよ」
ドクターの娘達は、培養技術で産まれた者ばかりのようだった。人工生命体とは違い、それぞれの性格、個性もまばらで、とにかく賑やかである。
当面の問題は、娘さん達の名前が覚えきれないことかな。はぁ…
「娘達の自己紹介と能力紹介は、落ち着いたらで良いかね?」
「はい」
「今、必要な能力は何かね?」
「ユグドラシル計画の中心人物の、情報を得るための情報収集能力かな?」
「そうか…ウーノ、ドゥーエ 、クアットロ、セイン、先行だけど、手伝ってあげてくれ」
「「はい」」
「ウーノは高性能なステルス能力と高度な情報処理能力、ドゥーエは変身偽装能力、クアットロは幻影を使い知覚を騙す能力、セインは無機物内の移動能力がある。情報収集にはもってこいの能力だよ」
「ありがとうございます。手伝ってください」
彼女達に頼んだ。
---ヴァイラ---
両隣に越してきた仲良し4人組が、イッセー目当てで訪ねてきた。
「イッセー君はいらっしゃいますか?」
神王の娘が先頭に立ち、聞いてきた。
「学校に行っているけど…貴女たちは学校へ行かなくても良いの?」
「私達は…通ってません。イッセー君はどこの学校に通っているんですか?」
「イッセーはアガレス領のアウロスにある学校に通っているわよ」
「そんな場所に、学校なんかあったかな?」
「この世界じゃなくて、私達の世界のよ!」
「私達もそこに通えませんか?」
「はぁ?イッセー目当てで通うような生徒はいりません」
「まさかと思いますが、シーグヴァイラさんは、その学校の関係者ですか?」
「副園長よ!あなた達と違って忙しいの。用がないなら帰ってくださる?」
娘達をさばくと、予想通りバカ親二人が、やって来た。はぁ…
「なぁ、俺達の娘も通わせてくれんか?」
「セキュリティ上、無理です」
「そこをなんとか、できないかな」
「危機管理のできない人達はお断りします。あんまりウダウダ言っていると、亭主に話して、物言えぬ死体になっていただいても良いですよ」
「いや、それは困る…」
「亭主でなくても子供でも屠れますけどね。ガイア、シルキー、ファイア!」
ガイア君とシルキーちゃんのフルバーストで、物言わぬ死体になったバカ親。シュウが帰ってくるまで、このままで置いておこう。
娘達は、バカ親が簡単に屠られた現実を見て、震えているようだ。まぁ、見せしめの効果抜群ね。死体を家の中に強制転移させた。
---イッセー---
今日、僕のいるクラスに編入生が二人入って来た。一人は百代で、もう一人はヴァーリというスレンダーな女の子だ。
「イッセーです。よろしくお願いします」
僕はヴァーリに挨拶をした。
「よろしく、お願いします。シュウさんから、イッセーさんのことはきいています」
「イッセー、全力で戦おうぜ」
僕とヴァーリの会話に割り込む百代。お前はそれしかないのか。
「百代、クロウと組手をしてこい。お前がいると学問系の授業がしづらいからな」
椿姫先生から言い渡された…百代、先生達にマークされているのか。
「はぁ?なら、アンタでも良いぞ」
百代は椿姫先生に襲いかかった。が、先生相手に勝てる訳もなく…
「百代、お仕置き部屋行き決定だからね」
「望むところだ。お仕置き係と組手してやる」
教室から出て行った百代。大丈夫か。あいつ…
---百代---
この学校での私の評価は低いと思う。確かに学問系は苦手ではあるが、戦闘はトップクラスだと思うんだが。
お仕置きルームに入った。
「また、百代か?」
シュウさん?今日の当番ってシュウさん…
「僕と組手したいんだってなぁ」
「いや、シュウさんが当番とは…」
「おい、もう術にかかっているんだが」
え?あっ、身体が動かない。
「『身体停止』だ。お前なぁ、学問系も大事だぞ。相手の能力を知らずに闇雲に戦っても、実戦では勝てないからな。この『身体停止』は身体の動きを止め、相手が女性なら感度を10秒ごとに倍化していく」
おにぃ~
「そうだよ。僕は鬼の子だからね。ふふふ」
あっ、下着の触れる感触だけで、いきそう…
「お前、実戦だったら、回されて殺されるパターンだぞ。どうするんだ?」
いや、どうにもこうにも…
「あっ、思い出した。百代の嫌いな攻撃って、タバスコだったよな。ちょっと待っていろ。準備するからな♪」
タバスコは誰でも嫌でしょ?痛いんだからさぁ
「嫌な事をしないとお仕置きにならんだろ?特にお前は、お仕置きの常習者だろ」
あっ、痛い。乳首に垂らすなんて…おにぃ~
「おぉ、むくむく大きくなっているぞ、百代の乳首」
大きくなっている訳ではなくて、腫れているんだよ~
「クリちゃんも腫れるの?試せば良いか」
ごめんなさい。私が悪かったです。学問も勉強しますから…あまりの痛さで目の前がブラックアウトした。
気づくと、医務室のベッドの上だった。
---イッセー---
組手の授業。相手はヴァーリだ。僕よりもか細いのに、当たると痛い。サイラオーグ先生によると、ヴァーリの方が僕よりも魔力が上で、拳に魔力を纏わせているそうだ。中のドラゴン軍団の力は、組手の授業での使用は禁止されているので、僕だけの能力で戦わないといけない。僕には「魔力吸収」能力はあるけど、インパクトの瞬間に纏われると吸収仕切れずに痛みが伴ってくるそうだ。
撃ち出されたヴァーリの拳を避けて、手首を掴んで関節技に持ち込んだ。彼女は僕の肩をタップしたので、技を解いた。
「立ち技だけならイッセー君と互角だけど、関節技があると、イッセー君に勝てないな」
ヴァーリのかわいい笑顔を見とれてしまう僕。シュウさんの弱点が白音さんの笑顔って言っていた意味が、ようやく分かってきた僕。見とれてる瞬間に攻撃されたら、避けられないものね。ははは
シュウさんがヴァイラさんを相棒にしたように、僕もヴァーリを相棒にしたいなぁ。と、多少の妄想をしていたら、
「イッセー、妄想は家でやれ!」
って、兵藤先生に怒られた。さすが、妄想パワーの使い手だ。相手の妄想力がわかるんだな。
でも、そんな兵藤先生は僕の目標だ。自他ともに認める才能の低さを、努力でカバーして、現在トップ部隊に在籍している人だ。僕も努力でカバーしたいもの。冥界では、兵藤先生の努力人生の本がヒットしていたりする。僕も買って愛読書になっている。
シュウさんに愛読書が見つかった時に言われたのが、
「あいつはサポートタイプだけど、イッセーはフォワードだ。同じ方法では強くなれないぞ」
って。更に
「サイラオーグの身体鍛錬と、一誠の精神鍛錬の両方をマスターすれば…サイラオーグは精神力ないから、身体鍛錬だけ学べ。あいつが精神力を教えようとしたら、ビビリオーグって言ってみな!」
って。言えないよ、ビビリオーグなんて。
「お~い、ビビリ~」
サイラオーグ先生の顔が青ざめてきた。この声は…
「百代なんだけ、ビビリ~が身体鍛錬を教えてやってくれないか?頼むぞ、ビビリオーグ先生」
シュウさん…サイラオーグ先生は顔面蒼白になっていた。
「おい、返事しろよ。無視すんなよ。ここで戦うか?あの時みたいにさぁ」
「あっ、分かりました。兵藤百代ですね。了解しました」
サイラオーグ先生は泣きそうな声で返答していた。
「イッセー、シュウみたいな腹グロなヤツになるなよ」
って、兵藤先生が僕の耳に囁いた。
授業が終わり、シュウさんと家に帰宅した。すると、家の中に死体が2体…神王おじさんと、悪魔王おじさんだ。
「あっ、シュウ、イッセー、お帰りなさい。隣のバカ親がうるさかったから、ガイア君達に屠ってもらったのよ。生き返らせてね」
「バカ親はなんだって言うの?」
「娘達をイッセーと同じ学校に通わせたいって」
「無理なことを。こいつら、今迄無理難題を部下にやらせてきたんだろうな」
「そうね。きっと、そうよ」
「このまま、棺桶に入れて、埋めるのも手だな」
シュウさんは棺桶を創造して、2体の死体を納めた。
「どこに送ろうかな?ヤハウェにするかな」
『バカ親がうるさくて、僕の家族が迷惑しているので、どうにかして。対策が出来たら、生き返すよ』
って、メモ書きをして、どこかに強制転移させた。
しばらくして、ミカエルさんが転移してきた。
「シュウさん、困りますよ。ヤハウェ様が頭を抱えて、本気で悩んでいます」
ミカエルさんが苦笑いしていた。
「だって、隣に越してきて、これじゃなぁ。騒音テロだよ」
「あの二人のバカ親加減は有名ですからね」
「限度ってものがあるだろう?」
「二人とも一応王なんで…」
「はぁ、たがが、魔族と神族のだろう?いなくても大丈夫だよ。僕の世界にはいないもの」
「そういう訳にはいきません。システムが違うんです。そこら辺をご理解してください」
「はぁ…ヴァイラ。ミカエルさんと天界に行ってくるね」
あぁ、シュウさんが凹んじゃったよ…
「いってらっしゃい」
ヴァイラさんは、シュウさんを送り出した。
---シュウ---
僕だけ、ヤハウェの間に転移した。
「ごめんなさい。配下の者がご迷惑をかけました」
ヤハウェの椅子に座る僕。ヤハウェは衣を脱ぎ捨て、僕に奉仕をする。肉棒を口に含み、舌で快楽を創り出してくれていた。
「で、どうすれば良い?」
口に含んだ肉棒を出したヤハウェ。
「とにかく、生き返らせてください。私達のような低級な神では蘇生は無理です」
僕の印を刻み込んだヤハウェは、高飛車な態度を僕には取れずにいた。
「わかった」
僕は立ち上がり棺桶の傍に行き、蘇生の儀式をした。棺桶の中から音がし出したので、棺桶を最高神のいる場所に転移させた。
「どこに転移させたの?」
「最高神のいる場所。こってり絞ってもらおうかと」
---神王ユーストマ---
暗い箱の中で目を覚ました。目の前にもう一人いるみたいだが…箱の蓋を開けて、外にでてみると…会ったことは無いが、自分より神格の高そうな者がいた。
「ここはどこですか?」
その者に尋ねた。
「最高神の間だが…」
「え?最高神様…」
「本来ならば、お前らのような魔族、神族なぞの長が来られる場所ではないぞ。何故来たのか理由を知っているか?」
「わかりません」
箱から、まー坊が出て来た。
「ここはどこ?あっ、神ちゃん。ここはどこ?」
「お前ら二人は、俺の顔に泥を塗ったんだぞ。どう落とし前を付けてくれるんだ?」
最高神様はかなりご立腹なご様子で…
こってり絞られて…遣い人には協力をおしみなくし、ジャマをしないことを、言いつけられた…はぁ