---シュウ---
今日の面談相手は、ナンバーズ3番『ナンバーズ実戦リーダー』トーレさんだ。
紫のショートカットの女性で、ISは「高速機動」ライドインパルスで、レーダーの追尾すらも振り切る飛行を含む超高速機動能力だ。固有装備は「エネルギー翼」インパルスブレードで、手足に生えた8枚のエネルギー翼をブレードのように使い、格闘戦において斬りつけて攻撃をするようだ。
「なぁ、なのはとフェイトはどうするんだ」
トーレさん達から見て敵だったもんな。
「このまま、飼うけど。もう、帰る場所ないからね」
「どういうことだ?」
「ミッドチルダはもうないよ。あの星はリセットさせたから」
「リセットって?」
「破壊神のシヴァさんに頼んで文明をすべて崩壊してもらって、創造神のブラフマーさんに頼んで、文明の痕跡を消すような地殻変動を起こして貰ったから、今は生物がまだいないんじゃないかな?」
「神様を顎で使えるのか?」
「あぁ、最高神より、僕の方が神格階位は上だからね」
「怖っ…」
「僕の留守中の指揮をおまかせしますので、この家の防御システムと攻撃力を把握してくださいね」
僕はトーレさんの部屋を出た。出たところで、ドクターと会った。
「頼みがあるんだけど、私以外にも研究者がほしいんだ。煮詰まった時に相談とかしたいのでね」
「どなたか候補はありますか?」
「私のいた世界では、私以上の科学者はいなかったから、わからない。すまない」
「う~、誰でも良いわけではないので…困りましたね。良さげな人を見つけたら確保はしてみます」
「頼むよ。これから、ヴァイラ君とロボットアニメを見るんだ。この国のアニメは凄いな。色々なアイデアが浮かびそうだよ」
「何か良いメカが出来たら、見せてくださいね」
「わかった」
そういうと、足早にビデオライブラリーのある部屋に去っていった。
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イッセー、ヴァーリ、百代を連れて、川神院へ向かった。総代の鉄心に挨拶をする。
「今回も問題を起こしたら、もうここには来ないからね」
「百代の子供はいないのか?」
「はぁ?修行にならないだろ?」
僕は鉄心に、死を感させるオーラで包み込んでいく。
「あっ、すまん。そのオーラはやめてくれないかな…」
「三人を預ける。僕の用事が終わるまで、だいたい2,3週間かな」
「シュウさんは、どこに行かれるんですか?」
「う~、まだ見ぬ世界だ。何が起きるかわからないので、同行はさせられない。僕の留守中に問題が発生したら、ベースキャンプまで念を飛ばせ。ナヴィを常駐させているので、ナヴィが、誰かしらを派遣させるからな」
「「はい」」
「モモヨン、わかっていると思うが、問題を起こしたら、ふふふ」
「わかっている。もうお仕置きは卒業してやるからな」
「無事にイッセーを護り切れたら、ご褒美プレイをしてあげるぞ」
笑顔になる百代。僕的には、ご褒美プレイもお仕置きプレイも、内容は変わらないんだけど、言葉に騙される百代…まぁ、扱いやすいから良しにしよう。ポストリアスはモモヨンに決定だな。
「ヴァーリは、指揮を執れ。百代とイッセーをコントロールすることが課題だ。いいな」
「はい」
「では、鍛錬を楽しんでくれ」
僕は、リインフォースIIを探しに行った。
---ヴァーリ---
シュウさんがいなくなり、三人で道場の床の雑巾がけを始めた。
「ただいま」
玄関の方から声がした。
「おぉ、一子。お帰り」
得物を袋に入れて大事そうに持っている女性が、道場に入ってきた。
「紹介する。跡取りの一子だ」
僕達は自己紹介をした。
「イッセー・ヨハネです」
「ヴァーリ・ルシファーです」
「う~んっと…そうだ。百代・ヨハネです」
一子さんが、百代さんの前に立ち、睨みを入れている。
「あなたが、元跡取りの百代さんですか?」
「はぁ?そんな昔の事を覚えている訳がないだろう。これでも私は記憶力がない方なんだからな。ははは」
あの煽り方はシュウさんに似ている。
「こんなおバカが後を継がずに良かったですね、総代」
「おい、お前…ケンカ売っているのか?」
あぁ、スイッチ入っちゃったかな?
「百代さん、抑えて…」
「あっ、すまん。ヴァーリ。挑発に乗りそうだったよ。こんな弱虫相手にケンカしても、弱い者虐めになるから、あぁ、アホくさい」
一子さんが得物を出して、構えた。長刀だ。
「イッセー!」
何故か私は、イッセー君に声をかけてしまった。イッセー君が、百代さんの前で構えた。
「おい、小僧。どけ!百代に用があるんだ」
「指揮者からの指示は、戦闘において絶対なんだよ」
「怪我したら、百代を恨めよ」
長刀が振り下ろされたが、イッセー君はセオリー通り、一気に距離を縮めて、懐に肘鉄を撃ち込んだ。吹き飛ばされる一子さん。その様子を見て、驚いている総代。
「これでいいんだよね?ヴァーリ」
頷く私。
「よし、鍛錬をしよう。師範代を紹介するからついて来て」
百代さんの先導で、私達二人はついていった。
道場の裏の庭みたいな所で師範代の方が二名いらした。
「ルーと釈迦堂だ。ルーは正統派で、釈迦堂は変化球だ」
「ルーは今では一子の専任だ。だから、お前らは俺が見る」
「え?釈迦堂がか?」
「なんだ?百代は不満なのか?」
あぁ、百代さん…
「百代さん、師範代に噛みつかないでください」
「あっ、悪い。つい、昔のクセが出ちまったよ。ははは」
シュウさんに似てきている気が…
「で、なにをすれば良いのですか?」
「教える前に、お前らの強さを知りたい。まず、腕立てを500回してみて」
私達は500回した。
「ヒンズースクワットも500回してみて」
言われた通りこなす、私達。
「学校の鍛錬に比べたら、チョロいチョロい」
「百代、どんな鍛錬をしているんだ?」
「え?痛みに耐える鍛錬とか、先輩相手に死ななくなるまで組手を続けるとかかな」
「あっ…お前らの保護者は、生き返らす能力持ちだもんな。で、百代は何回死んだんだ?」
「数え切れないほどだ。最近は1日2,3回かな」
「ボウズ達もそうか?」
「いや、もう死ぬのは嫌なので、死なないように防御しています。百代は、攻撃は最大の防御派だから、倒すための攻撃力が足りない相手だと…ははは」
「そっか…次は、座禅してみて。どの位集中できるかをみたいから」
私達は座禅を組み、瞑想状態に入り…空気と一体化していく。気配を消し…存在を消し…
視覚にすら反応しない存在となる。
「消えた…」
師範代の人の声が聞こえた。目を閉じていても、師範代の人の姿が見える。この状態であれば、暗殺案件ならば終了になるはずだ。
「お~い、どこにいるんだ?出て来てくれ」
私達は瞑想状態を解き、可視できる存在に戻った。
「どんだけ空気と同体してたんだよ、お前ら…」
学校にずっといたから、分からなかったが、私達は確実に強くなっている。でも、もっと強くならないと、チームには入れないんだろうな。
---シュウ---
やっと、見つけた。夜天の書、蒼天の書、紫天の書の3冊が揃っている世界に辿りついた。まず、夜天の書を開き、666の封印を解いた。たぶん、666の体現者の僕でないと、命に関わるだろうな。書というけど、書物というよりプログラムに近い。ドクターにこれらの書に使われている文字を習っていたので、どうにか書き換えもして、安全運用できそうだ。
夜天の書が輝き、5名の女性と1名の男の獣人が現れた。
「烈火の将 シグナム」
「風の癒し手 シャマル」
「紅の鉄騎 ヴィータ」
「蒼き狼 ザフィーラ」
「「我らヴォルケンリッター 主シュウを守護する騎士なり」」
「管制人格 リインフォース」
「闇の書の闇 ナハト」
次に蒼天の書が輝き、30センチくらいの妖精1名とネックレスが現れた。
「管制デバイス リインフォースII(ツヴァイ)」
「アームデバイス シュベルトクロイツ」
やっと、逢えたね。リインフォースII(ツヴァイ)、待たせたね。
最後に紫天の書が輝き、30センチくらいの悪魔の女性1名と4名の女性が現れた。
「砕けぬ闇 ユーリ・エーベルヴァイン」
「闇統べる王 ロード・ディアーチェ」
「星光の殲滅者 シュテル・ザ・デストラクター」
「雷刃の襲撃者 レヴィ・ザ・スラッシャー」
「管制人格 アギト」
ドクターの話では、管制人格のアギトとリインフォースII(ツヴァイ)はユニゾンデバイスと言われる融合騎で、主と融合して力が出せるらしい。
砕けぬ闇は、システムU-Dという、特定魔導力を無限に生み出し続ける「無限連環機構」のことらしい。僕は無限の体現者だから、起動できたのかな?
「あなたに再会できるのを待っていました」
ツヴァイは、僕のことを覚えていてくれた。
「我々もです。あなたが主で心強いです」
ヴォルケンリッターも覚えていてくれたみたいだ。
時空を彷徨う魔導書。使う者によっては破壊兵器にもなるうる、危険な物。ナハトは、歴代の主が己の欲望のままに夜天の書を改竄していった結果、周囲に存在するもの全てを破壊し、喰らい尽くすモンスターへと変貌しらしい。
シュベルトクロイツを首に掛けると、僕のロザリオと一体化した。
「シュウは別世界に流れたシュベルトクロイツを持っていたようですね」
ツヴァイが言った。そうか、サマエルが封印されていたロザリオは元々シュベルトクロイツだったのか。ツヴァイ達と、何かの縁を感じた僕。
「さぁ、僕達の家に連れて帰るから、書物に戻って。戻らないヤツは、ここに放置するからな」
急いで戻る書物の住人達。ツヴァイは僕の方を向きニコリとして
「家に着いたら出してくださいね♪」
彼女に頷く。