※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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欧州修行編
新たな鍛錬先


---シュウ---

 

貰ってきた研究施設は、お兄さんに譲ってもらった土地に設置した。研究資料をドクター達に精査してもらうように依頼をした。

 

「すでに、何名かの英雄のクローン人間が誕生しているみたいだよ」

 

ジェイルから報告があがってきた。

 

「英雄のクローンはまずいなぁ。かといって命ある者を狩るのもなぁ」

 

「クローンはダメかい?」

 

「神様サイドとしては、まずいですよ。移植目的のクローンはありだろうけど」

 

「あぁ、団長は神様サイドだったねぇ」

 

「そういうことです。身体はクローンかもしれないけど、魂は別人だしねぇ」

 

「英雄が魂によっては、ラスボスになるってことかな?」

 

「そういうことです。人工生命体よりは、ましですけどね」

 

「あの研究所はどうする?」

 

「神様から苦情の来ない研究で使ってください」

 

「了解だ。団長は気苦労が多いなぁ」

 

「はい…」

 

 

------

 

ヤマトが慰謝料代わりにもらってきた、九鬼財閥の隠し財産。金塊がいっぱい。どうやれば、こんなにたくさんの隠し財産ができるんだ?

 

レビアさんとヴァリで、九鬼グループの金の流れを追ってもらうことにした。怪しい動きがあれば、通報しようかと思う。

 

ヤマトが次に『強奪』してきたのは、武器、弾薬類だった。こんなに…この国では違法だよな。銃刀法違反というか…アイツらも法に触れない人外なのかな?各勢力に人外かどうかの照会をしてみることにした。

 

武器、弾薬類は、金属と火薬に分けて売り払おうっと。

 

 

------

 

今日の面談相手は、ナンバーズ4番『幻惑の使い手』クアットロさん。茶髪にダテ眼鏡の似合う女の子だ。ISは、「幻惑の銀幕」シルバーカーテンで、幻影を操り、対象の知覚を騙せるようだ。凄いのは、人のみならず、レーダーや電子システムすら騙せるそうだ。固有武装は「白銀の外套」シルバーケープで、高いステルス性能と魔法攻撃に対する耐性がそうだ。

 

「戦わずに勝つ」…僕と戦法が似ているような。

 

---イッセー---

 

懲りずにヒュームがまた来た。

 

「おい、小僧。お前らは何者なんだ?調べても、わからん」

 

「おい、ヒューム。また、痛い目に遭いに来たんか?」

 

師範代が相手をしてくれた。僕らは、師範代の後ろに付く。

 

「釈迦堂なんか、怖くない。今日は小僧の保護者がいないみたいじゃないか。少し貸してくれよ」

 

師範代の腹部にナイフを突き刺したヒューム。師範代は前のめりに倒れた。ナヴィさん…

 

「おい、あいつらを捕まえろ」

 

ヒュームの後ろから、武装した集団が入って来た。

 

「イッセー、下がっていろ」

 

百代が一歩前に出た。

 

「あなた達、まだ懲りていないのですか?」

 

奥からリーラさんが来てくれた。

 

「メイドには用はないが、ジャマ立てするようなら、コイツも拘束しちゃえよ」

 

バチバチバチッ

 

武装した集団が爆ぜていった。空を見ると、シルキーさんとガイアさんが来てくれた。

 

「おい、僕の弟分に何をしよとしているんだ?」

 

「人外がぁっ。お願いします」

 

ヒュームが後ろに声をかけると、堕天使が数名シルキーさん達に向かって飛んでいった。

 

「はぐれかぁ?」

 

シルキーさんの『ダイヤモンドダスト』が撃ち込まれたようで、堕天使の一団が空で爆ぜて、血肉の雨が降ってきた。

 

「最上級堕天使なのに…お前ら、何者だ?」

 

「僕の子供達だが、どうしたんだ?」

 

シュウさんが転移してきてくれた。

 

「お前の子供だと?」

 

「そうだけど、何か?ヒューム、謝罪しない上に、更にこれか…」

 

師範代の腹部に手をかざして、傷を癒やした。

 

「釈迦堂、大丈夫か?イッセー達を頼む」

 

「助かった。了解だ」

 

師範代は、僕らの前に立った。

 

「さて、ヒュームよ。どう落とし前を付けるんだ?」

 

ヒュームは十字架を取り出し、シュウさんに掲げた。

 

「お前はバカか?僕はヴァンパイアじゃない。聖者だと言ったろう。十字架なんか効かないぞ」

 

「人外の聖者なんかいる訳ないだろう?」

 

「知識のないヴァンパイアハンターだな。世界は広くて、いるんだよ」

 

ヒュームは信号弾を上空に向けて撃った。

 

「ならば、これで皆殺しにしてやる。2分後に戦略核をここに落とす」

 

「はぁ?あの爆撃機か?あれなら、九鬼の本社ビルに向かっているぞ」

 

「何言っているんだ?」

 

「システムは乗っ取ったよ。ここに向かう怪しい爆撃機がいたから、進路を変えてあげたよ。あと、潜水艦から撃ちだしたミサイルもねぇ。九鬼邸の庭に着弾する」

 

シュウさんはヒュームに笑顔を見せた。対照的にヒュームの顔は青ざめている。

 

「僕たちが、なんのガードもせずに、イッセーをここに預ける訳ないだろ?色々なシステムを監視して、ここへの攻撃はさせないよ。お前みたいな害虫は小さすぎて、検知できないけどな。おい、携帯が鳴っているぞ」

 

ヒュームは携帯電話を取りだし、耳に当てた。

 

「え…本社ビルが…そうですか…指示は川神院でした…システムを乗っ取られたようです…はい…わかりました」

 

会話を終え、携帯電話をしまったヒューム。

 

「ふふふ、今米軍の将校達はここに向かっている。お前というテロリストを捕縛しにな」

 

え?シュウさんをテロリストにしたの?…知らないよ、本当にテロリストになっても…

 

「治外法権だけどな。僕は人間でないから、人間の法律で裁かれない。僕を裁けるのは絶対神だけだよ。愚かな人間よ」

 

そうこうしていると、米軍の将校らしい人が部下を連れて来た。

 

「あっ、マスター・シュウ。どうしたんですか?」

 

「うん?カーネル・ライアンじゃん。久しぶり」

 

「テロリストがここにいて、我々の軍事システムを乗っ取ったと聞いたのですが」

 

「あぁ、九鬼財閥が乗っ取ったみたいだ。ライアン、ここに攻撃命令って発令されたのか?」

 

「ここに?まさか…市街地に攻撃なんかしませんよ」

 

「僕達がしたのは、ここに攻撃をしかける軍用装備のシステムを、操ることだけだよ」

 

「ここに何が攻撃をしに来ることになっていたのですか?」

 

「潜水艦からのICBM(大陸間弾道弾)と、爆撃機からのバンカーバスター(地中貫通爆弾)を検知したので、最初にシステムを操った輩にお返しをしたよ。じゃないと、迂闊に着弾できないだろう?威力がデカイしね」

 

「貴様、米軍と知り合いなのか?」

 

ヒュームがシュウさんに尋ねた。

 

「知り合いというか、僕らの財団は、派兵兵士の精神的後遺症の軽減に協力しているんだよ。ヒーラーが数名いるからね」

 

「マスター・シュウの能力が一番高いです。私も救われた一人です。って、貴様は誰だ?」

 

「九鬼財団からの刺客だ、ライアン。ソイツに仲間が刺された。既に、ヒールして、治したけどね」

 

「了解です。この者を捕縛しろ、本部に連れて行って尋問をする。では、マスター・シュウ。次回はゆっくりと会いましょう」

 

軍人さん達はヒュームを連れて、帰っていった。今回も戦わずに勝ったみたいだ。

 

「コネは最強の武器だよ」って、シュウさんから念話が届いた。確かに。

 

 

---シュウ---

 

「貴様、何やつ?」

 

九鬼財閥のトップ、九鬼帝(みかど)の前に、現れた僕。

 

「悪夢の道化師バイパー」

 

「なんの用だ?」

 

「はぁ?お前の教育が悪いから、ヒュームのせいで、僕の仕事が阻害されているんだ。営業妨害だ」

 

「貴様のような、見た事もない小さい人間なんぞ、相手にする訳ないだろう?」

 

「一つだけ、忠告してやる。お前らの手を出した者は兵藤家に関係する者だ。悪いけど、2回目なので、兵藤家当主には連絡させてもらった。あとは両家で話し合え」

 

僕は、その場から転移魔法で離脱した。

 

 

---イッセー---

 

その後、お爺ちゃんが介入してくれて、相手から謝罪が有ったようだ。僕との直接接触はしないと一筆書いたそうだ。レビアさん達の労力の結果、国税局が九鬼財団に切り込んだそうだ。とてつもない額の追徴課税を受けたと、テレビニュースで報じていた。更に、国税局が九鬼邸を捜索した際に、大量の銃器類も見つかり、銃刀法違反で警察も介入したようだ。

 

でも、政治家が介入してきて、指揮権っていうもの発動させて、なぁなぁで済ませたみたいで、特にバツは受けなかったらしい。追徴課税を払わないで良いのかって、シュウさんが激怒していたもの。

 

「一筆書いたけど、イッセー、あいつら直接接触してくるかもしれないぞ」

 

「その時はどうすれば良い?」

 

「ここでの修行はここまでだ。次の場所に移るぞ」

 

「次の場所って?」

 

「バチカン」

 

「はぁい?」

 

「剣の使い方を学べ。ヴァーリと二人で行け。百代はアウロスで鍛える」

 

「剣…」

 

「あと、コネも作るんだぞ」

 

「僕、キリスト教徒でないし、ヴァーリはハーフ悪魔ですよ」

 

「ヴァーリは転生天使にして連れて行くよ。僕もキリスト教徒でなかったけど、バチカンで剣の練習をしたから、問題はない」

 

「シュウさんもバチカンで鍛えたの?」

 

「鍛えたというより、療養だったけどね。リーラにも付いて行ってもらう。下宿先で面倒をみてもらうためだ。いいな、リーラ」

 

「了解です」

 

「百代はアウロスで問題ないよな?」

 

「問題ないです。今回は、お仕置き部屋に行かないようにします」

 

百代の顔は、何かに怯えているようだ。

 

「釈迦堂、世話になったな」

 

「また、来てくれよな」

 

「おっ!九鬼が静かになったら、戻ってくるよ」

 

そして、僕達はバチカンへ、百代はアウロスに連れて行かれた。

 

 

------

 

バチカンで戸建て住宅を借りて、リーラさんとヴァーリと僕の三人で暮らし始めた。まず、言葉を覚えるために、リーラさんに一ヶ月習うことにした。言葉がわかないと、授業に付いて行けないもんなぁ。

 

 

ようやく日常会話が出来るくらいになり、バチカンの修練所に通うことにした。そこで、懐かしい出会いがあった。

 

「あれ?イリナじゃないか」

 

「え?…イッセー君?生きていたの?」

 

幼なじみのイリナが、爆泣しながら僕に抱きついて来た。

 

「シスターイリナの知り合いか?」

 

ストラーダ先生が、イリナに話しかけた。

 

「えぇ、そうです。生き別れた友達です。死んだと思っていたよ」

 

「殺さないでね」

 

「で、君達の保護者は何者だ?わざわざミカエル様が送迎しておったが」

 

「シュウさんは、天使と鬼のハーフの聖者です」

 

「はぁ?禁忌の組み合わせの聖者?」

 

「黙示録の作者の子孫です」

 

「あ…それって…」

 

「初代の人と同じ能力をお持ちだそうです」

 

「ミカエル様の行動に納得だ。で、トライヘキサの正体も知っているのか?」

 

「知っているも何も、使役されていますよ」

 

「うげっ…それは、確かに聖者だなぁ…すごい人物が保護者なんだな」

 

「「はい」」

 

僕とヴァーリは元気良く返事をした。

 

 

教会の戦士の授業って、剣だけでなくて、魔法、礼儀作法、教会のルールなども学ぶようだった。どれも一通り、リーラさんとメイビスさんに習っていたので、さほど問題もなく、剣の修練に臨めた。

 

 

友達も徐々にではあるが、増えていった。イリナつながりであるが、エクソシストのグリゼルダさん、デュリオさん、戦士仲間のゼノヴィアさん、リースさん、シスターのアーシアさん。

 

「え?イッセーどんの保護者もエクソシストなの?」

 

デュリオさんは、僕の事を「イッセーどん」と呼んでいる。

 

「そうです。たしか、義理の親の方が、教会で働いています」

 

「ふ~ん、それはお会いしたいなぁ。歴戦の強者なんだろうな」

 

「それはもう」

 

「それよりも、イッセー君とヴァーリはどういう関係なのよ」

 

なんかイリナは、僕とヴァーリがいると機嫌が悪い。

 

「どういう関係って…相棒だよ」

 

「僕は…いや、私は、イッセーのガードだよ」

 

ヴァーリはたまに一人称が『僕』になる時があるが、直ぐに『私』に言い直す時もある。

 

「何よ、それっ」

 

「何って、僕らの所属しているチームでの役割だよ」

 

「チームって?」

 

グリゼルダさんも口を挟んできた。

 

「団長の下でミッションをこなすチームです」

 

「団長って?」

 

「僕達の保護者のシュウさんです」

 

「どんなミッションなんだい、イッセーどん」

 

「うっ…言えないです」

 

「イッセー君って、人に言えないことをしているの?」

 

「う…」

 

困っていたら、目の前の空間が揺らめいた。

 

「イッセー、しゃべりすぎだよ」

 

目の前にシュウさんが転移してきた。

 

「まぁ、隠し事をしないのは、イッセーの良い点もあるけど、突っ込まれれば困ることになることは喋るなよ」

 

「すいません」

 

「団長、まさか、『身体停止』をかけましたか?」

 

ヴァーリが、シュウさんにきいた。

 

「かけたけど…女性陣、全員泡吹いているねぇ…教会は刺激が少ないから、ははは」

 

「笑いごとではないですって」

 

ヴァーリが半ばあきれていた。

 

「一応、記憶を操作して置くよ。イッセー、今度から注意しろよ」

 

「すみませんでした」

 

僕は団長に頭を下げた。

 

「ヴァーリ、食べちゃダメ?」

 

「団長、私達の友達を食べないでください」

 

ヴァーリが団長に抗議している。

 

「ダメかぁ~。では、1分後に時を動かす。お前達二人はこの場を、離れておけ」

 

「「了解です!」」

 

「では、またね♪」

 

シュウさんは転移していった。僕らもこの場から去った。

 

 

 

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