※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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運命的な出会い

 

---イッセー---

 

ベースキャンプに呼び出されたので、戻ってみると…虚ろな表情の少女がいた。

 

「イッセー、1週間くらい、彼女の看病をしてあげてくれないか?」

 

シュウさんからの思いも寄らない指令が出た。

 

「僕がですか?同性のヴァーリの方が良くないですか?」

 

「癒やしのオーラはイッセーの方が上だよ。関係を持ってもいいからね」

 

ちょっと…それは…

 

「まだ、ダメかな。僕は別件があるので、ここにはたまにしか寄れないと思う。困ったことがあったら、フィアかナヴィにいってくれ」

 

僕は少女と二人っきりになった。この娘、どこかで見た覚えがある…どこだっけかな…以前はこんなに温和な表情じゃなかった気が…はて?

 

少女の手を僕の手で包み込む。そして、闇を払う祝詞(のりと)を唱えた。

 

「ねぇ、あなたは誰?」

 

一心不乱に祝詞を唱えていた僕の耳に、少女の声が聞こえた。祝詞を中断して、少女を見た。あっ、この娘は…

 

「僕はイッセー・ヨハネです」

 

「私を助けてくれた方の息子さん?」

 

息子というと語弊がある。なんて言えば…そうだ、

 

「弟子です。あなたのお名前は?」

 

「私はリアス・グレモリーです。ずっと、手を握ってくれていたんですね。暖かい気持ちが甦ってきました。ありがとう」

 

リアスさんの笑顔…かわいいなぁ。うん?では公園で駒を入れたリアスさんは誰?

 

「もしかして、サーゼクスお兄さんの妹さんですか?」

 

「兄を知っているんですか?」

 

「ちょっと待っていてね」

 

僕は部屋を出て、サーゼクスお兄さんを連れてきた。

 

「リーア…会いたかったよ」

 

「お兄様…」

 

二人は抱き合い泣いていた。この部屋に来る前に、お兄さんから事情を聞いた。僕が以前会ったリアスさんは、クローンらしい。ここにいる彼女には、僕が入れた駒が入っていなかったそうだ。

 

「なぁ、イッセー君。リアスの友達になってくれるかな?ここにいる間だけで良いから。君も忙しい身だから、贅沢は言わないからね」

 

「勿論オーケーです。お兄さんの妹さんが悪い人な訳がないですから」

 

 

---シュウ---

 

アジュカさん、ファルビウムさん、アザゼル、ミカエルさん、ガブリエルを集めて、ここまでに判明した情報を知らせた。

 

「サーゼクスとリアスがクローンだったのか?」

 

アザゼルですら驚いた事実。

 

「あぁ、僕も驚いたよ。本物二人は僕達のベースキャンプに匿っている。見つかると消される可能性が大だからね」

 

「そうなると、グレモリー家は人工生命体とクーロン体の生産技術を持っているってことかな?」

 

「そうなります、ミカエルさん」

 

「シュウ君の情報を元に、ディオドラは密輸していたことが判明して、今取り調べ中だ。ミカエルさん達に申し訳ない」

 

アジュカさんは凹んでいた。

 

「ディオドラがリアスを手に入れた経緯はどうなんですか?」

 

「密輸品に混じっていたらしい…誰かが混入させたようだ」

 

「そうなると、黒幕はリアスに、恨みを抱く人物の可能性がありますね」

 

「可能性はある」

 

「グレイフィアさんは本物ですか?」

 

「わからない。会えないんだ。グレモリー邸を捜査したいが、一応魔王輩出家なので、なかなか、手が入れられないのが現状だ」

 

「そうなると、アルマスさん、ヴェネラナさんも本物かどうかわからないってことですね」

 

「そうなるな」

 

「実際のところどうなんだ?シュウ、人工生命体は倒せるのか?」

 

アザゼルから質問が飛んできた。

 

「完全体になっていたら、難しいかも。相手が魂の宿る生命体なら、僕は無敵だけど、魂のない生命体らしいし、魔力攻撃、物理攻撃も効かない上、弱点が寿命の短さだけって、作戦が練れないです。有効と思える作戦は、ソイツだけ時間の経過速度を上げるくらいしか、思い浮かばないです」

 

「可能なのか?その作戦は?」

 

「僕と誠とイッセーの三人で行えば可能かな。あとトスカ辺りも必要かもしれないな」

 

「トスカって者の能力はなんだ?」

 

「結界を張る能力です。ソイツだけの空間を作らないと、時間系の攻撃はできないです。あぁ、あくまで1体って想定ですよ。複数体いたら、追従が難しいな」

 

「やはり、完全体が作られる前に、人工生命体の研究施設を破壊しないとダメだな」

 

「完全体のクローンなんか作られたら大変だよ。あと、九鬼家のことは何か、わかりましたか?」

 

「人外ではない。寿命も人間と同じです。ただ、金と政治力で世界を支配している感じはします」

 

ミカエルさんから報告がなされた。

 

「ヒュームの行動なんだけど、北欧の結界の張られている地域に行ったらしいよ」

 

「たぶん、バンパイヤの国だと思います」

 

「それって、バンパイヤとバンパイヤハンターが、手を結んだってことかな?」

 

「ミイラ取りがミイラですね。ヒュームという者は天界でも監視してみます」

 

この日の4勢力会議はお開きとなった。

 

 

---イッセー---

 

抱き枕として、リアスに気に入られたようだ。少しずつ動けるように、リハビリの手助けをする毎日。寝るときは、僕を抱き枕にして寝てしまう。つい、髪の毛に触ってしまったら、

 

「いいよ。イッセーだったら、何しても良いわ。その代わり、私専用の抱き枕だからね」

 

って…嬉しいやら、悲しいやら。

 

予定していた1週間が経った。僕は留学先に帰らないといけないのだが、

 

「私も一緒に行く!」

 

って。フィアに相談してもダメで、ナヴィさんにシュウさんを呼び出してもらった。

 

「あ?それは予想外だ。そうか仲良くなれたか。うんうん♪」

 

「で、どうします?リアスを護れませんよ。」

 

「ヴァーリと同じ転生天使にする。剣を一緒に習って来い。リアスもヴァーリも冥界では次期当主って地位だから、イッセーは二人のナイト(騎士)になってあげろよ」

 

「努力します」

 

「あちらには、ギンガとスバルを派遣している。なにかあれば、ナヴィが誰かしらを派遣するから、取り敢えず、留学を続けろ」

 

シュウさんが、リアスに詳しい話しをして了承を取り付けて、彼女を転生天使にした。

 

「リアスにはライトセーバーをプレゼントだ。魔力を注ぐと刃先が現れる。課題は滅びをの力を剣として具現化することだ。できるかな?」

 

「努力します。イッセーの隣で、戦えるようになりたいです」

 

「それは、心強いな。では、いってらっしゃい!」

 

僕らは、下宿にしている家に転移した。

 

「ただいま」

 

「「おかえりなさい、イッセー(様)」」

 

リアスを、ヴァーリとリーラさんに紹介した。

 

 

翌日、三人で鍛錬所に出向いた。イリナ達に転生天使としてのリアスを紹介した。ヴァーリとリースがリアスに基本姿勢、基本動作を教えてくれた。

 

僕は、今日も重いエクスカリバーが軽く感じるように、太刀筋を研究していく。デュリオさんも一緒になって考えてくれている。

 

「もしかして、使い方が違うのかな?7つの能力が詰まっているはずだから、それぞれをイメージして振らないと、たぶん能力ごとに太刀筋は違うはずだよ。擬態だと鞭のようにしなるけど、破壊だとガチガチに固いし」

 

デュリオさんから、目から鱗のアドバイスをもらった。そうだよね。刀身は1つだけど、能力が7つ入っている訳だから。書物庫から、エクスカリバー関連の古い書物を借りてきて読んでみる。

 

「イッセーどん、この文字が読めるのかい?」

 

え?読めないの…これって…神格文字だぁ…しまった、普通に読んでしまった。

 

「え?イッセー君、君は神格文字が読めるのか?」

 

ストラーダ先生も驚いている。

 

「うっ…シュウさんに叩き込まれていますので…読めないと、シュウさんの仕事を手伝えなくなるので…」

 

『シュウさん』という言葉で、ストラーダ先生は顔色が悪くなっていった。

 

「そうか…あの者は…そうだったな。気分が悪いので、これで失礼する」

 

「なにかあったのかい?」

 

あの時いなかったデュリオさんに、説明した。

 

「それはいないで良かったかも。神王様の心を折るって、君の保護者はすごいねぇ」

 

って、苦笑いしている。

 

 

------

 

久しぶりの休日、リーラさんと食材のお買い物。リアスはヴァーリに会話を習っているので、僕達にはついてこなかった。

 

彩り鮮やかな野菜、果物が並ぶ市場。どんな料理を作ろうかとワクワクしていた。露天売りがほとんどで、日本でいう八百屋さんみたいな感じの店構えはない。

 

変わった野菜を少し買っては試食して、この国の味を模索していく。これはこれで楽しい作業だ。

 

買う物は買ったし、帰ろうと思ったとき、

 

「化け物、死ね」

 

って、声が聞こえた。声がした方へ、僕は向かった。マシンガンが発射される音がして、女の子が被弾していた。

 

「マシンガンの前では、さすがの化け物も形無しだな?苦しそうだな、今楽にしてやるよ」

 

マシンガンを構える男性数名。僕は女の子の前に立ちはだかった。

 

「そういうのって、良くないよ」

 

「お前は誰だ?そこをどかないと、お前も蜂の巣だぞ」

 

「どかない」

 

「なら、お前も死ね!」

 

エクスカリバーに手をかけたその時、目の前の男の人達が爆ぜた。いや、爆ぜたように見えた。

 

「私の弟にマシンガンって、酷いだろ?」

 

僕に向かってVサインをしているシルキーさんがいた。

 

「お前らも化け物の仲間か?」

 

「化け物で悪いか?」

 

ピストルを構えた男の人の腹に、光の矢が刺さった。

 

「休みの日だから、弟と妹に会いにきたら、そんなチンケな武器で何するんだ?」

 

ガイアさんだ。

 

「お前ら、覚えていろよ」

 

黒い車が数台、この場から走り去って行った。

 

「いや、今晩にはケリはつけるよ。よぉ、イッセー。また、ガールフレンド作ったのか?」

 

「いえ。知らない女性です。咄嗟に助けに出ちゃいました」

 

「そうか。良い行いだよ。アイツらは僕らにまかせてくれ。アリスが追尾しているから、アイツらの住処がわかったら、急襲するよ」

 

ガイアさん達は楽しそうに、この場を離れた。僕は助けに入った、女の子に声をかけた。

 

「大丈夫?…じゃないよね。被弾してたもんな」

 

被弾した箇所に手をかざして、弾丸を『強奪』して抜いていく。そして、彼女の気を操作して止血した。そして、傷口をヒール能力で治していく。

 

「凄い…弾丸で撃たれたのに、治っていく」

 

「ごめんね。もっと早くできれば良いんけど、ヒーラー要員でないので、この程度しかできないんだよ」

 

「これで充分だよ…私はエスデスだ。よろしくね」

 

「僕はイッセー・ヨハネです」

 

「さっきのはお兄さんとお姉さん?」

 

「そうです」

 

「凄い…人間を爆ぜさせるなんて…」

 

と、彼女を会話していると、警官が集まってきて、僕達を捕縛して警察につれて行かれた。状況を説明しても信じて貰えず。僕達を化け物呼ばわりしている。

 

「お前達を祓ってやる。最強のエクソシストを呼んだからな」

 

それって、まさか…

 

入室してきたのはデュリオさん。

 

「なんで、イッセーどんがいるんだ?」

 

「僕達を化け物扱いして、エクスカリバーを没収されちゃいました。シュウさんが知ったら、この国は消えますよ…」

 

真っ青な顔になったデュリオさんが、警察のお偉い人にかけあって、僕達の釈放とエクスカリバーの返還を頼んだ。が、僕達の釈放は認められて、エクスカリバーは、研究機関に寄付するようにいわれたそうだ。

 

事の重大性を判らせる為に、ストラーダ先生達も駆けつけてきてくれて、交渉してくれている。

 

「よぉ、イッセー。取り戻したよ。お前の愛剣を」

 

シュウさんがエクスカリバーを片手に持って、近寄ってきた。

 

「どうやって?」

 

「目には目をだ。強奪されたら、強奪仕返す。それだけだ。あと、マフィアの抗争に割って入るとは、イッセーよ。でかしたぞ。たんまりと慰謝料を貰ってきたからな。ふふふ」

 

「あなた達は、何者?」

 

エスデスが聞いてきた。

 

「僕は化け物で、イッセー達は大切な仲間だよ。お嬢さん」

 

「じゃ、私は化け物仲間かな?」

 

「君は、化け物ではない人間だよ。ただ、神器という超越した力を持っているだけだ。氷系統の力だろ?」

 

「そうです。なんでわかったの?」

 

エスデスは驚きの表情を顔に浮かべた。

 

「僕は魂を鑑定できる能力を持っている。それに化け物だとこういう事ができないと認定しないよ」

 

シュウさんは魔物の翼を展開した。

 

「え…翼があるんだ…化け物って…」

 

「そういうこと。だから、君は化け物ではない。人間として誇りを持って生きなさい」

 

彼女の頭を優しく撫でるシュウさん。エスデスから闇のオーラが消えていき、彼女の表情が明るくなっていった。

 

「ありがとうございます。また、会えるかな?」

 

「運命的な出会いであれば、また会えるよ」

 

エスデスは、帰って行った。

 

「さて、イッセー。僕はスタッフドビーフが食べたいのだが」

 

「え?牛肉を買っていないです。イベリコ豚ですけど…」

 

「そうなのか…じゃ、焼き豚で」

 

「醤油がないです…」

 

「持ってきたよ。あと、日本酒とゴマ油とタコ糸…」

 

シュウさんと共に帰宅すると、家の前にリーラさんとヴァーリとリアスが待っていてくれた。夕飯の支度しなきゃ…

 

 

 

 

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