---イッセー---
アルトルージュが僕達との生活に慣れてきた頃、シュウさんが美女を伴ってやってきた。年の頃は20代後半かな?透き通るような白い肌と、金髪でサラッとした長い髪、金色の瞳、そして、スタイルも良い。
その美女を見るなり、バンパイア組の表情が固まった。
「まさか…キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード…」
「アルトルージュ、正解だ」
「なんて者を連れてきたんですか…」
「ずいぶんな言い方じゃない、アルトルージュよ」
キスショットさんがアルトルージュさんに文句をつけた。
「いや、アルトルージュの試食を逃して、バンパイアの里を目指していたら、バンパイアハンターの集団に襲われている彼女を見つけてね。助けてあげたんだ」
それは、バンパイアの女性の試食が、あきらめられなかったんですか?
「この者がどうのような者か知っているんですか?」
「『バンパイアの女王にして、最強のバンパイア』だろ?」
「知っていて…どうして…まさか、下心から眷属にされたんじゃ?」
「アルトルージュよ、忘れたのか?僕は吸血されない身体だよ。助けたのに、吸血行動を取ってきたから、僕が彼女の血を吸血して、僕の眷属にしたんだよ」
笑顔のシュウさん。
「そういうことだ。まさか吸血できない男がいるとは…迂闊だったよ」
「で、バンパイアハンターはどうしたんですか?」
「4人のうち、2人はキスショットとトライに喰わせた。残りの2名は仲間にしたけど」
「「喰わせた…」」
リアスとアルトルージュさんが、ビビっている。
「食人吸血鬼だから、彼女は。それに、食人生物をあと2匹飼っているから、特に問題はないよ」
「ねぇ、ギャスパー…私達の上司って何者よ~」
アルトルージュさんがギャスパーさんに質問した。
「聞いた通りの人だよ。危険な者は仲間にして、仲間にしたくない時は喰わせる感じかな」
ギャスパーさんは苦笑いしている。
「少し付け足すとだ、危険な者を屠ると、悪い奴に甦らせられてしまうから、なるべく仲間にしているんだ。仲間にならないときは、甦れないように魂を喰わせちゃう」
と、シュウさんが、アルトルージュさんに説明した。
「シュウさん、まさかアルトルージュを試食できないからって…」
ヴァレリーさんがシュウさんに尋ねた。
「ヴァレリー、正解だ。キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードは試食したよ。久々の大当たり、サイコーだった。なので、お側付き要員にしようかと。ガード役としても強いしねぇ」
ヴァレリーさんはあきれ顔だ。
「アルトルージュ、わかったでしょ?私達の上司は、女性相手なら無敵な鬼畜野郎だってことを」
アルトルージュさんは固まった表情で何度も頷いていた。
---シュウ---
キスショットから、興味深い情報を得た。昔、バンパイアの王が住んでいた、空を飛べる城があったらしい。移動ベースキャンプに欲しい物件だ。
ナヴィに情報がないか連絡を取ったのだが、ガーゴイルの情報網にひっかっかっていないらしい。眉唾物かな?
探しに行くメンバーを決める。バンパイア組は全員参加にしたいが、ガードがいなくなるといけないので、ギャスパーとキスショットにした。
でも、興味を持ったのか、イッセーがメンバーに立候補してきた。それだと、全員参加の予感がするのだが…
案の定、リアス、ヴァーリも参加希望を表明して、ヴァレリーとアルトルージュも参加することになった。
リーラには留守番を頼んだ。ギンガやシルキー達のチームが活動しているので、イッセーの下宿先は活動拠点となるので、駐在者が必要だから。
ストラーダには、家族旅行と偽った。参加メンバーを聞いて、ショック死されても困るので、あくまで家族でといっておく。
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キスショットの記憶を頼りに、とある険しい山に分け入った。城主であった王が死んだとされる場所だそうで、昼間なのに薄暗く、何かの気配を感じる。
「気を付けろよ。何かがいる。僕達を監視しているみたいだ」
みんなに注意を促した。
「たぶん、キバット族かもしれない。王に仕えていた種族よ」
キスショットから情報を得た。
「試しているのか?攻撃してくる気配がない」
目の前の森の一角…結界が張られている。僕は結界を入っていくと
「おい、お前。結界があっただろう?」
姿は捉えていないが、声が聞こえた。
「僕には『結界無効』の能力がある」
「はぁ?チートだろう、それって」
「うん、良くいわれるよ」
あっ、お城…でも、なんか変。お城からドラゴンの首が生えていた。取り敢えず、首に掛けてある十字架からドラゴンスレイヤーを取り出して、そのドラゴンに僕の印を刻んだ。
「おい、お前…どこまでチートなんだ?キャッスルドランを使役させたのか?」
「キャッスルドランって、このドラゴンのこと?そうだよ。珍しいドラゴンは仲間にすることにしているんだよ」
「はぁ?お前、何者だ?ドラゴンを仲間にするって?」
「僕は聖者だよ」
「バンパイアハンターか?」
「な、訳ないだろう。仲間にキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードがいるんだぞ」
「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードだと?」
「そうよ。キバットバット三世。久しぶりねぇ」
後ろから追い付いたキスショットが、いまだに正体が見えない者に言った。
「生きていたのか?」
「生きているわ。彼の眷属としてね」
「はぁ、チート君。キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードを眷属にしたのか?」
「そうだよ。何か問題でもあるのかな?」
「バンパイア界の女王様だぞ」
「それが、何か?」
首筋に何かが噛みついたので捕まえると、コウモリみたいな奴だった。
「お前…血が通っていないのか?」
「そうだよ。バンパイア相手に最強だろ?」
「チートすぎるぞ!」
「チートついでに浄化してやろうか?」
僕は天使の翼を展開した。
「待て…待って…待ってください」
コウモリみたいな奴が音を上げた。
「僕はシュウ・ヨハネ。キスショットの主だ。コウモリ君の名前は?」
「キバットバット三世だ。このキャッスルドランの、次の主に仕える執事のような者だ」
「このドラゴンが、まさか動く城か?」
「その通りだ…ただ、正当な引き継ぎ者でないと入城できないぞ」
僕は扉のノブを回すと、扉が開いた。
「封印を解いたのか…」
「僕は『封印無効』の能力があるから」
「どこまでチートな…」
城の中に入っていった。結構広いなぁ。見た目よりも中は広い構造のようだ。後ろを振り向くと誰も付いてきていない。
「キバットバット、もしかして、僕以外の者にはこの城が見えていないのか?」
「正確には、私とシュウにしか見えない。擬態しているんだ」
目の前に仲間達を強制転移させた。
「お前。魔法を使えるのか?」
「使えるよ」
イッセー達が、城の中を探検していく。
「僕とキバットバットにしか見えないのか。ここに転移魔法陣を描いて、転移魔法で出入りすれば良いか。な、キバットバット、これの運転ってどうするんだい?」
「行きたい先をキャッスルドランに念じれば、移動はする」
少しの間、何かを考え込んでいたキバットバットが話し掛けて来た。
「ちょっと、来てくれ」
僕とキスショットで、キバットバットの後に続いた。
「ここは王の間なんだが、あの壁に刺さった剣を抜けるか?」
王の玉座の後ろの壁に、剣が刺さっていた。右手で柄を持ちゆっくりと引き抜くと、刀身が綺麗な剣が出て来た。鍔の前には専用の砥石のような物が付属していて、それで研ぐと刀身は真っ赤になった。
「すっげぇ~♪」
思わず、声が出てしまった。
「シュウ、君をこの城の主として迎え入れるよ。その剣は、『魔皇剣ザンバットソード』だ。ザンバットが君を選んだようだ」
キバットバットが言った。
「キバットバットは僕に仕えてくれるんだね?」
「あぁ、そうなる。あと、鎧も受け継いでくれないか?」
「鎧?」
キバットバットが僕の腰の辺りに移動すると、僕は光の渦に飲み込まれて、渦からでると、金色の鎧を纏っていた。
「初めから、封印の鎖(カテナ)が外れているのか…封印無効の能力のおかげか。この鎧は『黄金のキバ(キング オブ バンパイア)』という、本来はバンパイアの王が纏う鎧なんだが、シュウでも纏えるようだ」
「この鎧の強度ってどのくらいなの?」
「核爆発にすら無傷で耐えるほどだ」
「そっかぁ…なるべく使わないようにするよ。こんなに綺麗なのにもったいないし」
「もったいないって…死んだら終わりだぞ」
「僕は死なないよ。そのために、普通の生き物から脱却したんだから」
キバットバットとキスショットに、僕の身体の秘密を話した。
「そうなのか…シュウに仕えることができて光栄かもしれない」
「私もそう思うぞ。一緒に戦う時が楽しみだ」
そうこうしている間に、キャッスルドランをイッセーの下宿の上に移動した。イッセー達を下宿に帰ってもらって、キスショットと女王の寝室に入り、キスショットに疲れを癒やしてもらう。
纏っていた真っ赤なドレスを脱がして、白魚のような肌を見て楽しむ。
「全裸を見られるというのは、恥ずかしものだな」
「白い肌がほんのり赤みを帯びた気がするよ」
「そんなはずはない」
僕はキスショットの胸の谷間に顔を埋めて、彼女の胸の感触、谷間の味を堪能する。透き通るような肌。内臓が見えたら雰囲気は人体模型とのプレイになってしまうが、そこまでは透き通らずにプレイできる。
乳首を指先でトントンと叩くと、徐々に固くなってきた。
「あっ…こんな感覚初めてだ…」
固くなった乳首を舌先で転がしたり、前歯で甘噛みしたりすると
「あぁん…身体が熱い…燃えて灰になりそうだわ」
「灰になったら困ります。でも、燃えていないから大丈夫だ」
クリ●リスを優しく刺激していくと、割れ目から徐々に温水が湧き出して来た。
「腿に暖かい物が流れている…」
「キスショット身体が受け入れ準備出来た証だよ」
僕は性欲器官を、彼女の割れ目に静かに入れて、彼女の暖かさを満喫する。
「キスショットは暖かいよ」
「身体が浮遊している感じで気持ちが良い」
少し動いただけで、達してしまったようだ。彼女のエクスタシーを少し貰い、彼女の闇を浄化してあげた。
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キスショットとのプレイ後、キスショットは疲れて起き上がれないけど、僕は元気に城の中を探索していく。
奥の方にある部屋に扉を見つけた。
「キバットバット、この扉は?」
「時代を渡り歩ける禁断の扉だ」
「そうか、必要ないなぁ」
「どういうことだ?」
「僕には時を渡り歩ける能力があるから」
「一体、お前は何者なのだ。本当にチートにもほどがあるぞ」
「僕は、鬼と天使のハーフの魔物だよ」
「鬼?」
「僕は天国と地獄の両方へ生きたまま行けるんだ」
「マジかぁ…」
「鬼族の長の息子で、天使だから」
「キング オブ モンスターだな。ザンバットソードが受け入れたのも、わかる気がするな。受け入れないと暴走するんだが、シュウは暴走しなかったもの」
「でも、もっと強くなりたいんだよ。仲間を一人も失いたくないからね」
「それは、仲間を守る為に、戦うってことか?」
「そうだよ。他に戦う理由ってあるかい?理由もなく襲ったりはしないよ。あくまでも仲間に危険が近寄りそうだから、戦うんだよ」
「そうか…そんな主は初めてかもしれない。強さを誇示するための者が多かったから」
「誇示する必要はない」
「キャッスルドランは、戦いに参加させないのかい?」
「なるべく参加させない。移動ベースだもの。安全な場所にいてほしい」
「こいつの攻撃力はすごいのになぁ」
「キバットバット、僕達の攻撃力をあなどっているのだろう?キスショットは10日あれば世界を滅亡できるといっていたが、僕なら、一瞬で滅亡に追い込むことができるよ」
「はぁい?」
「この星にある酸素をすべて無くすだけで、事は済むと思わないか?」
「あぁ…シュウは呼吸しなくても大丈夫だったな」
「でもね、それだと大事な仲間まで、失うからしないけど」
「そうかぁ…それは良かったよ」
キバットバットは表情から、感情が読み取れないなぁ。心は丸見えだけど。
「この城には、まだ数匹のドラゴンがいるみたいだな」
「わかるのか?」
「僕はドラゴンマスターだよ。ドラゴンの言葉もわかるし、気持ちもわかる」
「ど、ドラゴンマスター…どこまでチートな能力なんだ…はぁ…」
「これからも、よろしくな、キバットバットよ」