※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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03/07 表現を少し追加


バベル

---シュウ---

 

空飛ぶベースキャンプを手に入れて、今イッセーととある場所に向かっていた。

 

「どこへ行くんですか?」

 

いつも一緒にいるヴァーリ達がいない為、少し不安げな様子だ。イッセーの問いをスルーして、

 

「前に渡したお守りを出して」

 

イッセーは、いつも身に付けている夜天の書を出した。僕はそれを受取り、いくつかのページに魔法陣を書き込んだ。書き込み作業が終わると、夜天の書に念を送ると、

 

「管制人格 リインフォースです」

 

と、一人の女性が現れた。

 

「リインフォースに命じる。イッセーに必要と思ったら、今書き込んだ魔法陣を発動してくれ」

 

「わかりました、マイマスター」

 

と、女性は頷き、彼女は書物に帰って行った。僕は夜天の書をイッセーに返した。

 

「『封印無効』、『結界無効』、『神器無効』の無効シリーズを魔法陣化できたので、書き足したよ。イッセーの必要だと思われる局面で、書物の管制人格が発動してくれる」

 

「ありがとうございます」

 

イッセーは頭を下げた。

 

「これから先、いつも僕が一緒にいるかわからないからね。僕の能力でイッセーにない物は、なるべく譲渡していきたいんだ」

 

「で、どこに向かわれているんですか?」

 

「バベルの塔…そこで、イッセーに引き継ぐ物があるんだ。相手は、僕にくれるって言ったんだけど、イッセーに持っていてほしいんだ」

 

「バベルの塔って、まだあるんですか?」

 

「砂嵐に護られるようにそびえ立っているよ。キャッスルドランがないと行くのが大変だったかも」

 

「シュウ、目的地点に着いたぞ」

 

キバットバットの声がした。

 

「イッセー、メリアを鎧として具現化して」

 

イッセーはメリアの鎧を纏った。そして、僕は

 

「キバットバット、黄金のキバを貸してくれないかな」

 

キバットバットが黄金の鎧を貸してくれた。

 

「この先、建物まで砂嵐がひどいんだ。フルアーマー状態で顔も覆って」

 

僕とイッセーはフルアーマー状態で、砂嵐の中に身を投じた。目の前は砂だらけ。砂嵐の中にある、砂嵐に擬態した塔の波動を探知しながら、歩みを進めた。そして、ようやく門の前に辿り着いた。

 

僕が手をかざすと、門は開き、中へと入った。僕達は待ち人の待つ部屋に向かった。塔の中ほどにエレベーターがあり、それに乗り込んだ。

 

「シュウさん、このバベルの塔って、最近できたんですか?」

 

あぁ、文明の利器があるからねぇ。

 

「いや、古代だよ。ここは人間が作ったものではないから、こういう文明の利器があるんだよ」

 

「人間ではないって?」

 

「その当時の神だよ。現代用語に訳すると異星人って風になる」

 

「宇宙人?」

 

「そうだよ」

 

ピッキーン!

 

と、音がして、扉が開き、エレベーターを降りて、廊下を進み、奥の部屋に入った。

 

「お待たせ!浩一君」

 

『シュウさん、遅かったですね』

 

目の前のカプセルに収まった人物に声を掛けると、カプセルに設置していあるスピーカーから声がした。

 

「彼が、兵藤一誠君だ。この子に引き継いでもらえるかな?」

 

『適性が合えばそうします。駄目な場合は、適性が合うシュウさんにお願いしますよ』

 

「了解だ!」

 

イッセーの手の平を、カプセルに付いているスキャナーに当てた。

 

しばらくすると、

 

『シュウさんの読み通りです。彼に引き継いで貰います。後のことは、よろしくお願いします』

 

「わかった」

 

僕は、祝福の聖剣を取り出して、カプセルの中の人物の魂を自由にしてあげた。彼の魂は光輝いて、イッセーの周りを飛び回り、そして消えた。

 

魂が消えると同時に、イッセーの目の前に、一匹の黒豹が現れた。

 

「イッセー、彼はロデム。変幻自在な存在だ。彼を含めて3体の下僕と、この塔をイッセーが引き継いだ」

 

「下僕と塔?」

 

突然の事できょっとんとしているイッセー。

 

「イッセー様、私はロデムと申します。以後、よろしくお願いします」

 

ロデムが女性の姿に変身をした。

 

『シュウ、まさか、これって維持神が作った物か?』

 

メリアの声がした。

 

「そうだよ。この世界の維持神が、この世界に遊びに来るときに使った、宿泊施設だ。先程の魂の者は、この塔が認めた、この塔の管理人だ。認められるには様々な条件があるんだ」

 

「この声の主は?」

 

ロデムが質問してきた。

 

「創造神と知り合いのドラゴンだ」

 

「メリアですか?ゾラートですか?」

 

『私はメリアです。何故、知っているのですか?』

 

「ここを作られた神が、封印されたあなた方の封印が解かれ、暴れた時のために、残りの2体の下僕を作り出していました。怪鳥ロプロスとポセイドンという2体の古代ロボットです。でも、彼が…イッセー様が、あなた方を使役されたのであるなら、私達は必要ないですね」

 

「いや、イッセーを護るために、力を貸してくれ。その為に、引き継いだのだからな」

 

「わかりました。イッセー様、必要な時に召喚してください」

 

ロデムはイッセーに、跪いた。

 

「様でなくて、敬称なしでいいです」

 

「ロデム、彼に従ってくれな。こんな子供が、様呼ばわりでは、目立ってしまうから」

 

「わかりました。イッセー、シュウさん」

 

「じゃ、イッセー、帰ろうか。用件は終わった。引き継ぎが終わったことで、これからはここへ、転移魔法でいつでも来られるし」

 

僕とイッセーはキャッスルドランに転移した。

 

「シュウさん、僕の前の塔の主はどうなったんですか?」

 

イッセーが聞いてきた。

 

「彼は寿命を全うしたんだけど、後継者が見つからなかったので、あのカプセル型の生命維持装置の中にいたんだ。そして、今日イッセーに引き継ぎ、彼は心配事無く、天に召されたんだ」

 

僕とイッセーはしばらく黙祷を捧げた。

 

「あの塔は、どんな機能があるんですか?」

 

「ナヴィの機械版だ。世界中の情報を集めてデータベース化してある。今後、リアを経由して本拠地で解析できるようにする。イッセーも必要な情報はナヴィに聞いてくれ。ナヴィにそのデータベースのアクセス権を与えてあるから。あと、キバットバットよ、僕がこの世界にいない時は、キャッスルドランを、イッセーが使えるようにしてくれないかな」

 

「わかりました。マイマスター」

 

「キャッスルドランも頼むな」

 

『グァー』

 

「ということだ、イッセー」

 

 

 

---イッセー---

 

シュウさんが、この世界とは違う赴任先に出かけてしまった。まぁ、いなくても、平和なら問題はないんだけどね。

 

しかし、こういう時に限って、問題は近寄って来たりする。

 

バチカンの戦士に遠征命令が下った。地中海に浮かぶとある島で、遺跡が見つかったらしいので、それの調査だそうだ。僕達戦士は、万が一魔物が出た場合に、研究者達のガードをすることになるらしい。

 

ギャスパーさん達、吸血鬼組とキバットバットさんは、遠くから僕をガードしてくれるそうだ。全員、ディウォーカーで、コウモリ形態になれるので、大抵の場所は追尾できるそうだ。ヤバい系の魔物の場合は、キャッスルドランさんと、ロデムさんが参戦してくれるらしい。少し安心だ。

 

僕と、ヴァーリ、リアスは、バチカンの戦士として、イリナ達と現場に向かった。

 

------

 

到着した遺跡は、外周を塀で囲っていたような痕跡があった。中心にはデカイ塔があった痕跡が残っていた。うん?この配置は、どこかで見たような…記憶を頼りにある場所に向かった。そこには神殿風の建物の痕跡が残っていた。

 

「イッセー、どうしたのだ。ここに来たことがあるのか?」

 

ストラーダ先生に聞かれた。

 

「来た事はないんですけど、話には聞いていたというか…もし、あの場所だったら、中心の塔の地下は行かない方が良いですよ」

 

「どういうことじゃ?いま、調査隊が地下への降り口を探しているんだが」

 

「まずいって…魔物の巣窟ですよ、地下は…止めてください」

 

ストラーダ先生は慌てて、中心地に向かっていった。僕達は神殿風の建物の跡地で、地下へ向かう入り口を探した。

 

話に聞いていた場所に、階段を見つけて、降りていった。地下は大広間で、玉座らしい椅子にミイラ状態の人物が座っていた。あの場所かどうかの証拠を探すと、本棚に書物が入っていた。密封された空間だったおかげで、風化せずに読める状態だ。

 

一番新しいそうな書物に目を通すと…

 

『主神ウラノスは悪神ロキの手で命を絶たれ、主神の鎮魂の祈りは届くことがなくなり、迷宮都市オラリオは、もう駄目だろう。悪神ロキは高見の見物をしている、逃げ惑う住民。それを助けようとする戦士達。無限のごとく湧き出てくるアイツらの前では、我々は無力に等しい。私も地上に出て、戦いに参加しようと思う。ここの記録は後世まで残るように、この場所を封印して置く。これを見た者よ、蓋は開けるな! フェルズ』

 

あぁ、やはり、ここは…目を閉じると、アイズさんが浮かんだ。

 

僕は、この書物を空間の裂け目の保存庫にしまった。そして、地上に出た。、

 

「イッセー、遅かった。地下から魔物が湧き出て来たぞ」

 

魔物相手に剣を振るっているストラーダ先生の声を、耳が捕らえた。

 

僕達もそれぞれ得物を構えて、魔物達と交戦し始めた。しかし、斬っても、斬っても切りがないくらい出てくる。そして、段々と強くなってくる魔物達。下の階層から上がってきているのだろう。

 

シュウさんだったら、どうするんだろうか、こういう局面って…よく、考えるんだ。なにかヒントは…フェルズさん…

 

あっ…『蓋』だぁ…開けたのだから、閉じれば良いはず。メリアの創造の能力で、中心地の塔の跡地を大きな蓋で閉じた。すると、魔物は出てこなくなり、今いるヤツラを倒せば良いだけになった。

 

「イッセー、よくやったぞ」

 

ストラーダ先生に誉められた。

 

そして、魔物を全滅させることに成功…でも、僕達、戦士団にも犠牲者が多く出てしまった。僕にはシュウさんのような力はないので、仲間を甦らせることはできない。

 

「イッセー、ここはなんの遺跡なのだ?」

 

ストラーダ先生に問われた。そこで僕は、地下で見つけた書物を渡して、内容を説明した。

 

「イッセー、この文字が読めるのか?」

 

「読めます。シュウさんの仲間に、ここの都市にいた人がいますから」

 

「でも、時代が違うぞ…あぁ、あの者は、時空移動ができるんだったな。ここは、悪神ロキに滅ぼされた都市なのか」

 

この世界のオラリオはそうみたいだ。フェルズさんって、ウラノスさんの眷属の人だし。世界によって多少違う結末になるらしいし。この世界でのラスボスは悪神ロキなのかな?

 

調査団の人々は無事で、僕達は、あの神殿風の建物の跡地の地下に、案内をした。残り少ない戦士で、ガードをする為に調査団の人々を囲うように配置された。僕とリアスとヴァーリが担当するエリアは真っ暗だった。なんでと思う位。

 

調査団の方々の声が聞こえたが、一瞬の静寂があり、その後眩しい光の渦に巻き込まれて、気が付いたら、知らない場所にいた。

 

なんだ?ここは?目の前に知らないエルフの女性がいた。

 

「召還できたわ」

 

「召還?」

 

「そう、私の下僕達よ」

 

「はぁ?君は誰?僕はイッセー・ヨハネだ」

 

「私は、ルクシャナ、下僕達よ」

 

「下僕?なんの事?ここはどこ?」

 

「あなた達を魔界から召喚して上げたのよ。感謝しないさい」

 

「魔界?僕達は迷宮都市オラリオにいたんだけど…」

 

「はぁ?なんで?」

 

「なんでって、言われても…どんな魔法陣を使ったの?」

 

ルクシャナさんが見せてくれた。これって、ランダムに強制転移させる奴だ。

 

「これって、ランダムの地点の者を強制転移させる魔法陣だよ」

 

「あなた、魔法陣が判るの?」

 

「僕の師匠は魔法陣を作ることが出来るから、多少は習っているんだ」

 

「あなたの師匠って?」

 

「シュウ・ヨハネ・鬼門だけど」

 

「げっ…あの鬼畜かぁ?」

 

「えっ?知り合い?」

 

「私を散々弄んで、私のスレンダーな身体に興味を示さなかったのよ…」

 

胸が小さすぎるからだよ…なんて言えないよなぁ。

 

「僕達を下僕にしたら、シュウさんが乗り込んでくると思うけど」

 

ルクシャナさんは、ビクっとして、顔が蒼くなっていった。

 

「ごめんなさい。ごめんなさい。もう指で弾かないでください、ごめんなさい…」

 

あぁ、シュウさん、エスプレイはされたんですね…

 

 

------

 

ルクシャナさんが落ち着いてきたので、質問した。

 

「で、ここはどこですか?」

 

「エルフの国ネフテスの首都、アディールにある私の家よ」

 

「って、どこですか?」

 

「ハルケギニアの近く」

 

「そこもわからないなぁ」

 

僕も少し落ち着いてきたので、今居る場所を見回すと…え?なんで?これがあるの?

 

「ねぇ、なんで、僕の父さんと母さんの写真があるの?」

 

ルクシャナさんが、僕の見ていた写真を見て、

 

「えっ、誠お兄さんと一香お姉さんの息子さん?真ん中の小さい子が私よ」

 

僕の両親は、ここに来ていたようだ。

 

「そうなのかぁ。ねぇ、私をあなた達の住んでいる場所に連れて行って。人間の住む世界って興味があるのよ」

 

「はぁい?」

 

「あなた達が帰るのに道案内が必要でしょ?」

 

確かに必要だと思います。リアス、ヴァーリと相談して、了承した。

 

 

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