※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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アウロスの風に吹かれて*

---シュウ---

 

午後になると、新しく鍛錬に加わった者達の動きを見て、鍛錬の方針を決めていった。全員の方針を決めて、その方針で鍛錬を続けてもらうことにして、僕はリビングに戻った。

 

「シュウ、大変よ。ヴァイラさんが…」

 

メイビスが慌てて駆け寄ってきた。詳しい状況を聞くと、ヴァイラは…僕の愛しいヴァイラは自殺未遂をしたみたいだ。僕の本来のおぞましい姿を見て、その姿を拒否した自分が許せなかったみたいだった。

 

僕は白音を連れて、数回の転移を経て、僕の世界の冥界にある、彼女の入院した病院に駆けつけた。病院の入り口には、彼女の父親である大公アガレスさんがいらした。

 

「すまない、シュウ君」

 

「それよりもヴァイラは?」

 

僕は入り口から入ろうとすると、アガレスさんが僕の腕を掴んだ。

 

「病院内には入らないでくれないかな。シュウ君のオーラを感じるだけで、容体が悪くなるかもしれない」

 

そんな…僕のせいなのか…

 

「シュウ君のせいではない。君にはつらいことばかりを、させて申し訳ないと思っている。今この世界が平和なのは君のおかげだ」

 

僕は…

 

「わがままを言ってすまない。今は会わせられないが、いずれ会わせられる時が来る。それまで待ってくれ。決して、別れようと思わないでくれ。頼む」

 

でも…僕はもう…

 

「分かりました。また、来ます。容体が良くなったら、子供達に知らせてください」

 

僕は白音と共に、アウロスの自宅に転移した。家の中は荒れ果てていた。壁や天井、床に剣や魔法で傷つけたと思える痕が多数あった。僕は、それらを直して行った。新築の時のような状態へ。家の中に残る残留思念を読んでいくと、僕の本来の姿の幻影と戦い、それが僕だと思い出した末に、僕に殺意がある自分を許せなくなったみたいだった。

 

修繕し終わると、倉庫から大きな箱を二つ取り出して、ヴァイラの部屋に運んだ。

 

『いつか約束通り、果たせていない新婚旅行をしよう』

 

と、メモ書きを一緒に置いてきた。

 

 

--------

 

あの場所を見渡せるサンデッキに移り、あの場所をボンヤリと見続けていた。ここに立って全身に浴びるアウロスの風は心地良かった。あの日を除いて。

 

あの場所…邪龍化したとは言え、大勢の一般悪魔達を僕の手で葬った場所…僕のかわいい後輩がいるのがわかっていたのに、彼女も含めて目の前の邪龍の群れを…僕の心は殺戮した者達の血で塗れているんだろうな。そう思うと涙が止まらない。

 

あの日に帰りたい。戦いに身を置くなんて夢にも思わなかった、あの頃に。

 

隣町の駅前でもらったビラ、『あなたの願いをかなえます』と大きな文字で書かれていて、その文字の下には魔法陣が描かれていたビラ。僕はなんの気なしに、『ガールフレンドがほしい』と念じてみた、あの頃に。

 

想い出に浸っていた僕の左腕に白音が抱きついてきた。そうだよ。始めてのガールフレンドは白音だったよな。

 

「お兄様…どうしたんですか?」

 

心配そうに、僕の顔を覗き込む白音。僕の頬を伝わり流れ落ちていく涙を、舐めて拭ってくれた。

 

「うん、昔を思い出していたんだ。白音と始めて出逢った、あの頃をね」

 

白音は僕の左腕に自分の右腕で抱きつき、僕に寄り添ってくれた。

 

「お兄様の纏っていた暖かいオーラに、心が癒やされました。お兄様…いいえ、シュウさんに出逢えて、私は幸せです。短い間でしたが、同棲生活みたいなこともしましたし」

 

あぁ、そうだった。ファーストキスの相手も、筆下ろしの相手も、白音だった。あの頃は毎日が楽しかった。背負う物が何もない分、純粋に楽しめたんだと思う。

 

「シュウさんからのプレゼント、嬉しかったです」

 

あぁ、アジュカ父さんのアドバイスで、ライトニングナックルをプレゼントしたんだ。

 

「黒歌お姉様と暮らせたのも、シュウさんのおかげだし。私はシュウさんに恩を返しきれていないです」

 

「そんなことはないよ。こうして一緒にいてくれるだけ良いんだ」

 

白音と向き合い、空いている方の手で、頭を撫でてあげた。白音の尻尾が嬉しそうに動いている。彼女の目を見つめて、

 

「白音…いいか?」

 

白音は頷き、

 

「もちろんにゃ♪」

 

と、萌えるような返事が返ってきた。

 

白音と共に、僕の部屋に向かった。僕の部屋にはベッドと、机と本棚があり、床には色々な書類が山積みされていた。僕も白音も服を脱いだ。白音は歳相応な姿になっていく。人間でいうところの20代後半と言ったところだろうか。それに対して僕は、普通の生物であることを止める寸前に作った器なので、あの当時のままの姿であった。白音と抱き合い、二人でベッドに横になった。そして、僕の身体の一部を彼女の体内に入れて、お互いの体温を感じあった。それだけでいい。白音とは性欲を満たすことも、エロを追求することもなく、ただ彼女と一体になりたいだけなのだ。

 

そのままの状態で、お互い眠りについた。お互いの回復能力が相乗効果で高まりながら、相手の心を癒やしていく。お互いの浄化能力が相乗効果で高まりながら、相手の心の闇を浄化していく。

 

『シュウさん、新天地に旅立つ時は、私も必ず連れて行ってくださいにゃん♪』

 

彼女から念話が届いた。

 

「黒歌と会えなくなるけど、いいのか?」

 

心はもう固まっているのか、返答は即答だった。

 

「お姉様には一誠先輩がいます♪私は魂が燃え尽きるその時まで、シュウさんといたいんです。ダメですか?」

 

「ダメじゃない。わかった。必ず白音はつれて行くよ。おやすみ」

 

「はい、おやすみなさいにゃん♪」

 

 

------

 

翌朝、ムードブレイカーの紅髪に起こされた。

 

「あんでよ~、帰って来たなら、帰って来たって、いいなさいよ!で、なんで、小猫と添え寝しているんじゃ~」

 

朝から、元気いいなぁ、コイツは。白音は猫化して、僕の胸の上にいた。

 

「は?お前、ここに住んでいるなら、掃除をしろよな!」

 

紅髪は困ったような顔をした。この顔は好きだよ、リアス。

 

「昨日、お前の部屋も掃除しておいた。なんで、ゴミであふれていたんだ?」

 

「いや…あのねぇ…いつもヴァイラが掃除してくれていたんだけど…ほら、あんな状態になって…」

 

「なって?だから、なんだ?お前は掃除をしないのかと、質問をすれば良いのかな?」

 

「うぐぅ~…その質問の答えは…しません…です。はい…」

 

激怒モードから意気消沈モードへ、相変わらず感情がジェットコースターだな、リアス、お前は。

 

「で、何か用事でもあるのかな?」

 

「えぇっとねぇ、たまには、グレモリー家に…どうかなって…」

 

「それは、リアスが朝飯を作れないから?」

 

「うぅ…」

 

「もう、それくらいにしてくださいね、お兄様」

 

いつの間にか、いつもの姿に戻った白音に言われた。

 

「リアス、白音も一緒だけど、良いかな?」

 

「も、勿論です♪」

 

少し機嫌が良くなったみたいだ。

 

そして、三人でグレモリー邸に転移した。この世界のグレモリー邸は、人間界の僕達の家の隣のマンションにある。冥界にも本邸があるのだが、普段は誰も住んでいない。本来の主人であるグレモリー卿がいないし、リアスはアウロスの僕の家に住んでいるから。

 

お兄さんとグレイフィアさんとミリキャスが、歓迎してくれた。ただ、リアスはグレイフィアさんから、食事が作れないということで、教育的な指導を受けることになったけど。

 

食事の後、僕はお兄さんに呼ばれて、お兄さんの部屋に、二人でいた。

 

「いつ、旅立つんだ?」

 

「もう、耳に入っているんですか?」

 

「一応、僕も魔王だからね。各勢力と情報交換をしているし」

 

「今回の案件が終わったらです。なので、5~10年先かな?」

 

「そうかい。寂しくなるなぁ…」

 

「新天地での事業が軌道に乗れば、遊びに来られると思います。ただ、お兄さん達の寿命が…」

 

「僕はいいんだよ。リアスの寿命は多く見積もって、後1万年ってとこだが」

 

「う~、難しいかな…50億年位は、かかるかもしれません」

 

「そうか…リアスには話したのかい?」

 

「話せません。って、まだ、白音しか知らないと思います」

 

「シュウ君には世話になりっぱなしだ。恩を返せないですまない」

 

お兄さんが僕に頭を下げた。

 

「恩なんか感じないでください。僕は、あの時、救えなかった。たくさんの冥界の庶民達を、浦島太郎にしてしまった。この罪は大きいと思います」

 

「あれは、君のせいではない。リリンのせいだ」

 

「リリンの起こしたことの結果だとしても、僕は救えなかった。たくさんの者達の人生を狂わしてしまった。そして、ヴァイラまでも…」

 

胸が張り裂けそうだ。僕はお兄さんの胸で泣いた。僕が弱いせいで…悔しくて泣いた。

 

「シュウ君…すまない。君の心に傷を…」

 

お兄さんが一緒に泣いていた。この部屋を出る時には、いつもの鬼畜にならないといけない。リアスにこの姿は見せられない。今だけは、泣かしてください。サーゼクスさん。

 

 

-------

 

イッセー達の世界に戻った。泣きすぎたせいで、目の周りが紅い。花粉症の季節に遭遇したとウソをついて、バレないようにしたけど。

 

戻ってすぐに通学する時間だ。今日も元気にハイスクール生活して来ないと。

 

 

---イッセー---

 

ソーナさんとは抵抗なくできた。それも2ラウンドも。でも、あの人とはどうなんだろうと、妄想していると、シュウさんと目が合った。

 

『ほ~、あの娘と今夜辺りかな?セッティングしてあげるよ。性教育は僕の担当分野だからね』

 

って、念話が飛んで来た。耳が熱い。

 

「どうしたんだ、イッセー?耳が紅いぞ」

 

って、ヴァーリに突っ込まれた。あれこれ、理由を付けて誤魔化す。

 

『そうだよ、誤魔化すことも大事だぞ、イッセー♪』

 

って、シュウさんから念話が飛んで来た。今夜は危険な夜になるのかな?

 

 

放課後、オカルト研究部に集まるメンバー。旧校舎には元教室だった部屋がいっぱい有り、それぞれの特性ごと部屋を分けて使いわけて、研究していく。旧校舎には、部員以外は入ることの出来ない結界が張られていて、一般の生徒は立ち入れないようになっていた。これは、イッセさんとシュウさんの発案でそうしたのだ。二人共トラブルメーカーの桐生対策だと言っていた。相当酷い目にあったのかな。

 

各特性ごとに班分けがされていて、班長となった者は、リアスのいる部長室に集まり、活動前に、その日の状況を確認することになっていた。生徒会は学校内のトラブルに対処し、オカルト研究部は、生徒会として関与できない問題を解決することになっているようだ。

 

鍛錬をするだけなら、家ですれば良いのだが、各々で話し合ったり、相談するには、家は適さない。そういうことを部活動でしていく感じだ。

 

班は、ドラゴン、戦闘、魔法、回復、その他と大まかに分けられている。どこにも属さない特性に関しては、その他の班で調整している。

 

その他班は、オー君、アポさん、忍さん、あゆさん、翼さん、ひたぎさんが主要メンバーだ。僕はドラゴン班で、龍牙君とイッセさんがいる。

 

「リヴァさんに今夜もボコられるのかな?」

 

イッセさんが頭を抱えている。僕達は、死ぬ寸前近くまでボコられる毎日だったから。

 

「でも、本拠での鍛錬よりかはましだけど」

 

「本拠での鍛錬って?」

 

唯一経験のない龍牙君が、質問をしてきた。

 

「対戦相手と戦い、死ななくなるまで続けるんだ」

 

僕も経験があるけど、アレは地獄だ。いや正気の沙汰ではない。死んでもすぐに甦らせて、すぐに再戦がスタートするんだから。1軍クラスが強いのは当たり前だ。あの鍛錬をしてきたんだから。

 

「死んでもすぐに?」

 

龍牙君が目を点にして驚いていた。

 

「うん、そうだよ。ここでは、シュウさんがやること多いから、そこまではしないみたいだけど」

 

蘇生できるのは、シュウさんだけなので、ここでは、そこまではしない。やることが多いシュウさんは、ここでは鍛錬につきっきりでいないから。まぁ、イッセさんが龍牙君を潰すなどのトラブルもあるけど。

 

「それより、イッセ。お前とは戦いたくないよ。なんだよ、あの規格外のデカさは」

 

「グレートレッドが、元々デカいから、その影響だろう。小さい方が小回りが利いて良いんだけど、俺の龍化では、まだ小さくなれないんだよ。困ったもんだ」

 

「イッセーは龍化できるの?」

 

僕?

 

「まだ、できないよ。ハーフだからかな」

 

「剣術班で剣の練習でもするかな。ゼノヴィアさんとの対戦も怖いし」

 

って、イッセさん。僕も同意して、ドラゴン班は剣術班に合流した。

 

 

------

 

夕食後、鍛錬の時間になった。

 

「イッセー、羽川、ゼノヴィア、由良、ソーナは、4階の実習室に来てくれ。特別講義をする」

 

って、シュウさん。嫌な予感がする。メンバー的に、特性がまばらだし…

 

指示された者で、4階の実習室に向かった。そこは、大きな部屋の奥に個室に区切られた空間があった。ますます、嫌な予感がする。

 

「イッセーと羽川、ゼノヴィアと由良、僕とソーナという班分けにする。それぞれ、個室に入ってくれ。指示は念話でしていくから」

 

僕は覚悟を決めて、羽川さんと個室に入った。個室内は、ダブルベッドと二人掛けの机、バスルームがあった。これって、アレだよな。

 

『これから、性教育の実習をする。とりあえず、それぞれのスタイルで相手を喜ばしてみてくれ。制限時間は4時間だ』

 

って、念話が入った。羽川さんは、僕を見据えていた。

 

「私でいいの?イッセーくん?」

 

「あぅあぅあぅ…」

 

緊張して言葉がでないよ~

 

「嫌なのかな?」

 

少し寂しそうな表情を覗かせた羽川さん。

 

「うっ…そんなことはないです。すみません。シュウさんに心を読まれてしまって、こんなことになってしまって…」

 

「ふっ…そういうことだったのね。急にこんな講義があるから、不思議だったけど。イッセー君、克服できたのね」

 

笑顔で僕の顔に迫ってきて、僕の頬を両手で支えて、口と口が合わさった。彼女の手の平の柔らかさだけで、プチ射精してしまった。根性無しだ、僕のアソコは。彼女の柔らかい舌が僕の口の中で、ラテンダンスを踊っているようだ。僕の舌は彼女のように器用に動かない。付け根がつりそうだよ。

 

だんだん、夢うつつな状態になり、彼女にベッドに押し倒された。彼女の乳房が僕の胸に、衣服越しではあったけど、充分柔らかさがわかるくらいに押し当てられた。彼女はこの状態で、器用に自分の衣服を脱ぎ、僕の衣服を脱がしていき、二人とも全裸の状態となった。

 

女性の全裸は、見飽きるほどは見ていないものの、それなりには見ているので、見ている分には動揺はなかった。しかし、触れ合う度に、彼女の柔らかさに魅了されていく。そして、合体。

 

「少しずつ、前後に腰を振ってみて」

 

と、僕の耳元で、彼女が囁いた。僕は頷き、言われた通りに、動く。ゆっくりと、そして段々と速く、激しく。

 

パンパンパンと、肉と肉とがぶつかり合う音がしている。彼女の口から喘ぎ声が漏れ出し、その声を聞くだけで、頭の中が悶々として、発射してしまった。

 

同時に果てたのか、僕も彼女も全身の力が抜けていった。

 

「克服できたのね。次は、私の胸を弄んでね」

 

僕にリクエストをしてくれた彼女。こんなに気持ちの良い行為があったとは…戦闘による疲れが飛んでいく感覚だ。だから、シュウさんは、良くされているのかな?

 

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