後半部に残酷シーン有り
---イッセー---
土曜日の夜…僕とイッセさんは家族に会うために、それぞれの親元へと戻ることが許されている日で、日曜の夜にはここに帰って来る。僕はベースキャンプ、イッセさんはイッセさんの世界へと転移するのだ。何らかのミッションのある日を除いて、帰還することは許されていた。
僕達の家の奥には転移の間と呼ばれるスペースがある。僕達の様な一時帰還者の場合、行き先、使用者を盛り込んだ往復転移魔法陣という物が描いた羊皮紙を支給され、それを用いて、転移する。記入した使用者以外使えないのは、セキュリティの為だそうだ。
今夜もイッセさんと転移の間に向かったのだが、そこには不敵な笑みを浮かべるシルキーさんが待っていた。
「イッセ、デートに行くよ」
イッセさんの顔が強張る。シルキーさんは、イッセさんを彼氏として認識しているみたいだが、イッセさんはあまり気が乗らないみたいだ。
「な、何を言っているんだ?僕は帰るんだよ。そこをどけ!」
「ほぉ~、命令系か。力尽くで退かしてみろよ。チキン野郎!」
シルキーさんは恋愛をはき違えている気がする。タイマン勝負はデートでないと思います。
「おい、イッセー。ツーマンセルで叩くぞ」
僕を巻き込みますか?一触即発な事態…が、ある方の一声で、事態は急変した。
「お前ら、家の中で戦闘をするんじゃねぇ~!」
怒りを纏ったオーラを感じ、シルキーさんとイッセさんの闘気がクールダウンしていく。
「家を壊す気か?おい、シルキー、どうなんだ?」
「父ちゃん…イッセが私のデートの誘いを断るから…」
シルキーさんの顔は恐怖で泣き顔に近い。
「イッセが悪いのか?」
シルキーさんを引き寄せ、怒りのオーラを纏った拳で、こめかみをグリグリとして締め上げていく。
「あぁ~ごめんなさいごめんなさい…父ちゃん、痛いよ~…意地悪をもうしないから…あぁぁぁぁぁ…もうダメ…はぁぁぁ」
意識を喪失したシルキーさんを、どこかに強制転移させた。
「次はイッセ…ふふふ」
「いや…俺は…何も悪くない…」
「はぁ?イッセーにツーマンセルとか言わなかったか?」
「で、ですから…それは…ぐゎぁぁぁ…」
イッセさんも躾けという名のこめかみグリグリ攻撃を受けた。
「なぁ、正確に報告しろって、いつも言っているだろ?」
「ごめんなさい…反省…しています…あぁぁぁ…」
ピクリとも動かない意識喪失をしたイッセさんも、どこかに強制転移された。
「さて、イッセー…」
なんだ?まだ怒りのオーラを纏っているの?とばっちりだよ~
「あ?とばっちり?ふざけたことを言うな!」
「ぐゎぁぁぁぁ…なんで…」
僕も躾け攻撃を…何で~?
「何で?お前、見ているだけだったろ?間に入って止めろよ。仲間同士がつまんない理由で戦闘しようとしているんだぞ。なんで止めない?」
あぁ、そうですよね…
「ごめんなさい…痛い…止めます…次は…」
僕の目の前は、激痛により、ブラックアウトした。
---シュウ---
まったく…アイツらは…はぁ…いつまでも、面倒見られないかもしれないのに…困ったものだ。
僕は、サーゼクスの元に転移した。
「どうしたんだ?こんな夜更けに」
「僕達のクラスの委員長、葉桜清楚なんですが、入学申請時の申請書を見たいんです」
「うん?気に入ったのか?個人的な理由では見せられないよ」
「違います。あいつはクローンです。それも『西楚の覇王』項羽です」
「どうしてわかったのだ?」
「僕、魂と会話し、魂の記憶が読めるんですよ。魂自体は、移植されたみたいだし」
驚いた表情のサーゼクス。
「何だって?ちょっと待ってくれ…」
誰かに会話用魔法陣で指示を出しているサーゼクス。しばらくすると、シルヴィアが書類を抱えて転移してきた。書類に目を通すサーゼクス。
「両親はいない。孤児院出身だ…九鬼財閥系の孤児院だ…」
「なるほど…クローンを孤児院経由で世に出しているだな。魂は孤児院にいる子供から抜いて移植かな?人間には出来ない事だ。バックには、怪異がいそうですね」
「どうする気だ、シュウ君?」
「前にも言ったけど、生まれてしまって、既に魂を宿しているクローンを、消すことはしません。何らかの悪事をするまではね。アザゼルに伝えて、監視はお願いします」
「あぁ、わかった。彼女だけかい?」
「クラスメートには…九鬼のスパイかもしれないけど…でも、他の学校にもいるだろうね。その孤児院を調べてください。まだいるかもしれない」
「そうしよう。なぁ、教えてくれないか?魂の移植ができる者って、どんな奴だ?」
「僕みたいなネクロマンサーだよ。でも、この世界の人間でネクロマンサーはいないと思うんだ。式森家ですら、そういう魔術を扱っていないし。う~ん」
あと、考えられるのは…
「あとは、魂を喰らう者、吸血鬼、悪魔、堕天使…あっ…はぐれ堕天使だ。僕の知らない体系の魔術を知っているんだ」
「わかった、アザゼルに調査を依頼しておく」
九鬼財閥…アイツら、まだ何かをしようとしているのか?
「あっ…あと、九鬼財閥の吸血鬼ハンターのヒューム。あいつも要注意だ」
「ソイツは監視対象になっているんだが、行方がわからない。こちらでも要注意人物指定をしている」
僕は、ベースキャンプに転移した。
転移した先にはヤマトがいた。
「で、ヤマト。どういう予知なんだ?」
ヤマトの予知能力で、僕に関する将来のビジョンが見えたらしい。
「近い将来、シュウさんが別世界に強制転移されます。それを追って、数名が後を追うようです。しばらく経つと、シュウさんと連絡はできますが、シュウさんはしばらく戻れないようです」
「近い将来とは?」
「1年以内かな…数年で戻れるようになるけど…その後は、次の配属先です」
「もう帰れないんだな?僕の世界には…」
「次の配属先での任務遂行状況にもよると思います。いつかは帰れます」
「もうヴァイラとは逢えないかもな…あっ、僕がいない間、ヤマトがイッセーをガードしてくれ」
「了解です。で、シュウさん。次の配属先には、僕も連れて行ってくださいね。僕にとってシュウさんは家族です。たぶん、クリスもそう思っていますよ」
「そうだな。できる限り仲間を連れて行こうと思う。次の配属先しだいだけどな」
次の配属先…この宇宙ではない、別の宇宙…移動方法は今の所、絶対神の間から通じるドアを経由しないと移動ができない。しかし、そのドアを開ける権限は絶対神にしかないのだ。僕の都合だけで開閉はできない。
いずれ、転移魔法で移動できるようにしないと…愛するリアス、ソーナ、ヴァイラの寿命が尽きるまでに…サーゼクスお兄さんに頼まれたもんな…
「いつ、消えるかわからないから、この世界でのガードの為の前準備はできる限り、前倒しでしておくよ、ヤマト」
---誠---
意識を喪失した一誠が強制転移してきた。何をされたんだ?しばらくすると、シュウがやってきた。
「なぁ、これって、どういうことだ?」
シュウに原因をきいてみた。
「うん?あぁ、躾けをしたんだ。仲間がケンカしているのを止めないで眺めていたから」
あ、そういうこと…じゃ、しょうがないな。
「すまない、躾けもしてくれて」
「いや、気にしないでくれ。道をはずれて欲しくないだけだから」
「シュウおじさん、いらっしゃい」
孫の言成がシュウに挨拶をした。こいつもシュウを師として崇める一人だ。
「おぉ、言成。元気だったかな?」
「はい!」
シュウは、優しく癒やされる手のヒラで、言成の頭を撫でてくれる。
「言成も道を外れるなよ。物事は良い悪いで判断する者になるな。善悪なんて物は、世界や勢力によって違うんだから。むしろ、道を外れるか、外れないかを考えて行動しなさい」
「はい!」
「シュウ、言成を小学校にと考えているのだが…」
「う~、まだ外に出すのは危険だ。僕達の家で学ばせるのはどうかな?友達になれる者はたくさんいるし、勉強も教えられる者もいるし」
「そうだな…一誠のように自分で護れればよいけど、まだ無理だもんな」
「中学に行く場合は、駒王学園の中等部にすれば良い。大学まで行けるからな」
「その方向で頼んで良いかな?」
「あぁ、話をサーゼクスにしておくよ」
---シュウ---
兵藤家本家の者達が来たので、僕は誠達家族の部屋を後にした。
「待ってくれ」
源氏に呼び止められた。
「何だい?」
「本家で格闘術を教えて貰えないか?」
はぁ?何を言っているんだ?
「僕は兵藤流の者ではないよ」
「かまわない。言成、一誠の動きを見て、お主の指導の良さに惚れ込んだのじゃ」
「僕は何もしていない。アドバイスをしただけだ」
「それでも良い。なぁ、一度道場の者に教えてやってもらえないか?」
「なんで、僕なの?誠がいるだろ?」
「次期当主の言成を育ててくれたのは、お主だろ?一誠も救ってくれたし、誠の嫁も救ってくれた。もう充分兵藤家本家に関わっているのじゃ。なぁ、頼む…」
「わかった。一度だよ。日程は追って知らせるよ。これでも、僕は忙しい身だからね」
---イッセー---
「父さん、勝負!」
ここはベースキャンプのトレーニングルーム。息子の言成と組手をしている。こいつ、上達が早いなぁ…僕は息子の攻撃を受け流していく。
「おい、言成。受け流しされないようにしろ!」
シュウさんからのアドバイスが飛んで来た。息子の動きが一瞬止まった。アドバイスに対応するために思考に集中したようだ。僕は攻撃転じた。
「あっ、父さん、ずるい!」
「はぁ?言成、お前が悪い。勝負中は隙を作るな」
「はい!」
僕が帰還すると、日曜の午前中は、いつもこんな感じだ。そして、最後は僕の関節技で終わる。
「言成、関節技に対応できるようにしろ。いつも結果が同じじゃないか」
「先生、でも…」
「でも?でもじゃない。お前の母親のモモヨンも、関節技の前では赤子同然だよ。いくら立ち技で最強とか無敵だとか言われても、倒されたらお終いじゃ、実戦で生き残れないぞ」
「はい…」
「イッセー、お前もだ。隙ができるまで受け流すな!体力、スタミナ、時間は無限じゃない。長引けば、仲間の救える命も救えなくなるぞ」
「はい!」
こうして、僕と息子は、シュウさんに鍛えられていた。そのおかげで、兵藤本家や川神院への出稽古では、負け無しだった。でもシュウさんの目標はもっと上なので、強くなる程、鍛錬の厳しさは益々厳しくなっていく。
---数馬---
たまに息子の和樹が帰ってくるのだが、見るからに心身共に、ボロボロだった。
「どうしたんだ、和樹?」
「式森家本家って…屑みたいな物だよ…」
実戦なんかしないからな…
「僕の魔法が未だに発動できない…展開速度が遅いし、展開数も少ないし。今までの修行は甘かったのかな?」
実戦を経験している者に比べたら、お飾りみたいな物だ…
「あの家の魔術師は、術式プログラマーばかりだよ。僕の発動した魔法陣の内容を瞬時に書き直して、無効にしちゃうし…そんなスキルがあるとは知らなかったよ。今じゃ、初歩の術式の知識を習い始めているよ…はぁ…式森家次期当主って名乗っていいのかな、僕は?」
それを言ったら、俺だって式森家現当主と名乗れない…
「で、なんで身体もボロボロなんだ?」
「あぁ…魔術師に胡座をかくなって…基本的な格闘術をマスターすることが必修なんだよ。ガードがいない局面で、自分自身をガードするすべを覚えろって…」
なんか、すごいスパルタだな…
「魔法の効かない相手がいる事を知った今、必修であることに疑問は感じていない。でも、格闘と魔術の2本立てがつらくて…」
それは、つらいなぁ…俺は、息子の愚痴を聞くことしかできない。はぁ…
---イッセー---
家に帰還…あぁ、ヘロヘロだよ。息子の鍛錬が一番キツいや。はぁ…自分の部屋に戻り、それから風呂場に行って、のんびりする。
湯船に浸かり、身体と心を癒やす。あぁ、幸せだ~
ガラッ
うん?誰かが入って来た。誰だろう?イッセさんかな?入って来た人物を確認すると…え?なんで?
「あっ…イッセー…」
「なんで、ヴァーリ?ここ男湯だぞ」
「いつも、この時間、男性陣はいないから、貸し切り状態になるから…」
って、ヴァーリの白い肌はほんのりと桃色がかって見えている。って、隠していないので、丸見えだ。
ムクッ
僕のアレが反応してしまった。僕も湯船の中では隠していないので、ヴァーリからまる見えになっている。
「イッセー…私で反応するようになったのか?」
「いや…それは…」
僕に抱きついて来たヴァーリ。彼女の柔らかな肌の感触だけで、僕のアレはムクムクと大きくなっていく。
「ヴァーリ…離れて…あの…なんていうか…悶々と…」
ヴァーリは僕のアレを両手で優しく撫でてくれた。その感触でも、大きく大きくなっていく僕のアレ…
ヴァーリの手に導かれるように、僕のアレはヴァーリの中に静かに沈み込んでいく。
「イッセー…やっと1つになれたね♪」
僕のアレから手を離し、僕の首に腕を巻き付かせるようにして、抱きついて来た。彼女の突起した乳首が僕の胸板に擦り合わされていく。その刺激で、僕のアレは、ヴァーリの体内にいるのに、更に大きくなっていくようだ。
「イッセー、気持ち良いよ」
今までに聞いたことのないヴァーリの甘い声が、耳元で囁かられた。彼女の声と共に届いた彼女の吐息…僕のアレは留まることなく大きくなっていく。
「あっ…いいっ…イッセー…」
彼女の口が僕の口を求め、合わさり、ヴァーリの薄く柔らかな舌が、僕の口の中で蠢く。悶々としていった僕の腰は、自然と動いていき、僕と彼女の両方に快楽という刺激をもたらしていった。
僕も彼女の背中に腕を回し、彼女の背中、お尻を撫で回す。ただ、これだけの動作なのに、気持ち良い…
突然、ヴァーリの身体がビクっとして、全身の筋肉の弛緩が始まった。達したようだ。意識が飛んで、人形のように、自力で動くことをしないヴァーリの身体に、刺激を求める僕。
胸を感触に興奮し、乳首の感触に興奮し、腰回りの感触に興奮し…彼女の全身に興奮しまくった。
そして、僕はヴァーリの中に大量に放出した。湯船の中で、掛け布団のように僕に覆い被さるヴァーリ。僕はその場で寝てしまった。
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目が覚めると、ヴァーリと僕は、風呂場ではない場所にいた。ここって、実習室だっけ?意識がまだ朦朧としていた。
「目が覚めたかな?イッセー、ヴァーリ」
目の前には怒りのオーラを纏ったシュウさんがいた。
「好きな者同士、ヤルなとはいわない。だがな…湯船でするな!」
あっ…あぁ…マズい…
「イッセー!僕が湯船で一日の疲れを癒やすのを知っているよな?」
僕は首を縦に振った。
「で、なんで僕の入る前に、イッセーとヴァーリの体液塗れなんだ?」
やっぱ、怒りの原因はソレかぁ…
「確かに湯船でするのは気持ちが良い。それについては否定しないが…お前らに罰を与える。今後、男湯でするな!風呂でやりたいのであれば、この実習室を使え!」
実習室を見回すと…混浴風呂と書かれた大きな風呂場があった。
「で、罰は…ヴァーリは悶絶地獄、イッセーは桐生とやってこい!」
はぁ?なんですか…その罰は…
「簡単に受け入れられることを罰にしても、しょうがないだろ?」
「いやいやいや…桐生って、あの桐生ですよね?」
「他に桐生って知り合いがいるのか?」
「いや、いませんけど…」
「あぁただヤルだけでなくて、気づかれずにやれよ」
無理…シュウさんとは違います
「ヤル前から無理って言うな。早くヤッてこないと、ヴァーリが使い物にならなくなるぞ」
いや…それは困ります
ヴァーリの身体を何かの台に固定して、上から何かの板をのせた。
「悪魔専用の媚薬を凍らせた台と板でサンドした。時間が経てば、ヴァーリは媚薬に飲み込まれるぞ。ふふふ」
鬼…
「そうだよ。鬼の子だもん♪ヴァーリの苦しむ姿を見て、抜いているから、早く行って来い。じゃないと、ヴァーリとヤッちゃうかも…ふふふ」
うぅ…シュウさん、キレているみたいだ。僕は服をきて、部屋を後にした。
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階下に降りていくと、メイビスさんと出逢った。
「どうしたの、イッセー君?」
僕は事情をメイビスさんに説明をした。
「あぁ…それはイッセー君が悪いよね?でも、その罰は…ははは。やらないで良いよ」
「でも、ヴァーリが…」
「うん?シュウが使う悪魔専用媚薬は中毒にならないから、薬に溺れることはないわ」
「でも…」
「だって、気づかれないように、そんなことできるのって、シュウとイッセ君くらいだよ。イッセー君には無理♪一緒に、シュウの元に戻ろう。ねっ♪」
---メイビス---
イッセー君とシュウの元に行くと、ヴァーリさんは悶えていた。ソレを眺めているシュウ。シュウの表情から読み取れる事態…私が思っているよりも遙かに深刻であった。
「イッセー、ヤッて来たのか?あん?メイビス?イッセー、メイビスに助けを求めたのか?」
「違うわ、私がイッセー君に事情を聞いて、動いたのよ。シュウ、こんなマネするのはどうかと思うわ」
「どんなマネならいい?」
え?両手首、両足首が鎖に固定されて、部屋の4隅に引っ張られる。
「こういうマネなら良いの?」
あぁ…久しぶりに感じる苦痛…ダメっ…あっ…
「女王様気取りのメイビスさん、ご機嫌はいかがですか?あぁ、もう洪水みたいですね。エスじゃなくてエムかぁ。ふふふ」
手足が引きちぎれそう…シュウは…ヴァーリの悶え苦しむ姿を愉しんでいた。シュウに何か心の痛手があったのか?ベースキャンプに救援信号を送るが届かない…なんで?
「メイビス、助けは呼べないぞ。この部屋に結界を張った。誰にも念話は送れない」
まずい…このままでは…痛みに苦しむ私の脚の付け根を舐め回し始めたシュウ。
あぁうん…ダメ…あっ…やめて…うっ…あ…あふれ出る私の体液を舌で掬って飲み始めたシュウ。舌の刺激で、更に体液が溢れていく…意識が朦朧としてきた。
---イッセー---
僕を助けようとしたメイビスさんが…返り討ちにあった。どうすれば良いんだ?桐生を襲えば良いんだよな…気づかれないようにって、どうすれば…
あっ…まてよ…ベースキャンプに届かないなら、床を通じて階下の者に念話が届くのではないだろうか?
僕は、階下にいる頼りになる人に助けを求めた。
「おい、イッセー。心が駄々漏れだぞ」
しまった…行動が知られてしまった。
「ほぉ…リーラを呼んだのか。では、次はリーラで愉しもう。ふふふ」
リーラさんが部屋に入って来て、僕に囁いた。
「白音さんに緊急信号を打ちました。私が時間稼ぎをしてみます」
と。
「はぁ?リーラで時間が稼げるのか?」
天井から鎖が生えてきて、リーラさんの両手首と首を拘束し、30センチほど吊し上げた。
「なぁ、リーラ。首の鎖だけ引き上げて、手首の鎖を緩めるとどうなるかな?」
死んじゃうって…
「イッセー、判断が遅いと仲間が死ぬぞ…いいのか?」
あっ、今日の鍛錬で言われたような…まさか、実戦での復習か?
「うぅ…」
首に食い込む鎖。リーラさんから呻き声がする。シュウさんが指を鳴らすと、リーラさんは全裸になった。
「綺麗な乳房だな、リーラ。ほぉ、ここの色も綺麗だ。未使用か…死ぬ前に使ってやろうかな。ふふふ」
「や、やめて…ください…」
必死に股を閉じようとするが、シュウさんが力尽くで股を開かせた。
「いやぁ…」
シュウさんはリーラさんの股に顔を埋めた。リーラさんの腰が動いている。
「ダメ…あぁ…だめっ…そこ…あぁ…ぅ…」
リーラさんは達したのか、力無く首が項垂れていた。そんなリーラさんの股に顔を埋めて、何かをしているシュウさん。まるで、死体を喰う獣ようだ。
「処女の血は旨いなぁ…」
口の周りをリーラさんの血で汚したシュウさん。僕は聖剣を片手に、目の前の獣に襲い掛かった。
「いつも言っているだろ?相手の強さを判断して、攻撃をしろと。それじゃ無駄死だぞ、イッセー」
え?僕の振り下ろした刃先は、シュウさんを透過して、リーラさんに…お腹の部分から下が床に落ち、内臓が上半身から垂れ下がっている。
「言っただろう?無駄死だと。リーラは何の為に死なないといけないんだ?おい、イッセー!」
あ…判断ミスだ…そうだ、透過するんだ…僕は頭を抱えて、その場に立ちすくんだ。
---白音---
お兄様の元に向かうと、修羅場だった。リーラさんが腹部を斬られて、下半身が床に落ちていた。血に染まった刃先…聖剣が床に転がっていて、頭を抱えて立ち竦んでいるイッセー君がいた。メイビスさんとヴァーリさんは失神状態のようだ。
「お兄様、これはどういったことですか?」
「どうもこうもない。僕は疲れた心を、お風呂で癒やそうと思っただけなんだ。それを…コイツらときたら…」
あぁ、キレた原因は頭が痛いものだった。それだけで…そこに、ヤマトさんから念話が届いた。そして、キレる原因になった事態を聞いた。それはキレるよね。お兄様…でも、
「やり過ぎでしょ?」
「やり過ぎ?そうかもしれないが、僕には時間がないんだ。切羽詰まった状態で、鍛え行くしかないだろう?この局面でイッセーの取った行動は最悪な物だ。僕がいなくなったら…誠と約束をしたんだよ」
マズい…感情の制御ができていない。切羽詰まったのはお兄…いや、シュウさんの方だ。
『ナヴィさん、お願い。シュウさんと私を放出して、遠くに…』
私はシュウさんに抱きつき、遠くの星のない銀河の果てに放り出してもらった。そして、シュウさんの感情は暴発した。やり場のない怒りが抑えきれなくなり、暴発の威力を上げていく。私の知らない間に、こんなに苦悩していたんだ。
---ヤマト---
今回、報告したことは、シュウさんには、つらいことだ。当分、僕がイッセーを鍛えるかな?しかし、今回の威力は凄いな。地球にまで衝撃波が届くなんて…
惨劇の現場になった部屋に行く。放心状態のイッセー。イッセーに殺されたリーラ。失神したヴァーリとメイビス。
まず、リーラを床に下ろして、聖なる布で、上半身と下半身を包んだ。これで、取り敢えずは腐敗はしない。シュウさんが戻って来たら蘇生して貰おう。
次にメイビス、ヴァーリの意識を回復させた。どちらかというと破壊神寄りの僕には、この程度回復しかできない。破壊するのは得意なんだけど。
次にイッセー…僕には無理だな。この家の回復役を呼んで貰う。アーシア、九重、銀華が来てくれた。アーシアがいるのは心強い。
リーラ以外は、会話のできる状態になってきた。
『ナヴィ、指揮権を僕に移動する』
ベースキャンプにいる連絡係のナヴィに、シュウさんの代わりに僕が指揮を執ることを伝えた。これにより、彼女から各チームの隊長に連絡をしてくれる。
「で、今回の原因は、イッセーとヴァーリにある。責任は取ってもらう。君達二人は僕が鍛錬していく。いいな?反論異論は認めない。僕は団長ほど熱くはない。暖かくもない。覚悟しておけ」
メイド部屋に行き、今回の件での決定事項を伝える。
「メイビスとリーラは、当分の間、メイド業務はできない。なので、2名分の欠落を埋めてくれ。決済権のない僕では、勝手に増員はできない。よろしく頼む」
アポとオーフィスが、団長と白音さんを迎えに行ったようだ。団長達のことはあの二人に任せておこう。
あとは…そうだ。家の全員に向けて念話を飛ばした。
『今日の件について、他勢力の者へ漏らすことは禁止する。ルールを破った者は、罰するからな』
と、脅しをかけておく。
あの衝撃波は他の勢力も観測したようで、家に押しかけてきた。はぁ…僕が応対しないとダメだな。
「おぃ、遙か遠くの銀河で何をしたんだ?」
堕天使の提督のアザゼルが、噛みついてきた。
「何もしていません」
「シュウはいないのか?」
「いません。別の世界に仕事に行っています」
「呼び出せないのか?」
「はぁ?そんなことできる訳ないでしょ?勤務先の最高神に掛け合ってもらえますか?」
「おい、お前は誰だ?」
こいつは神王だっけかな?僕は、あまり表に出ないから、他の勢力の者の名前は、ほとんど知らない。
「あぁ、紹介がしないといけませんね。僕はチームアイ副団長の鷲尾ヤマトです。お見知り置きを」
「副団長?チームアイ?」
「チームアイというのは、最高神からのイレギュラーな問題を対処する、絶対神の特務機関の正式名称です。まぁ、通称チームシュウと言われていますけど」
「お前は俺より偉いのか?」
神王って、神族だっけ?面倒な渉外業務は、団長任せだったかなぁ。よくわからない。反省しないと、ダメだな。シュウさんが強制排除された後は、僕がやらないといけないことだし。
「あなたの神格階位を知りませんので、よく分かりませんが、僕より上は、確か…う~絶対神と団長だけだったかな?」
神王の顔色が優れなくなってきた。うん?僕はまだ何もしていないぞ。
「階位3位ですか?」
う~、上に二人だから、そうかな?
「そうかも…確か、メイビスさんより上だったかな」
「なぁ、まさか最高神とエヴァのハーフか?」
母さんの名前は出しちゃダメだと思うが…
「そうです。種族的には最高神と人間のハーフになります」
神王が急に跪いた。なんだ?
「救世主様の弟君でしたか、失礼しました」
「ねぇ、それって、この世界では公言して良いの?」
両手で口を押さえた神王。あぁ、失言しちゃいやんの。
「そろそろ、お帰りになってくれませんか?僕は団長と違って、長話は好きではないので」
まだ、引き下がりそうな気配がしたので、闇のオーラで、他の勢力の者の精神をズタボロにして、ドアを閉めた。