※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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事故

---ヤマト---

 

ナヴィから緊急連絡が入った。彼女は泣いているのか、聞き取りにくい。

 

『団長が転移寸前に狙撃されて消えました…』

 

はぁ?転移寸前だって?無防備じゃん…いや、透過しなかったのか?

 

『透過しなかったのか?』

 

『転移寸前で油断したのかもしれません。メイビスさんも消えたようです』

 

二人共?誰にやられたんだ?

 

『誰にやられたんだ?』

 

『不明です。完全にノーマークでの予想外の攻撃だったようです。調査チームを派遣しましたので、詳しくわかりしだい。お知らせします』

 

心のバーストでの消滅でないようなので、少し安心だが、どこの勢力にやられたんだ?みんなには伏せておこう。詳細がわからないと混乱しそうだ。

 

 

---ソーナ(シュウの世界)----

 

緊急連絡がナヴィから入った。仕事先で狙撃されて、シュウとメイビスさんが消えたそうだ。今、調査チームがスクランブルしたそうだった。

 

え…なんで…頭の中が真っ白になっていく。思考が停止していく。

 

「園長、どうされましたか?」

 

椿姫の声で現実に引き戻された。

 

「魔王領に行ってきます。留守の間、お願いします」

 

私は魔王領の魔王の間に転移した。魔王の間にはファルビウム様と、お姉様がいた。

 

「緊急連絡が入りました。シュウが…あの人が…」

 

最後まで言葉が出ず、その場で泣き崩れてしまった私。

 

「どうしたの?ソーたん?」

 

姉が優しく抱きしめてくれた。ちゃんと言わないと…

 

「任務遂行中にシュウ・ヨハネ・鬼門と神メイビスが消失しました」

 

「なんだと…」

 

ファルビウム様とお姉様が固まる。お二方から次の言葉が出て来なかった。

 

「撤収の為の転移寸前に狙撃された模様です。詳しい状況は、調査チームの報告待ちです」

 

ファルビウム様が、会話用の魔法陣を2つ発現させて、たぶん残り2名の魔王様を呼び出したようだ。すぐに転移魔法陣からサーゼクス様とアジュカ様が現れた。

 

「シュウ君が?」

 

「本当か?」

 

「どうする、サーゼクス?」

 

ファルビウム様が、サーゼクス様に尋ねた。

 

「しばらく、この5名だけの秘密にしよう。他勢力の者に他言はせぬようにな。世界のパワーバランスが崩れかねないから…」

 

「いやぁ~!」

 

叫び声と共にお姉様が…

 

「お姉様…」

 

「セラフォルー…」

 

お姉様は自分自身を氷詰めにしてしまった。まるで、シュウ君のいない世界を拒絶するように…

 

「なんてことを…どうやれば、出せるんだ?気持ちはわかるが…これでは、魔王失格だな。サーゼクス、ガイアを呼び出してくれ。欠員が出たので、あいつを魔王に昇格させる」

 

「パワーバランスの為か?」

 

「あぁ…ガイアが魔王なら、敵対する者は出ないだろう…たぶんな」

 

 

---ヤマト---

 

絶対神の間に強制転移された僕。目の前にはシュウさんの上司の絶対神様がいる。

 

「すまんな、突然呼び出して。急用じゃから」

 

「シュウさんのことですね?」

 

「そうじゃ…居場所は特定できたのじゃが…」

 

困惑の表情を見せる絶対神様。

 

「戻って来られないんですか?」

 

「いや、いずれ戻っては来るとは思う。仲間を大切に思う奴だからな。だが、当分は無理じゃ。不運な事故じゃ…シュウの転移陣に、とある神族の広域魔法陣が重なったのじゃ。あれは、さすがのシュウでも避けるのは不可能だ」

 

多重魔法陣?発動のタイミングが合ってしまったのか…

 

「そうじゃ…で、シュウとメイビスは魂の状態で転移したのじゃ。身体はキャッスルドランが回収したようで、無事じゃ」

 

魂だけダイブしたのか…それって…

 

「そうじゃ、弱っていた心の器が新しい器になるチャンスなんだが…寄りによって、別世界の兵藤誠・一香夫妻の子供の受精卵に着地したようじゃ」

 

はぁ?魔人の血?暴発するじゃん…

 

「困ったことに、パッシブスキルの『結界・封印無効』が有効な状態で…兵藤夫妻の魔人の血の封印術が掛からない状況じゃ…」

 

はぁ…ダメじゃん…暴発決定なのか?

 

「あとは、シュウにまかせるしかない」

 

「僕をその世界に行かせてください。僕の能力でシュウさんを護りたいです」

 

「ダメじゃ…お主にはシュウの代わりをしてもらう。チームアイの団長代理だ。いいな」

 

無理…僕にはシュウさんのような…うっうっ…

 

「泣いてもダメじゃ…救いはメイビスだな。あやつをシュウに接触させるようにする。彼女も魂の状態であるから、その世界のリーラに着地するように手を回してある。あと、チームドラゴン、ハートアンダーブレードはシュウの魂とリンク付けしてあるので、一緒におる。コチラの世界では、当面呼び出せぬと思ってくれ」

 

結構な戦力がついているのか…暴発さえ免れれば…

 

「予定では、あちらの世界で18歳くらいになれば、戻れるはずじゃ。シュウのチートさによっては、もっと早いかもしれぬ。そういうことじゃ」

 

そこまで聞くと僕は僕の部屋に転移させられていた。

 

 

誠にだけ話をした。

 

「別世界の俺達の子供?」

 

「そうみたいなんだ。魔人の血での暴発が防げれば、しばらくすれば帰って来られる」

 

「暴発したら…」

 

「魂の状態だし…チームドラゴンがいるとはいえ、魂に宿っている状態だから…ダメかもしれない」

 

「そんな…俺達が子供を作ろうと思わなければ…」

 

頭を抱える誠。

 

「それは違う。誠と一香は悪くない。愛し合った結果だろ?子供の問題だ」

 

僕もそうだけど…親を恨んだことはない。どう成長して、どう生きるかは子供の問題なんだ。そうですよね、団長…

 

 

---イッセー---

 

兵藤先生がみえてから、僕のドラゴン達とは会話をし続けた。鍛錬では相変わらず、ドライグしか使えない。

 

鍛錬の合間に兵藤先生に、最近感じている疑問をぶつけた。

 

「最近、チームドラゴンの方達を見ないのですが…」

 

「あぁ、シュウと行動を共にしているみたいだ。ここには当分、戻って来ないらしい」

 

長期任務なのかな?

 

「そうだ。シュウから書物を預かっていないか?」

 

僕はお守りにしていた書物を手にした。

 

「これを返してもらっていいか?シュウが必要みたいなんだ」

 

シュウさんが必要ならと思い、兵藤先生に手渡した。

 

「すまない。3冊1セットで効果があらわれるらしいんだよ。俺も詳しくはわからないけどな」

 

と、兵藤先生は書物を大事そうに抱えて、持っていった。

 

 

夕食後の鍛錬の後、イッセさんが近づいてきて

 

「なぁ、最近、上の人達がバタついているようだな」

 

上の人達…シュウさんのチームの1軍メンバーの人達である。

 

「そうだね。何かあったのかな?」

 

「どこかのチームで問題が発生したのかもな」

 

シュウさんのチームは1チームではなく、いくつものチームで編成されていた。適材適所の場合、パフォーマンスが良くなるらしい。

 

僕は僕を鍛えて、シュウさんのお目にかなう戦士になりたい。それだけだ。上の人達の喧噪も気になるが、僕には関係がない。意見をいえるほどエラくもないし、強くもない。

 

そして、学校の僕のクラスの人数は減った。シュウさん、アポさん、オーフィスさん、忍さんが消えた。ヤマトさんが目を光らせているので、混乱はないけど。

 

変化はまだあった。いつからだろうか…父さんと母さんから戦いの手ほどきを受けるようになった。兵藤流、式森流に加えて、父さんと母さんの戦闘術もスパルタ方式で学ぶこととなったんだ。どうして、こうなったのか、疑問ではあるが、身になることなので、真摯に受け止めて、学んでいく。

 

 

そして、月日は流れ、夏休みに…

 

「夏休みは、冥界の次期当主を除く全員、アウロス学園に留学だ。勉強漬けだ。いいな」

 

って、ヤマトさんから指示が出た。

 

「なぁ、アウロス学園って、ここよりもハードなのか?」

 

って、和樹君。

 

「ハードって言えばハードかな?」

 

と、僕が返答した。

 

「本拠に留学でなくて良かった」

 

とは、イッセさん。うん、本拠は地獄だからね。死んでも生き返らせて、死ななくなるまで、同じ相手とバトルって、地獄だよな。それに比べて、アウロス学園は学校なので、そこまでスパルタな鍛錬方法ではない。が、

 

「和樹君と龍牙君は、まず言語からだね」

 

「言語?」

 

冥界にある学校である。基本、悪魔の言葉での会話が主である。人間以外の種族であれば、方言程度ではあるが、人間には…

 

「悪魔の言葉を習うんですか?」

 

と、龍牙君。

 

「あと、神族の言葉と堕天使の言葉かな。上級コースだと神格文字もあったかな?」

 

「英語ですら危ないのに」

 

心が折れた龍牙君。

 

「戦士の学校なのに?」

 

和樹君が疑問を呈した。

 

「だって、チームメンバーは人間だけでないから、言葉での意志の疎通がないと、戦場では死ぬよ」

 

僕の言葉に、和樹君の顔の血の気がなくなっていく。

 

「戦場…死ぬ…」

 

「だって、戦士の養成の学校だよ。戦場に行くための予備練みたいな処というか」

 

「ヤマトさん、私達もですか?」

 

と、シアさんが質問をした。

 

「勿論だ。今回は働かないで、勉学だけしてくれ。学費はシュウさんが払う」

 

「それはそれで、後が怖い気が…」

 

シアさん達が震えている。前回の留学で、色々あったらしい。

 

「あと、ここにはいない者も連れて行く。シュウさんから指名リストがあるから、それに基づいて、イッセーを中心に、説得をしてくれ」

 

え?説得?誰を?疑問が僕の頭の中を駆け巡っていく。ヤマトさんから手渡されたリスト、そこにはカリンちゃん、エスデスさん、葉桜さんの名前があった。

 

 




この辺りより、終盤にかけて、主人公はイッセー君だけの予定です(^^;
団長ルートは『神器なき男2』へと続きます。

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