---イッセー---
クリスさん、メイビスさん、ルシファーさん達と僕が、会議室に集まっていた。
「コイツは、女性恐怖症なのか?」
ルシファーさんが、クリスさんに疑問をぶつけた。原因は、夜這いをされても、僕は何も出来ないことにあった。いや、魅力的なボディなのはわかるのだが、身体が硬直して、何も出来ない僕。
「女性恐怖症ではない。交わる行為に恐怖を抱いているんだ。こいつ、幼い時に夜這いをされて、初めてで出来ちゃったんだよ」
あぁ、僕の黒歴史が…
「はぁ?子持ちなのか?」
「はい」
僕は小さな声で返事をした。
「で、それ以来、女性の裸を見ることには抵抗は無いんだが、行為自体はダメになったんだ。機能不能ってことではなくて、トラウマだな。コイツ、ヘタに身籠もらせると母体が危険だから」
「危険って?」
「神とかドラゴンであれば、問題はないが、それ以外だと、出産時に母子ともに破裂の危険性が大だ。バンパイアですら、吸血した瞬間に弾けるだろうな。コイツ、というか魔人の血はニトロ並なんだよ」
「では、その子供はドラゴン?」
「違う。団長の配慮で、イッセーの世界のメイビスさんに借り腹を頼んでくれた」
メイビスさんの視線を感じる。僕は顔を伏せたままに。
「その後、リハビリで女性と交わることができるようになったんだけど、それまで出来なかった反動で、弾けたんだよ。一番大事な女と…団長のお気に入りの場所を体液塗れにする程ね」
あぁ、更なる黒歴史が…
「団長は、TPOが護れないのであれば、ってことで、刑を執行した。イッセーの大事な女を男にTSした。一時的な刑だったんだけど…団長とメイビスさんは狙撃され、刑もそのまま。で、コイツは、相手の女に責任を感じて、また出来なくなったってことだ」
クリスさんのおっしゃる通りです…うっうっうっ…
「イッセー、泣くことはないだろう…で、この世界のメイビス、ルシファー達には、リハビリを頼みたいんだ。この先、任務に支障があるとまずいから」
「そういう任務は、イッセ君とかクリス君じゃダメなの?」
メイビスさんから質問が飛んできた。
「ダメだ。僕もイッセも裏方だ。表に出るのはイッセーだけだ。イッセーの下僕である君達には優先課題にしてもらうよ」
そして、会議はお開きとなり、次の会議に。出席者は、僕とクリスさん、イッセさん。
「レーティングゲームを挑まれた場合の為に、ポジションを決めておこうと思う」
と、クリスさん。
「『キング』は僕で、イッセ、イッセーは『騎士』になってもらう」
「他のポジションはどうするんですか?」
僕がクリスさんに質問をした。
「イッセーがイッセーの駒で、眷属にして埋めてくれ」
クリスさんが、僕の前に駒が一杯入った箱を置いた。
「これは、団長が作っておいてくれたイッセーの駒だ。団長の駒と同じで、様々な機能が付加されている。一番の特徴は、強制転移同化吸収機能だ。これの機能をオンにして、駒を入れると、本体の同一人物が強制転移して同化吸収をして、眷属になる機能だ」
「チートですね」
「チートではあるが、注意は必要だよ。オンにして入れると、この世界を離脱するときに、この世界から消えるってことになるんだ。分かるか、イッセー。朱乃に入れると、僕達が帰還するときには、この世界からいなくなるんだ」
「親子の絆を断ち切る?」
「可能性がある。だから、入れる前に良く話をして、相手が納得した場合に入れてくれ。本人の意志確認機能をつけるはずだったのだが、団長が消えてしまったので、現在は付いていない」
「そうですか…」
「でも、ヴァーリには使ってみろ。刑の執行は終了するはずだぞ」
「え…そうなんですか?」
「この世界のヴァーリの了承があればだけどな」
「ですよね…」
「あと、この世界のリアスは、最悪のようだ。イッセーの世界のような人工生命体でなくて、リアス本人があの性格のようだし。どうしたもんかな」
「リアスの眷属になる予定の者を、こちらで保護したらどうですか?」
っと、イッセさん。
「そうか…イッセの世界ではそうしたんだっけか」
「木場とギャスパーは手に入れました。たぶん、今ならこちら側で引き取れると思います」
「居場所はわかっているか?」
「木場は聖剣計画の収容所です。ギャスパーはやっかいですけど」
「ギャスパーはバンパイアの国か…だいたいの居場所はわかっているか?」
「はい」
「ロスヴァイセとゼノヴィアは、天界側だから、今はスルーしておこうか。木場とギャスパーは、助けに行くぞ」
「「了解!」」
------
イッセさんの記憶を頼りに、北欧のある国に向かった。
「たぶん、イリナちゃんパパ達よりも早い段階での救出になるかと思いますが、出くわす可能性も考えておいてください」
「了解だ」
行ったことがないので、空中を移動中である。飛びながら、イッセさんとクリスさんは、万が一の場合の対処を決めていた。
「おい、何者かが近づいて来る。警戒しておけ」
クリスさんから、警告が出された。こんな高高度で近づいて来る奴って…邪龍か?
『クロウ・クルワッハのようだ』
と、ネメシスが正体を判別した。
「邪龍か…まぁ、強いドラゴンが2匹飛んでいるし。戦闘好きのドラゴンには打って付けだよな」
って、クリスさん。僕とイッセさんか?
遠くに見えていた黒い点が徐々に大きくなって、邪悪なオーラを纏うドラゴンって分かるくらいの距離になった。
「お~い!お前ら、何者だ?俺の知らないドラゴンがまだいたとはな!俺と戦え!」
って、なるよな。邪龍だと。はぁ…
「クロウ・クルワッハよ、お前に勝ち目はない。何もせずに立ち去れ!」
クリスさんが警告を出した。
「何を言っている。俺に勝ち目がない?何を言っているんだ?天使風情が」
クリスさんと戦闘をし始めたクロウ。
「僕は天使じゃないよ。見識のないドラゴンだな」
「ネメシス、僕の中のドラゴンで、クロウに勝てるドラゴンって?」
『俺とゾラートを出してくれ』
言われた通り、ネメシスとゾラートを召喚した。
「おい、クロウ。お前には勝ち目がないと言ったはずだが」
ネメシスがクロウに声を掛けた。
「何だと…邪龍筆頭格のネメシス…それに神に封印されたゾラートだと…有り得ん」
「悪いが、有り得るんだ。俺達2匹に、加えて、最凶のドラゴンを相手に、お前1匹ではどうにもならんと思う」
「最凶のドラゴン?」
「グレートレッドとオーフィスが合体したドラゴンだ」
ネメシスがイッセさんを指差した。
「有り得ん…合体しただと…だが、確かに2匹のオーラと波動を感じる。俺と戦え!」
イッセさんに向かうクロウ。
「イッセ、デカくなるなよ。レーダーに捕捉されるから」
っと、クリスさん。
「了解!ドラゴンショット!」
米粒大のドラゴンショットを放ち、クロウの胸部を貫通させた。クロウはその一撃で、絶命したようだった。どんだけ、威力有るんだ、アレ?
「喰らいたくないな。俺でも一撃でやられそうだ」
っと、ネメシス。
「イッセー、駒を入れろ。チームドラゴンのメンバーは同化吸収しない」
「了解です」
僕は息絶えて落下していくクロウに、僕の駒を入れた。
「俺は…」
意識が戻ったクロウの落下が止まった。ネメシスとゾラートは役目を終えて、僕の中に帰還した。
「お前…ドラゴンのくせに、ドラゴンを宿しているのか?」
「そうです」
「俺に何をした?」
「僕の眷属にさせる駒を入れて、生き返らせました」
「俺は死んだのか?」
胸に空いた穴を見つめて、全てを悟ったクロウ。
「後で穴を治してくれ」
直ぐに回復呪文で、穴を消した。
「ドラゴンなのに、呪文が使えるのか?」
「はい」
「これからどこへ行く?」
「仲間になる者の元に行きます」
「分かった付いて行こう。俺は、お前の眷属のようだから」
こうして、邪龍クロウ・クルワッハは仲間に加わった。そして、目的の北欧の国へとむかった。
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「前回は、ここの道で雪に埋もれたギャスパーを見つけたんですが…」
っと、イッセさん。
「今回も見つけられそうだ。バロールを宿しているんだ。クロウ、バロールの波動を見つけたら知らせてくれ」
と、クリスさん。クロウは、頷き、何かに反応して、雪を掘り起こしていく。僕とイッセさんも一緒に掘り始めた。すると、冷たくなっているギャスパーさんを発見。僕は、僕の駒を入れて蘇生を試みた。
「この世界の僕は悲惨だな…雪に埋もれて窒息死って何だよ」
って、ギャスパーさんが強制転移してからの同化吸収で、この世界に現れた。
「この世界では、イッセー君の眷属ってことだな。了解だ、イッセー君」
あの人懐っこい笑顔で、僕に話しかけてくれるギャスパーさん。
「ギャスパー、木場とトスカを引き込む。あの二人って何か案件している?」
「いません。僕は団長の捜索案件中でしたが…まぁ、こちらの案件も大事なので、大丈夫です。イッセー君の駒で強制転移すると、ナヴィさんに連絡が行くようですので、ロストと思われないようです」
それは少し安心ですね。そして5名になった僕達は、木場さん、トスカさんのいる施設を探していく。ギャスパーさんが合流してくれたことで、割と容易く見つけることができたみたいだ。
「イッセー、結界無効、封印無効は使えるか?」
「呪文ですけど…イッセさんは?」
「パッシブで持ってます」
「じゃ、二人が先頭で、鍵を開けて言ってくれ」
「「了解!」」
「囚われている者は戦闘に巻き込むなよ。敵は殲滅でよい」
「「了解!」」
僕達は施設に突入した。イッセさんが記憶を辿りながら、ドアを開いていく。
「ここだ。結界が張られている」
イッセさんがノブを手で握ると、問題なくドアが開いた。中には、トスカさんが床に倒れていた。僕は僕の駒を、トスカさんに入れた。程無くして、トスカさんが強制転移しての同化吸収をされて、僕達の仲間になった。あとは木場さんか。
丁字路があり、左側を覗き見るイッセさん。
「敵が部屋を出入りしているな。実験中かな?」
「トスカさん、あの部屋ですか?」
僕はトスカに確認した。
「いや、あの隣だと思う」
僕は、イッセさんと目で合図をして、龍化状態で特攻を仕掛けた。僕達の後ろからはクロウが援護してくれているようで、攻撃しようとしている輩が次々に屠られていった。僕とイッセーはそれぞれの部屋に突入して、鎮圧していった。
「ドラゴン風情が、聖なる実験をジャマするな!」
と、責任者のような者が声を荒上げた。僕は、ミカエルさんに念話を送った。ミカエルさんから渡された羊皮紙に念を込めると、ミカエルさんへ繋がるそうであった。
僕の近くにミカエルさんは転移してきてくれた。
「イッセー君、困ったことでも…君は、確か…バルパー・ガリレイか」
「えっ、ミカエル様…このドラゴン共を退治してください。こいつら、聖剣計画を潰しにきた。不届きな者達だ」
「ははは、聖剣計画?そんな物、破綻した計画じゃないか」
っと、イッセさん。はったりかな?
「破綻?何を言っている」
「だって、この世界には聖剣が1本も無い」
「何をふざけた事を?」
「証拠は僕が持っている」
イッセさんは、本物の聖剣エクスカリバーを手にした。
「こいつは本物だ。分割された聖剣を1本に精錬し直したからね」
ミカエルさんの目は驚愕な物を見た、そんな目になっていく。
「この剣は僕に帰属させてある。だから、奪っても使えないぞ。ふふふ」
「失われた聖遺物か…鞘も本物か?」
「勿論…だから、バルパー、お前の計画は破綻しているんだよ」
トスカさんが木場さんを見つけたようだったので、僕は近くに行き、僕の駒を木場さんに入れた。
「バルパーかっ。イッセー君、良い場面で呼び出してくれて、感謝だ」
木場さんは聖魔剣を手にして、バルパーに向けた。
「お前はお終いだ、バルパー!」
「それは…聖魔剣?なんで?そんな物が…魔王だけでなく、神は死んだのか?」
ミカエルさんは何も言わずに、バルパーさんをどこかに転移させた。
「彼は天界で預かる。聖剣計画について尋問しないといけない。ここにいる、彼らは教会で預かってもらうことにする。そういう裁定でいいかな?イッセー君」
クリスさんの方を見ると、
『他勢力との交渉はイッセーに一任してある。お前の判断でいけ!』
と、念話が届いた。
「それでお願いします。これ以上、聖剣絡みでトラブルが起きないようにしてください」
と、頼むと、ミカエルさんは頷き、転移されていった。
「ギャスパー、次はヴァレリーを奪還だ。指示を頼む」
「了解です」
---サーゼクス---
グレモリー邸の倉庫のドアが少し開いていた。普段、閉めてあるはずなのだが、気になり中の様子を窺うと、誰かが話しているようだった。聞き耳を立てて、聞いてみる。
「どうなっているの?姫島の娘、ウラディの者、兵藤一誠、聖剣計画の使用済みの者、どれも死体が届かないのは、どうして、グレイフィア?」
妹のリーアと妻のグレイフィアが話しているようだった。
「何者かが、こちらの計画に感づいて、ジャマをしているようなの」
「旧魔王派って、頭脳派ばかりで肉体労働向きでないんじゃない?実行犯ははぐれみたいだし」
「リアス、あなたは口のきき方を勉強しなさい。この前みたいに、はぐれに襲われるわよ」
「はぁ?そんなの旧魔王派で、護ってよ。私を次期魔王に担ぐなら、それくらいさせなさいよ、グレイフィア」
おい…一誠君とバラキエルの娘…リアス…お前かぁ…聞いてはいけない事を聞いてしまった。まさか、俺の妻も関与しているなんて…俺は、両親の部屋に向かっていた。
両親に倉庫で聞いた話を話した。
「リアスが…誠殿と一香殿と一誠君を…一誠君の死体って…」
母上は涙を流して哀しんでおられた。
「たぶん、死体であれば、駒を入れる時に抵抗されませんから…」
「私もそう思う」
と、父上は俺の考えと同じようだった。
「グレイフィアは旧魔王派と繋がっているんだ?」
「そのようです。父上…」
「リアスは旧魔王派によって、次期魔王候補に担がれているのか」
頷く俺。
「そうなると、次期当主候補から外さないと。手続きをしてくれ、サーゼクスよ」
「父上…」
「どんな形であれ、次期魔王候補としてあげられている以上、次期当主は名乗らせられない。サーゼクス、お前がそうであったようにな」
「リアスは、なんであんな風になってしまったの…誠殿、一香殿に顔向けができない…」
母上にはショックが大きかった。小さい頃の一誠君を、誠殿一香殿に負けない位、可愛がっていた母上。実の子供、孫と言っても良い存在だった。俺にも懐いてくれていたし。ソレを、よりによって俺の妹が…くそっ!
「サーゼクス。グレモリー家は潰されてもかまわない。告発してくれ。誠殿一香殿と顔を合わせるのが出来なくなるより、そっちの方が良い」
父上…
「告発する前に、家族で話合いましょう、父上、母上」
------
「お兄様、聞き耳を立てて聞いていたのですか?まるで、ネズミですわね。魔王なのにみっともない!」
父上、母上、俺、リアス、グレイフィア、シルヴィアで話し合いの場を設けた。リアスは全く悪びれる様子はなく、当然のことをやっただけという態度であった。
「あの兵藤誠、一香の間に産まれた子供ですよ。スペックは高いに決まっています。死体はいずれ手に入れて、私の眷属にしますわ。そうすれば、父上、母上だって鼻が高いでしょ?」
「リアス、いい加減にしなさい。親の親友の子供の死体を注文って、お前は何を考えているんだ?」
父上は激怒していた。
「将来、冥界で一番強い眷属を持つ魔王になるんです、私は。お兄様のような腰抜け魔王にはなりません」
「リアス、サーゼクスは腰抜けではありませんよ。立派な魔王です。あなたは、誰に入れ知恵をされての?」
母上も激怒している。しかし、リアスは平然としていた。
「おい、グレイフィア、お前が入れ知恵をしたのか?」
疑いたく無いが、疑いをかけてしまう俺の愛する者を。
「私はしておりません。リアスに頼まれただけ。誰か、腕の立つ者達を知らないかって」
「それで、はぐれに頼んだのか?」
「そうよ…義理の妹に顎で使われたわ。あなたの為だっていわれて…でも、まさか一誠君を…知らなかった…」
「リアス、誰に次期魔王にするって言われたんだ?」
「正当なる魔王の後継者、リゼヴィム・ルシファー様よ。私はあの方に選ばれたの魔王候補としてね」
「「リリンかぁ…」」
「先代の魔王達は神を倒した。なので、この世界を統べるのは悪魔であるべきなのよ。それをお兄様は、天使、堕天使などの弱い種族と手を組むなんて、有り得ない。この腰抜け魔王!」
「先代の魔王様達は神を倒していない。神と手を組んで悪神と戦っていたんだ」
「お兄様、作り話は上手に作ってね。そんなの有り得ないわ。魔王と神が手を組む?そんな世界は有り得ない。夢の物語ね」
------
リアスの身体は冷たくなっていく。父上の怒りが限界に達して、手に掛けてしまった。
「どうします?」
シルヴィアがあたふたしていた。たぶん、この家で、一番汚れのない悪魔は、彼女であろう。
「シルヴィア…リアスを弔ってくれないか。俺達は、全員で出頭する。だから…」
「お姉様…お願い、サーゼクスに伴って私も出頭する。どんな裁きがあるかわからない。だから…」
---シルヴィア---
妹のグレイフィア、サーゼクス夫妻に頼まれた。ご主人様達にも頼まれてしまった。私なんかで良いのですか?
私は、リアスを布に包み、背負って、屋敷を出た。どこで、弔えば良いのか途方に暮れて、冥界を彷徨う。どこをどう歩いたのか分からない私の前に、あの時の少年が現れた。
「リアスは親に始末されてんですね…」
無言な私。
「ここでは、落ち着いて話せませんね。一緒に来てください」
私に抱きつき、どこかに転移した少年。
「ここは?」
見た事のないお城に転移した。
「ここは私の城だよ、シルヴィア」
目の前にはサーゼクス様の親友のアジュカ様がいた。
「どうして…」
「彼は、俺の義理の息子で、イッセー・ベルゼブブというんだ」
イッセー…ベルゼブブ…まさか、誠殿と一香殿は…
「父さんと母さんは、もういないです」
あの少年が私をまっ直ぐに見据えて、言葉を発した。
「シルヴィア、リアスをどうしたいんだ?」
「リリンにそそのかされて…リアスは昔は良い子だったんですよ…なのに…」
「シルヴィア、俺はサーゼクス親子に罪は無いと思っている。悪いのはリアスだ。よって、リアスに刑を執行する」
「何の刑ですか?」
「イッセー君の眷属にする」
「無理でしょ?リアスは次期当主。上級悪魔程度の能力があります。一般の少年には無理です」
「逆なんだよ、シルヴィア。リアスにはイッセー君を眷属に出来ないんだ。計算をしたが、リアスの全部の駒の価値の合計でも、無理なんだ。逆にイッセー君の場合、『兵士』1つでリアスを眷属にできる。その位の力の差があるんだ。現時点でもね」
え…それじゃ…
「リリン達が悪さをするのに、兵藤親子はジャマな存在だった。だが、直接手を下したことになると、他の勢力との折り合いが悪くなる。だから、リアス・グレモリーというクッションを使ったのさ。姫島母娘の件は、兵藤親子の件だけでは、疑われるからカモフラージュ的なものだ。いいように利用されたんだよ。彼女は」
布から出されたリアスの亡骸に、イッセー君の駒が入れられていく。うん?なんで駒を持っているの?
「あの駒は悪魔の駒ですか?」
「違う。あれはドラゴンの駒だそうだ」
「ドラゴンの駒?」
「俺の技術の何倍も上を行く駒だ。あれを作った者に会いたかった…」
「過去形…作られた方はもういないんですか?」
「先代の魔王と神が手を組んで戦った悪神ロキ、そいつに狙撃されたそうだ。そして、イッセー君達の前から消えたそうだ。この世界のラスボスはリリンとロキじゃないかって、いうんだよ。彼がね」
駒を吸い込んだリアスの身体に赤みが戻って来た。指が少しずつ動いていた。
「それで、シルヴィアさん、リアスと共に、僕達と暮らして貰いますよ。あなた方も死んだ事になっていますから」
イッセー君に言われた。どういうこと?アジュカ様の方を見ると、
「そういうことにしておく。いいな、シルヴィア。もし、生きていることが分かると、証拠となるリアスは狙われるぞ」
あぁ、そういうことですか…納得した私。
-------
アジュカ様の城にも長居ができないみたいで、私とリアスは違う場所に転移させられた。そこは死んだとされる者達で満ちていた。姫島母娘、先代の魔王4名、神メイビス様…しかし、誠殿、一香殿はいなかった。彼らは本当に消されたようだった。
「そうか…シルヴィア、迷惑をかけたな」
先代のルシファー様にお言葉を頂いた。
「いえ、迷惑ではないです。でも、グレモリー家はどうなってしまうんでしょうか?」
「案ずるな。アジュカが良いように計らってくれる。アイツだけ、真相を知っているからな」
あぁ、そういうカラクリなんですか…こうなることは、予測されていたのかもしれないんですね。イッセー君に出逢ってから、すんなりと事が進んでいるし。
「なんで、私が、人間風情の眷属なのよ?認めないわ」
リアスだけ、現状を受け入れていないみたいだ。
「じゃ、イッセーと戦ってみな。人間風情より強いんだろ?」
リアスとイッセー君が戦闘フィールドに転移させられた。
「イッセー、リアスを喰っていいぞ。いや、喰え!命令だ!」
---イッセー---
クリスさん…命令で喰えって言わないでください。どうすれば、良いの?目の前のリアスは滅びの力にオーラを集中している。
『イッセー、滅びの力も無価値と同じだ。相手の方が段違いで強ければ、効果は無い』
って、クリスさんから念話が届いた。まぁ、クリスさんも滅びの力を持っているから、分かることなんだろうな。
僕は念動力を発動して、リアスの乳首を指先で撫でているような刺激を与えた。
「えっ…いやっ…」
リアスの集中力が乱れ、滅びの力が霧散した。このチャージ時間はリアスの攻撃の短所である。オーラに気を取られて無防備になる。ソロ戦だと致命的に弱いのだ。そのことに気づいていないうちは勝て無いはずだ。
僕を睨んでいるリアス。少し涙目みたいだ。脇腹を羽箒でなぞるような刺激を与えると、腰を捻り、逃げるような動作をする。が、念動力ゆえ、逃げられる物ではない。
「やめ…って…いやっ…あぁ…」
背筋に羽箒の先端をソフトタッチで走らせるような刺激。
「ダメっ…やぁ…あっ…」
股を閉じで、座り込んだリアス。お尻をモジモジしているのが、かわいい仕草である。
『下からヨダレが出たんじゃないの?』
って、イッセさん。そんな感じだよね。近寄ろうとすると、
「お願い…来ないで…」
真っ赤な顔で俯いている。
「眷属であることに納得して貰えますか?」
無言のリアス。拒否なのね。閉じている股を開くように、両膝部分をこじあけていく。
「えっ…えぇ…ダメ…だって…やめて…」
股は開脚状態になった。太股がプルプル震えている。もう一押しかな?クリちゃんに、舐めているような刺激を与えていく。
「いやぁぁぁぁ…やめて…ダメだって…」
「納得してくれないと、みんなの見ている前で…」
「えぇぇぇ、これって、見られているの?いやぁぁぁ…」
泡を吹いて失神したリアス。
「どうしますか?」
クリスさんの力で、二人で帰還した。
「リアスは全裸のままで、6面ガラス張りの独房に入れて置く」
放置プレーですね。
「イッセーが喰えば、楽できたのにな、あの娘は」
って、僕が力不足だから?
「イッセー!朱乃、ヴァーリ、白音と駒の交渉をしておけよ」
っと、次の指示が。そうですね。これも難題だけど…