---イッセー---
シトリー姉妹は、クリスさん預けになり、僕達の家でメイドとして働く懲役刑となった。ソーナが眷属と共に暮らすことを許さない、厳しい処分である。なので、学校で眷属教育をしてからの帰りとなり、帰宅時間が遅い。その為、メイドとしての仕事をする時間が極端に短いのだが、誰もクレームを入れずに、行動監視だけをしている状態だった。
そんなこんなで、入学まで1週間と近づいてきた頃、ベースキャンプでの百代の教育が終わり、僕達と駒王学園へと通うことになった。ソーナは1年先輩で生徒会長だそうだ。
僕、イッセさん、ヴァーリ、リアス、百代の制服が出来てきて…初々しい気持ちではあったが、鍛錬は熾烈になっていく。百代が白音さん指導の元、体術をマスターしつつあった。武神と言われるだけ有り、戦闘における才能は抜群で、リアス、ヴァーリを凌ぎそうな勢いであった。立ち技に於いては、邪龍のクロウと互角だし。
リアスは滅の力を盾にすることにも成功した。木場さんの元で剣術を磨いてっている。ヴァーリは、僕との連携の確認を主体に、クリスさん、ギャスパーさんによる、戦術の勉強に余念がなかった。
そして、僕はイッセさんとドラゴンとして戦い方を模索していた。
入学式の前日になり、僕にお客さんが見えた。北欧の主神で、オー爺ちゃんことオーディン様である。僕を見るや、抱きついてくるオー爺ちゃん。
「おぉ、我が孫、イッセーよ。こんなに大きくなったのか」
たぶん、僕の世界でもそうであったように、この世界の一誠もオー爺ちゃんに可愛がられていたんだろう。で、お付きの人を僕が見つめていると、オー爺ちゃんは哀しそうな顔になっていった。この世界で、たぶん…
「お付きの人だけど…」
「あぁ、気づいておったか。イッセーと会う時にいつもお供していた者は、天命を全うしてなぁ、最期の言葉は『イッセー君に遭いたい』じゃった。あの時に、お前達を再会させてあげられなかったことが、儂にとって一番の不覚じゃ…でも、たぶんなぁ、イッセー、お前の事を見てくれていると思うぞ」
そうだよね。きっと…
「それでじゃ…儂からの入学祝いじゃ。この者をお前のガードとして、置いていく。好きにしてよいぞ」
って、差し出されたのは、ロスヴァイセさんだ。オー爺ちゃん、好みじゃないからって、それは問題だろ?
「サーゼクスに話したら、お前のクラスの担任にすると言っておったぞ。ははは」
根回しが早い…この世界のオー爺ちゃんは手も早いが、根回しも早いのか?
「こやつは、イッセーの家に住まわしてくれ」
その後、オー爺ちゃんはグレモリー夫妻も交えて談笑して帰っていった。そんなオー爺ちゃんを涙目で見送るロスヴァイセさん。
「う~、下ネタが出来ないからって…そんなのヴァルキリーの資格に無いのに…」
え~、そんな理由で、お付きとしての地位を剥奪?オー爺ちゃん…
「まぁ、これからは、イッセーのガードを頼むぞ、ロスヴァイセ」
クリスさんが、彼女を受け入れた。うん?もしかして、魔法対策でオー爺ちゃんは、ロスヴァイセさんを置いて行ってくれたのかな?防御魔法をこなし、攻撃魔法も出来、そして、魔法陣の解析もできる魔法のエキスパートだし。そして、この家には魔法の専門家はゼロだし…
「イッセー、オーディンは喰えない爺さんだよ」
と、クリスさんに肩を叩かれた。本意がまるで見えないエロ爺さん…団長に通じる部分もあるしねぇ。
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夕方になり、見覚えのある銀髪の少女が、来訪して来た。
「MMM(もっともっとメイドさん)から派遣されてきました、第五装甲猟兵侍女中隊長で、階級は大尉(ハウスキーパー)のリーラ・シャルンホルストです。守備範囲は、家事全般は勿論、介護から戦闘機の操縦、マネートレードでの利殖まで幅広く対応できます。よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします。僕が雇い主のクリス・グレモリーです。この家の2階より上を担当して欲しいのです」
「了解しました♪」
この家のメイドは、基本シルヴィアさんだけだったのだが、最近シトリー姉妹を補充できたのだが…ソーナはやる気無し、時間無しで、メイド仕事をせず、やる気満々のセラフォルーさんは、家事が壊滅だったのだ。メイド人員としては、メイビスさん達もいるのだが、まだ地上には居られないので、実質シルヴィアさんだけであった。なので、当番制でシルヴィアさんの手伝いを、僕達で分担していたのだが、高校進学に伴い、メイドを雇うことになったのだ。
専任メイドを雇うことで、シルヴィアさんは、グレモリー夫妻のお手伝いも、こなす余裕が生まれそうである。
「シトリー姉妹が家事が残念!だったとはな…誤算だよ」
クリスさんは凹み気味に。それをリアスが励ましている。そんなリアスも家事が残念!なんだけど。
「団長の方に行っているロスヴァイセさんを、こっちに寄越して貰うように、手配はした。来次第、同化吸収させる。この世界のロスヴァイセの為だ。彼女への説明は僕がしておくよ」
クリスさんが、ロスヴァイセさんの部屋に向かった。
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夜になったけど、大事な方々に、報告をするのを忘れて、ガードのリアス、ヴァーリと共に転移した。着いたのは、兵藤本家。そう、祖父、祖母、叔母達に、明日入学だって、知らせるのを忘れていたのだ。
「すみません。夜分、遅くに…」
祖父、祖母に謝罪した。
「いいや、いつでも歓迎だ、一誠」
「そうよ、一誠。ここもあなたの家と思っていいのよ」
祖父、祖母から暖かいお言葉を頂いた。
「明日、駒王学園に、彼女達と共に入学します。ご報告が遅れて申し訳ありません」
僕は祖父、祖母に頭を下げて詫びた。
「そんなことか…そこのお嬢さん達との婚約の報告でないのか」
祖父の言葉に、顔を赤らめている二人。
「いえ…まだ、そういう関係…ですけど…いや、まだ、報告はないです」
なんかよくわからない返事になる僕。
「うん、そうか。待っているぞ。それで、入学祝いは何が良いのじゃ?」
「いや、祝いなんて、要りません。ご報告だけです」
「わかった。困った事があれば、いつでも、なんでも、相談してくれ。いいな、一誠」
「ありがとうございます」
強面の祖父の顔が緩んでいる気がした。喜んでくれているのかな?夜分も遅いことなので、長居をせずに、帰宅した。
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そして、入学式…新入生に対して、生徒会会長としてソーナが祝辞を読み上げている。式はつつがなく終わると、それぞれのクラスに向かった。
僕、ヴァーリ、リアス、イッセさん、百代は当然のように同じクラス。あれ?巡、由良もいる。そして、和樹、カリンちゃん、エスデスさん、葉桜さん…そして、問題児の桐生。本来、知り合っておくべき人材にまだ、会えていないけど、大丈夫なのかな?
そして、クラス担任はロスヴァイセさんだ。
「とりあえず、1年間、よろしくね♪」
と、ロスヴァイセさんから、注意事項などが伝えられていく。彼女による様々なオリエンテーションの後、今日の行事が終わり、解散となった。
僕達を睨む由良と巡、僕達を気にする和樹、龍牙、そして桐生。そんな彼らを僕達は気にせずに、旧校舎へと向かう。リアスが部長として、この学校内での拠点となるオカルト研究部の部室に行く為である。部の開設の書類は、既にソーナに提出し、承認を得ていた。
「どうする?付いてくるけど…」
イッセさんが呟いた。後ろには、尾行していると思われる、巡&由良、和樹、龍牙、カリン、桐生がいる。なんで、こんなに一杯?前者4名は分かるけど…
「やっていいか?」
百代はいつでもOKみたいだ。
「リアス、どうする?学校内ではリアスの指示で動くけど」
僕はオカルト研究部の部長となるリアスの指示を仰いだ。
「無視でいいと思う。旧校舎には、私達しか入れないはずよ。それでも入って来た時は、敵対行動と見なして良いけど」
リアスの言葉に頷く僕達。そして、旧校舎に到着。入って直ぐの処で、彼らの行動を監視する。結界で入れないことに気づいた。前者5名。桐生だけは、気づかずに入ろうとして、弾かれた。2~3メートル飛ばされた桐生。
「痛い…何、ここ?あんた達どうにかしなさいよ!」
って、和樹達に命令している。この一団のボスは桐生なのか?一応、ソーナに巡&由良の行動を念話で知らせておく。
和樹とカリンちゃんが魔法で、結界…いや校舎自体を破壊してきた。強引に入ろうとする。
「敵対行為ね。拠点を破壊して侵入って。攻撃を許可します」
リアスの許可は出た。さて、やるか。速攻で百代が巡&由良に攻撃を仕掛けていく。カリンちゃんにヴァーリ、桐生にはリアス。そうなると和樹は僕で、龍牙はイッセさんの担当となった。
和樹から強烈な魔法が、次々と撃ち込まれてきたが、僕には効果なかった。そんな僕の姿を見て、腰を抜かし、血の気を失せた顔になった和樹。イッセさんは、ドラゴンショット1発で制圧したみたいだ。残りの者も制圧完了した。
そこにソーナとサーゼクスさんがやってきた。
「巡、由良!どういうこと?なんで、こんなマネを…」
「会長を顎で使うヤツラの正体を確かめようと…」
「もう…正体は知っているの。これ以上、私を窮地に追い込まないで。お願い…」
その場で、泣き崩れたソーナ。あの恐怖が甦ったようだ。
「で、君達は、学校の設備を破壊したようだね。どういうことかな?」
シトリー眷属以外の残りの者を問い詰めているサーゼクスさん。
「この校舎は怪しい術がかかっているみたいで」
って、桐生。
「で、君達は、この女子生徒の家来かな?」
和樹達に声をかけたサーゼクスさん。
「いや、クラスメイトです」
「君達には、学校の設備を壊した責任を、負ってもらうかなね」
「おっさんは誰なの?」
桐生が失礼な物言いをする。
「私はこの学校の理事長のサーゼクスだ。今日の式典に出ていたのだが、何故知らないのだ、君達は?」
サーゼクスさんが、呼んだとみられる守衛さん達に、連行されていく桐生達。
「さて、ソーナ君。どういうことかね?君の眷属も加担しているようだが。影の首謀者は君かな?」
「違います。私達が勝手にしたことです」
由良がソーナを庇う。
「勝手に?ソーナ君、君は以前、私の妹に対して、眷属に指導、指揮する力が王になる為に必要と言っていたが、君にはその資質がないようだね。眷属が勝手に行動するってどういうことかね?答えなさい!」
「すみません…」
ソーナはサーゼクスさん、そして、僕達に謝罪をしてきた。
「会長…なんで、そんなことを…会長は悪くないんですから」
巡の言葉に、数名がキレ始めた。そんな僕達を手で制するサーゼクスさん。
「君はソーナ君が悪くないと思っているのかい?それは、ソーナ君が罪を犯したことを眷属には言っていないってことかな?」
言葉と言い回しは柔らかだが、プレッシャーを放っていくサーゼクスさん。
「すみません…眷属には言っていません…」
「それが、こういう結果を生んだと思わないのかい、ソーナ君!」
「会長…何をされたんですか?」
「理事長としてではなく、魔王として、ソーナ・シトリーの眷属へ伝える」
巡と由良がサーゼクスさんに跪いた。
「ソーナ・シトリーは、我々悪魔と友好的な関係を築いた勢力を、結果的に抹殺することに手を貸した。我々魔王が、友好的な関係を築いている勢力にだ。これがどういうことか、わかるな?」
「えっ…そんな…なんで…会長…」
始めて聞かされた真実に、混乱をしているような二人。
「ごめんなさい…あさはかでした…すみません…」
あの時の恐怖が、ぶり返したのだろうか。
「魔王として、シトリー姉妹には懲役刑を与えたのだ。それが、彼らのメイドになることだ。それなのに、眷属を指導するとのことで、メイドの仕事を放棄して、これだ…眷属の行動を制御できないとはな。更なる刑を考える。謹慎をしろ、ソーナ・シトリーよ!」
そこまで、ソーナの言葉をかけると、僕達の方には笑顔で言葉をかけてきた。
「校舎は、明日までに修繕しておく。破壊に加担した者には、金銭的な罰を与えるよ♪」
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初日から散々な目に遭ったような。
「特に旧校舎の部室には、拘らないんだけどね」
って、リアス。
「いや、あそこの拠点は大事だよ、リアス」
リアスに苦言を呈するクリスさん。
「この家を拠点にすると、父さん、母さんに迷惑をかけてしまうからね」
しばらく考えてから、
「そうよね、ここは戦略な拠点にしちゃダメよね」
考えを改めているリアス。
「しかし、魔法で破壊して侵入しようとは…この世界の者は、あんな感じなのかな?」
僕のいた世界と比較して、この世界がささくれ立って感じる。
「いや、桐生の過激さがパワーアップしていることが、危険だな。釘をさしておくかな?」
と、イッセさん。
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翌日、モンスターペアレント化した桐生の両親が、理事長室に殴り込みをかけたそうだ。学校内に、侵入不可領域が有るのはおかしいだろって。で、侵入を拒む物を排除しただけで、損害補償を負わせられるのは納得できないって。
揉めに揉めて、弁護士が間に入ることになって、現場保全の為、旧校舎は使用不可になるとばっちりを受けることになった。
「部室が使えないのか…困ったわね」
リアスが凹んだ。
「どこか、別に拠点を作るしかないだろうな」
って、イッセさん。
「どこか、心当たりって有ります?」
「う~ん、ソーナ達の家とか」
「没収?」
「刑の追加なんだろ?それも有りだろ?原因の一端はあるんだし」
「そうね」
放課後、ガードの百代と共にリアスが、ソーナのいる生徒会室に向かった。そうそう、昨日の一件を起こした者達は全員、1週間の自宅謹慎が命じられた。入学式に校舎破壊にしては、軽い罰かな?
家に帰ると、門の前にカリンちゃんがいた。
「カリンちゃん、どうしたの?」
僕の声に驚いた表情のカリンちゃん。
「え?あの~、兵藤誠さん、一香さんのお家はここでないんですか?」
って、僕にきいてきた。
「そうだけど…何か用かな?」
「あ…あっ…あの~誠さん、一香さんの息子さん?」
「そうだけど…何か用かな?」
「あっ…あの~父と母から手紙を預かってきました…」
この世界のサンドリオンさん達は、知らないんだ…この世界の父さん、母さんがいなくなったことを…
「ねぇ、今からサンドリオンさん達の処に行こう♪ヴァーリ、ガードよろしく♪」
「了解♪」
「俺も行く」
と、イッセさん。状況が見えないカリンちゃんは、あたふたしていた。カリンちゃんの頭に手を当てて、彼女の記憶を読み取り、サンドリオンさんの家へと転移をした。
僕達の突然の来訪に驚くサンドリオンさん、カトリーヌさん夫妻。
「どうしたんだ。カリン?彼らは誰だ?」
「誠さんと一香さんの息子さんと、そのご友人です」
と、僕達を紹介してくれた。
「初めまして、兵藤一誠です。父と母宛の手紙を手渡されたのですが、もうこの世界にはいません。ですので、手渡すことが出来ないので、すみません」
僕は、カリンちゃんの両親に告げた。
「誰に…誰に…やられたんだ?」
「はぐれ堕天使とはぐれ悪魔の集団です」
「そんなはず…ない…あの二人が…」
「僕が帰った時には、既に…」
「おい、君は誰に助けられたんだ?あの二人を倒す程のヤツラか?」
僕の胸倉を掴んで、無理やり自白させようとするサンドリオンさん。
「おらっ、イッセーを殺す気か?」
そんなサンドリオンさんをはたき飛ばすイッセさん。
「ヤリ合うなら、俺達が相手だ。イッセーは殺させないぜ!」
イッセさん、ヴァーリが臨戦態勢になった。イッセさんから放たれた、死を予感させるオーラが、サンドリオンさんを包み込む。彼は腰が抜けたように尻もちをついた。
「なんだ…このオーラは…貴様…何者だ?」
「イッセーのガードだよ。コイツは命を狙われているんでな」
後方にいたカトリーヌさんから、イッセさんにフルバースト気味の魔法が放たれた。僕はイッセさんの前に移動して、盾になる。僕に当たり、僕に吸収されていく魔力。
「魔法が効かない…渾身の一発だったのに…」
「誠と一香への手紙って、果たし状だったのか?」
イッセさんはカトリーヌさんへも、危険なオーラを放った。あまりの恐怖の為か、意識を失い、その場に崩れ落ちるカトリーヌさん。
「なんだよ、オーラだけでダウンか…誠と一香とパーティーを組んでいた割にヤワだな」
「お前…誠殿、一香殿を知っているのか?」
「ノーコメントだ。俺はイッセーのガードだ。それ以上でも、それ以下でもない」
両親がいとも簡単に戦闘不能になったことで、僕達に恐怖を抱いているようなカリンちゃん。
「こ、殺さない…で…お父さんと…お母さん…と…」
僕達に懇願をして来た彼女。
「殺さないよ。父さんと母さんの知り合いなんだし。でも、どうなの?知り合いの息子のパーティーに攻撃的になるってさぁ」
僕もオーラを放出していく。
「やめてくれ…なぁ…謝る…だから…殺さないで…くれ…」
こうして、戦わずに勝った僕達。
「では、どう落とし前を付けてくれるの?」
「え…っと…娘を…やる…」
父親の言葉に目が点になるカリンちゃん。
「おぃおぃ、娘さんの意志は無視?僕の両親が聞いたら、どう思うだろうね?」
僕の言葉に、顔から血の気がひいていくサンドリオンさん。
「あっちの世界で、父さんと母さんに、どういう顔をされるのかな?」
「い、いや…それは…どうすれば…許して…くれる?」
父さんと母さんのことも、恐れていたのかな?僕の両親は温厚なんだけど。
「今後、この大陸を冒険する場合、ここを拠点にさせてもらいます。あと、カリンちゃんは人質ってことで良いですね?」
頷くサンドリオンさん。
「では、ご機嫌よう♪」
僕達4名で帰宅をした。
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「はぁ?一人住民が増えた?イッセーでも、ガールハントするんだな」
って、クリスさんに言われた。苦笑いをしているヴァーリ。
「いや、成り行きで…」
「クリスさんにお見せしたかったですよ、イッセーの勇姿をね♪」
イッセさんが、状況を報告していく。
「ふ~ん、イッセーもやるときはやるねぇ。感心、感心」
いやいや、成り行きですって~。
「この子は、待望の魔法使いか?」
「の、ようです」
「ロスヴァイセ、教育を頼む」
「了解!」
同化吸収をされたロスヴァイセさんが現れた。
「え?ロスヴァイセ先生…なんで…」
カリンちゃんの驚きを余所に、トレーニングルームに連れて行く先生…
---イッセ---
夜中…こっそり、家を抜け出して、桐生の家へ向かう。俺の世界と同じ場所に桐生の家はあった。部屋も同じ場所のようだ。部屋には盗撮、盗聴をするための機材が色々ある。この世界でも、トラブルメーカーなのか、コイツは。その機材を部屋に取り付けていく。
しばらくすると、お風呂上がりなのか、素肌から湯気が立ち上っている、バスタオル1枚の桐生が現れた。設置した機材のスイッチを全部オンにした俺。
夜風に当たって、気持ち良さそうにしている桐生の乳首に、バスタオルの上から洗濯バサミを付けてみた。
「痛い~。え?なんで?」
バスタオルの上から、洗濯バサミで挟まれた乳首に驚く桐生。外そうにも、俺が手で押さえていて、外れない。
「なんで?え?なんで~」
パニックになる彼女。ほぉ~、この世界の桐生もエムのようだ。感じているのか、もう大変な状況になっている。
乳首の異変に気を取られて、ノーガードのもう一つのポッチにもバスタオルの上から…
「あっ…痛っ…」
そして、僕の世界で作った桐生主演のDVDを、桐生の部屋のTVに表示させて…
「えっ…何これ…えぇ~私じゃない…いつの間に…」
映像に目を奪われる桐生。洗濯バサミはそのまま、付けて…そんな姿を1枚、撮影♪
そして、帰宅。
翌日、桐生の部屋に、あのDVDと写真と共に
『トラブルメーカーって、タイトルで、ご両親に…』
と、メッセージカードを残してきた。エスプレイヤーな悪魔を、怒らせるなよ♪
---イッセー---
翌日の放課後、クリスさんが部室の代わりになる建物を見つけてくれた。そこは古びた教会だった。
「教会…まぁ、イッセーの眷属だから、転生ドラゴンだから問題って言えば、問題ないけど」
リアスはクリスさんに文句は言えず、この場所に決めたようだ。
「リアス、部室が使えるようになるまでの、仮運用だからな」
っと、イッセさん。その言葉に頷くリアス。長らく使われていなかった教会を、皆で掃除をしていく。ここって、地下もあるみたいだ。僕とイッセさんで降りていくと、儀式を行うようなスペースであった。
「誰の紹介だ?ここ?」
クリスさんに誰が紹介したのだろうか?照明を明るい物に取り替えると、儀式スペースは倉庫として利用出来そうだ。
「あっ、屋根裏部屋もあるみたいです」
と、ギャスパーさん。
「死体安置所かな?居心地が良さそうだよ」
とも。変な霊がいるとダメだから、除霊して、浄化して、ここも照明を明るくする。そんな僕らの行為に、がっかりするギャスパーさん。
「結界とか張らないとダメですよね?」
白音さん。ロスヴァイセさんによって結界を張り、僕達以外の侵入を防ぐことにした。
「これで拠点問題は解決かな」
リアスが一安心したようだ。
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夕方、皆で帰宅すると、黒塗りの高級そうな車が、門の前に駐車していた。僕達が近づいていくと、車の中から和樹君と数馬叔父さんが降りてきた。
「兵藤一誠君に話しがあるのだが…」
っと、数馬叔父さんが声を掛けてきた。
『スルーしろ』
って、イッセさんから念話が届いた。僕達は数馬叔父さんの言葉をスルーして家に…門が車で塞がれて入れない。
「おい、車を退かしてくれないか?家に入れないんだけど」
イッセさんが数馬叔父さんに声をかけた。しかし、
「兵藤一誠君に話しがあるのだ!」
と、会話が成り立ちそうにない。門の前での揉め事に気づき、家の中から出てくるグレモリー夫妻。
「何で、門の前に車を置くのだ?非常識だろ?」
ジオティクスさんが文句を言うも、それをスルーした。
「聞こえないのか?」
「兵藤一誠に話しがあるのだ。部外者は黙っていろ!」
この世界の式森家の当主は高圧的だ。
「何、いばっているんだ?お前の息子は失禁した挙げ句に、謹慎処分じゃないか?」
不敵な笑みで、相手を挑発するイッセさん。
「貴様…」
数馬叔父さんから、魔法…式森流の破壊魔法がフルバーストで、イッセさんに放たれた。僕はイッセさんの前に転移して、それを吸収する。
「何だと…」
僕の隣にある人物に転移してもらった。
「数馬君、大人げないんじゃないかの」
僕の祖父、兵藤源氏が、僕の求めに応じてくれて、強制転移してくれた。
「源氏殿…貴方の孫は何者ですか?姉さんと義兄さんの息子は化け物ですか?式森の魔法が効かないなんて…」
「儂の孫を化け物呼ばわりするのは、許さぬ。いくら式森の現当主であってもな」
「では、何故、効かぬ?」
「それが分からぬとは、式森も落ちぶれたの~。帰って、歴史の勉強でもせぇ~!」
「どういう意味だ?」
「そういう意味だ。まったく、嫁の一香と言い、息子の誠と言い、数馬君と言い、歴史を軽んじていすぎじゃ」
「老人、もうろくしすぎて、おかしくなったか?」
「先代の式森当主に聞いてから、出直せ!」
なんか、埒が明かない気がする。これは…僕とイッセの二人で奥の手を使う事に。式森家の当主に効くのか疑問ではあるが…僕とイッセさんで、恐怖のオーラを数馬叔父さんに向けて放った。効いていないのかな?イッセさんがギアを上げたので、僕も追従していく。よくみると、数馬叔父さんの顔から血の気が引いているようだ。効いているのかな?
「お前ら…化け物か…くそっ…」
まぁ、人間か化け物かの2択であれば、間違いなく化け物だと思います。
「うっ…」
数馬叔父さんの表情が急変した。いや、僕達にも襲い掛かってくるオーラ。
「もう、仲良くできないのかな?」
鬼の次に怖い者が降臨してきた。
「イッセー、イッセ、何しているんだよ。いい加減にしろよ!鬼が来るだろ?大変何だからな、あの人が来ると…」
副団長の鷲尾ヤマトさんが、珍しくキレていた。
「たくっ…この世界のセラフォルーさんは無理を言うんだから。愚痴を溢されるのは、僕になんだよ。分かっている?」
死を感じるオーラと同等な威力の、闇に引き込まれそうなオーラ。
「ヤマトさん…」
「で、今回の揉め事の原因は?」
グレモリー夫妻の事が心配になり、彼らの方を見ると、クリスさんが、天使の翼でガードしていた。
「式森の当主が、門の前に車を置いて、帰宅できないようにしてくれました」
イッセさんが、報告をしてくれた。
「もう、ガキのようなマネをするなよ、式森数馬。1回、死んでおくか?」
ヤマトさんが手をかざすと、数馬叔父さんは力無く崩れ落ちた。
「後で、生き返らせてくれ。仮死状態にしてあるから。じゃ、帰るよ」
ヤマトさんが消えると、闇に引き込まれそうな感覚は消えて、軽やかな気分になった。
「はぁ…はぁ…なんじゃ…今のは、一誠…」
呼吸が乱れ、顔色の優れない祖父が、きいてきた。
「今、属している部隊の副団長です」
「そうか…」
祖父はそれ以上、この件に関して、きいてこなかった。
一息入れてから、数馬叔父さんと和樹を車にのせて、祖父の案内の元、式森の前当主の家に届けてきた。