※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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フェニックスの襲撃*

---イッセー---

 

朝起きてリビングに行くと、なんか騒ぎが起こっていた。セラフォルーさんが、何かやらかしたのか?恐る恐る近づいていくと…

 

「あなたは誰?クリスに馴れ馴れしすぎるわよ!」

 

リアスが激高していた。彼女の視線の先には、クリスさんの肩を抱く女性の姿が…

 

「え?夕麻ちゃん?」

 

イッセさんが呟いた。女性が僕達に気づき、声をかけてきた。

 

「イッセー、イッセ、元気かな~?」

 

夕麻ちゃんって、仮の姿で…正体は…

 

「リアス…彼女は、僕の大事な人だ」

 

クリスさんのカミングアウトで、拍子抜けしたリアス。

 

「純血堕天使のレイナーレだ。あの仮拠点なんだけど、この世界のレイナーレが悪事を働く為のものだったので、同化吸収して消したんだ」

 

「イッセー君、元気だったかな?」

 

もう一人、この場にいなかった女性から、声が掛かった。

 

「アーシアさん…向こうはいいんですか?」

 

「てへ♪」

 

天然成分たっぷりの笑顔は嫌みもなく、いつ見ても爽やかだ。

 

「レイナーレがね、メイド失格って烙印を押されてね。私がここに同行してきたの♪」

 

アーシアさんの言葉を受けて、苦笑い気味のような照れ笑いをするレイナーレさん。

 

「リアス、そういうことだから、コチラの世界で面倒をみることにした。戦闘狂でとんがっているのでメイド向きでは無いんだけど、一応メイドの教育は受けているんだ」

 

自信たっぷりな表情でリアスに説明するクリスさん。何に対しての自信なのだろうか?クリスさんは、レイナーレさんのことになると甘々になる。

 

「そうなんだ…お兄様の…って、なんで堕天使?」

 

「レイナーレの黒い翼に魅了されたというか…」

 

珍しく顔を赤らめたクリスさん。その表情に驚くリアス。周囲の目におかまいなく、レイナーレさんの翼に頬を擦り寄せて、うっとりとした表情になるクリスさん。どんだけ好きなんだ?

 

「ベタ惚れ?」

 

今までのクリスさんからは想像できない姿に、リアスがボソッと言った。

 

「う~ん、リアスがそう思うのであれば、そうなんだと思う。純血堕天使なので、堕天使戦には有効だし、悪知恵も僕より上だし♪」

 

いやいや、それは自慢にならないって…

 

「で、アーシアさんなんだけど、シーグヴァイラさんの回復の役に立たないってことで、こちらをサポートしてくれることになった」

 

「団長の方は?」

 

「シーナが向かったそうだ」

 

シーナとは、団長の末娘さんで、回復能力がある。母親はシーグヴァイラさんで、名前の由来は、シーグヴァイラさんのクールビューティーさと、ソーナさんの冷静な判断を併せ持つ娘になってほしいと、シルキーさんを見て思ったらしい。

 

「団長の方は、その後戦力は拡大しているんですか?」

 

イッセさんがクリスさんに尋ねた。

 

「また、能力が覚醒したらしい…とても頭の痛い能力らしく、女性陣がどん引きだそうだ。オーフィス、忍でさえ、逃げ回るほど凶悪な能力らしいぞ」

 

「まぢっすか…団長はどこに向かって進化しているんですかね?」

 

「う~ん、わからん…まぁ、基本的に戦闘の役に立つ能力は、あまりない人だからね」

 

って、苦笑いしているクリスさん。しかし、無限の龍神や怪異の王が逃げ惑う能力って、何?興味を持ってしまった僕。

 

「さぁ、学校組は、飯を食って、通学をしてくれ。そろそろ、リアスのイベントのある頃だ。イッセー、イッセ、リアスを護ってくれよ」

 

リアスのイベント?何だっけ?学んできた歴史を思い起こす。あっ、焼き鳥事変その1かな?

 

-------

 

教室に入ると、和樹と龍牙が近寄ってきた。

 

「俺を仲間に入れてくれ」

 

「俺も…頼む」

 

って。

 

「弱いヤツはいらないだろ」

 

イッセさんが、二人を睨む。

 

「頼みます。俺…死にたくない…」

 

和樹が土下座をして、頼み込んできた。死にたくない?まさか…団長が何かをやらかしたのかな…

 

「俺も頼む…消されたくないんだ」

 

団長が何かをやらかしたんだ。イッセさんも、同様な考えに至ったようで、

 

「仲間になったら、死なないように鍛錬しろよ」

 

って、一応釘を刺していた。

 

「ねぇ、アレどういうことよ?」

 

って、桐生が苦情らしき事を言ってきた。

 

「アレって?具体的に言ってみなよ」

 

イッセさんが挑発的に言った。何か仕掛けましたね…桐生の顔が紅潮していく。

 

「え~っと、アレって言ったらアレよ~」

 

何やら、人前で言えないことを仕掛けたらしいイッセさん。

 

「それじゃ、わからない。僕達じゃないな。心辺りは無いから」

 

「お前ら以外、考えられない!」

 

「で、アレって何だ?」

 

ますます顔が紅潮していく桐生。

 

「なぁ、腿から垂れている液体はなんだ?」

 

イッセさんの言葉で、股を閉じて足早に教室を出て行った桐生。

 

「何を仕掛けたんですか?」

 

イッセさんにきいてみた。

 

「うん?トラブルメーカーが蠢かないように、警告だよ。ふふふ」

 

 

------

 

放課後、仮拠点に向かう。龍牙、和樹、カリンちゃんも一緒だ。仮拠点では、レイナーレさんとギャスパーさんが待っていた。

 

「で、その3名は使い者になるの?」

 

和樹達を指差して、レイナーレさんがきいてきた。

 

「和樹とカリンちゃんは魔法使いで、龍牙は神器持ちで良いんだよな?」

 

と、イッセさんが確認をする。頷く3名。

 

「魔法使いは、ロスヴァイセが教えて、神器持ちはイッセかな?」

 

「教えることはない。実戦で慣れるしかないよ。今夜、トレーニングルームで鍛錬して、様子見だね」

 

と、イッセさん。龍牙と和樹も一緒に暮らすことになった。既に、龍牙は住み込みの為の荷物を持ち込んだそうで、和樹は週末に引っ越してくるらしい。

 

「あと、報告事項はある?」

 

リアスが場を仕切る。

 

「この世界の私無き『教会』は、ミッテルトが中心になって存在しているみたい。アザゼルに撲滅の協力を頼んであるわ」

 

レイナーレさんは仕事が早かった。

 

「悪魔のお仕事はいいの?」

 

僕がリアスに質問した。

 

「うん♪私はイッセーの眷属だもの。それに、ソーナのシトリー眷属が、代わりにこなしてくれるそうよ。今までの迷惑料代わりだって」

 

それは良かった。

 

「但し、シトリー眷属からの救援信号には、即行動して欲しい。攻撃力はコチラがメインだからね」

 

連絡事項や注意事項の交換が終わり、帰宅することになった。今日は、焼き鳥屋さんは現れなかった。もしかして、ここの場所を知らないんじゃ?

 

 

-------

 

 

家に帰ると、グレモリー夫妻のフロアが騒がしかった。皆で向かうと…

 

「おぉ、リアス。待ちかねたぞ。約束通り結婚をしようぜ!」

 

男性がリアスに走り寄って来た。が、イッセさんに吹き飛ばされる。

 

「何しやがる。リアスの眷属風情が…」

 

「ライザー、彼は眷属では無い。リアスの仲間よ」

 

ヴェネラナさんが、説明した。

 

「はぁ?仲間なんか要らない。リアスは俺の嫁なんだからな」

 

こっちに焼き鳥屋さんが見えたんですね。

 

「私はあなたと一緒にならない。一緒になるならイッセーに決まりよ」

 

って、リアスが僕の腕に抱きついて来た。

 

「はぁ?こんな弱そうな男のどこが良いんだ?」

 

「彼の眷属なのよ、私は」

 

「…」

 

リアスのカミングアウト発言で、言葉が出ない焼き鳥屋さんの三男坊。

 

「だから、私は彼の物なの。ライザー、お前の物になんかならないわ!」

 

え?僕の物?いつ、なったんだ?ヴァーリが僕を睨んでいる。ご、誤解だ~。

 

「そいつも悪魔なのか?」

 

「彼は違うわ」

 

「じゃ、なんで悪魔の駒を持っているんだ?」

 

「彼の駒はドラゴンの駒だけど。ライザーは学識がないわねぇ~」

 

ライザーを挑発するリアス。

 

「ドラゴンの駒?なんだ、それは?そうか、お前はリアスをたぶらかしたんだな?」

 

ボコッ!

 

ライザーが殴られて壁際まで、飛ばされる。

 

「五月蠅い!リアスを虐めるヤツは僕が許さん」

 

拳をライザーに向けるクリスさんが、僕の前に立ちはだかった。

 

「なんだ?てめ~?」

 

殴られた頬を摩りながら、起き上がるライザー。

 

「リアスの兄、クリス・グレモリーだ」

 

「はぁ?兄?拾われっ子か?サーゼクス様以外に兄なんかいない。そうでしょ?義母さん」

 

「あなたに義母さん呼ばわりされる覚えはありません。それにクリスは、拾われっ子ではなく、私達の息子です。失礼にも程があるでしょ!」

 

ヴェネラナさん、ジオティクスさんは、怒りを露わにしている。僕達が帰宅する前に、色々やらかしたんだろうな、あの人。

 

「はぁ?グレモリー家の皆さんは、洗脳されたんですか?こんな家にリアスを置いて置けねぇな。おい、リアス、帰るぞ!」

 

リアスの腕を掴もうと近づいてきたライザー。しかし再度、クリスさんに、殴り飛ばされた。

 

「リアスが嫌がっているだろ?リアスはイッセーを選んだんだ。お前はこの家から出て行け!」

 

「はぁ?リアスと結婚すれば、ここは俺の家。出て行くのはお前らの方だ!」

 

次の瞬間、ライザーは氷柱の中に埋め込まれた。

 

「シュウの弟子を虐めるヤツは、私が許さないんだから!」

 

怒りの表情を見せているセラフォルーさんが、ライザーに氷系の魔法を使ったようだ。

 

「死んだかな?」

 

氷柱を叩きながら、イッセさんが呟いた。

 

「フェニックスだもん。死なないよ。この位で死んだら、その程度の悪魔ってことよ♪」

 

「で、どうする。この後は?」

 

しばらく考えこんだ末、

 

「母さん、父さん、リアスの婚約話って、破談にできないんですか?」

 

義理の両親に尋ねたクリスさん。

 

「悪魔同士の契約だからねぇ。破談は難しいな」

 

ジオティクスさんが呟くように言った。

 

「悪魔の契約かぁ~う~ん…」

 

「純血悪魔を増やすという、悪魔上層部の決めたことなんだよ」

 

「ここでも上層部が噛んでいるのか…う~ん?リアスって、悪魔じゃないけど、その場合どうなるんだ?」

 

クリスさんが問題を提起した。あぁ、ドラゴンの駒が入っているから、ドラゴンだよねぇ。駒を抜いたら死んじゃうかもしれないし。

 

「あぁ、そうだったね。娘はドラゴンだった。その場合、純血悪魔の子供は生まれないから、破談になるなぁ。あとはライザー君が納得すればだ」

 

「ライザーは、色々な属性の女性でのハーレムを作ることに、邁進する悪魔なんだよ。だから、ドラゴンになっても、あきらめないと思う」

 

と、イッセさん。

 

「僕の場合は、ライザーに両親を殺された。団長の場合は眷属にしたそうだけど」

 

殺された…両親を?イッセさんの目が妖しく輝きだした。その時、イッセさんの隣に転移魔法陣は発現して、ルシファーさんが現れた。

 

「イッセ、戻ってらっしゃい。お願いだから。闇に飲み込まれたらダメだよ」

 

ルシファーさんがイッセさんを抱きしめて、彼女のオーラで包み込み、イッセさんの心を癒やしていく。

 

「ダメ…ベースに連れて行くわ」

 

二人で転移していった。

 

「イッセさん…」

 

リアスが転移していった場所を見つめながら、心配そうに呟いた。

 

「ヤマトさんの場合も殺したそうだ。この際、同化吸収して消えてもらうか?」

 

クリスさんが思い悩んだ末に結論を出した。

 

「この先、イッセの感情が暴発すると、この世界は終わるから。それを防ぐ意味でも、殺さずに消えて貰いうのが良いと思うんだ。どうかな?母さん、父さん、リアス」

 

三人はクリスさんの考えに、同意した。しばらくすると、アウロス学園からライザーさんが現れた。彼は訳有って浦島太郎状態の頃、僕と同期だったのだが、今では講師になったそうだ。ライザーさんが現れると同時に、氷柱の中のライザーさんは消えた。

 

この世界のライザーさんのしでかしたことを、アウロス学園のライザーさんに話した。

 

「この世界の俺は、禄でも無かったのか…俺もシュウに会わなかったら、禄でもない男になっていたかもな。イッセー、任務をがんばれよ。向こうで応援しているから」

 

僕と固い握手をしてから、ライザーさんが転移していった。

 

 

---イッセ---

 

ルシファーさんのおかげで、闇墜ちを防げたようだ。この局面で暴走したら、この世界は終わりだもんな。俺もまだ青いなぁ。反省♪

 

って、ことで、ムシャクシャしている心を静める為に、獲物が待つ家に向かう。獲物の部屋に行くと、今夜もまだいなかった。部屋の中を物色する。設置していたカメラからメモリカードを抜き、新しいカードに入れ替えていく。抜き出したカードの内容を観ていく。う~ん、コイツはエムだろうな。自慰も激しいし。

 

部屋の中に隠している、大人の玩具類を見つけて、調教の準備をしていくと、階段を昇ってくる音がして、部屋に獲物が入って来た。

 

 

 

---桐生---

 

お風呂から上がり、自分の部屋に戻った。何か違和感を感じる。PCを誰かがいじったような気がするし。誰かが部屋にいるのか?バスタオル1枚しか、身に着けていない私は身構えた。そぉ~っと、タンスに近づき、下着を取り出そうと、引き出しを開けるが、開かない。何かで固定されているようだ。まずい…部屋から逃げだそうとするが、ドアが開かない…言いしれぬ恐怖が私に襲い掛かってきた。

 

「あっ、うっ…」

 

背中に何かを垂らされた。熱い何かだ。

 

「えっ…」

 

胸元、胸の谷間にも垂らされた。見てみると蝋だ…とっさに、ベッドの下に隠してあるおもちゃ箱を確認すると、中身が無くなっていた。誰か…いや、透明人間だろう。ソイツが、私の玩具で、私を遊んでいるようだ。

 

調教…

 

逃げないと…窓を開けようとするが、ここも開かない。その時、胸の収まりが悪くなった。身体に巻いていたバスタオルが、無くなっていた。

 

全裸…

 

マズイ。胸と秘部を手で隠す。

 

「あぅ…」

 

無防備な背中に、溶けた蝋のシャワーが降り注いでいるようだ。

 

「はぅ…」

 

新たな刺激が襲い掛かってきた。お尻の沢伝いに、溶けた蝋が流れていく。熱いって感覚は既になく、気持ち良い…湿り気を帯びていく股間。その股間の傍にあるポッチを自分で弄る。刺激を与えていく。

 

「あぁ…いい…もっと…えっ?」

 

そのポッチに溶けた蝋の洗礼が…初めは痛かったが、段々と心地良い刺激に思えて来た。

 

 

 

誰かの肩に膝が載っている…誰かが股間を舐めているようだ。私の顔は床に接していて、上下が逆の逆エビのような体勢になっていた。相手の顔が見えない。背中に太い棒の先端が当たる。

 

 

朝、ヘロヘロになって目覚めると、全裸で床に寝ていた。起き上がり、PCの前に行くと、モニターには

 

『ドエムなんだね』

 

って、大きな文字で表示されていて、その背景には、私の恍惚な表情の顔の画像が、壁紙として貼られていた…

 

 

 

---イッセー---

 

イッセさんは夜中に鬱憤晴らしをしてきたようで、晴れ晴れとした表情だった。

 

「今日も勉強を頑張ろう」

 

っと。

 

教室に入ると、桐生が既にいた。僕らは目を合わせないように、それぞれの席に着く。そんな僕達に近づき、

 

「誰よ~あんなことをしたのわ~」

 

何かを怒っているようだ。

 

「桐生、お前、ノーブラか?もしかして、ノーパンだったりもするのか?」

 

って、イッセさん。突然、真っ赤な顔になり、手で胸と股間を隠すような仕草をする彼女。

 

「お前か…なぁ、お前なのか?」

 

イッセさんに詰め寄る桐生。あっ…夜中の鬱憤晴らしって…

 

「だから、何だよ。あんなことって、どんなことかな♪」

 

言葉に詰まる桐生。

 

「おい、言ってくれないとわからないぞ。訳分からんことで因縁をつけるなよ」

 

「きゃぁぁぁっ~」

 

ヴァーリがスカートを捲ったようだ。

 

「あっ、本当にノーパンだ。勇気あるのね」

 

桐生に群がる、僕達以外の男子生徒。

 

「ノーパン、ノーブラで登校って、トラブルメーカー過ぎるだろ」

 

って、イッセさん。そんなイッセさんを睨む桐生。いや、スカートを捲ったのはヴァーリだけど…

 

「イッセさんは、興味ないんですか?」

 

和樹が声をかけた。

 

「無いよ。彼女いるし♪和樹もいるんだろ?」

 

「なんで、それを…」

 

って、驚く和樹。いや、アテずっぽだと思う。あぁ、自白しちゃったよ。

 

「イッセーはいるのか?」

 

「えっ?僕はヴァーリとリアス以外は興味ないかな」

 

って、言うと、リアスとヴァーリの頬が赤らんでいく。

 

「で、龍牙は?」

 

「俺だけ…いない」

 

凹んだ彼。

 

 

------

 

昼休み、教室に見慣れない大人の男性が入って来た。そして、リアスを見つけると詰め寄る。

 

「おい、ライザーをどうした?」

 

「知らないわよ。離してよ、痛い!」

 

強引にリアスの腕を掴んだようだ。僕は、米粒位のドラゴンショットを男性のこめかみに打ち込んだ。

 

「痛っ…」

 

その場に蹲る男性。その隙に、リアスが僕の方に逃げてきた。

 

「貴様がやったのか?」

 

「誰?」

 

「ルヴァル・フェニックス。フェニックス家の次期当主だ」

 

僕の疑問にイッセさんが答えてくれた。

 

「ほぉ、俺の素性を知っているのか。お前がやったのか?」

 

「何を?」

 

「何をだと?貴様…」

 

オーラ弾を撃ち込んできたルヴァルさん。僕はイッセさんの盾になり、オーラ弾を吸収する。

 

「おい、戦闘態勢だ。そうだろ?リアス」

 

イッセさんがリアスに確認した。

 

「そうね。攻撃はされた。これはグレモリー眷属に、対する攻撃と見なします。全員、臨戦体勢を取り、速やかに制圧しなさい!」

 

指令塔のリアスから指示が出た。全員でルヴァルさんを包囲する。イッセさんが飛び出し、ルヴァルさんに格闘戦を仕掛ける。百代も後から続く。僕は、オーラ弾に対する盾に専念する。和樹と龍牙は、関係無い生徒を逃避をサポート。カリンちゃんは回復係として、待機していた。あれ?ヴァーリは?

 

『ハーフディメンジョン』

 

神滅具を装着して、ルヴァルさんをロックオンした。イッセさんから黒いラインが生えて、ルヴァルさんに突き刺さっていく。

 

「何?」

 

見た事も無い攻撃により、無力化されているくルヴァルさん。そして体長が30センチくらいになると、ヴァーリがロックオンを解除した。後は、イッセさんのラインでの魔力、オーラを吸い出す作業だけだ。

 

「何事だ?」

 

サーゼクスさんがおっとり刀でかけつけてきた。イッセさんはラインを外した。

 

「この男がリアスに襲い掛かってきたんだ。変質者だろな」

 

って、イッセさん。

 

「ルヴァル・フェニックスかぁ…こんな姿にされるとは…」

 

変わり果てた姿に驚くサーゼクスさん。

 

「何をしたんだ?イッセー君、説明してくれるかな?」

 

「ヴァーリの能力で大きさを小さくして、イッセさんの能力で、魔力とオーラを吸い出しただけです」

 

と、状況を説明した。

 

「そんな能力を持っているのか?」

 

サーゼクスさんが驚く。

 

「持っていないと危ないでしょ?」

 

って、イッセさん。

 

「ほら、本気でやると、街が無くなるしさぁ」

 

って、追加情報も。神器無しだと、街は無くなるだろうな。本気のイッセさんの体長500mだし…

 

「あぁ、そうだな。この変質者は俺が預かる。警備態勢を見直さないとな…」

 

サーゼクスさんが、教室から出ようとした時、振り返り、

 

「今日から部室は使用しても大丈夫だよ♪」

 

 

-------

 

部室となる旧校舎に放課後に向かった。今日もレイナーレさんとギャスパーさんが先乗りして待機をしていた。

 

「やはり、ここの方が落ち着くなぁ」

 

って、ギャスパーさん。通称ギャスパー部屋の棺桶で昼寝をしていたらしい。その後、ロスヴァイセさんや白音さんも合流して、旧校舎内の魔法陣などの点検をした。邪なる者が入り込まないように結界を張る為だ。

 

「ここなら、手頃な広さよね。仮拠点は広すぎたから」

 

って、レイナーレさん。妖しい儀式をするなら、アッチも有りだと思います。

 

「みなさん、お茶でも飲みませんか?」

 

白音さんと朱乃さんが、紅茶やらコーヒーやらを淹れてくれた。

 

そんなまったりモードの僕達の前に、フェニックス家の魔法陣が発現した。瞬時に臨戦態勢を取る僕達。しかし、現れたのは、非戦闘員に近い人だった。

 

「そんな…攻撃するつもりはございません。得物を下ろして下さい」

 

レイヴェル・フェニックスが青い顔で立ちすくんでいる。

 

「何をしに来たの?それ次第よ、臨戦態勢を解くのはね」

 

って、学校内での指令塔のリアスが対応する。

 

「何って…人質になりに来ました…兄二人がご迷惑をおかけしたみたいなので…今後、ご迷惑を掛けないように、私が人質になります。ですから、フェニックス家を消さないでください…」

 

って、鬼降臨したのか?レイヴェルの表情は恐怖の為か、血の気が無い。立っているのがやっとのようだ。

 

「臨戦態勢は解いていいわよ、みんな」

 

そうは言うが、イッセさん、僕、ヴァーリ、リアスは解かない。罠の可能性もあるから。

 

「誰が消しに行ったの?」

 

「鬼…まさか、冥界に鬼が攻めてくるとは…」

 

あぁ、降臨したんですね…

 

「攻めていないよ~」

 

って、空気の質が変わらないのに、聞き覚えのある声がした。

 

「団長!」

 

イッセさんが声の主に声をかけた。

 

「心外だな。話し合いに行っただけだよ。僕がレイヴェルを攻撃する訳ないじゃないか」

 

確かに。

 

「攻撃したのはお付きの鬼2匹だよ」

 

って、メイド姿の女性二人を紹介した。え?彼女達は鬼なの?

 

「鬼族のラムとレムだ♪得意技は青髪と同じだ」

 

あっ、開幕フルバーストしたんですね…

 

「で、話しは付いた。レイヴェルを人質に差し出す代わりに、グレモリー家とは友好関係を保ちたいって。じゃ、忙しいから帰る…のは、後にしようっと」

 

って、団長は白音さんに近寄り、二人で違う部屋に向かった。

 

「まぁ、久しぶりの再会だしな」

 

って、イッセさんは暖かい目で見ていた。

 

「あの~主様と一緒に行かれた方は?」

 

胸の小さめな女性に聞かれた。

 

「白音さん。団長の妹さんだよ」

 

「あの方が…そうなんだ…」

 

白音さんの正体を知り、警戒していた目付きが暖かい目付きになっていった。ライバルと思っていたのかな?白音さんだけは別格で、ライバル視する者は少ない。もし、いるとすれば、それは、団長のことを良く知らない者達だけだ。

 

白音さんとしっぽりとして、団長達は帰って行った。お付きの二人に聞いたのだが、割と頻繁に、この世界に訪れているようだった。影で何をしているんだ?団長は…

 

 

------

 

 

家に帰ると、レイヴェルはメイドの仕事をし出した。家事仕事が好きなようであった。夕食後はトレーニングルームでの鍛錬の時間。鍛錬初参加の龍牙、和樹。和樹はカリンちゃんと一緒にロスヴァイセ先生とアーシアさんから、魔法の鍛錬へ。で、龍牙は…

 

「えっ?神滅具?それも白龍皇って…有り得ない…」

 

ヴァーリの姿に驚愕している。

 

「格闘戦だけだよ。そんなにビビらないでも大丈夫♪」

 

ちょっとケンカが強いレベルでは、ヴァーリの敵にはならない。百代と熾烈な格闘戦をしているからな、最近。

 

僕は、相変わらず、イッセさんと組手。僕達の撃ち合いの衝撃波は凄まじいようだ。激しくなるにつれて、巻き添えを食わないように、僕とイッセさんの組手を見ているらしい、みんな。

 

「何?あの衝撃波…あれだけで、凶器じゃないの?」

 

って、龍牙の声が遠くから聞こえる。僕らの組手は、周囲の状況を把握しながらの物で、外野の話し声を聞きながらも、集中力を切らさない鍛錬でもあるのだ。

 

もう一組、凄まじい剣戟を繰り広げていた。木場先生とリアスだ。リアスは、剣も格闘もこなせるように鍛錬していた。ケースバイケースで戦い方をスイッチしたみたいだった。

 

「はぁ~い、そこまで!」

 

クリスさんから停戦の指示が出た。これも実戦を想定しての鍛錬の一部である。戦闘中でも指示を守れるか、指示を聞いているかの試験みたいな物らしい。

 

「休憩10分な!龍牙、次の相手はイッセだ」

 

「マジですか?死んじゃいます」

 

凹む龍牙。

 

「イッセーの相手は、出稽古に来ている由良だ」

 

由良を見ると、顔から血の気が失せていた。

 

「あんな衝撃波は耐えられない…」

 

ビビリすぎだよ。イッセさん相手の時にしか、全力で打たないし。

 

「お願いします。私も鍛錬をさせてください」

 

百代に頭を下げるソーナ。いや、そっちの方がまずいでしょ。

 

「ソーナ、相手は百代は無理だ。そうだな、白音さん、基礎から教えてあげてください」

 

「百代はクロウとだ」

 

喜ぶ百代。邪龍相手だと、思いっきりいけるので、好きらしい。クリスさんはリスト用紙にチェックを入れたり、書き込みをしていた。あれはクリスさんの鍛錬だそうだ。戦力レベルを評価して、課題を書き出し、鍛錬メニューを決めていくんだそうだ。

 

「リアス、次はレイナーレで格闘戦だ」

 

「和樹、カリンは木場さん。護身術を教えてあげてください」

 

指示が次々に飛んでいく。この休憩時間内に全員に指示を出さないといけないらしい。それはそれで大変である。そんなクリスさんの様子をソーナが見入るように見ている。

 

「眷属を鍛えるって…大変なんだな…」

 

呟くように、自分に言い聞かせているようだ。

 

「ヴァーリ、セラフォルーさんと格闘戦ね」

 

 

そして、鍛錬の後に、温泉タイム。女湯に興味の有る輩が2名、和樹と龍牙だ。

 

「止めた方が良いよ。見付かったら殺されると思うし」

 

イッセさんは、警告をした。しかし、二人は覗ける場所を探る。

 

「あった♪」

 

見つけたようだ。でも、

 

「ぎゃぁ~!ごめんなさい、ごめんなさい、いや~!」

 

二人の断末魔のような叫び声が、男湯にこだました。

 

「だから、そんなに気配をプンプンさせていたら、見付かるって!」

 

イッセさんが気配を消した。

 

「あぅ…」

 

セラフォルーさんの艶めかしい声…

 

「イッセ?イッセー?どっち!」

 

リアスが叫んだ。

 

「僕は違います」

 

僕は弁明をする。

 

「俺も違うよ~」

 

あれ?なぜか、既に目の前にいるイッセさん。

 

「え~、じゃ誰?」

 

女湯が騒然としているようだ。まだ、気配を消した不届き者が、いるかもしれないという疑念からのようだ。

 

「どうするんです?イッセさん」

 

「う~ん、身代わりを転移させる」

 

和樹が一瞬でTSされて、強制転移された。

 

「5分後に術が解ける。出ようぜ♪」

 

風呂場から出て、着衣をして、リラックスルームに出て、水分を摂る。5分後、女湯が騒然としている。

 

「違いま~す、えん罪で~す」

 

と、和樹の声がしている。

 

「私の胸を揉んでいる現行犯が、何を言うんだ!」

 

巡の声か?現行犯?言い逃れできないじゃん、和樹…

 

その後、全裸で女性専用フロアにて、朝まで正座の刑になった和樹。

 

 

 

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