---桐生---
最近、よくわからない事象が起きている。誰が何の為に…私主演のAVビデオ…こんなのを撮影した記憶も無い。誰が私を陥れようとしているのか。
怪しいのは、クラスメイトのイッセとかいう男子だ。あいつは人間ではなく、悪魔なのか?そうなると、悪魔祓いの者と一緒に、対峙しないとダメかな。私は近所の教会に、相談をしに行った。
「ふ~ん、悪魔が夜になるとイタズラを、しに来るのですか」
教会で、エクソシストの男性を紹介された。その男性に、状況を話している。
「それは淫魔かもしれませんね」
私の目の前にある蝋燭の炎が、私に安心感をもたらしてくれているようだ。心が穏やかになっていく。それと共に意識が遠くへ…
「あっ…いい…う~ん…あぅ…」
気持ち良い刺激が、私の身体を優しく包んでくれている。乳房を揉まれ、乳首を舐められ…私の身体はエクソシストの男性に食されていく。
「スケベな身体ですね。淫魔に毒されたようですね。えぇ、祓いますよ~はい♪」
自分の部屋に、男性と帰った。悪魔を呼び込む儀式を、両親の身体で執り行った。
「血の臭いは悪魔をおびき出すエサですよ~」
私は浴槽に張られた両親の血に浸される。生暖かくて、気持ちが良い…部屋に十字架が置かれ、私は磔にされていく。これで、悪魔に身体を遊ばれることは無いかな…意識がどんどん薄れていった。
---イッセー---
ソーナからリアスに、スクランブル要請が来た。僕とイッセさんで、救援信号が出た場所に向かった。そこは…
「ここって…桐生の自宅だ」
と、イッセさんが言葉を漏らした。血の臭いが家の中から漂ってきた。僕とイッセさんで、用心をしながら家の中に入ると、一階の居間には、桐生の両親らしき男女の惨殺死体が転がっていた。
「アイツだ…フリードだな」
フリードとは、元法王庁のエクソシストのフリード・セルゼンで、二つ名は『白狂狼』。殺人願望が強く、悪魔とは関係ない人でも惨殺してしまうことから、法王庁から追放されたエクソシストである剣士だ。
2階へと昇る階段付近に、巡が倒れている。酷い怪我だ。
『治癒をお願いします。犯人はフリードらしいです』
と、クリスさんへ念話を送った。次の瞬間、木場さんとクリスさん、アーシアさんが転移してきた。アーシアさんは巡に治癒を施していく。
僕達は2階へと昇っていく。
桐生の部屋のドアを開けようとすると、斬撃が襲ってきた。木場さん、イッセさんが斬撃を弾いていく。
「ほぉ~悪魔君が一杯、エサに群がってきたねぇ♪」
室内にいるフリードの背後には、十字架に磔にされた桐生の姿が見えた。下腹部の秘部には十字架タイプの剣が差し込まれていて、乳首を切り落としたのか、乳首があったと思われる痕から、血が流れ出していた。
「腐れエクソシストめ!」
イッセさんがフリードに斬り込んだ。剣で避けるフリード。
「えっ?なんで?その剣…なんで悪魔風情が、聖剣を持っているんだ?」
イッセさんが手にしている本物の聖剣を見て驚くフリード。
「はぁ?悪魔より残忍なお前に、言われたくない!」
木場さんもフリードに斬り込んでいく。僕は桐生の傍により、十字架から彼女を降ろしていく。
『イッセー!上から特大の魔法弾が行くぞ!』
桐生救出の作業中にクリスさんから念話が届く。
「みんな、退避して!」
僕は桐生に覆い被さった。
魔法弾…後で、クリスさんから聞いた話では、フリードの仲間、コカビエルが放った物だそうだ。僕以外は、転移して逃れた。僕は魔法弾を吸収したので、桐生もあれ以上の怪我を負ってはいない。フリードの死体が無いことから、逃げたようだ。
暫くすると、アザゼル、ミカエルさんが現場に来た。
「コカビエルかぁ…厄介な相手だな」
頭を掻きながらアザゼルが言った。
「フリードも厄介ですよ」
と、ミカエルさん。巡、桐生はアーシアさんの治癒術で一命を取り留めた。しかし、桐生の両親は…
「団長に頼むかぁ…見返りはどうするかなぁ…はぁ~」
クリスさんが、溜息交じりに呟いた。天空を見上げると、
『人質を返してやる 今夜0時 駒王学園のグランドに、聖剣使いの悪魔と、リアス・グレモリーの2名で来い。学園の敷地内に悪魔が1匹でも居れば、取引は中止だ!』
と、悪魔文字で書かれていた。巡と行動を共にしていた由良が、捕まったようだ。
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翌日、家に教会から派遣された戦士が2名訪れた。イリナとゼノヴィアだ。イリナは僕を見るなり、
「イッセー君、逢いたかったよ~♪」
って、僕に抱きついていた。迷わず、頬をスリスリしてくるし~。困惑する僕を尻目に、ヴァーリとリアスの視線が刺すように痛い。
「ミカエル様からの命令で、この街を統轄しているリアス・グレモリー様に、協力しなさいと言われて来ました」
ゼノヴィアが暴走イリナをスルーして、リアスに伝えた。
「悪魔でない者に頼るしか無い。イッセとリアス以外は敷地に入れない。ここは、彼女達とイッセーにまかせようと思う」
ドラゴンの駒で転生ドラゴンにしても、悪魔のオーラは残っているので、コカビエルが見逃さない、いや、いちゃもんを付けると思われた。
「あと…」
そこまで言うと空気の質が変わった…降臨したのか…
「なんか、すごい事態になっているな」
団長が転移してきた。お供には、あの鬼族のメイド2名を連れてきていた。
「すみません…お手数をかけて…」
クリスさんは、団長に平謝りしている。
「問題は、コカビエルがどう仕掛けてくるかだな?そうそう、桐生の両親は、ドラン君で修復蘇生させて、ミカエルさんに渡してある」
「すみません…修復できる者がいなくて…」
「しょうがない。チームを3つに分けているからな。で、作戦は教会派遣の剣士とイッセーと僕で乗り込む。全員、悪魔でないから問題ないだろう」
ドラゴンとか魔人とか鬼は良いのだろうか?悪魔より凶悪な気がするが…
「この世界にいない物は、問題外だよ、イッセー」
まぁ、存在を知らない訳ですからね…
「問題は、今回の魔法陣がどう作用するかだな。出たトコ勝負になると思うけど」
「ですよね…」
クリスさんは、どこかビクついていた。
「で、今回の報酬は何かな?」
「え…っと…どうしますか?」
あぁ、これでビクついていたのかな。
「リアスでどうかな?」
名前の出たリアスの顔が強張る。
「リアスは…カンベンなりませんか?」
「どうして?」
「一応、義理の妹ですし…」
「そうなのか…あと、おいしそうなのは?」
周囲を見回す団長。団長を知る者達は皆、顔を強張らせていた。僕もだけど…女性に対してはエスプレイ三昧、男性に対しては死を繰り返させる鍛錬をしてくるから。
「じゃ、初々しい青髪で手を打とう♪」
自分の事とはわからないゼノヴィアは、団長を睨んでいた。
「その睨み、良いねぇ…クリス♪」
「ミカエルさんからの借り物ですよ~」
困った顔のクリスさんが、やんわりと拒否を伝えるが…
「クリス…夕麻ちゃんは?」
「ダメ!」
それは速攻で拒否なんですね…
「じゃ、僕は時間まで、桐生をどうにかするわ」
団長は、アーシアさんの能力でも全治出来なかった桐生と共に、転移をしていった。
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0時少し前、駒王学園の正門で待機している僕達に、団長より念話が入った。
『イッセが聖剣を使って魔法陣を発動しだしたら、フリードはゼノヴィア、イリナ、イッセーで倒せ。リアスをどうするつもりかの予測は着くが、リアスがどうこうされた時点では動くな。僕は発動を確認したら動く。イッセ、リアスは相手の言う通りで動け。たぶん、由良はダメだと思う。あとで生き返らせるからな。敷地外にいる者達は、魔法陣の発動を知らせたら、結界を張って、グランドを封鎖しろ。以上だ!』
敷地外にはミカエルさん率いる天使達、アザゼル率いる堕天使達、サーゼクスさん率いる上級悪魔達が待機していた。
0時になるので、イッセさんとリアスはグランドに向かい、僕とイリナとゼノヴィアは後から、気配を消して付いて行く。
「おぉ、良く来たな♪グレモリー家のお嬢様と、その眷属よ」
天空に玉座を浮かべ、そこにコカビエルが座っていた。フリードは、桐生と同じような状態で、十字架に磔られた由良の隣にいる。
「おい、お前ら、言う事をきかないと、コイツに聖水をぶっかけて、灰にするからなぁ~♪」
「わかったわ、どうすれば良いの?」
リアスはコカビエルに指示を仰いだ。
「グレモリーのお嬢さんは、着ている物をすべて脱ぎ、フリードの前で跪け♪ふふふ」
リアスは言われた通り全裸になり、フリードの前に行き跪いた。フリードは、細いロープでリアスを縛っていく。
「えっ…いやっ…やめてぇ~」
リアスの悲鳴のような声が響いた。あのロープ、聖水に漬け込んでいたのか、液体が滴り落ちている。ロープに接したリアスの肌からは、煙が立ち上っていく。
「おぉ、聖水漬けのロープで、悪魔の肌に焼き印が付くのですね~♪」
「あぁ~…やめてぇ~」
泣き叫ぶリアス。嬉嬉として、リアスにロープを幾重にも力一杯巻き付けていくフリード。リアスの身体はボンレスハムのような姿になっていく。どっちが悪魔なんだ?
脚を折りたたみ、脛を腹部辺りに固定して、リアスの大事な部分を聖水で洗い流すように注ぎ、リアスの体内へと、フリードの聖水を振りかけた肉棒が侵入する。侵入させた棒に更に聖水を流して、リアスの体内の奥の方へ、聖水を注いでいるように見える。
「あぁぁぁぁ…ダメっ…」
リアスの目に涙が…激痛のようだ。そんなリアスの口に、聖水を含んだフリードの口が重なった。リアスの口から悲鳴が出ることはもう無い…全身が痙攣している。一瞬大きく状態をのけぞると、力無く、重力に身体を預けている。
「さて、眷属君。主は息絶えた。これで、君は自由だ。その聖剣を魔法陣のX印に刺し給えよ♪」
イッセさんは無表情で、命令された場所に聖剣を刺した。コカビエルは呪文を唱えると、魔法陣は光り始めた。発動した。僕とイリナとゼノヴィアで、フリードを狩りに行く。フリードはリアスから離れ、僕達を迎撃に来た。
「うん?教会の戦士と…何者だ?おい、貴様、何者だ!」
僕のことかな?スルーをして、リアスの元に駆け寄る。縛り付けられたロープを外す。ゼノヴィア達とフリードの剣がぶつかり合う音がするが、リアスをクリスさんの元に強制転移して、今度は由良の救出に向かう。
「おい、貴様、何者だ?」
そして、空気の質が変わった…怒らせましたね。フリード、イリナ、ゼノヴィアは、死を感じるオーラに包まれて、意識を飛ばして、地面に倒れていた。
---シュウ---
「よくも、仲間を傷つけてくれたな!」
コカビエルの前に立ちはだかった。
「貴様…貴様は何者だ?」
天使の翼を展開した僕の姿に驚いているコカビエル。
「見た通りだ。悪魔では無いから、来たんだけどな」
「天使?いや、違う…天使じゃない者のオーラを感じる」
顔から血の気が失せていくコカビエル。
「あの魔法陣は何だ?」
「ふふふ、お前なんかで止められない。主を殺して自由にした眷属の、悪魔としての欲望を解放する魔法陣だ」
「はぁ?イッセはリアスの眷属で無いんだけど…お前はバカか?そんな理由でリアスを…」
僕の怒りのギアは2段ほど上がった気がする。
『離脱します』
と、イッセーからの念話が届いた。
『結界を張れ!』
クリスに念話を飛ばす。僕のオーラで倒れていないと良いが…
「なんだ…息が…」
「お前は、目覚めさせてはいけない者を、目覚めさせたな♪」
コカビエルをアイツの口目がけて、蹴り落とした。アイツは口でコカビエルをキャッチして、コカビエルの悲鳴をバックに咀嚼音をさせながら食べていく。
「成長はしていないってことだな、イッセ」
見下ろした先にいるアイツ、最凶のドラゴンに向けて、言い放った。魔法陣の効果か、アイツの欲望の解放でか、そのどちらでも無いかもしれないが、アイツに埋め込んで置いた、感情制御装置は爆発して破片が四方八方に散らばっている。
『イッセが暴走状態だ。僕も本気で行く。結界を切らすなよ。この世界が終わるからな』
と、クリスに念話を飛ばして、僕も能力を解放した。
---イッセー---
クリスさんの顔から血の気が失せていた。
「おい、結界を破られるなよ~。イッセが暴走した!」
「「え~!」」
イッセさんの暴走状態を知る者達から悲鳴が上がる。
「まずいでしょ。団長一人でもダメだったんですよね?」
「いや、あれから成長しているから…イッセー、お前は援軍で行って来い」
って。え、僕で援軍になるのかな?
「魔人の血を覚醒すれば、いけるかもしれない。頼むぞ!」
命令を受けて、僕は結界の中に転移をした。結界の中は、有り得ないようなオーラと、ぶつかり合う衝撃波で満ちあふれていた。脚が震えて、前に踏み出せない。経験したことの無い恐怖心が襲い掛かってきた。それでも、一歩一歩前進していくと目の前で、500m位の紅に黒の縁取りがされているドラゴンと、天使と鬼のハーフが戦っていた。
『イッセーか?闇を纏え!』
団長から念話が届いた。闇を纏い、能力を解放して、ダークドラゴンに変身をした。
---シュウ---
イッセーがダークドラゴンに変身をした。でも、闇属性同士じゃ埒が明かないなぁ。
『アギト、魔力増産してくれ。リインフォース、ユニゾンイン(融合)だ。ツヴァイ、魔力を増強してくれ』
僕の仲間達に指示を出す。僕はリインフォースと融合して、魔力の上限を上げていく。
『ドライグ、カウントしきったら、倍化していってくれ。アルビオン、「ハーフディメンジョン」だ!』
しかし、「ハーフディメンジョン」は効果が無かった。能力値の上限が負けているのか…
『身体が限界ですよ~』
ツヴァイから警告が入った。う~ん、どうするかぁ。そうだ!
『カオスモード』
魔人化をしていく。フレキシブルな体型故、多少腫れても大丈夫だろ。
『身体停止』
イッセの動きを止める…しかし、イッセの動きは止まらない。やはり、現状の僕の能力より、暴走イッセの能力の方が上のようだ。
『グラビトン』
重力制御系の魔法を放つ。頭を少し下方に向けた暴走イッセ。これでも、動きは止められないのか。イッセーと暴走イッセとで格闘戦をいている。腕と腕が当たり合うだけで、衝撃波が発生して、結界に襲い掛かる。
『クリス、絶対に結界を破られるなよ。破られたら、相応の被害は覚悟しておけ!』
脅しとも取れる、事実を告げておく。後、できることは…
『チームウィッチーズ、出撃してくれ!結界防御をアシストするように』
キャッスルドランに待機している魔女達に伝えた。
『手伝ってもいいかしら…ねぇ、大丈夫かしら…』
ベアトリスの悲痛な声の念話が届く。
『ベアちゃん、エミリアは来るな!殺したくない…無駄死になるだけだ。』
ベアトリスに返事を念話で返す。闇のオーラに耐えられ無いと、精神を破壊してしまう。この場にいない者で、耐えられるのは、アリスとヤマトくらいかな。
僕は妖刀村正を装備した。これで斬れば確実に殺せる。でも…イッセを殺すことに踏み切れない僕。
痛っ…暴走イッセから黒いラインが生えて、僕とイッセーに突き刺してきた。あ!これだ。
『イッセー、ラインを使って、アイツのエネルギーを吸い出せ~!魔人の力の方が吸収に関しては上だぞ♪』
『え~、こんなデカイ相手から吸い出したら…パンクしますよ~』
イッセーからも悲痛な声で念話が届いた。
『上限に達する寸前に、アイツに攻撃魔法を撃ち込め。それで、発散をしろ~』
イッセーと二人で奮戦するも、暴走イッセはデカ過ぎた。ラインを繋いだまま、格闘戦を仕掛けて来ている。既にイッセーは限界に近い気もする。どうするかな。とっても不利な予感。
チートな手立てが無いかを考える。う~ん…そうだ、アレを試そう。ダメ元だ。
『ドールモード』
対象物を操り人形状態にするモードにチェンジした。そして、まずラインを撤収させた。
『イッセー、動きを封じさせた。今のうちに、ダメージを入れて行け~♪』
しかし、少し経ってから、
『ダメです。装甲が厚いようで、僕の攻撃が通りません…』
凹んだ声のイッセーからの念話が届いた。どうするのよ、これ…
『イッセー、聖剣を回収してくれ。ダメ元だけどな』
『了解』
僕よりも強いヤツって誰がいた?ニパ…攻撃力は無いよな。後は…あっ!
『ダメよっ!ダメだからね!』
ドエス上司から念話が届いた。暇なのか?僕の思考をモニタリングしているのかな?
『ドエス上司モード』
僕はスタイルの良い上司の身体に変化した。そして、イッセに抱きつく。イッセのエロ心をくすぐるように、振る舞う。
『やめてっ…ねぇ~お願いだから…』
ドラゴンと交わるのが初めての上司から、泣き声混じりの念話が届いた。虐めすぎると、後が怖いかな。ではどうする。イッセの手を出せない相手…あぁ、アイツだ。
『リアス・グレモリーモード』
イッセの世界のリアスの姿に変化した。その姿を見て固まる暴走イッセ。
『聖剣を回収しました』
と、イッセーから念話が届いた。イッセの目の前で、リアスの身体を弄り始める。
『彼女に手は出さないでくれ~!頼む~!』
やっと、イッセが我に返ったようだ。僕は、新しい感情制御装置を、イッセの額へ強制転移させて埋め込んだ。その瞬間、イッセは人の姿に戻っていった。
『イッセの鞘に聖剣を収めて、終了だ』
イッセーに念話を飛ばして、僕は僕の姿に戻った。
---クリス---
細かく振動していた結界の揺れが止まった。終わったのか?
『終わったよ~』
っと、団長からの念話が届き、結界の維持の停止を発令した。
「なんだ…あのオーラは…結界から漏れ出たオーラ、危険すぎだろ?」
アザゼルが息を絶え絶えにして、言葉を吐き出した。
「あれが、ラスボス同士の戦闘です」
「結界無しだと、この街は消えていたかもな」
ミカエルさんは、汗だくのようだ。意識を失っているフリードは捕縛され、天使達が天界へと幽閉しに行った。
「被害状況はどうですか?回復部隊は、一休みしてから、回復作業に回ってください」
現場の責任者として、指示を出す。本来はリアスの仕事だろうけど、彼女はピクりとも動かない。全身に焼き印を押されたかの痕が幾筋もある。
「リアス…」
僕は彼女を抱きしめた。
「リアスはどうだ?」
声のした方を見ると、全身から煙をあげている団長とイッセー、イッセーに担がれているイッセがいた。
「団長…大丈夫ですか?」
「大丈夫に見えるか?ボロボロだよ…暴走イッセは危険だよ。はぁ~」
息の荒い団長が片膝を着いた。こんなにボロボロな姿は、初めて見たかな?
「休んだら、由良とリアスを生き返らせる。今はダメだ…小学生には重労働だよ…眠い…」
団長は、その場で横になり、寝てしまった。エネルギー切れですね…