---クリス---
団長、イッセー、イッセ、リアス、由良は、キャッスルドランに収容された。地上よりも、回復能力が上だから。
僕の心配は、リアスの容体よりも、リアスの身の安全だったりする。団長が狙っているからな…
その心配は気苦労だったことが、知らされてきた。イッセーとイッセで、団長のエロ心から、リアスをガードしてくれているそうであった。一安心かな。
10日くらいして、イッセー、イッセと共に、リアス、由良が帰還した。で、団長は、鍛錬先に戻ったそうだ。今回の料金は次回に持ち越しだと言う。物凄く怖いんだけど。
教会戦士組のイリナ、ゼノヴィアは、バチカンに連れ戻された。団長達のオーラに、やられたとはいえ、戦場で失禁して失神は有り得ないので、鍛錬のし直しってことらしい。
リアスの怪我は、完治していのだが、精神的にはボロボロな状態であった。好きでも無い異性により、聖水プレイをさせられたのだから、悪魔として屈辱な上、激痛は忘れたくても忘れられないそうだ。
そんなリアスを、イッセが精神的に介護をしてくれていた。並行世界にいるリアスを大切に思う彼には、痛々しい姿のリアスを放っておけないようだ。その上、暴走までして皆に迷惑をかけてしまった負い目もあったようだ。
問題は桐生一家である。団長の能力は、身体と魂の回復であって、精神までは回復できないでいた。いや、出来るのであれば、団長の第三夫人であるシーグヴァイラさんの精神を回復出来ている訳で、それすら出来ないでいたのだ。
桐生の両親は問題無く、社会復帰できるレベルなのだが、桐生本人の精神はズタズタだった。両親を手にかけた上、その血を満たした風呂で、身を汚したことが記憶の断片に残っているようだった。
「悪魔にしてしまったら?」
イッセから対処の案が出た。
「まぁ、悪魔になれば、問題無いレベルになるけど、両親が首を縦に振らないだろうな」
「でも、あのバカが原因の一端だろ?」
「そうなんだが、そこに原因を持っていくと、ソーナの責任になる。あの悪魔祓いのいる教会を見落としていた訳だし」
本来は見回り時に、そういう怪しいヤツラを見つけないといけない。この土地を表向きとは言え、統轄している訳だし。
「それは…そうだな。ソーナは悪くないなぁ」
「で、今どこに?」
イッセーが尋ねてきた。
「団長の計らいで、地獄の血の池地獄。血に塗れていると、精神が安定するらしい」
この時点で終わっている気がしないでも無い。血に塗れている時だけ、精神が安定するって、ダメだと思う。
「そうなると鬼にするのか?」
「鬼には成れない。鬼は別格だから、血が入っていないとダメだそうだ」
「人間では無理だろ?」
「無理だな…どうするかな…」
そんな結論が見いだせない話し合いをしている場に、ミカエルさん、アザゼル、サーゼクス兄さんが現れた。
「ちょっと、いいかな」
兄さんが声をかけてきた。
「うん?和平会議の件ですか?」
「そうだ。そうか、次に起きるイベントは分かっているんだったな」
と、アザゼル。
「今、戦力がガタガタですよ。リアスは戦場に立てないし」
「だから、チームクリスも和平の対象として参加して、ガードを要請したいんだ」
う~ん…
「旧魔王派が攻めてきますよ。だから、今の戦力だときついです」
「どうやって、クリスは乗り越えたんだい?」
兄さんがきいてきた。
「僕は体験していません。イッセはどう?」
経験者のイッセに話を振った。
「俺の場合は…あぁ、シスコンサーゼクスとシスコンセラフォルーが乱入して、大変なことに…まず、カテレア・レヴィアタンの乳首とクリ●リスを細いラインで締め上げて、失神させて…ヴァーリ・ルシファーは俺とリゼ叔父さん、あっ、リリンと呼ばれている人です。で、二人のプレッシャーで精神を崩壊させて…転移陣から出て来た悪魔と魔法使い達は、臨戦態勢に入る前に、チームドラゴンで屠って…シスコンサーゼクスは聖剣で首を刎ね…シスコンセラフォルーは、聖杯で人間にしたら、肉体の劣化が進んでミイラになって風化して消えた…って感じです」
「う~、参考にならないなぁ…なんだ、その攻撃は…」
兄さんの顔からは血の気が引いているような。
「同じくらいの火力があれば、殲滅は出来ると思うけど」
「用意できるか?」
アザゼルがきいてきた。
「イッセーとイッセが、それまでに回復すればね。リアスは無理だと思う。そうなると、団長を呼び出すかな。この前の支払がまだで怖いけど」
「支払?」
ミカエルさんがきいてきた。
「見返りというか…それが無いでやっちゃうと、単なる破壊者になるからって…簡単に言えば。女性の身体ですけど…」
頭を抱えるミカエルさん。
「でも、用意できれば来てくれるのか?」
と、アザゼル。
「それは確約できませんけど、予定が無ければね。あ、好みがあるから、注意してくださいね」
「好み?どんな?」
「ドエスで高ピーな女王様タイプです。ドエムはダメ」
「グレイフィアとか?ヴェネラナとかか?」
と、アザゼル。頷く僕。当事者達はアザゼルを睨んでいる。
「僕の義母さんと義姉さんだから、拒否しています。他を考えてください」
と、きっぱりと言う僕。
「う~ん…後はガブリエルか?」
「団長のチームメンバーにいますから、要らないと思います」
「そうだ。旧魔王派の幹部のカテレア・レヴィアタンでどうだ?」
「確か、部隊の補欠メンバーにいますから、要らないでしょ」
「はぁ?どんだけ、好みの女性を集めているんだ?」
「基本、敵対して殺すなら、敵になる前に下僕にしてペットにって考えの持ち主ですよ。常人にはわからない性癖というか…」
「ラスボスか?」
「そうだと思います。敵にはしたくないです。はぁ~」
団長の事を悪く言うつもりは無いけど、性癖に関しては、良い言葉が浮かばない。
「もし、来て貰えれば、戦力的にはどうなんだ?」
「お釣りが来ますよ。その場合、前回と同じように、防御結界で囲まないと危険が一杯です」
「あっ…」
この前のコカビエル戦のことを思いだしたのか、アザゼルの顔色も悪くなっていく。
「団長は最終兵器です。もし、降臨すれば、仲間を傷つける輩に対して、キレます。仲間を護る為なら手段を選ばないです。どんなチートなマネでも躊躇なく仕掛けますからね」
「仲間と判断されない場合はどうなるのかな?」
ミカエルさんが顔をピクつかせながら、尋ねてきた。
「淡々と屠っていきます。その為の鍛錬を今でもしていますから。団長の悪い処は、強いって実感を持っていずに、今も高みを目指して鍛錬している処です。後輩が追い付くことが出来ないというか、目標がどんどん遠くなっていくというか」
団長のことを話していると凹んでいく僕。イッセー、イッセは苦笑いしている。想いは同じなんだろう。どんなに鍛錬を積んでも、追い付けない目標。かと言って鍛錬を怠ると、もう相手にしてもらえなくなるのではという恐怖がある。困ったことである。
「まぁ、見返りは考えておく。そうなると、和平を結ぶべき勢力は、天使、堕天使、悪魔、チームクリス、チームシュウって感じだな」
うん?僕のチームと団長のチームを分けるのか?
「5勢力和平?」
「そうだよ。クリスのチームも怖いが、ラスボスとも和平は結ばないと怖いからな」
こうして、奇妙な和平会議の計画が決まっていった。
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そして、和平会議当日。会議場所である、駒王学園の会議室に各勢力の代表者が集まり始め、学校の周囲には各勢力の戦士達が、ガードを固めていく。
天使からはミカエルさんとガブリエルさん、堕天使からはアザゼルとバラキエルさん、悪魔からはサーゼクス兄さんとアジュカさん、そして、僕のチームからは、僕とイッセ、イッセー、そして団長のチームからは団長とカテレア・レヴィアタンさんだった。
「この世界のカテレア・レヴィアタンは同化吸収して、もういない」
団長は開口一番、そう言った。チート技が早くも炸裂していた。
「グランドには罠を仕掛けておいた。旧魔王派の悪魔は生け捕りして、貰って行く」
「貰って行くって…どこに?」
兄さんがきいた。
「人口の少ない星があるんだ。そこに移住してもらう。カテレアには、その移住先の長になってもらうから、安心だよ」
「安心って言い切れるのか?」
アザゼルが噛みつくように言った。
「うん、この星より安全だ。信用できる魔王と親愛なる最高神が、護っている星だし」
「この星の魔王は信用できないとでも言うか?」
兄さんが噛みついた。
「クリスが信用しているだけでは不安か?僕は信用できるような付き合いをしていないからね」
いつに無く、団長の目付きはキレていた。あっ!
「もしかして…前回と今回の見返りが無いことで、キレていますか?」
団長に尋ねてみた僕。
「他に理由があるかな?なぁ、クリス」
やっぱり…
「信用できないって…見返りを出す用意を示していないから?」
義姉さんが尋ねた。
「そうだよ、グレイフィア。他に何があるんだい」
「そういうことか…すまない。用意できていない」
兄さんが頭を下げた。
「まぁ、わかってくれたから、これはこれで許すが、見返りは、旧魔王派の面々と思ってくれ。どうせ、用意出来ないだろうから」
見返りをそれにしたのか…理由を聞き、疑心な顔付きだった、各勢力の代表者の顔に笑みが戻りつつあった。
「カテレア、外で待機していてくれ。リヴァさんも一緒に」
団長の身体から、チームドラゴンの隊長であるリヴァイアサン、通称初代レヴィアタンさんが現れた。
「レヴィアタン様」
兄さんと義姉さんが跪く。
「あぁ、私はこの世界のレヴィアタンじゃないから、跪かなくて良い。では、カテレア、参ろうか」
「はい、お姉様♪」
お二方は外へと向かった。
「この世界では無い?」
兄さんが呟いた。それに団長が反応した。
「僕の世界のレヴィアタンさんだ。チームドラゴンの隊長をしてもらっている。普段は僕の魂に寄り添ってくれているんだ」
「魂に寄り添う?」
「僕と一緒でないと、ラスボス候補だからね。チームドラゴンのメンバーは全員」
「ちょっと待て…お前の魂にはラスボスが一杯寄り添っているのか?」
アザゼルが噛みつくようにきいてきた。
「まぁ、僕自体がラスボスだから。万が一、僕が暴走した場合に、彼らが援軍が来るまで、僕を抑える役目をしてくれるんだよ」
「一体、お前は何匹のドラゴンを宿しているんだ?」
「えっ?有名処は殆どいるよ。オーフィス、グレートレッドとか…」
「はぁ?」
アザゼルが固まった。
「10匹以上はいるかな。その他にトライ君とキスショットとか…まぁ、敵にするとマズいヤツはほとんど、取り込んでいるけど」
トライと聞いて、ミカエルさん達の顔から血の気が失せている。だろうな…
「ま、まさか邪龍もいるのか…」
「クロウとアジがいるけど…」
「…」
「もしかして、トライって…」
ミカエルさんが震える声で質問をしてきた。
「獣の数字だよ。使役するのに、一番手こずったかな?」
笑顔で答える団長。会議の場の雰囲気は恐怖で支配されていく。旧魔王派なんか目では無いくらいの恐怖だろう。
「クリスから聞いていない?僕は天界を殲滅したことをさぁ」
ミカエルさんの目は恐怖の色で満ちていた。
「なんだよ?怖いのか?僕は未だに許さない。母さんを殺した天界のヤツラをな!」
団長から、あのオーラが湧き出していく。いや、あのオーラでは無い。これは…団長の心の叫び…楽しかった日々が壊されていく映像…脳裏に浮かんでいく。死を感じさせるオーラというより、哀しみを与えるオーラと言えば良いのか。
「「ごめんなさい…」」
義姉さんとガブリエルさんが、殆ど同時に団長へ抱きついて、謝罪をした。
「いいんです。わかってくれるだけで。これが僕が信用できないといった理由です。並行世界とは言え、多少は同じような環境でしょうからね」
「ヨハネの血族なのか…すまない。この世界では粛正し終わっている…」
ミカエルさんが団長に土下座をした。
「そうか…お前は伝説の…サマエルを継ぐ者か…」
アザゼルさんが頭を深々と下げた。この世界には、最高神によって、伝説として伝えられたらしい。兄さんは、関わりの無い問題なのか、戸惑っていたけど、
「旧魔王派にも、伝説が伝えられていました」
ガブリエルさん、義姉さんも団長に土下座をしていた。
団長は、祝福の聖剣を取り出して、両手で頭上に掲げ、呪文を唱えて、場の空気を新鮮な物に置き換えた。
「そっか…俺の方から、和平を申し込みたい。お前は信用できるヤツだ」
アザゼルが手を差し伸べて、団長と握手をした。その瞬間、ハンドシェークした手の上に羊皮紙が現れて、燃えて消えた。同様にミカエルさん、アジュカさんと契約を交わらせていった。
「伝説のラスボス…お前だったのか…」
伝説の勇者で無くて、ラスボスなんですね…
「まぁ、肩書きはどうでも良いんだ。仲間が護れればね。って、お外もほぼ無血で終わったようだ。残るのは旧魔王派に手を貸した魔法使い集団だけ。どうする?」
状況が見えない、各勢力の代表者。
「男性の魔法使いは屠って、女性は全裸にして、無力化したけど、もらっていいかな?」
誰も返事を返さない。
「異論反論が無いみたいなので、もらうよ。じゃ、クリス、またな♪」
団長は消え去った。
---グレイフィア---
「そうなの?あの子の上司も、可哀想な境遇なのね」
ヴェネラナ様に、今日知ったシュウの過去をお話しした。
「えぇ、旧魔王派では、伝説は親から子へ紡いでいました」
この世界とは違う世界では、一人の勇者が、初代魔王達の無念を晴らす為に、天界へと攻め入ったと。そして、冥界の危機を救い、どこかに旅立ったと。
「まさか、実在した人物とは…驚きました」
「彼がいたから、リアスは生き返って、あんなに良い子になってくれて、クリスに巡り会えたのね。感謝しないと…」
『身体で返して♪』
え?この場にいない者の声が聞こえた。
「誰?」
ヴェネラナ様が声を掛けたが、名乗らない。あぅ…身体の中が熱い…ヴェネラナ様の顔も火照ってきている上、喘ぎ声が…口元からヨダレがタレ放題垂れている私達。口に何か太い物が差し込まれた。ソレを頬張り、舌で舐める。口の中が気持ち良い…何?この感触は初めての感触だ。下の穴にも何かが差し込まれていく。後ろにも前ににも…
『どう?雇い主の前で弄ばれるのって』
脳裏にイタズラっぽくいう声が響く。ヴェネラナ様は、私が弄ばれている姿を見て、自慰をされていた。
「もっと…ください…お仕置きしてください…躾をしてください」
弄んでいる相手に、快楽を求める私。こんなに激しい快楽は初めてである。悪魔の女性は貪欲な性欲であるが、それに比べると悪魔の男性は淡泊であった。なので、こんなに満足できるような刺激は初めてかもしれない。
「下僕にしてください。奴隷でもいいです。もっと…」
『なぁ、グレイフィア。聖水プレイでもするか?』
悪魔のような囁きが聞こえた。力無く頷く私。激痛を覚悟した私だったが、予想に反して身体中の筋肉が緩んでいく。
「あっ、間違えて、聖水じゃなくて媚薬を入れてしまった」
って…初めから聖水なんか使う予定は無かったんでしょ?ふと、頬が緩む。悪びれるけど、根は優しい彼。ラスボスと後ろ指を差されようと、怯まずに仲間を護る彼。あぁ、私も一緒にいたい…
『ダメだ。その願いは叶えられない。クリスとリアスの傍にいてくれ。たまに遊びに来るから。それが、今の僕に出来る君への見返りだ』
「わかりました。契約します」
そして、意識が徐々に薄れていった。
---クリス---
朝、起きると、義姉さんが寄って来て、僕の耳に囁いた。
「見返りをもらっちゃった。だから、私はクリスとリアスを護るからね♪」
って、嬉しそうに。団長…何したんですか~!大体の予想は付くけど…