---曹操---
兵藤一誠は、クレオパトラの術により、次々と女達を抱いていく。もう性欲の固まりである。こいつの魔力をあの猫又に喰わせれば、より強靱なエサになるだろうな。ふふふ。
「おい、猫又娘はどうなった?」
手下の者に様子を訊く。
「マタタビにより、淫乱化して、次々に男と交わっています」
「そうか。では、九尾の狐の為の最高なエサにしよう。二人をペアリングしろ!」
「はっ!」
ふふふ、どう化けるかな。このエサにより、あの九尾の狐は…そして、満月のパワーと、この地のパワーにより、あの伝説の魔物を呼び出し、俺達英雄派が倒すのだ♪
---イッセー---
違う部屋に通された。目の前には、オスを呼び寄せるフェロモンを出しまくっているキャットピープルがいる。喰われたいようだ。俺はソイツを抱き寄せ、口同士を重ねる。勿論、下の口にも俺のモノをぶち込む。交わったコイツは俺を求め、激しく舌を入れてきた。小ぶりであるが、形の良い乳房がなんとも言えずに気持ちが良い。
ドッピュッ!
俺のカノンは火を噴いた。俺の体液が、恍惚の表情をしたキャットピープルの身体へ、大量に放出された。その刺激で、更に俺を求めて来る。
『憐れだな…性欲に飲み込まれるとは…』
誰かの声が聞こえた。周囲を見るが誰もいない。気のせいか?俺同様に性欲に飲み込まれた彼女を更に激しく責める。今度は後ろからツッコミ、胸を鷲掴みにして、感触を愉しむ。痛いのか、彼女は悲鳴を上げる。とても気持ちが良い。もっと、悲鳴を上げろよ!助けは来ないぞ♪
「イッセー君…殺して…私を…」
俺にしか聞こえない声で、俺に願いを言う彼女。なんで、俺の名前を知っているんだ?
「もう、性欲に飲まれて…きっと、許してもらえない…だから…ねぇ…」
何かに耐えて、彼女が願う…誰の許しがもらえないんだ?
「意識が…お願い…意識が有るうちに…あっ…もっと、ください。もっと、虐めて…」
彼女の意識は完全に性欲に飲まれたようだ。そうだな。もっと虐めてあげるよ♪悲鳴すら出ないようにしてあ、げ、る♪
---イッセ---
二条城の結界前に来た。どうするか。結界を無効化して、侵入は出来るけど、どんな罠があるかわからないしな。う~ん。
「イッセ、抜け駆けか?」
クリスさんの声がした。振り返ると、吹っ切れたような顔のクリスさんがいた。
「入るのは簡単ですが…迂闊に入って、白音さんの身に何かあったら…」
懸念事項を話した。
「何もしないで、白音さんに何かあった方が恐いぞ」
笑顔で話すクリスさん。
「イッセ、お前は何もしないで殺されるのと、足掻いて殺されるのと、どっちがいい?」
殺されるのが前提か…イッセーを守る任務は失敗したんだから、そうなるか。
「足掻こうかな。悔いを残して死ぬのはいやかな」
「じゃぁ、行こうか」
クリスさんと二人で、結界の中に侵入した。結界内は静かで、誰もいない。広場の中央には、九尾の狐のミイラが置かれていた。アレを甦らせるのか?
「イッセ、空気と同化だ。まだ、気づかれる訳にいかない」
「了解です」
空気と同化をして、気配も消して、建物の中を探索し始めた。
---曹操---
兵藤一誠は何度も中出しを繰り返していた。余程気持ちが良いらしい。そのうち、兵藤も猫又も動かなくなってきた。体力の限界か?そろそろか。
「おい、エサを狐に与えろ!」
エサの上に転移魔法陣を発現させて、手下が全員で魔力を撃ち込み、エサを狐の腹の中に転移させた。これで、どうだ?窓から、狐の様子を見ていると…
狐は徐々にミイラから生き物へと変貌していく。月が出る前に、狐には復活して貰わないとな。
しかし、予想に反して、狐の復活速度が早すぎる。これでは月が出る前に復活してしまう。
「おい、封印の札で、復活速度を遅くしろ!」
手下に命令を出す。しかし、封印の札は貼ろうとすると燃えていく。
『封印?ふざけるなよ!そんな札で封印出来ると思うな!』
狐から念話が届いた。何?意識が既に覚醒しているのか?早過ぎる。ミイラ化からの復活だぞ、まだ意識が戻る訳が無い。何かがおかしい。嫌な予感が漂い始めてきた。
『お前達は、勘違いをしているようじゃな。儂は魂を得たのだ。完全復活したのじゃよ。ふふふ』
魂?そんな物有る訳無いだろ?確か、別々に封印されていたはずだし。
『そうじゃ、別々に封印されていた。しかしじゃ、お前達の誤算は、その封印した先が、兵藤一誠の器って、知っておったか?バカモノめ!』
え…兵藤一誠の器…じゃ…俺は、狐に魂を与えてしまったのかぁぁぁぁぁ~!
『おい!貴様は何で、儂を復活などした!アイツが来るだろ!どうするのじゃ!この世は終わるぞ!』
何が来るんだ?まぁ、何が来ても、俺達英雄派が倒すから問題は無い。ふふふ。
『だから、バカ者と言ったのじゃ。お前達、人間の寄せ集めで勝てる訳無いじゃろ?儂とて、あやつに瞬殺されるわ!』
はぁ?完全復活した九尾の狐を瞬殺?グレートレッドって、そんなに強いのか?次元の狭間を泳いでいるだけで無いのか?
『誰がグレートレッドが来ると言った?この世界に、ソイツはもうおらん』
い、いない?誰が倒したのだ?
『倒していない。仲間になったんだ。アイツの…お前達で責任取れよ!儂は殺されたく無いからな』
えっ?殺されるが前提って…何が来るんだ?
『満月が愉しみじゃな。皆、それまでの命だからな。しかし、儂は…おい、どう責任取ってくれんじゃ!』
九尾の狐が激高していた。何が来るんだ?
---クリス---
白音さんとイッセーの微弱なオーラを追尾していたのだが、突然二人のオーラが消えた。まさか…最悪の事態か?
『クリスさん、九尾の狐が完全復活しています』
イッセから念話が届いた。完全復活?それって、魂込みか?魂はイッセーの中に有ったはずだけど…それって、イッセーから抜いたのか?
『イッセ、ホテルに戻って、みんなに知らせろ。鬼が来ると。いいな』
『了解です!』
イッセーが生きている状態では、イッセーから抜けないはずの九尾の狐の魂。そういうことなんだろう。どうやって、イッセーを殺したんだ?魔人とドラゴンのハーフ状態のイッセーを殺すには、団長のやったサマエルの毒の注入、後は…
僕は狐の元へ向かい、念話で彼女へ訊いてみた。
『おい!どうやって、イッセーを殺したんだ?お前…来ちゃうだろうに…』
『待て!儂は殺しておらん。英雄派の曹操っていうバカ者がやったんじゃ!』
『どうやって?』
『あの猫しょうを使って…イッセーが精液を放出する瞬間に、浄化のエネルギーを撃ち込んだのじゃ。イッセーの体内は浄化され、内臓は灰化した…』
『白音さんは?』
『最期の力で一矢を報いたようじゃ…残念じゃが、二人共…』
マズい展開だ。いや、最悪の展開と言っていいかもしれない。イッセーの守護に失敗した挙げ句、白音さんすらも…曹操というヤツへの怒りが暴走していく。
『デーモンブレカー』
僕の内で何かの声がした。僕の身体は、白銀の鎧を纏い、背中には白銀の翼が展開した。何だ?この力は…
『これを起動したってことは、一皮剥けたな、クリス♪』
団長の声が、僕の内から聞こえた。あの時、僕を生き返らせてくれた時、新たな力を埋め込んでくれたようだ。
『それはミラーアーマーだ。あらゆる攻撃を倍返しする。但し、ダメージは半分受けるけどな。それを使って、やれるだけやってみろ。それでもダメなら、また考えるからさ♪』
涙がこみ上げてくる…賢者様…こんな僕の為に…なのに…僕は、英雄派に斬り込んでいく。
---アザゼル---
「おい!今なんて言った?」
偵察に行っていたイッセが戻って来て、衝撃的なことを言った。
「白音さんとイッセーが死んだようです。鬼は確実に来ます。準備をしてください」
イッセの顔は物凄く悔しそうだ。俺を含む、この場に居る者全員は呆気に取られた。
「死んだ?確かな情報なのか?」
「微弱だったオーラが突然消えました。あんな弱々しいオーラで、脱出したとは思えません。だから…」
あの二人を殺すって…どんなヤツなんだ?いや、今の問題はそれでは無い。鬼の降臨の方が問題だ。
「おい、冥界と天界へ連絡しろ!迎え撃つなんてマネは出来無い。被害を最小限にする。あと、ここにいる奴らは、連絡が終わり次第、現地に行け。白音とイッセーの死体を手に入れるんだ。死体があれば、生き返すことが可能なはずだ!」
蜂の巣を突っついたような感じで、動きだす皆。俺はどうすれば良いんだ?
---曹操---
急に現れたヤツと抗戦中である。手下が次々に瞬殺されていく。
「あぁ曹操か…本当に、お前は禄でも無いよな」
初対面なのに、俺の名前を言い当てるヤツ。コイツは何者だ?
「ネウロイ君、ジャンヌとジークフリートを喰っていいぞ」
「了解♪」
「忍、ヘラクレスを喰っていいぞ」
「食い応えが有りそうじゃな♪」
「お前、食人種族持ちか?」
「だったら、何?」
クレオパトラが催淫術を放った。これで、俺達の下僕化だな。
「僕に、催淫?舐められたものだ」
ソイツが睨むと、クレオパトラが悶え、喘ぎ出した。
「狂い死ね!」
有り得ない…クレオパトラが、逆に催淫されていた。無表情のコイツに…なんだコイツは?ソイツは、俺の方へ近寄って来た。槍で左胸を突く。
「ふっ…神器無効持ちなんだよ。単なる槍と同じだぞ、それってさぁ」
槍はソイツの身体を貫通してのだが、手応えはまるで無い。コイツ…何者だ…槍からは恐怖が伝搬してくる感じがする。
「死ね!」
槍を通じて雷撃が放たれてきた。全身にあるあらゆる毛穴から煙が立ち昇る。血液や体液が沸騰していく。このままでは死ぬ…槍から手を離した。
「毒も注入した。サマエルの毒だよ♪」
ドクッン!心臓が激しく叩かれる感触だ。く、苦しい…
「あぁ、死なない程度の毒だ。簡単に死んだら、つまらないからな」
冷徹な視線が俺に刺さる。何者だ、コイツ…あっ…うっ…
「肺胞を半分死滅させた。激しい運動は御法度だよ、曹操君♪」
いつの間に…コイツ、ノーアクションで術が放てるのか?
「どうかな?身体の変化に気づいたかな?」
身体の変化?えっ…そんな術も有るのか…股間にあったはずのモノの感触は無い。胸が大きく成っていく。服のボタンははち切れて飛んでいく。そして、身体の芯から疼く…
「あぁぁぁぁ~」
「さっき、注意したけど、激しい運動は、命取りだよ♪あぁ、男を呼び寄せるフェロモンをプレゼントしてあげたよ、君の股間にね」
俺に…女性化した俺に、手下の野郎共が群がってきた。
「まぁ、適度に男共に遊んで貰えよ、曹操ちゃん♪」
---クリス---
英雄派の奴らを倒して先に進むと、やたらに群がっている奴らがいた。そこから、抜け出た者の後ろ姿を見て固まった。満月を待たずに、既に降臨していた賢者様…
「賢者様!」
僕は、彼を呼び止めた。
「おぉ、クリス。そうか、覚醒したのか。で、この落とし前はどうつけるんだ?」
落とし前…死んで詫びるって選択は無いだろうな…
「はぁ?死んで詫びる?何だ、それは?詫びになるかぁ!そんなことで」
賢者様の言霊の威力だけで、鎧の中では鳥肌が立っている。殺される…
「殺す?殺さないよ。そんなんで逃げられると思うなよ」
何…何をすれば良いのか…鎧の中で冷や汗がタラ~リと流れ出た。
「取り敢えず、イッセーと白音は生き返らせる。九尾の狐の魂はイッセーに戻す。九尾の狐の身体は、兵藤家の封印蔵に戻す。その後だ、どうするかは。どうするのが良いと思うんだ?」
僕が任を解かれて…
「はぁ、任務は続けて貰う。楽な方へ逃げるな!責任の取り方を、お前は間違っている」
って、言われても…
「例えば、レイナーレを陵辱して殺すって言うのは?」
「彼女は関係無いです!」
「それは即答か?いいか、お前が死んで償うって言うんであれば、お前が死んだ後に、レイナーレを陵辱して殺す。いいな」
そう来るのか…
「なので、お前は死なせない、逃げさせない。そのどちらかをするのでれば、レイナーレに代償を払って貰う。そうだな…死んだ後も、アイツの魂に代償を払って貰おうかな♪」
鬼…
「そうだよ。僕は鬼の子だからね。鬼畜で結構だ。じゃ、裁定を下す。イッセーはエロ地獄に堕とす♪」
エロ地獄?
「もっと、耐性を付けて貰う。あの程度の催淫で、何をしているんだ、アイツは。だから、この世界のメイビス、ルシファー達と5勝負をしてもらい、全員を逝かせたら、放免だ」
それはそれできつそうだ。
「九尾の狐には罰は無し。アイツの意志では無いからな。イッセーの元に帰るのを拒むなら、消すだけだし」
いや、戻ると思います。
「白音については、要相談かな。それでどうかな?」
それだと…
「僕には罰は無いんですか?」
「お前の罰は言い渡して有るだろ?この世界に永住だ。以上♪」
え…あれって、罰なの…
「今後、この世界が、お前のベース世界になる。いいな、親孝行をしっかりとヤレよ」
団長は穏やかな顔で、去って行った。これだけなのかな?追って沙汰が有るのかな?降臨した理由に対して、罰が穏やか過ぎる…それはそれで不安ですが…
---白音---
意識が戻ると、キャッスルドランのお兄様の部屋にいた。
「気分はどうだ?」
「殺してください…お兄様以外と交わりました。私の身体は汚れています」
「汚れていないよ。おニューだもん♪」
はぁい?
「そう言うと思って、身体を新調しておいたよ。記憶と魂は移植したから、汚された想い出は残るけど。まぁ、教訓に使ってくれ」
この人は、先々まで読んでいるんだった。
「で、白音は死ぬ以外にどうしたい?」
どうしたい…一緒にいたい…叶わないとは思うけど…
「それは、僕も同じだ…それ以外には?」
「一緒に居られないなら、消してください」
離れて生きるのはつらい。ずっと離れて暮らして居るリアスさんのように強くは無い。私はお兄様にかまって欲しいんだ。甘えたいんだ。昔のように一緒に寝たい…
「なら、消えるか?」
うっ…それはそれで辛い。二度と逢えないから…
「ファイナルアンサー?」
お兄様の冷徹な声が、私に突き刺さる。痛い…切ない…消えたら、もうこの声すら聴けない。そんなのはイヤだ~!
「一緒にいたいです!お兄様…お願いです。わがままなお願いだと思いますが、お傍に置いてください。嫉妬とかしませんから…」
お兄様に縋って泣き喚く。溜まっていた想いが暴走していく。こんな惨めな姿をお兄様に見せるとは、情け無いけど、でも…想いを伝えたいから。
「はぁ~、泣き喚くなよ、白音」
呆れたように言うお兄様。それでも、私は泣き止まない。
「本当はな…お前を迎えに来た。心配でしょうが無かったんだよ」
屈託の無い笑顔で、私の頭を撫でてくれるお兄様…手の平から『安堵』のオーラが私の身体へと染みこんでいく。そのせいもあって、段々と泣き疲れてヘトヘトな状態になってきた。それに伴い意識が遠くへと去って行く。
「しばらくは、キャッスルドランで調整してもらう。今の僕のチームメンバーと馴染んで貰う必要があるからね」
遠くでお兄様の声がしている気がする。