※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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運命への介入

 

---シュウ---

 

丁度、一誠が産まれたタイミングで、ヴァーリを甦らせた。ガイラに渡した神滅具の中に魂を保存していたのだ。

 

ルシファー姓を名乗らせたいので、ルシファーとメイビスのDNAを融合させて、受精卵を作り、魂を入魂してから、神滅具を持たして、ルシファーの子宮に着床させた。

 

「私が母親か?」

 

「そうなると、父親はメイビスだな」

 

「いやよ!私も母親がいいよ~」

 

三人で生まれて来る子供を楽しみに待つ。さすがに、メイビスが父親とは言えないので、父親は僕ってことにした。

 

産まれた子供は、魔属性で天使の翼持ちの女の子である。知能、記憶はあの当時のヴァーリのままなので、念話での会話は出来るスーパーベビーである♪

 

『イッセー君の傍にいたいよ~』

 

赤子では無理である。そもそも、今回は誠達との懇意にしていない。ヴァーリの世話はルシファーとメイビスでしている。

 

そうそう。ルシファーは悪魔王の地位に就き、メイビスは神王の地位に就いた。その結果、フォーベシイは単なる魔王で、バカ神は天使長止まりである。メイビスの下にヤハウェがいるから。

 

一応、僕の子供ってことになっているので、僕の家で育児をしている。なので、僕の家にメイビスとルシファーは頻繁に来ている。で、ヴァーリの出生の秘密は、アザゼルには知らせてある。問題が起きた場合に、対処させたいからだ。

 

そして、誠、一香の最大なイベントの日へと近づいて行く。今回は助けない。ベースキャンプって物が無いから。匿う場所が無いのだ。アザゼルが、この街に住めと進めたせいだな。

 

まぁ、あの二人が必要な場合は、僕が一誠だった世界の二人を連れてくれば良いし♪

 

 

 

---イッセー---

 

僕の名前は『兵藤一誠』、愛称は『イッセー』である。今日は休日だったので、友達の家で遊んでいて、昼寝をして、おやつをごちそうになって、また遊んで、夕方になってしまった。まぁ、今日は両親にお客さんが会いに見えるので、帰りは夕方でも良いって、言われたし。

 

「じゃ、イリナ。また、明日ねぇ♪」

 

友達に別れの挨拶をして、家を目指して歩いている。今夜は、普段仕事で家にいない両親が家にいる日なので、夕食を僕が作ろうと思う。お母さんに、料理の腕の上達ぶりを見せなければ。この日の為に、色々な料理本を読んで、更に学んだだもの。

 

お母さんが僕の作った料理を食べると『また、息子に負けた』って凹む。そんなお母さんの姿を見て、お父さんが苦笑いするんだ。

 

あっ、家が見えてきた。玄関に辿りついて、

 

「ただいま!」

 

って、言って家の中に入っていった。そして、両親がいるはずのリビングルームに向かう。

 

あれ?そこにはお父さん達は見当たらずに…カラスの翼を生やした女の人と、蝙蝠の羽を生やした男の人達がいた。

 

「ガキかよ」

 

「殺しがいが無いわね」

 

「違うぞ。ヴァン、俺達は神器の所有者を探して、そいつから神器を奪うことだ」

 

「シャーリ、奪えば死んじゃうんだから、同じ事だわ。持っていないヤツは、口封じに殺すんだしね。」

 

「それはそうだけどな」

 

女の人の発言に男の人達は呆れているみたいだけど、それよりもお父さん達はどこだ?リビングルームの見渡すと、アイツラの足元には、血塗れのお父さんとお母さんが横たわっていた。

 

「お父さん、お母さん…」

 

僕は、お父さん達に近づいた。そして、身体を揺すって、声をかけたけど、お父さん達は、反応しなかった。

 

「おい、ガキ!良いことを教えてやる。お前の両親を殺したのは俺達だよ。ははは」

 

「えっ?」

 

なんで?

 

「さてっと、シャーリ」

 

「おい、このガキもか?ジャガ」

 

「あぁ」

 

男の人が僕に近づいて来た。お父さんを、お母さんを…怒りに飲み込まれていく僕。そして、意識が消えていく。

 

 

 

---ヴァン---

 

「なんだ、このガキ、尋常でない数の神器を持っているぞ」

 

ジャガが驚愕の声を上げている。

 

「ふふふ」

 

見知らぬ声が聞こえた。声のする方を見ると、見知らぬ青年がいた。

 

「はぐれ堕天使のヴァン、はぐれ悪魔のシャーリ、ジャガかな?あぁ、誠、一香の持っていた神器は返してもらったから」

 

確かに、いつの間にか奪われている。

 

「貴様、何者だ?」

 

「僕は『神殺し』シュウ」

 

次の瞬間、シャーリとジャガはミンチ状態になっていた。

 

「お前は、連れ帰るよ。潜入捜査官のヴァンさん」

 

こうして、私の任務は終わった。

 

二人の遺体を置いて、この家だけを消失させる術式プログラムを発動して、子供と私と彼の三人で転移した。

 

 

 

---イッセー---

 

目が覚めると、見覚えのない部屋にいた。

 

「イッセー君、お目覚めだね」

 

知らない女の子が声を掛けてきた。

 

「私、ヴァーリ・ルシファー…よろしくね、イッセー君♪」

 

女の子が僕に抱きついてきた。なんか、懐かしい気がする。なんでかな?初めて会ったのに。

 

「ねぇ…ここはどこ?」

 

「ここはアウロスという学園都市にある僕の家だ」

 

知らない男の人に言われた。

 

「僕はヴァーリの父親のシュウだよ。よろしくな、一誠君」

 

なんだ?この人も懐かしい気がする。なんでだ?

 

「ねぇ、お父さん達は?」

 

「はぐれ者達に殺されたよ」

 

殺された?最強のペアなのに?

 

「あぁ。君の両親は人間として最強だったに過ぎない。はぐれ者達を甘くみていたんだろうな」

 

そんな…

 

「君にはそうならない様に、娘と共に、アウロス学園という戦士養成学校へ通って貰う」

 

え?転校…

 

「転校になる。いつか、両親の仇を取れるようになれ。いいな」

 

ヴァーリという女の子のお父さんに頭を撫でられた。心が穏やかになっていく。前にも経験があるような無いような…

 

 

「そうそう、アウロス学園は、多種族共存の戦士を育成する学校なんだよ。色々な種族の者がいるが、悪い奴はいない。友達を作れよ。で、イッセーの学費は、僕の妻達が負担していくれるから心配なく通ってくれ」

 

「妻達って?」

 

一夫多妻制なのかな?ここって…

 

「アウロス学園の園長のソーナと副園長のシーグヴァイラは、僕の妻だ。ヴァーリの母親では無いけど、君達二人を暖かく育ててくれるから、心配しないでいい」

 

「この世界は一夫多妻制なんですか?」

 

「昔の彼女にそう教わったけど、違うみたい。僕だけの特例だって。ははは。そうそう、

登下校はヴァーリか、妻達としてくれ。ここは翼がないと、不便だからね」

 

そういうと天使のような翼を広げた少女のお父さん。

 

「天使なんですか?」

 

「僕は鬼と天使のハーフだよ。イッセーと同じ禁忌な組み合わせだ」

 

「禁忌な組み合わせ?」

 

「イッセーが、高校生になったら教えて上げる。だから、健やかに育てよ」

 

 

そうして、僕とヴァーリの冥界での生活が始まるのであった。

 

 

 

---メイビス---

 

兵藤誠、一香夫妻の死亡、その子供が行方不明というニュースは人間界のみならず、天界、冥界、各神格筋を駆け巡った。

 

私達トップには、シュウから連絡が来た。兵藤夫妻がはぐれ者に暗殺され、イッセー君は保護したと。ヴァーリと二人、信用できる場所に預け、鍛錬を積ませていると。

 

天界では、天使長ユーストマが陣頭指揮を執り、情報収集をしていた。トップだけの知り得る情報故、下の者に知らせる訳にいかないから。

 

冥界では、魔王フォーベシイが陣頭指揮を執っているそうだ。

 

 

 

---兵藤源氏---

 

本家の屋敷の地下にある洞窟に、妻と二人で様子を見に来た。ここには兵藤本家の者達の命の蝋燭が置かれているのだが、大きな蝋燭2本は炎が消えていた。しかし、小さな蝋燭1本には炎が灯っていた。

 

「くそっ!誠と嫁はダメだったのか…孫は生きているようじゃが、どこへ行ったのやら」

 

「生きていれば、いつか会えますよ、あなた」

 

地上へと階段を昇ると、子供二人が駆け寄ってきた。

 

「ねぇ、いっくんは無事だった?」

 

「誠お兄様達は?」

 

「悠璃、楼羅よ。誠と嫁はダメだった。一誠は生きているようじゃが」

 

「ねぇ、お父様。いっくんと、いつ逢えるの?」

 

「一誠様に逢いたいですわ、お父様」

 

って言われても、どこへ行ったのかわからんし…

 

「早く逢わせてくれないと、お父様って呼ぶことをやめるからね」

 

娘から無情な通告…

 

「居場所がわからない。探してみるから、だから、そう言うなよな」

 

娘達には弱い儂…う~ん…

 

 

 

---アザゼル---

 

イッセーは無事に救出してくれたそうだ。俺達の送り込んだスパイから得た情報が役立ったそうだ。

 

「それで、ヴァンはどう証言をしていますか?」

 

「黒幕は兵藤家の反誠派のようだ。アイツが戻ると、当主の座を持って行かれちゃうからな」

 

「予想通りだ。たぶん、式森家も関わっていそうだな」

 

「どうする気だ?」

 

「イッセーを鍛える事を優先するよ。はぐれ者に頼むってことは、依頼者は金は有るが、戦闘は弱いんだろうしな」

 

「俺達であぶり出せたら、やっておくよ」

 

「頼むよ、アザゼル」

 

「その代わりじゃないが…イッセーの留学先の候補に、入れておいてくれよ」

 

「あぁ」

 

気の乗らない返事を返してきたシュウ。

 

 

 

---イッセー---

 

冥界での生活。新鮮な経験ばかりである。空の色が青く無いことに一番の驚きを感じた。ヴァーリは同い年のようだけど、僕の世話をしてくれるお姉さん的な存在だ。虐められた時、必ず助けてくれ、相手をボコってくれるし。

 

学校では、人間界の義務教育を教わり、悪魔、堕天使、天界の基本事項、歴史、文字を教わっている。戦士の為の学校なので、格闘術、魔術、気術などの戦闘に必要な基本を習い、それぞれの得意分野を極めていくようだ。

 

専門コースになると、レーティングゲーム、実戦、特殊任務など様々なシチュエーションを想定した戦い方を学ぶようだ。

 

僕は、ヴァーリと共に、特殊任務コースを選択した。これが一番厳しいコースであるそうだ。仇を討つには父さん達より強くならないとダメだから…

 

ヴァーリのお父さんであるシュウさんの古い友人だと言う、兵藤先生と、ライザー先生。ライザー先生からは戦略を学び、兵藤先生からは神器と言う物を習っている。ヴァーリは神器が使いこなせるようで、家で補習をしてくれている。

 

あぁ、後白音先生と黒歌先生にもお世話になっている。僕の中に宿るドラゴンと狐とのコミュニケーション術を教えてくれている。

 

勿論、園長先生、副園長先生も優しく接してくれている。

 

「いい?悪魔にも良い悪魔と悪い悪魔がいるように、天使や人間にも悪い奴がいるのよ。注意してね」

 

副園長先生は、生活面での注意までしてくれている。

 

『父さん、母さん、僕は恵まれていると思います』

 

と神棚に報告する僕。

 

「その神棚じゃ、効果無いわよ」

 

って、園長先生。

 

「この家も、学校も、普通じゃない神様を祀っているのよ。うふふ♪」

 

普通じゃ無い神様…なんとエロ神、ヴァーリに言わせると恋愛の神様らしい。

 

『父さん、母さん、そちらでも仲良いですか?』

 

これなら、大丈夫かな?

 

-------

 

冥界に馴染んだ頃、家に見知らぬ少女がいた。

 

「イッセー君、大きくなったわね」

 

僕の事をしっているみたいだけど…

 

「あぁ、ガイラさん、お久しぶりです」

 

ヴァーリは知っているようだ。どこで会ったかな?

 

「これからは、私も学校へ通うわ。父様のお許しがやっと出たの」

 

「良かったですね」

 

「甘えん坊の姉達で手一杯みたいで…」

 

お姉さんが一杯いるらしい。

 

「アイズさんは相変わらずですか?」

 

知らない名前だ。誰だ?

 

「うん、相変わらずよ。妹である私が甘える隙間が無いのよ。困り者よね」

 

「ですね。あぁ、イッセー君、ガイラさんはシュウさんの娘さんですよ」

 

娘さん?

 

「ヴァーリは?」

 

「私は養女です。アイズさんも養女。シュウさんは、身寄りの無い子供達を、自分の子にして、育ててくれているの」

 

僕と同じなんだ…ヴァーリも…

 

「今度、子供会しましょうか?賑やかでしょうね」

 

ヴァーリが輝くような笑顔を見せた。心がときめいていく僕…

 

 

 

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