---イッセー---
遠征先を変えた。ハイエルフ2名の暴走にシュウさんの心が折れたのだ。
「次はハイエルフ無しの場所にする」
見た目からも、凹んでいるのがわかるシュウさん。ヴァーリ曰く、シュウさんは女性を虐めるのは好きだけど、女性に甘えられるのが苦手らしい。
「今度の場所は剣だけの世界だ。メンバーはイッセー、ヴァーリ、アスナ、木場にする」
剣士だけの構成。魔法の存在しない世界らしい。アスナさんの顔が強張っている。
「まさか、あの世界ですか?」
「そうだよ、アスナ。正解だ♪転移後、アスナには同化吸収してもらう。それで、若返るはずだ」
「どの辺りに入れられるのですか?」
「始まりの広場♪アスナの記憶に残っているだろ?地下を制覇しろ。冒険者には目をくれるな。状況によっては、援軍を送り出す」
また、地下迷宮なのか?
「君がイッセー君かな?僕は木場祐斗だ、よろしくね」
初めて会う男性。
「初めまして、兵藤一誠です。よろしくお願いします」
「木場、リーダーを頼む」
「シュウ、了解だ。彼を護りきってみせる」
「はぁ?お前はリハビリだよ。ガードはアスナに任せる。ユイを使い魔として帯同させる。なので、治癒魔法も使えるんだよ。剣だけの世界でチートだろ♪」
チートですね…ははは
そして、僕達は浮遊城アインクラッドに転移した。アインクラッドとはAn INCarnating RADiusの略で、具現化する異世界っていう意味だそうだ。
僕達は誰もいない広場にいた。
「始まってすぐでは無いようね」
アスナさんが、周囲を見回している。城っていうけど、城の中とは思えない、街並が広がっていた。
「ここから上に99階層あるのよ。地下は無いはずだけど、隠し階段から降りられるわ」
アスナさんが記憶を頼りに、隠し階段を探し始めた。そんなアスナさんは巨大な碑を前にして立ち尽くしていた。
「どうしたんだ?」
木場さんが声を掛けた。
「ここに全参加者の名前が刻まれているんです。死んだ者の名前には横線が引かれ…」
知り合いの名前を探しているようだった。
「いた…まだ、生きている…」
生存を確認して、隠し階段探しは再開された。
「あった…ここよ」
階段を降りていくと、回廊が迷路のように入り組んでいた。
「ターゲットは破壊不能オブジェよ」
破壊不能オブジェ?
「ダメージが通らないバリアに守られているの。それをどう攻略するか…それが、この遠征での課題なの」
越えられない課題を出すとは思えない。なので、攻略方法はあるはずだ。どうすれば?
回廊をゆっくりと進んでいく。何が出るかわからないから。目の前に光が漏れる部屋を見つけた。
「気を付けて…あの部屋から誰かが出ると、課題が出現するのよ」
その時、その部屋から誰かが出て来た。
「助けてくれ~」
その者と、僕達の間に、デカイモンスターが現れた。
「コイツよ!」
「僕が、動きを封じる。イッセー君とヴァーリで手立てを考えてくれ!」
木場さんが飛び出した。アスナさんは、救助を求めた男性の元へ行く。で、どうする?
龍喰剣ドラゴニールで斬りつけてみるが、効果無し。
『バランスブレイカー』
ヴァーリが禁手化をして、白い鎧を纏った。
『ハーフディメンジョン』
モンスターの周囲の空間を歪ませていく。だけど、効果は無かった。
「効かないのか…どうしよう」
絶望的な戦いに思える。木場さんの剣技も効かない。シュウさんはどうしろと言うのだ?
「イッセー君、シュウはどんな事態でも、心を折らない。絶対に護り切る心を持てよ」
こんな状況でも、絶望と感じずに、希望を見いだそうしているのか…僕にも力があれば…ガイラさんは死なないで済んだのに…くそっ!
『バランスブレイカー』
僕の神器が僕の悔しさに同調してくれたのか、僕も禁手化をして赤い鎧を纏った。
『ブースト』
神器から声が聞こえる。これって?
「イッセー君、それは倍化する機能だ。10秒ごとに倍化していく。カウントアップさせてから使え!」
木場さんから、説明を受けた。倍化能力かぁ…でも、ダメージが通らないのであれば、意味が無い。
「お願い…ガイラさん、私に力を!」
ヴァーリが叫んだ。それに呼応するかのように、ヴァーリの白い鎧に紅いラインが浮き上がってきた。
「一緒に戦いましょう♪ドラゴニール、あなたも目覚めなさい。父様の弟子を大量に殺した罪を購いなさい!」
僕の鎧にも変化が緑のラインが浮き上がってきた。
『イッセー君、一緒に戦おう♪』
「殲滅剣ガイラよ、ここに!」
ヴァーリの声に反応して、彼女の右手に紅い剣が現れた。
「イッセー君!カウントアップしたら、この剣に力を譲渡して」
ヴァーリからの指示。ドラゴニールさんの力が覚醒した鎧は強度が上がったようだ。モンスターの攻撃が恐くなくなっていた。
『ブーストアップ』
『トランスファー』
僕の倍化しきった力を、ヴァーリの剣へ譲渡した。
「喰らいなさいよ!私達4人の想いが籠もった剣を!!!」
ダメージが全く入らなかったモンスターが、頭から真っ二つに両断された。
「やったな、イッセー君」
「イッセー君、後!」
アスナさんの声、後からウジャウジャとモンスターの集団が迫っていた。
「そいつらは破壊可能よ」
アスナさんの使い魔のユイさんから、指示が出た。破壊できるなら、通常攻撃でいける。僕と木場さん、ヴァーリの剣技で、モンスターの集団を蹴散らしていった。
モンスターを殲滅させた。灯りの漏れた部屋に行く。なにやらコントロール装置が並んでいた。
「この城の心臓部なのよ」
って、ユイちゃん。何かを見つけて…
「あぁぁぁぁ!やらかしているよ~、アスナさん」
「どうしたの、ユイちゃん」
アスナさんと木場さんが、モニタ画面を見ている。
「団長…何をやっているんですか…」
「シュウらしいな。自分にも試練を与えているようだ」
って…僕達もモニタ画面を覗いた。そこには100階層という文字があり、団長がラスボスと遊んでいた。
「え?100階層…って…」
助けた男性が驚いている。
「イッセー君、課題を終えたし、100階層へ行くわよ。あれって、君の為に活かしているみたいよ。モンスターが可哀想だよ」
って、アスナさんがモンスターに同情していた。モンスターの攻撃を透過させてのクロスカウンターを叩き込んでいる。吹き飛ぶモンスター。立ち上がるのを待つ団長。鬼である。ダンジョンのラスボスに何をしているんだ?
僕達は助けた男性と共に地上へと急いだ。
「僕の名前はシンカーだ。君達は?」
「僕達はファントムドラグーンのメンバーです。で、100階層で暴れているのが団長です」
って、木場さん。
「聞いたことの無いギルドだな。って、君達の団長は一人で100階層に行ったのか?!」
シンカーさんが驚いている。アスナさんを見ると、苦笑いしている。もしかして、普通は一人で行けない場所なのか?
「違います。団長はチート技で100階層へ行ったみたい…」
ユイさんも苦笑いしている。チート技?はて…って、まさか外壁から透過したのか?
「イッセー君、正解です♪」
それは禁じ手でしょう?
地上部でシンカーさんと分かれて、100階層を目指した。アスナさんの記憶を頼り、転移ポイントを利用して、効率良く上を目指していった。そして、75階層へもう少しって場所まで来た。
「75階層も不壊特性よ。さっきのアレ、もう一度使える?」
「まだ無理です」
ヴァーリが答えた。ヴァーリが無理なら、僕も無理である。
「そう…木場さん、どうします?」
「無理につっこまずに、休もう。宿はあるかな?」
「では、近くの街へ行きましょう」
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「攻略組が今日辺りに75層へ突っ込むみたいだぞ」
宿屋で休むこと数日、街で噂話を聞いた。アスナさんに早速報告した。
「そう…助けたいなぁ。ヴァーリ、どうなかな?」
「行けます」
「わかったわ。不壊属性は人間に擬態しているの。階層モンスターを倒した後、出るから、それまで温存しておいて」
「わかりました」
僕達は75層へ向けて進んだ。ここまで、強いモンスターに出逢わないと想ったら、攻略組という、フロアーボス殲滅部隊がいたようだ。ソレの最前線が、75層に突入したようだ。
75層の扉を開けると、大勢の剣士がモンスターに攻撃をいれていた。
「イッセー君、参戦するよ!」
頷く僕。僕達もモンスター討伐に討って出た。木場さんが防御を担当し、ヴァーリの指示で僕とアスナさんで攻撃を入れていく。
「アイツら、見ない顔だけど、すげな~!」
って、声が聞こえたが、言った者の顔を見る余裕は、僕には無かった。結構強いよ、これ…
で、どうにかモンスターを倒したのだが、白い服の人と黒い服の人が揉めている。
えっ?
何にも気配を感じず…僕も、ヴァーリも、アスナさんも、木場さんも、言い合っている二人以外は、床に倒れた。毒針…いつの間に…
「チートな手を使いやがったな!」
場の空気が一変した。鬼が降臨した。相当怒っている…
「そこの白いの!僕の仲間を傷つけた行為…絶対に許さない!!ベス、頼むぞ!」
「はい、団長♪」
エリザベスさんの癒やしの効果で毒が浄化されて、傷口が塞がっていく。エリザベスさんは女神族の女性で、浄化・治癒のエキスパートだそうだ。
「うん?君達は何者だ?招待客のリストには無いようだが」
白い服の人が訊いてきた。
「僕はファントムドラグーン団長、シュウ・ヨハネ・鬼門だ!」
「ファントムドラグーン?聞いたことが無いギルドだな?」
「じゃ、覚えておけ!『ハッキング』」
「何をしたのだ?」
「うちの電脳部隊に攻撃許可を出した。ただそれだけ…あぁ、100層目のヤツは倒したから、この城は解放されるぞ♪」
倒したんだ…僕達の危機を察知して…
「イッセー、頑張ったなぁ。次の鍛錬先に転移するぞ」
えっ?次のって…
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強制転移させられた先は、森の中だった。僕達4名以外に、団長とエリザベスさんの姿は無い。アスナさんによると、ここはアルヴヘイム・オンラインという電脳ゲームにある世界だそうだ。
「今回は同化吸収していないんだけど…団長、まさか…」
アスナさんが、遠くに見える大樹を見つめた。
「この世界の私を陵辱するつもりなのね…許せない。私より、ソッチの私って…」
アスナさんから殺気を感じるのだけど…木場さんとヴァーリは苦笑いしているし。
「この世界では私がナビゲーション・ピクシーとして、皆さんをご案内します」
って、ユイさん。
「アスナさん!嫉妬狂いは躾対象になりますよ!」
ユイさんの言葉で、はっとしたアスナさん。
「え?嫉妬していないよ~本当だよ~ねぇ、ユイちゃん…報告しないでね~」
いつも以上にユイさんに甘えるアスナさん。ユイさんの顔は困ったって感じである。アスナさんが落ち着くのを待ってから、
「皆さんの姿は、スプリガンという妖精の姿にしてあります。ここは妖精の国ですから。でも、姿だけで、能力、スキルは変わりません」
なるほど、妖精の国か…
「万が一の時の為に、私の所属していますチーム精霊が隠密展開していますので、先程のような不意打ちは防げるかと思います」
「いい?あの大樹を目指すのよ!」
殺気だっているアスナさんから、指示が飛んだ。僕達は大樹目指して、進行を開始した。
---シュウ---
囚われのお姫様を見つけた♪空気と同化して、牢の柵を透過して…開花前の蕾みを舐めた。
「えっ!誰?」
言葉は警戒気味であるが、身体はウェルカム状態のようだ。開花を促すように舐めて行く。
「止めて…いやっ…キリト君、たすけて~!」
自分から舐めやすいように開脚しているプリンセス。徐々に開花していく。
「ダメっ…本当に…うっ、ぅんん…蕩けそう…」
花芯は赤みを帯びていて、大きく、熟している。それを舐め、吸う。
「いい…もっと…食べてください…」
快楽の沼に沈み始めたプリンセス。では、遠慮なく。うん?う~ん…蜜が出ない…デジタルでそこまで再現出来無いのか?どうするかな?そうだ♪魔法で蜜を出る様にした。甘い蜜が流れ出してきた。うんうん、美味しいよ♪
「おいしいですか…残さず食べてください…うぅぅぅ~いい…」
恍惚な表情のアスナは、僕に身を委ねてきた。イッセー達が来るまで、陵辱三昧かな♪ここには、イッセー達以外のジャマ者が入れないように結界を施したしね♪