---シュウ---
この世界の兵藤姉弟が絡んで来るとは、予想外である。どうするかな。
「ジャマ者はジャマ者らしく退散するか?」
イッセーに訊いてみた。
「ラスボスになって、やられて退散ですか?この世界のみんなは、信用してくれないしょ?」
問題はそこだよな。僕は信用が無いから…
「イッセーはあの姉妹をどうしたい?」
「どうって…もっと強くなったら、連れて行きたいかな」
翼にやられたことを、悔やんでいた。剣技を鍛えないとダメかな。
「そうだな。強くなって、お前の世界に家を持て。彼女達を路頭に迷わす訳にいかないだろう?」
「はい!」
「でも、その為に問題があるのは分かっているか?」
「問題?なんだろうか?」
普段は気にならない問題だよ。
「彼女達は単なる人間だ」
はっとしたイッセー。
「人間が寿命を終えるまで、とても短い期間だ。どうするんだ?」
そのまま、連れ出す訳に行かない。へたすると、イッセーの世界への転移にすら耐えられないかもしれない。
「そうか…そうだった。団長が逃げるのは、そういうことですか?」
「まぁねぇ。嫌いじゃないから、拒否はしないけど…戦え無いレベルの者は、連れ出さないルールだよ」
入団見込みのある人物にだけ、僕の駒を入れている。この駒が無いと、僕達と同じ時間を生きることは難しい。
「この世界の者は、この世界で生きるのが定めだよ。それを破るのであれば、それなりの覚悟は必要だと思うんだよ。藍原姉妹は、戦闘に縁の無い姉妹だ。どうするかだな」
イッセーが思い悩み始めた。思い悩むことも必要だ。もっと悩んで、良い結論に辿り着けよ。
---槇村香---
シュウの行き先が判らない。どこへトンズラしたんだ?薄暗い公園にさしかかった。う~ん、こんな場所にはいないか。でも、先入観はいけないな。公園のでの見回りを開始した。
薄暗い夜の公園…薄気味悪い。なんか出そうだよ。手にスマホを持ち、いつでもリョウへ連絡できるように…あれ?スマホが無い…生温い風が吹き抜けていく。まるで身体を舐めるような刺激である。たった、それだけの刺激で、身体に異変が生じた。勃起し始めた乳首とクリ…背筋はゾワゾワしている。恐怖と期待感が交差する。ちょっと待て、期待感って何だ?
うっ…後から胸を揉まれている。ジャケットがはぎ取られ、ブラウスのボタンが外されていく。ブラウス、ジーンズが脱がされ…靴とパンストが脱がされた。でも、身体が動かない。いや、誰かによって動かされている。まるで着せ替え人形にでもなった気分である。
全裸にされるまで、あっという間である。夜の公園で全裸で夜風に当たっている。その刺激で濡れていく。それだけの刺激で濡れていく。私の身体はどうにかなってしまったのか?
芝生の上に押し倒された。背中に芝生のチクチク感を感じる。でも、押し倒した相手は見えない。見えない何かに襲われているのだった。何者かの視線を感じる。感じるだけで、感じていく。
息が荒々しくなっていく。公園を行き交うカップルが、私の姿を見てせせら笑っているように思えて来た。誰に襲われたんだ?シュウか?シュウなのか?ねぇ、シュウ…何か言ってよ~!
何も答えない襲撃者。私の膝を抱え、腰を抱き、股間を舐め始めた。濡れていく。ドロドロに濡れていく。何かを塗られているのか、舐められているのかが判らないけど、股間が濡れていく。
入り口に何かが触れた。固そうな何かだ…何だよ、これは…シュウ…助けて…
『その願いを叶えよう♪』
えっ、シュウの声…
「彼女はたった今、僕のお客さんになった。そこまでにしろよ」
襲撃者はシュウでは無かったのか…
「貴様…何者だ?」
「名乗る程の者では無い。美奈子、逃がすなよ!」
「逃がさないよ~。お仕置きはイヤだからね♪」
えっ?女連れのシュウ…こいつら、ここで何をしていたんだ?
って、私の目の前で灰になっていく異形なる者。
「美奈子、ついでだから、3Pにしよう♪」
「ついでって何だよ~」
「だって、置いて行けないだろ?全裸で放心状態だぞ」
「いやいや、放心状態の彼女とプレイって、鬼だよ」
「うん?だって、鬼の子だもの」
「まぁ、そうだけど…」
シュウに抱えられた。お持ち帰りのようだ。どこに?
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ホテルの一室。美奈子ちゃんと私、シュウとの3P。って、私は金縛り状態が解けないので、シュウにさえれたい放題ではある。
「美奈子…耐久度が落ちたんじゃないのか?」
「違うよ~、久しぶりで腰が抜けただけだよ~」
美奈子ちゃんはセーラヴィーナスに変身してのプレイ。それでも腰が抜けるって…どんだけ、やったんだ?この正義のヒロインは…
「香の身体は、実にいい。理想的な乳房に乳首…そして、締まりの良い名器♪リョウが毛嫌いする理由がわからないなぁ」
って…金縛り状態の女性と好き勝手にプレイするのは、どうなんだ?喘ぎ声や甘い声すら出せない状況の私。生きているダッチワイフ状態である。
「美奈子もいいけど、香もいいなぁ…」
既に二桁はやられているんですが…ガバガバになりそうですよ~
「このまま、持ち帰るかな。リョウには内緒で。いなくなっても、問題は無いかな」
持ち帰る?このまま?それって、生きているダッチワイフとしてか?いやぁ~、喘ぎ声くらい出したいけど…
「私は?」
「美奈子はダメだよ。お前は正義のヒロインだろ?」
「そうだけど…また、来てくれるの?」
「気が向いたらだな。あまり用のない世界への出入りは、制限されているから」
「そうなんでしょ?だから…」
「美奈子が引退したらな。もっとみんなを救えよ、セーラーヴィーナス♪」
「ズルいよ~、シュウは…」
「だって、僕はラスボスだからね♪本来、終末期にしか現れない化け物だよ♪」
「だけど…シュウ…」
美奈子ちゃんが泣きながら、シュウと唇を重ねて、美奈子ちゃんがシュウを押し倒した。
「一緒にいたいよ~」
「わがまま言うなよ、美奈子♪」
って、私は放置か?
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朝日が眩しい。ここはどこだ?ホテルでは無いようだ。
身体は相変わらず、動かない。だけど…朝から私の身体を堪能しているヤツがいた。シュウだ。昨晩、あれほどしたのに、朝からか?このセックスドランカーめ!
「ふっ、それだけ、香の身体が気持ちいんだよ」
耳元で囁くシュウ。そうだ、コイツ、心が読めるんだった。
「リョウの好みがわからないな。そうか…香を冴子の姿にして、リョウにプレゼントにするかな♪」
コイツのアイデアはロクでも無い。特にこっち系のアイデアは鬼畜である。
「そうだよ。僕って鬼畜だもの♪」
あぁ、頭が痛い。
何かの術を掛けられて、箱の中に…こいつ実行力だけはあるよな。って、蘭ちゃんとはどうなったんだ?
「香とこういうことって、そういうことだよ♪」
決裂なのか…って、どこへ持っていくんだ?を~い…
「えっ?新作のダッチワイフ?」
リョウの声…ちょっと待って…
ガサッ ゴソッ
蓋を開けられたようだ。目の前に嬉しそうなリョウの顔が…
「おぉ~、素晴らしい出来だな、シュウ。サンキュ♪」
リョウに抱き抱えられ、頬ずりされている。あぁ、濡れていく…
「え?濡れている。すごい、精巧さだな」
「じゃ、帰るよ」
シュウが帰って行った、ちょっと、待ってよ~。置いて行かないでぇ~、シュウ…
ベッドの上に置かれたようだ。四方八方からリョウの視線を感じる。濡れていく…立っていく…
コリッ
固くなった乳首を甘噛みされた。感じる…コンコンと湧き出る温泉…掛け流しだよ、これじゃ…
リョウのアレの感触。私は彼の目にどう映っているんだ?私が私の姿だったら、彼はこんなにも愛し方はしてくれないだろう…快楽に哀しさが打ち勝ったのか、頬を流れ落ちる暖かい雫…
ドン!
何の音だ?何かが落ちたようだ。
「えっ…あのヤロー…騙しやがったな…冴子をモデルにしたダッチワイフだって…なんで、香なんだ?」
こ、こ、コイツ…
「冴子がそんなにいいのか?!」
「えっ!香…ダッチワイフでなくて、香なのか…」
あっ、怒りで、身体が動く、声が出た。怒りがキーだったのか…シュウには怒りを向けていなかった。だから、動けなかったのか…
「おい!私が夕べ、悪魔に襲われた時、てめぇ~は、何をしていたんだ?」
「へ?まさか、シュウが助けたのか…で、こんな手の込んだことを…アイツ!許さない!」
「おい待てよ!許さないのは、私の方だよぉぉぉぉぉ~」
100万トンハンマーでリョウを成敗した私。で、今後、どうするかな。生身の私じゃ、シュウは興味無いかな?
---イッセー(実習中)---
「いつまでも居て、いいからね♪」
家主の美奈子さんに言われた。シュウさんの愛人の美奈子さんの家に匿ってもらっている。って、いうか、シュウさんって愛人もいるんだって、驚きである。あんなに奥さんがいるのに…あんなにも子供がいるの…スゴい…
「美奈子さんは、愛人でいいんですか?」
「うん♪立場は拘らない。シュウがねぇ、気易く接してくれる立場がいいんだよ」
わかる気もする。
「イッセー君は、どう決着を付けるの?」
美奈子さんには駒が入れられているそうだ。連れて行かないけど、仲間である証だそうだ。
「どうって言われても…どうすれば良いか…」
思案の荒波で溺れている感じである。芽衣…一緒にいたい。でも…
「戦闘力だけが入団条件では無いんだよ」
え?
「あぁ、知らなかったんだね。戦闘だけしかでない者ばかりでは、騎士団の維持は出来ないと思わない?回復が出来たり、食事の支度ができたり、研究開発ができたり、色々な職種な者達の集団でないと、ダメだと思わない?」
そうだ…そうだった。生きて帰らないと、食事は抜きって、冗談交じりに言っていたっけ…シュウさんだけでなく、他の人達も…
でも、彼女は何が出来るんだ?
「シュウは鬼だけど、優しさもあるんだよ。もし、君がその彼女を連れて行ったら、親御さんはどうなるのかも考えないとね」
あ…そうだ。母親がいた。シュウさんが蘇生していた。彼女達はつれて行ってはいけない。母親と同じ時間を過ごしたいだろうから。
「答えが見付かったようだね。いいな…私なんか、正義のヒロインを引退するまで、連れて行かないって言われちゃったよ~」
そうか…僕達の都合で連れて行くのは無く、彼女達、彼女達の周囲の者達の都合も考慮しないとダメなんだ。
---シュウ---
しかし、英里といい、子供を産んでも、この体型を維持って、スゴいなぁ。僕の上で踊っているダンサーを見て思った。エム字開脚で上下に動きながら、踊りながら、歌を唄っている。工藤有希子…工藤君の母親だ。
「なぁ、お前の息子は、どうにかならないか?」
「え?プレイ中は、息子の話はしないで…」
貪欲な性欲である。旦那とはそういう関係があまりないらしい。工藤君はきっと父親似なんだろうな。
「蘭ちゃんみたいな小娘じゃなくて、私じゃダメ?」
「ダメだよ。有希子に旦那がいるだろ?」
「そうだけど…」
有希子は浮気をしないそうだ。旦那を裏切る行為はしないって。で、僕との行為は、エロ神に性欲願望を叶えて貰っているだけって認識らしい。まぁ、実際そうだろうけど。
「もう少し蘭に、優しく接しても、いいんじゃないのか?」
「新ちゃんは、探偵になると周囲が見えないからね」
そう言って、僕のアレを咥えた有希子。そうなんだけど…まぁ、たまにこの世界に来るのも有りだな。有希子といい、英里といい、香といい、美味しい女体だし。美奈子もいるしなぁ。
「で、次はいつ来るの?」
「蘭が暴発しないくらいかな」
蘭を置いて行く方向で考えている。あの程度の空手の技量では、直ぐに殺されてしまう。
「もう…仲間の死体は見たく無いよ…」
「そう…私の胸で泣いていいよ」
有希子の股間に泣きすがる僕。
「なんでそこ?あぁ、泣き顔は見られたくないの?」
そうだよ…
---毛利蘭---
新一は昨晩、帰って来なかった。どこに捜査に行ったんだ?あの探偵中毒者は…相談したことがあるのに…
スマホに何度も連絡を入れている。
『相談ごと有り。早く帰ってきて』
って…だけど、返信が無い。なんか、遭ったのであろう?危険な捜査で、怪我したのかな?拉致されたのかな?心配だよ~。でも、もう心配するのもイヤなのよ~。
スマホに着信。お母さんからだ。
『どう?帰ってきた?』
「まだ…メールも無いの」
『そう…』
「シュウさんは?」
『来ていないわよ』
「もう、行っちゃったのかな?」
『まだ、居るはずよ。彼の弟子が、まだ行動していないからね』
彼の弟子のイッセー君が、あの姉妹へなんらかの行動をするらしい。それをもって、この世界を旅立つそうだ。それまでに、新一に相談したいのに…
「ねl、お母さん…私って、魅力が無いのかな…」
『そんなことは無いわよ。だから、シュウも悩んでいるの』
え?悩んでいる?そんな素振りは見せないシュウさん。
『蘭を連れて行くと、私とあの人とは、同じ時間軸で生きられないって、それを心配して、悩んでいるの』
そうなんだ…私だけのことでは無く、私の両親のことも…
『蘭…私もあの人も、蘭のしたいようにって、決めたあるから…猛プッシュしなさいね♪』
「ありがとう…お母さん」
通話が切れた。後は新一だけだ。早く連絡をしろよ~!