※この作品はR-18です。

ハイスクールD×D(改)リライト版   作:もっち~!

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04/25 少し修正


鍛錬Part1

---工藤新一---

 

俺にとっての難題である。蘭がアイツの元へ行きたいらしい。さっきからメールが山ほど届いているが、相談事って、そのことだろうな。

 

「どうすんだ、工藤?」

 

服部に相談した俺はバカか。コイツでは問題解決にならない。

 

「和葉も、なんかいったれ!」

 

「う~ん…蘭ちゃんを引き留めようよ。だって、知らない世界へ連れて行かれたら、もうあえへんしな」

 

そうだ。もう会えない可能性があるのだ。あのエロ神め…

 

「アイツが帰るまで、蘭ちゃんを隠すとかは?」

 

「隠す?」

 

まぁ、忙しいヤツだから、探さすに帰るか?

 

 

家に帰ると、蘭が走り寄って来た。

 

「心配したんだよ~!何をやっているのよ…」

 

その場に倒れるように、意識が狩られた蘭。ゴメンよ…麻酔針で眠らせた俺。服部と和葉ちゃんの協力、さらに園子の協力を得て、蘭を隠した。

 

 

 

---シュウ---

 

イッセーは結論に達したようだ。明日にでも離脱するかな。工藤君はエゲツ無い行動に出たもんだ。まぁ、置いて行くつもりだから、それでもいいけど。

 

英里に挨拶に向かった。

 

「明日くらいに離脱する」

 

「そう…蘭とは話をしてくれた?」

 

「工藤君と旅行へ出たようだ。それが返事だろ?」

 

「え?そんなはずは…」

 

蘭のスマホへ連絡を入れる英里。蘭のスマホは工藤君が持っている。だから、出ないよ。

 

「おかしいわね。連絡するって言ったのに…」

 

「まぁ、そういうことだ。また来るよ。英里に会いたいし」

 

「そう?」

 

英里と唇を重ねた。後、誰に挨拶だ?

 

-------

 

誠達を尋ねると、藍原姉妹がいた…はぁ?なんで、ここに?

 

「シュウ…どうするんだ?」

 

「アイツが結論に達した。僕はアイツの結論を支持する。それだけだ。それで、何か有るのであれば、僕の責任で対処する」

 

「どういう結論だ?」

 

「アイツに訊け。って、その姉妹の自宅へ向かったぞ」

 

え?って表情の姉妹が、誠の家を出て行った。

 

「明日には離脱する。また、来るよ」

 

「シュウ…娘さんのことは聞いたよ」

 

固まる僕…誰が話したんだ?そんな余計なこと…

 

「誰でも、いつかは死ぬんだ。あまり自分を責めるなよ」

 

「お前に何がわかるんだ?誠よ!僕は…娘を殺したと思っている。戦力の読み違いは僕の責任だからな」

 

「ダメだよ、シュウさん!」

 

一誠が僕に抱きついてきた。怒りに飲み込まれた僕に…

 

「シュウさんは悪くないって…だから…」

 

怒りの炎が僕と一誠を飲み込んで行く。

 

「シュウさん、ダメだって」

 

翼が僕に抱きついてきた。

 

「らしく無いぞ、エロ神…」

 

ひたぎもだ…なんで、そんなに、僕なんかに優しくするんだ?

 

「僕達はシュウさんの優しさで育ちましたから。だから、そんなに責めないでください」

 

一誠…怒りの炎が消えていく。火傷を負った一誠達を、一香の神滅具が治癒させ、僕は僕の能力で再生していった。

 

「僕は娘を殺した。形見として持っていた娘の身体すら、糧に使った。最低な父親だよ」

 

僕はその場から離脱した。

 

 

 

---イッセー(実習中)----

 

藍原姉妹の母親と相談している。姉妹は別の場所にいるらしい。

 

「そういうことです。俺は、親子が別々の時間軸で、生きることはさせたくないです」

 

俺は俺の出した結論を彼女達の母親へ伝えた。

 

「それでも行きたいって言ったら、どうしてくれますか?」

 

え?それは想定外だ。う~ん…少し悩み、思いついた。

 

「一緒に来ると人間ではなくなります。だから…」

 

「私…死んだんですよね?なのに…こうして…」

 

あぁ、そうだった。

 

「だから、彼女達と生きてください。俺の師匠の厚意を無にすることは止めて下さい」

 

「そう…そうよね。うんうん…君の立場はわかるよ。でも…」

 

姉妹の気配が近づいている。会ったら、決心が揺らぎそうだ。

 

「時間ですので…また、時間が合えば、来ます」

 

嘘を吐いて、その場から離脱した。

 

---------

 

キャッスルドランに着くと、いきなりシュウさんに、殴られた。どうして?

 

「お前…何をした…おい!お前のしでかしたことを見ろ!」

 

モニタに映る藍原家…母親が自殺していた。

 

「僕の蘇生能力は知っているだろ?自殺者は救えないんだよ。なんで、お前、あんな言い方をしたんだ?」

 

また殴られた。誰も助けてくれない。

 

「あの二人を連れて行く。だけど、イッセー…お前は関わるな!いいな!!」

 

こんなにも怒りを纏ったシュウさんを初めて見た。恐いって感じはしない。シュウさんの表情は悲しみに満ちていたから。

 

「あの母親、団長の厚意を無にする責任を取って、命を返上したみたい」

 

って、エリザベスさん。

 

「いい?イッセー君、嘘は吐いてもいいんだど、その結果も考えておきなさいね」

 

いつも笑顔のエリザベスさんの表情には怒りが満ちあふれていた。僕のせいだ…僕の…

 

「お前のせいでは無い、シュウのミスだ。また、アイツは弟子を買いかぶりすぎたんだ」

 

副長であるフィンさんからの言葉が、僕に刺さる。シュウさんは、僕を買ってくれていたのか…なのに、想定外な事態で…僕は…

 

「まぁ、失敗を重ねて、経験を積め!」

 

でも…

 

「でもじゃない!いいな。シュウの責任だと思うのが、お前の仕事だよ!」

 

俺の仕事…マズいことになったら、責任を被るのが仕事ってシュウさんは言っていた。だから…俺はシュウさんの厚意を無にしちゃいけないんだよな。この失敗を踏みしめて…前に出ないと、シュウさんの厚意に報いないと…

 

「そういうことだ。まぁ、失敗は取り返せよ」

 

副長へ頭を下げた僕。

 

 

 

---シュウ---

 

また、やらかしてしまった。イッセーは、まだ判断が甘かったようだ。くそっ!別の案件で仲間にした芽衣と柚子へ、あの二人を同化吸収させた。

 

彼女達の母親の遺体は荼毘に付し、骨粉をロケットに詰めて、二人に渡した。

 

「ありがとうございます」

 

芽衣にお礼を言われた。でも…

 

「そんなに自分を責めないで。母さんは私達の幸せを一番に考えてくれたんですから」

 

柚子のくせに…くそっ…

 

-------

 

次の鍛錬場所を考え無いとなぁ…自分の部屋に戻り、現在進行している案件リストと睨めっこした。あんなことが有り、次の鍛錬先選びは難航する。想定外なことへの対処を経験かぁ…傍には相談相手がいるか…

 

芽衣達がいるあの世界は除外して、へたれドラゴンもパスだな。そうなると…う~ん…あそこかな?基礎力なんか身に付くし、相談相手も出来るだろうし…

 

あの街へイッセーだけを送り込むことを決断した僕。

 

 

 

---イッセー---

 

再度、鍛錬のやり直しを告げられた。今回は俺だけだそうだ。心配だ。ヘマをしそうだ…そして、転移した。知らない世界へと…

 

転移した先は知っている世界だ。ここって…迷宮都市である。どうしろって言うんだ?知り合いもいない、この世界で…街中で、右往左往する。

 

「ねぇ、君…まだ、ファミリアに入っていないのかな?」

 

水色の髪の少女。結構、かわいい…

 

「まだです」

 

「じゃぁ、私の所に入って♪」

 

どこかのファミリアに入らないと、潜れないんだっけ?

 

「はい…お世話になります」

 

彼女に連れて行かれたのは、狭い一軒家だった。背中に彼女の証を書き込まれた。彼女って、女神だったのか…全然神々しさが無い。大丈夫か?

 

「はい、これで眷属ですよ~。私はアクアよ。よろしくね、イッセー君♪」

 

そうか、背中にステイタスが出るんだ。だから、名前を知っているのか。って、アクア?どこかで聞いたような…どこだっけかな?

 

「君の仲間を紹介するね。まず、シーフのカズマ、クルセイダーのダクネス、ウィザードのめぐみんと、リッチのウィズよ♪」

 

思い出した。『だめがみ』のアクアだ…終わった…確か、職場放棄して、神としての地位は剥奪されたはず。

 

「どうしたの?」

 

「もしかして、シュウさんって知っていますか?」

 

「うん?元上司だけど…って、あんた、あの鬼畜の弟子?」

 

鬼畜…情報は合っているようだ。

 

「そうです…」

 

「え…まさか、私のお目付役?」

 

この人、なんかやらかしているのか?

 

「違います。鍛錬です。この世界に知り合いがいるから、預けるって…」

 

「そう…終わった…私のエンジョイライフが…」

 

他の眷属達もシュウさんを知っているようだ。固まっている。いや、2名ばかり、俺にすり寄ってきている。たしか、ダクネスさんとめぐみんさんだったかな?

 

「彼は来ているのか?あぁ、私を責められるのは彼だけだよ♪」

 

ダクネスさんはドエムのようだ。

 

「シュウさんは?」

 

僕の背中に抱きつき、寝入るめぐみんさん。そう言えば、以前シュウさんが、安眠抱き枕にされたようなことを言っていたけど、この子かな?

 

なんか、入るファミリアを間違えたような…

 

 

 

---毛利蘭---

 

家のベッドで目が覚めた。どうして、服のままで寝ていたんだ?起き上がり、居間に行くと、テーブルの上には『仕事に行ってくる 新一』と書かれたメモが置かれていた。なんだか、身体が重い。スマホをチェックすると、電源が切れていた。あれ?なんで?電源スイッチを押すが電源が入らない。充電キレ?有り得無い。いつも、寝る前に充電していたのに…スマホの充電を開始した。

 

なんだろう。記憶が曖昧だ。頭も痛いし…腕も…腕?何で?腕を見ると、注射の痕?いや、これは点滴かな?って、私、入院していたのかな?思い出せない。どうして…

 

スマホの充電が進み、電源が入るようになった。だけど…なんか違う…そうだ!シュウさんの写真を壁紙にしていたのに、新一の写真になっているんだ。なんで、こんなことに?電話帳を確認すると…兵藤一誠くんと香さんが削除されていた。どうして?なんで?誰が?何の為に?

 

そうだ、連絡するって、約束していたんだ。お母さんへ連絡をした。

 

『蘭、今まで、どこにいたのよ!』

 

お母さんの声は怒っている。なんでかな?

 

「家で寝ていたけど…はぁぁぁ~、なんだか眠いんだよ」

 

『眠い?くそっ!あのガキ…一服盛ったのね…』

 

ガキ?誰のことだ?お母さんが、こんな言葉を使うなんて…相当怒っているようだ。

 

「どうしたの、お母さん?」

 

『蘭の消息がわからなくなって、もう一週間よ!シュウはもう離脱したわよ』

 

え?なんで?何も言わずに?

 

「どうして?会いに来てくれなかったわ」

 

『今、言ったでしょ?シュウの離脱した日の前日から、蘭の消息は不明だったの。新一君と旅行へ行ったとかでね』

 

旅行?記憶に無い。

 

「お母さん…旅行なんかに行っていないよ。それに、知らない点滴の痕が腕に有るのよ~!」

 

『だから、探偵坊やに一服盛られたのよ。シュウと会わせない為にね』

 

酷い…今度、いつ会えるか判らないのに…涙が零れる…

 

『蘭、大丈夫?ねぇ、蘭!』

 

その場で、号泣してしまった私。

 

 

 

---イッセー---

 

う~ん…このファミリアはどうなのよって感じである。一年間は移籍が出来ないルールだ。参ったなぁ。団長のカズマさんは、『スティール』使いなのだが、何故か女性の下着ばかりを盗んでいるし、唯一の前衛であるクルセイダーのダクネスさんは、単なる盾である。攻撃がまるで当たらない、大振りで、たまに当たると大金星である。めぐみんさんは一日に1発だけ、強烈な爆裂魔法を放てるが、大抵俺の背中で寝ている。頼みの綱は、ウィズさんだけど、強すぎる…俺の経験値が稼げない…めぐみんさんを背負っているので、動きが鈍いので、ウィズさんにほぼ総ての経験値を持って行かれている。

 

「イッセー、朗報だ。今度、ロキ・ファミリアが潜る時に、一緒に潜って来なさい」

 

救いは、アクアとロキが仲が良いことだ。あの有名ファミリアで、出稽古をさせて貰えている。

 

「熱心だな。毎日、出稽古とは」

 

ロキ・ファミリアの団長であるフィンさんとは、仲良くなれた。なので、悩みを相談したりもしている。

 

「剣の上達か…俺はヤリだからな。剣だとアイズか、ティオナかな。ガレスはオノだし、ベートはケリが主体だしな」

 

アイズさんかティオナさんか…

 

「え?私達が教えるのですか?」

 

フィンさんが、アイズさんに話をしてくれた。

 

「コイツ、イッセーって言ってな、アクア・ファミリアなんだけど、ここへ毎日出稽古に来ているんだ。時間があったら、面倒をみてくれると助かる」

 

「おい!待てよ。アイズに習うだと?俺が許さない」

 

アイズさん大好きのベートさんから、待ったが掛かった。

 

「俺を倒したら、認めてやる♪」

 

この人になら勝てそうだ。格闘術はそこそこ身に付いているし。ベートさんのケリは軽い。手加減をしてくれているようだ。ケリ足を踏み台にして、シャイニングウィザードというプロレス技を出した。が、高く飛び上がりすぎて、ベートさんを素通りして、振り向き様に背中が取れたので、垂直落下式のバックドロップを繰り出した。

 

「え?ベートに勝ったのか?って、なんてアクロバティックな技だよ」

 

あぁ、この世界ではプロレス無いからな。シュウさんが、プロレス好きだったので、その影響で技を覚えたんだ。プロレスの無い世界では、有効な手立てって言われてね。

 

「かっこえぇ~なぁ♪気に入ったわ。アイズたん、ティオナ、練習をつけたれや」

 

ロキに気に入られて、剣の鍛錬をすることが出来るようになった。僕に負けたベートは、何も言ってこないし。

 

アイズさんの動きは速い。だけど、追えない程度では無い。アスナさん、ヴァーリに比べたら、遅いし。

 

カッキン!

 

「えっ?!」

 

アイズさんの振り下ろした剣を、俺の剣が防御した。そのことに驚くアイズさん。

 

「うそっ!アイズの剣技が防御されたのか…」

 

僕とアイズさんの鍛錬…周囲にヤジ馬がたくさんいた。周囲の状況変化を確認しつつ、戦うことは、団の基本戦術なので、これも身に付いていた。

 

「格闘術はベート超えで、剣術はアイズ並なのか…」

 

いや、並では無い。剣が軽い分、アイズさんのスタミナが多い気がする。僕の剣は頑丈な分、重いから。

 

剣で防御出来ない角度から振り抜いてきた。咄嗟に真空刃で防ぐ。アイズさんの剣を弾いて、押し戻した。

 

「何?何が起きたんだ?」

 

フィンさんの驚いた声。アイズさんも驚いたのか、動きに隙が生じた。今だ♪瞬動術で、目の前に出て、剣先をアイズさんの首筋に向けた。

 

「アイズが負けたのか…」

 

フィンさんの唸るような声。俺の事を、目を見開いて見ているアイズさん。その表情は印象的であった。

 

 

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