---イッセー---
「なんで、セラフォルーがいるんだ?」
不思議そうな顔で、セラフォルーさんを見ている。
「なんでって…ソーたんを止めに来て…手遅れで…十字架入れるなんて、酷いよ~」
泣いているセラフォルーさん。
「お姉様、事情は先に言ってくだされば、こんなに被害が出なかったのに…」
泣いているソーナさん。で、この泣いている少女を見つめている、首謀者のうち2名…責任を感じているようだ。世界は違えど、母と叔母に、ついうっかり、鬼畜プレイをしてしまったと言うか。
事情はソーナさん、祐斗君、小猫ちゃん、朱乃さんへは話した。
「幽玄龍騎士団…伝説の猛者揃いの騎士団ですよね?」
って、ソーナさん。
「で、イッセーは騎士団の一番新しい小隊長だ。お前らで勝てる訳ないだろ?」
と、鬼。ソーナさんと会話するのが楽しそうだ。
「そうですよね。で、ここって?」
「そこまでは、まだ知らなくていい。多くを知れば、命を落とし兼ねないからな」
ゴックン…セラフォルーさんの生唾を飲み込む音。信憑性を増したと思う。
「で、責任者は誰よ~初めての相手が十字架ってどういう訳なのよ~」
怒り心頭なセラフォルーさん。
「責任者…この場合は、リアスか?こっちは襲われた側だしなぁ」
って、リアスさんはまだ容器の中である。冥界スライムが群がっているってことは、未だ生きているのであろう。
「リアスちゃんじゃ責任取れないわよ~」
「じゃ、ミリキャスに取ってもらえよ。若い男は好きだろ♪」
ミリキャス君は幼いのでは…
「ピーピー、五月蠅いよ、アンタ!」
チームドラゴンのリーダーであるリヴァさんが現れた。並行世界の初代レヴィアタンさんである。
「あなたは?」
リヴァさんのオーラに飲まれたセラフォルーさんは固まった。
「初代レヴィアタンって言えばわかる?」
「え…ごめんなさい…ごめんなさい…」
怒りのオーラに変異した瞬間、セラフォルーさんが猛謝罪モードになった。
「許さない。お前、こっちへ来い!しごいてやる。そうか、十字架プレイが好きか♪」
階下にあるトレーニングルームへと引きズリこまれていくセラフォルーさん。
---姫島朱乃----
あの地獄のような日を境に、リアスが変わった。
体力ゼロになったリアスは、あの場に放置された。いや、誰もリアスがいないことに気づかなかったと言うか…見付かった時には毒気が完全に抜けていた。
「ごめんなさい…反省しています」
と、イッセー君に抱きつき、彼に奉仕プレイをしていた。あのリアスがである。いや、私もかな。イッセー君に突かれることが好きになった。二人で、イッセー君の責めを受ける。なんともいえない瞬間である。
祐斗君、小猫ちゃんは、イッセー君達と鍛錬に励んだ。ソーナとその眷属達もである。
月日が経ち…冬休み。祐斗君、小猫ちゃん、そしてイッセー君、ヴァーリちゃんに、私の産まれ育った神社の掃除を手伝って貰った。ここに、住む者はもういないけど、想い出のつまった神社である。ないがしろには出来ない。
「あれ?ここに来たことがある…」
イッセー君が呟いた。
「いつだっけかな?随分昔だ。父さんと母さんが生きていた頃…」
その時、初めて気づいた。イッセー君には両親がいないことに…私にはまだ父親と呼べる存在がいる…否定はしているけど…
「あれ?朱璃叔母さんは?」
なんで…私のお母さんの名前を知っているの…固まる私。
「イッセー、そこまでだ」
ヴァーリちゃんがイッセー君の頭に手を翳すと、
「そうだね。もう昔は思い出さない。ごめん、ヴァーリ♪」
見つめ合う二人。なんか羨ましい。あんな妹とか弟…弟…そうだ、幼い時、弟と呼べる存在がいた。たまに、連れて来てくれ、神社の境内を走り回っていた。二人で…誰だっけ…思い出せない。
『朱乃…イッセー君が困っているわよ』
脳裏に響くお母さんの声…そうだ、イッセー君だ。兵藤一誠君…両親である兵藤誠さん、一香さん夫妻は惨殺死体で見付かった。でも一誠君の死体は見付からなかった。
「イッセー君って、兵藤一誠君?」
「違いますよ。僕は鬼門イッセーです。朱乃さん、どうしました?」
違う…事情が合って、本名を名乗れないんだ。だから…さっき、ヴァーリちゃんはイッセー君の記憶に封印を…私は姉として、イッセー君を見守りたくなった。いや、何かあれば、命を張ってもいい。散々、幼い頃にワガママに付き合わせてしまったから。
「朱乃さん、何かいいことでもありましたか?」
祐斗君に訊かれた。
「うん、ちょっと、昔を思い出して…」
---シュウ---
忘れていた。そうだ。イッセーを会わせないといけなかったんだ。相手方へ連絡を取り、約束を取り付けていく。会場はどこにするかな。アザゼルに貸しがあったよな。って、ことで、薄々気づき始めた朱乃に頼み、姫島神社を借りた。高台に有り、神社ネットワーク内に有り、防御がし易いからである。
会談の前日、結界を掛けていく。入り口は鳥居だけ。鳥居にはセンサーを付け、部外者を排除するようにする。僕のチームの妖術使い、幻術使いを総動員して、厳重にガードを固めていく。
「アザゼル、頼むぞ、制空権をな」
「わかった。まかせろよ。今度こそ、期待に応えるから」
不安ではあるが、アザゼルに任せることにした。万が一の際を考えて、キャッスルドラン、親衛隊も招集してある。
「私も同席して良いのですか?」
朱乃に訊かれた。
「あぁ、この神社の巫女はお前だ。同席してくれないと困る」
「秘密を知っても良いのですか?」
「朱璃に誓って、お前は裏切らないだろ?」
「はい…」
「時期が来たら、朱璃に会わせてやる。だから、そんな顔をするなよ」
朱乃の頭を抱き締める。
「父ちゃん、それ、セクハラだよ♪」
シルキーには言われたく無い。役得程度だよ♪
-------
極秘会談当日、来賓を一人ずつ転移させて、連れて来た。兵藤家当主兵藤源氏、式森家当主式森数馬である。そこにイッセー、朱乃、僕が同席する。お茶出しなどのメイド仕事は、フィア、ラムレムに依頼した。戦闘力もメイド力も申し分無いから。
「イッセーなのか…」
源氏がイッセーに声を掛けた。だけど、イッセーは源氏を知らない。
「えぇ、彼が兵藤一誠です。お約束通り、兵藤家、式森家の当主にだけ、お会いする機会を用意いたしました」
「証拠はあるのか?」
数馬が訊いてきた。
「証拠?どう言った物が証拠になりますか?」
「そうじゃな…禁忌の力を見せてくれ」
源氏が証拠になる事項を明らかにした。
「イッセー、『カオスブレイク』してみろ」
頷いたイッセーは、魔人化した。黒い人型のフォルムである。そこに数馬が魔法を撃ち込む。だけど、魔人の能力により、魔法は吸収され、発動効果は現れない。今度は源氏が物理攻撃を仕掛ける。しかし魔人の能力により、怪我した箇所が再生されていく。
「これでいいですか?まだ、そんなに練習はさせていないので、長時間は無理ですから」
頷いた源氏と数馬。イッセーは魔人化を解いた。
「で、次に、お前だ。何者だ?」
僕は証拠になる品を二人に見せた。始祖魔人の長から貰った手形の原本である。
「これは…そうか、貴様が幽玄龍騎士団の団長か…」
「そうだ。この星の主だ。君臨はするが、統治は各種族に任せている。あの戦争の時の覚え書き通りにな」
「どうして、介入したんじゃ?」
「戦争の引き金になるだろ?覚え書きをよく読め、人間よ。次に種族間戦争を起こした種族は消すと言ったはずだ。そうだろ?」
「貴様の種族は難だ?」
「それは、今回の議題とは関係無いので、ノーコメントだ」
「何!」
「あぁ、言っておく。僕にも魔人のDNAは受け継がれている。なので、お前達ではダメージは入らない」
「なんだと…魔人のDNAだと…」
「そうだ。僕には血が無い。だから魔人の血は無いんだよ」
「血が無い…」
「さて、時間だ…お開きにする。外では交戦始まったようだぞ」
源氏と数馬を敵が、うようよいる鎮守の森へ強制転移させた。
「敵って、何者ですか?」
イッセーに訊かれた。
「兵藤家と式森家の反主流派だ。人間同士の争いだ。僕達が手を出せる戦いでは無い。で、朱乃、これで満足か?」
巫女姿の朱乃に訊いた。
「はい…イッセー君は一誠君だったのですね」
朱乃の問いかけには答えずに、イッセーを贈り届けた。
---ソーナ・シトリー---
シルキーさんとセーラさんが謝罪に来た。私を辱めたことに対してのだ。
「どうして、私だったのですか?それも胸を吸うって…」
私の胸はボリューム感が無い。なのに、この二人は、胸に群がっていたのだ。
「どうしてって…本能かな…」
って、シルキーさん。本能?何のだ?
「まぁ、そんな感じだよね」
って、セーラさん。どんな感じだ?要領を得ない。
「あなた達の親の顔を見たいわ。もう!」
二人が、手鏡を私に向けている。なんのジョークだ?
「何しているの?」
「親の顔を見せているだけですが…」
困った表情の二人。え?私?親なの?結婚していないよ。まだ、経験していないよ…何のジョーク?
「私の本名はシルキー・シトリー・鬼門です」
「私の本名はセーラ・シトリー・鬼門です」
はぁ?二人共シトリー姓って…まさか、お姉様の子供?
「「まさか…無い無い」」
って…え?私なの?頷く二人。どうして…
「私達は並行世界から来ました」
並行世界…
「ダメだ…お母さん、母乳…ください」
えっ?お母さん…って、二人が襲い掛かって来た。謝罪しに来たんじゃないの?って、上半身を全裸にされ、乳首を咥えている二人。まだ処女なんだよ…母乳なんか出ないよ~
「え?ソーたん…そんな趣味があったの?」
間の悪いお姉様の目撃されてしまった。母乳プレイ…出ないのに…
「母ちゃんを虐めるヤツは許さない」
シルキーさんが、お姉様を制圧し…手には十字架が握られている。
「え?ダメだって…十字架はダメぇぇぇぇ~!」
この二人に、勝て無い私達姉妹…マズいって…
--------
翌日、イッセー君の家へ…前日の出来事を報告した。
「そうですよ。あの二人の母親は、ソーナ・シトリーさんで間違いないです」
って、ヴァーリさん。はぁ?
「セーラは、ソーナさんの無き姉のセラフォルーさんから名付けられました」
無き姉?じゃ、本当に並行世界から来たのか…
「シルキーさんは、ソーナさんの絹のような肌から取ったと聞いております」
そうなんだ。あの二人、母親が恋しいだけなのか…
「あの二人の母親はどうなったんですか?」
「シルキーさんの母親は、アウロス学園と言う学校の園長先生で多忙です。だから、あまり子育ては出来なかったようです。代わりにシーグヴァイラ・アガレスさんが子育てをしていたそうです。セーラの母親は、未婚、未性交でセーラを授かりました。処女懐妊ってヤツですよ♪」
あの二人、破天荒すぎる人生じゃないの…母親が恋しいんだ…だからって…
「あぁ、あの二人の父親には、報告したので、今夜辺り、しばかれると思いますから、明日からは大丈夫ですよ♪」
って…母親が恋しいだけなのに、しばかれるのって、理不尽だよ~。
「ヴァーリさんの母親は?」
なにげ無い質問だったのだが、ヴァーリさんの表情に陰りが…
「私の…母親は…私は自分が生きる為に…団長さんの娘さんの命を授かりました」
命を授かった?不思議では無いと思うのだが…彼女はその場で泣き崩れてしまった。
------
「あまり、人の過去をほじるのは、良い趣味とは言え無いな」
ヴァーリさんの急変…イッセー君の悲しそうな、申し訳無い表情…この家には、出生に問題があった者が集まっているのかもしれない。
「私は…なにげ無く質問を…」
「ソレが一番タチが悪いんだよ。責められないだろ?無邪気とか自由奔放とか…責められないヤツの一言って、クリティカルに心を抉るんだよ。当分ヴァーリもイッセーも休養が必要だ。ソーナ、どう責任を取るんだ?」
責任?取れない…
「取れないんだったら、もう関わるな!もう、弟子達の心を抉るなよ。次やったら、お前の肉体を抉るからな」
肉体を抉る…想像すら出来ない光景だ。
「今、抉ってやろうか?」
えっ…胸が乳房が無くなり、胸にクレーターが出現した。
「そのまま、生きろよ。無邪気な悪魔よ!」
次の瞬間、自分の家に転移させられた。右胸にクレーターがある身体で…
---シュウ----
朝からセラフォルーが抗議に来ている。ソーナの胸を戻せと。しょうが無いなぁ、元に戻した。で、セラフォルーにはそのことは伝えない。ドエスな僕♪
「代わりに、お前がなるか?」
「えっ!」
固まるセラフォルー。
「痛いよ~」
既に、割れ目へ十字架を差し込んでいる。
「体内を抉ってやるよ。十字架でな♪」
「死んじゃうよ~」
涙をポロポロ流す魔王セラフォルー。
「ダメだよ~感じる…悪魔が十字架で感じちゃダメだよ~」
あれ?十字架に耐性ができたのかな?
「痛いよ~すっごく痛いんですけど…」
鎖骨、首、背骨を十字架に置き換えてみた。これは痛いだろう。
「ダメ…乳首が立っていく…イヤ…十字架に犯されるのはイヤぁぁぁぁぁ~!」
十字架は犯さないと思う。感じる方が悪い気がするが…って、悪魔だろ?痛くないのか?はて?セラフォルーの乳首は見事に立っていた。乳房も丸々と実っているし。
「天使と性交しても大丈夫なレベルだぞ、お前♪」
「え?十字架が痛くないよ~」
痛く無いのに泣いているセラフォルー。骨は元に戻して…
「お前、天使に転職すれば?」
「私は魔王だよぉ~」
あぁ、すねちゃった…