MONSTER HUNTER〜現実と幻想の狭間へ〜 作:野良猫@翔
またまた戦闘シーン無しでぇす
それでもはりっきていこ~
リビングに戻った後質素ながらパンと飲み水、スナック菓子を食べ、各自の腹を少しだが満たすことができた
幸いなことにこの家には飲み水と災害用に備蓄してた非常食もあったので当分は飢えることはないだろう
親父は食事を済ませると彩月からの申し出で両親が使っていた寝室をあてがわれ足早に床に就いた
彩月にゲームの話や今後の話をしたいと言うことで俺は彩月の部屋に招かれた
「あ…俺が強引に押し入っちゃったせいで散らかっちゃったね、ごめん。すぐ片すよ」
バリケードになっていた棚などで散らかってしまった部屋を見て、片そうと足元にあった写真を手に取った
「ん?これ…あれ?これって初めて入魂祭でランキング1位とった時に団員全員で撮った集合写真…。え、彩月さんって…」
「はい、私宗次郎さんの猟団にはいってました。しかも副団長です!名前は本名と同じ彩月です」
「え!!あの彩月なの!?嘘、ほんとに!?」
まさか目の前にいる助けた女性が自分の猟団員で副団長をやっていたあの彩月だとは思わなかった
「ほんとですよ、いっつもどっかの団長さんに振り回されて、サポートするの大変でした。アイテム忘れたり、ロビー装備でクエスト来ちゃったり、ほんと大変でした」
「いやぁ…まいったな、まさかほんとに彩月だなんて…。その節は大変ご迷惑おかけしました…。にしてもまさか俺がモンスターハンター初めてからずっと一緒にやってきた人が目の前にいるなんて信じられないよ」
「ほんとですよね、ずっと二人でやってましましたもんね。宗次郎さんは双剣で私は弓で。穿龍根が出たときは二人して使ってたけど結局元の武器に戻って。クエスト行かない日を決めて隠密で二人でずっとチャットしてた日もありましたよね。いつかオフ会したいねなんて言ってたのがこんな形で対面するなんて思いませんでしたよ」
それから二人はゲームの話を続け、暫し思い出話にふけった
そしてこれからの話をした
彩月はなにも言わず、黙って話を聞いていたが
彩月の口から思わぬ提案があがった
「話はわかりました。これから弦条さんが言っていた安全な場所まで行くという事。その後宗次郎さん達は旅に出て、生存者の方々を探す事。あの私、これでも弓道やってて、全国2位まで行ったことあるんです。お役に立てるかわからないけど助けてもらった恩返しがしたいんです。私も現実世界でハンターになります。お願いします、一緒に連れて行ってください」
宗次郎は驚いてしばらくなにも言えなかった
頭の中で頭の中で整理して宗次郎は話し始めた
「弓道をやっていて腕前はぴかいちでそしてモンスターハンターの知識も豊富。だけど連れていくかどうかはまた話は別。生存者探しの旅はとても危険だし、この街みたいにひどい惨劇が広がってる。ランポスがいるという事は他のモンスターたちもいる。むろん大型モンスターも。ゲームみたいにアイテムがあるわけでもないし、スキルもない。もし攻撃を受けたらすべてが致命傷になりかねない。そんな旅に連れてはいけないよ、ごめん」
彼女の目は本気だった。だけど、尚更こんな危険な旅に連れていくことなんてできない
こんな惨劇が安全な場所にいくまでも続いているはず
それなのにもっとひどくなるかもしれない場所に連れていくことはできなかった
だから提案を断ったが…
「嫌です、行きます。決めたんです。私はこの現実世界でも団長をサポートするって。ひどくなることなんでわかってます。それでも一緒に行きたいんです。私を思って言ってくれているのはわかってますが、表にいたランポスを倒したのは私です。その後別のランポスが飛びかかってきて父が庇ってくれて二階に逃げ込みましたが…。たった一頭だけですが、私が狩ったんです。危険なのも死と隣り合わせなのも承知の上です。もしまた断ったら弦条さんに頼みます。私は本気なんです」
彼女の言ってることはほんとだろう
ランポスの頭に矢が刺さっていた
それでも首を縦に振ることはできなかった
「わかった、明日の朝親父に話して決めよう。俺たち二人で決めていい話じゃない、これから先の事にも関わってくる。また明日話そう。今日はもう寝よう。安心して?この一帯にいるランポス達は俺と親父で狩りつくしたから。それじゃ、おやすみ」
宗次郎はそう言うと自分にあてがわれた部屋に向かい、床についた
「私は絶対についていくんだから…。やっと会えたんだから…。離れるなんて絶対嫌。絶対になにがなんでもついていくんだから!」
彩月は一人決意を強く、明日に備え床につくのであった…
彩月の強い意志に断り切れず、父親に判断を委ねた宗次郎。
連れていくかは弦条に委ねられた