MONSTER HUNTER〜現実と幻想の狭間へ〜 作:野良猫@翔
恐怖が撒かれた
そして、目前に恐怖そのものがたたずんでいた
青き狩人…
センターホールへ近付くにつれて血の匂いがどんどん強くなっていき
辺りの景色は目を向ける事すらも身体を蝕むような感覚に陥るほど酷いものだった
それもそのはず…
まだ小さな子供からその母親…
きっと子供を幼稚園に送っていく途中だったのだろうか…
だがそこにある屍達は女子供ばかりだった。
無残にも引き裂かれ貪られ、恐怖や苦痛が浮かんだままの表情で此方をまるで目で追うようにしていた
幻聴なのはわかっている
わかっているが何故が聞こえてくる
助けて…痛いよ…怖いよ…
どうしてこんなことに…
子供だけは…子供だけは助けて…
ママ…助けて…怖いよ…
どうしていじめるの…
悪い事何もしてないのに…
助けて…
いくら頭を払うが聞こえてくる声
彼らの悲痛な叫び
こんなはずじゃなかった
いつも通りだと思っていた
だけど今日は違った
同じ毎日じゃない
もぉあの日々は帰ってこない
突如として現れた青い狩人達によって無残にも引き裂かれた
抵抗も虚しく…いや、抵抗なんて何も出来なかっただろう
気付いた時にはもぉズタズタになり血だまりの中に倒れ
奴らに貪られていただろう
遠のく意識の中で、きっと子供を探しただろう…
既に息をひきとった我が子を前に絶望と恐怖と苦痛の中で同じく息をひきとったのだろう…
小さな命までも簡単に刈り取る青い狩人達…
許さない
償いにならないのはわかる
俺がもし、あの時YesではなくNoと選択していたらこんな世界ならなかったのでは無いか
すべての元凶は俺なんじゃないか…
刀を振るうたびに
奴らを切り裂くたびに
自分も切り裂かれていた
そう、切り裂たび
己を呪うようかのように
傷のない、血も流れないキズが無数に己を傷つける
奴らは『俺』自身だ
だから償いになるかわからないが奴らを根絶やしにする
それが俺自身に科せられた『クエスト』だ
この先だ…
この先に奴はいる。子分を引き連れてまるで俺たちを待っているように…
スー…ハー…
「親父、奴は…ドスランポスは俺がやる。
雑魚は頼んだ。絶対に手出しはしないでくれ。
俺がやらなきゃいけないんだ。
俺が奴を…ドスランポスを狩る!」
深呼吸して、自分を落ち着かせ
決意を口にし、閉じた目を見開いたと同時に駈け出す
親父が付いて来てるのかどうかも確認せず
振り向かない
目の前の獲物を狩るために
一気に駆け抜けた
目の前にランポス達が立ちはだかったが一振りで斬り伏せた
きっとゲーム内でいう「鬼人化」なのだろう
身体から湧き上がる力、身体能力の飛躍的な上昇
間違いはないだろう
ここまで忠実に再現されるとはな…
100mの間に約30体のランポス達を斬り伏せた
取りこぼした物は後ろから聞こえた鳴き声で親父が斬り伏せたようだ
ランポス達の波状攻撃を打ち負かしながら走り抜けて
ようやく見えた
人々の屍の上に立つ青い狩人
大きく血のように赤いトサカ
長く鋭く切れ味を持つ大爪
鳥のような口から覗く牙
他のランポス達よりも大きな青い身体
「待たせたな…俺はお前を許さない
お前が足の下にしている人達の為…
償いの為…
貴様を殺す…
ドスランポス…お前を狩る!!!!」
クエスト〜ドスランポスを狩猟せよ!〜