偽典・女神転生イマジン an interval.STORY 作:ろくろう
一応主人公とヒロイン?さんの邂逅のお話です。
ヒロインがしがない悪魔だけど秘密もってて・・とか萌えるシチュエーションでありますw
新たな人類の拠点となったシンジュクエリアに夜の帳が降りる。
人々は往来を闊歩する。家路を急ぐ者、一夜の快楽に興じる者、昼の鬱憤を酒にぶつける者・・・多用だ。
畏怖、嫉妬、情欲、憤怒・・・様々な感情が渦巻いている。
そして中央の聳え立つシンジュクバベルはそんな人々を見下ろしていた。
~シンジュクバベルの奥底シンジュクドック~
プシーと乾いた音と共にエレベーターから一人の男が降りてきた。
身長は190にも届くかという大男である。黒い髪をリーゼント風に纏め、上下黒の戦闘服にボロボロの黒マントを纏う。顔半分をマフラーで隠しているので赤く血のようにドロリとした瞳が異様に目立つ。顔立ちはそこそこ端正なのだがその瞳のせいで女性には特に怖がられる。
「・・・師匠の頼みで来たが・・・さて、どこから攻っかね?」
独り言をこぼし腕のハンドベルドコンピューターをポチポチ操作した。
”シンジュクドックに発生した怪異の調査、必要あれば殲滅”と書かれたメッセージを改めて確認する。
「「九郎くんさぁ、仲魔作んないの?」」
「「あぁ~、要んないっす。邪魔だし・・・」」
「「それでデビルバスターになるつもり?」」
「「このまま行けるならそれでいいっす」」
「「もう~~」」
作戦に就く前に師匠との会話を思い出した。
師匠は女性である。名前は・・・なんだっけか?いつも師匠としか呼んでないのでド忘れしてしまった。
「・・・ま、いっか」
とひとりごちハンドベルドコンピューターのスキャンモードを使い徘徊している悪魔の殲滅に乗り出した。
ドサッ!!と音がして人型が投げ捨てられた。
「ふぅ・・・やっぱりまがい物ではたりないわね・・・」
一人の悪魔が色っぽい吐息と共に呟く。周りを見ると何人もの人型が転がっていた。
「あぁ~~~~、もっと活きのいい男の精が欲しいわぁ~」
宙に浮きながら軽く伸びをすると形のいい乳房がプルンと動いた。
・・・正直いって足りないのである。最初の頃は良かった。だが力が強大になるにつれて人型では足りなくなったのである。それは身体の疼きになってじわじわと全身を襲ってくる。(もっと、精をもっと・・・・もっと)
この持て余した渇望を自慰ですませるわけにも行かず悪魔は次の獲物を求め移動を再開した。
「ん~~~~~~・・・・・ロクなのいねぇな」
時折襲ってくるブロブやグールにガキを手持ちの長大な剣でなぎ払いながら通路を移動する男。
「俺は”感じ”れないからな・・・師匠と違って」
彼の通った後には死体の山が出来ているのに本人は何も無い草原を散歩するかの如く朗らかに闊歩していた。
そんなのんびりと路地を曲がると目の前に一際大きな影が現れた。
「あらぁ・・・・・お客様かしらぁ?」
美しい豪奢な金髪、見るものを魅了する青い瞳、男なら誰でも魅了してしまうであろうその美貌。
だがそれ以外は違った、長い耳に蝙蝠を思わせる翼、正しく悪魔の証ともいえる尻尾。そして見事なボディーラインを強調するかのようなエナメル質のボディースーツ。
人間の心の闇と共に、そして夜への畏怖、恐怖、欲望、劣情・・・それらと共に生きて来たであろう悪魔。
~夜魔 サキュバス~
「お、本当にいた」
男はのんびりとした感じで呟いた。
サキュバスは値踏みするように男の身体をねめつける。
・・・あらぁ、いい男じゃない。精を強そうだし。なによりでかそう♪これは当たりね♪
「はじめまして、あたしの名は「シンジュクの女王サキュバス」今宵のダンスの相手は貴方でよろしくって?」
大げさにしなを作って挨拶をするサキュバス。
「いやぁ、お初にお目にかかる。デビルバスターの九郎だ」
普通に返事した。
「・・・あんた、つまんないのね」
拍子抜けしたサキュバスが嘆息する。
・・・顔も好みなのに。
ドクン・・・サキュバスの胎内で小さく、本当に小さな胎動があった。
「まぁいいわ、今夜は貴方の精で我慢してあげるから・・・なるべく早くイカないようにね!」
サキュバスが爪を伸ばし飛び掛る!
「・・・天使とダンスでもしてろや!」
九郎も両手に構えた剣で受け止めた。
ギィン!!
乾いた音がドック内に響き渡る。
「中々いい踏み込みだな」
「お世辞いってもなにもでないわ・・・・よ!!」
サキュバスは空中で器用に身体を捩りまわし蹴り!つま先にはご丁寧に鋭利な刃物も付いている。
「まだまだ!」
九郎も身体を捻り剣を振り回す。
ガィン!!
「じゃあこれでどう?」
魔力を練り上げたサキュバスが雷撃の呪文を放つ。
「ぐはぁ!」
九郎が吹っ飛んだ。
「いいねぇ・・・そうこなくっちゃ!」
体制を整えた九郎が雄たけびを上げながら剣を振り下ろす。
ザクッ!!とサキュバスの身体に命中した。
「いいわねぇ・・・いいわぁ・・・これだから犯りがいがあるわぁ!」
魔力を右手に集中し九郎を殴った。
ドスン!!
九郎の身体にヒット!と同時に精気を吸い上げる。
「うぉぉ・・・」
苦悶の表情を浮かべた九郎にサキュバスが
「いいわぁ♪貴方の精気本当に美味しいわぁ♪これから犯し殺すのが惜しいわぁ♪」
歓喜と恍惚の表情を浮かべたサキュバス。
「ま、まだだぁ!」
残りの膂力を振り絞りサキュバスの心臓部分に剣を突き立てた。
「わりぃけど俺もここで終わるわけにはいかないんでね、例え此処で死んでもまた師匠に復活させられるしそしたらまた拷問のような修行が待ってっから!」
コンピューターを操作して新たな剣を取り出した。
斬鋼という赤い刀身にチェーンソーを組み込んだ異形の剣である。
「まだまだダンスが続くのねぇ?♪」
「おめぇの心いくまでお相手してやんよ!」
そこから五分と五部の闘いが繰り広げられた。数々の魔法が飛び、何度も何度も剣が穿った。
そして永劫続くかとおもった闘いが終わりを告げようとしていた。
サキュバスの攻撃を耐え切った九郎の斬撃でサキュバスの身体が真っ二つになった。
「あぁ・・あたし負けたのね?」
横たわるサキュバスが呟いた。
「こっちもギリギリだったよ、これ以上は持たね」
壁に寄りかかる九郎が答えた。
「・・・なぁサキュバス」
「なぁに」
構成していたマグネタイトが少しづつ崩壊している。
「おらぁ、魔法がからっきしだから・・・俺の背後をおめぇにまもって欲しいんだ」
「それってナンパ?」
「いや、マジだ。こんな事思ったのはおめぇと戦ったからかわかんねぇが初めてだ」
サキュバスはこのまま消え去るのがしゃくであった。
・・・一瞬でもこの男の背中に居る自分を思い浮かべた瞬間。
サキュバスの身体が普通サイズに戻っていた。
「あら?こんなことってあるの?」
本人がビックリしている。そして胎内ではトクン・・・トクン・・・と小さな胎動があった。
サキュバスはお腹を触って少し考えている。
「いいわ、あたし貴方の仲魔になってあげる」
「おぉ!いいのかい?」
「そのかわり!」
毎晩あたしを満足させないと・・・イヤよ?
と九郎にスリより股間を優しく撫でている。
「もう~一目見たときからあんたのモノしか目がいかなかったのよ~♪」
「お、おめぇ!戦う前と今じゃ態度違くねぇか!」
「なにいってんの?悪魔はね?力でしか相手を屈服できないのよ?だからあんたはあたしのご主人様なの!あたしはあんたの奴隷みたいなもんなの!」
ものすごい悪魔論を力説しているサキュバス。
「わかったわかった!これからもよろしくな?サッキュん?」
「今後ともよろしく・・・ってサッキュんっていうな!」
ふと目と目が合った二人。
「・・・ぷっ、くくく」
「あはははは!!」
笑い始めた。ひとしきり笑った後。
「今から貴方の身体を治すわ」
といい九郎の唇を奪った。
されるがままの九郎に活力が戻ってきた。
「ありがとう、改めて俺の名前は九郎将盛よろしくな?」
「えぇ、今後ともヨ・ロ・シ・ク♪」
・・・二人がドックを後にしてから。
「グぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
と新たな悪魔が雄たけびを上げていた。
一応備忘録的に人物設定
主人公
九郎将盛(クロウマサモリ)
一応将門様の流れを組む人物。
187cmの大男でクリロナ並みの肉体美に強力な膂力と高い生命力。
獲物は両手剣のみ!
今までの経験と膂力を用いての型に嵌まらない太刀筋の鋭さと速さのみで繰り広げる戦場の型。
ヒロイン?
夜魔 サキュバス
元・シンジュクの女王様 多彩な魔法攻撃となぜか持ってる強力な回復魔法。
そして九郎の一物が大好き。
次回はいつになるかわかりませぬ。
とある討伐指令を受けた九郎とサキュバス・・・サキュバスは九郎を本気で骨抜きにしようとしているが・・・?
であります。