第1話 龍可の愛撫
「……あ、あれ?ここは……龍可?」
「ウフフ。なーに?」
龍可はおどけたように龍亞に顔を近づけ、可愛く微笑む。
そこは、どこまでも暗い闇の中。龍可と龍亞はふたりっきりでいた。誰も……邪魔できない場所。龍可は膝で立ち、座り込んでいる龍亞を見下ろしていた。
「……あ」
龍亞は頬を赤く染める。その眼は、龍可の顔に釘付けになる。妹の微笑んだ顔、その美しさに見とれていたのだ。
「……龍亞ぁ」
自分に愛の眼差しを向ける兄を愛おしげに見つめ、龍可も嬉しそうに頬を染める。ふたりはうっとりと見つめ合い、そして、時が止まる。
「……龍亞……」
「……龍可……」
ふたりは少しずつ近づいていく。やがて、ふたりの手が重なり、自然と、恋人のようにしっかりと繋がれる。
「龍可……かわいい……ぃ……」
「……えへへ。龍亞……かっこいい……わたしだけの……!」
龍可の幼い、小さな体が、龍亞の胸に飛び込む。あまえるように顔を自分の胸にうずくめる龍可が、可愛くて、愛しくて、そのカラダもなにもかも、どうしようもなく欲しくなって……。龍亞の眼に光った欲望を、龍可は見逃さなかった。
「龍可……」
「……うん。えへへ……んっ」
龍亞に、またがる。大好きな兄がどこにも行かないように、抱きしめて、なでなでして、しっかり包み込んであげる。
──……あっ……──
龍可のカラダは温かくて、気持ち良くて、龍亞は、この快感に沈んでいく。気づくと、ふたりのオトコの部分とオンナの部分は重なり合っていた。
「……うっ!」
「あっ……!」
ふたりのひかえめな声が響く。ふたりとも、敏感で、感じやすく、なにより、互いのことを感じ合いたいと思っていた。本能のまま、目の前の快感を受け入れていく。
「は、はぁ……っ!」
「る……か……ぁ……!」
カラダの中からジワジワとこみ上げる快感に、龍可は悶え、震える。龍亞も同じようだった。龍可はズボン越しに感じていた。龍亞の、モノの熱さを。
龍可は、龍亞を触る。
「んっ……!」
「……あっ」
龍可は驚く。指の先から伝わる、脈動の熱さ。そして、その大きさに。まだ幼いのに、それは大きく、立派なサイズになろうとしていた。
──もしかして、私のために……?──
そう思うと、龍可は嬉しくてたまらなかった。微笑み、それを、やさしく両手で包み込む。
「る、龍可……。や、やめて……」
「ふふ。な〜んで?」
「あっ!」
そっと握る。すると龍亞のそれはビクンッ、と震え、龍亞の言葉がかき消される。
龍亞のモノをうっとりと眺めながら、龍可は話を始める。
「……ごめんね」
「……え?」
「私、龍亞には悪いなって思ってるの。ずーっと一緒にいたのに、龍亞のこと、全然気持ち良くしてあげられなかった……」
「な、なに言って……つっ!?」
龍亞の言葉はまた止まる。龍可の手が、少しずつ、上下に動きはじめたのだ。つまり今、龍亞のモノは、妹の小さな手によってしごかれていた。
「あ、あっ……! き、きもちい……ぃ……」
「……よかった。えへへ」
愛おしげに龍亞のモノを見つめ、大切に、優しく、しかし強く、手の動きを進める。少しずつ、それは大きさと硬さを増していった。
「えい……えいっ……」
「……あぅ……」
「……いろいろ迷ったけど、でも、私はもう迷わないっ!」
「うっ!」
「あ、ごめん」
少し強くしすぎてしまった。反省をこめて優しく撫でる。
「……よしよし」
龍可の愛撫で、龍亞は包まれるような快感をまた感じていた。龍亞のモノの扱いに慣れてきたのか、龍可の手は、さっきの強い刺激の前よりも龍亞のモノを高めていた。龍亞は気持ちよさそうに声を上げる。
「……あっ!」
「ごめんね。いつもいつも、厳しいこと言ったり、厳しいことしたり……」
「そ、そんな……うっ!」
惜しみない愛の奉仕に、龍亞は大きく震える。彼は妹の手から与えられる快感が強くなっていくにつれ、腹の底からこみ上げてくるものの存在を、強く感じるようになっていた。
「る、龍可ぁ……おれ……おれぇ……!」
「……うん。これからは、龍亞のこと……」
龍亞の眼に龍可の顔が映る。
──え……っ?──
いつも、可愛いとは思っていた。これまで会ってきたどんな女の子より、可愛くて、優しくて、自分のことを分かってくれる。だけど、今はそれだけじゃなくて……。
「いっぱい……気持ちよくしてあげるからね」
「……っ!?」
すごく、綺麗だった。自分と同じ緑の髪は、揺れて、良い匂いがして、龍可の可愛さを際立たせる。ピンクのくちびるはやわらかそうで、その中、口の中は、すごく温かそうで、自分のモノを、きっと……。
「……はっ! な、なに考えてんだ俺っ!?」
「どーしたの?」
「な、なんでも……」
「ほんとにそーう?」
「いっ……」
龍可は手の運動を再開する。どこまで行っていいか分からず迷っていた龍亞の心すらも弄ぶように、龍可の手は龍亞のモノを撫で、愛し、支配する。
「龍亞、もっと素直になってもいいんだよ?」
「……あぅ……」
「ウフフ。えいっ」
「うっ!?」
優しく触って刺激を与え、いったん手を離し、そっと握って刺激し、また離して……。こうやって、しばらくもてあそんでいると、龍亞のモノは立ち上がって、大きく、たくましくなっていった。モノから発せられる、強烈な、オトコの欲望の匂い。龍可は思いっきり吸い込み……。
──……ゾクッ!──
全身を震わせ、淫らに舌を出し、物欲しげな、オンナの顔になる。
「龍亞……すごいよぉ……!」
「くっ……あ……」
「龍亞ったら、もうずっと感じてるよ?もう、弱いんだから。……それとも、私だから?」
「つ、つつかないで……おれ……おれ……もう……」
「じゃあ握るね」
「あっ! い、いじわるしないで……」
「イジワルじゃないわ。気持ちよくしてあげてる……だ〜け」
「うぅっ!!」
しごかれ、気持ち良さそうに震えている龍亞の頭を、龍可は優しく撫でる。されるがまま、妹に撫でられて嬉しそうにしてる兄は、龍可にとって、可愛くてしょうがなかった。
「いやがってるわりには、龍亞のはとっても大きくなってるけど?それに硬くて……素敵……」
くちびるを舐める。もう、我慢できない。
「……あ……龍亞のぉ……」
自分で育てた龍亞の欲望が、いやらしい匂いで、龍可のカラダを焦がし、誘惑する。龍可は、顔を龍亞のモノに近づけ、愛おしげに見つめる。そして、その口が開かれる。
──あっ……──
大好きな妹の口が自分のモノの前で開かれるのを見て、龍亞の胸は高まり、発情し、一瞬だけ自制心と期待感が闘い、自制心が押さえつけられ、そして、自分がなにをされるかを理解した瞬間……。
「……あむ」
龍可は、龍亞のモノを咥えた。
「う、うっ!!」
「ん……ん……んむ……」
兄の巨大になったそれを、小さな口いっぱいで包み込む。自分の先端から伝わる未知の快感に、龍亞は思わず舌を出し震える。
──……ちゅっ、ちゅぷっ──
慣れない舌の使い方で、龍亞のモノを舐める。龍亞は、龍可の中の温もり、心地よさに溺れながら……。
──くちゅっ、ちゅっ、ちゅぱっ──
舌が与えてくる柔らかな刺激も味わい……。
「……ぷはっ。えへへ、龍亞の……すごい……おいしいよ……ぉ……」
「は……はぁっ! る……るかぁ……おれの……もっと……もっとなめて……ぇ……」
「うん。……ちゅっ」
龍可は龍亞の先端にくちづけする。震え、大きくなったモノを、口を一生懸命大きく開け、また咥える。夢中でしゃぶり、舌で刺激する。龍可の口全体を使った奉仕で、龍亞はあっという間に理性を失う。
「あ、あったか……や、やわらか……るかのなか……きもちぃ……も……もっとぉ……」
龍亞は激しく震え、龍可の舌の上で少し乱暴に動く。
──ん、んんっ……!──
力加減が分かっていない龍亞の腰の動きは、まさに蹂躙だった。がんがんと口の中で暴れ、龍可からの快感を求め、そして、龍可の喉の奥をノックする。
──んっ!──
口の中で、それは大きく、硬く、熱くなっていた。それは龍可の小さな口に納まるぎりぎりの大きさ。それが喉を突く。龍可は苦しさも感じていたが……。
「るかぁ……もっと……もっとぉ……!」
「ん、んっんっ……!」
オトコのモノを咥えるという、至高の奉仕の感覚。
「んっ、くちゅっ」
「あうっ!」
「ちゅっ、ちゅぱっ」
「いっ……!」
オトコのモノを弄んでいるという、至高の支配の感覚。龍可はいつまでも、この感覚に溺れていたかった。
「……あっ! る、龍可……おれ……も、もう……」
しかし、龍亞のモノは限界を迎えていた。龍亞は龍可の頭を掴み、そのモノは、こみ上げてくるモノの受け手を求めるかのように、わなわなと震える。龍可は全てを悟り、うなずき、手をさしのべるように……。
──……んむ──
龍亞を、甘噛みする。すると、あまりにもあっさり、その時は訪れた。
「うっ!!」
龍可の口の中に、龍亞の全てが吐き出される。やけどしそうなほどに熱く、すごい匂いを放ち、ドクドクと口の中を流れ……。
──……ゴクッ──
龍可は、それを全て、呑み込んでいく。
「あ……あ……っ……!」
それは凄まじい量だった。龍可ならきっと全部受け止めてくれると、龍亞は己の全てを1滴残さず吐き出していた。
──……ゴクッゴクッ──
喉を鳴らし、そして龍可は、龍亞のぜんぶを呑みきった。モノを少ししゃぶった後、口を離し、妹の奉仕の余韻に浸っている兄に微笑みかける。
「……えへへ。いっぱい出たね、おにいちゃん」
兄の全てを呑んだ達成感で、龍可は満ち足りていた。その満面の笑みは可愛くて、龍亞のモノは、またビクッと震える。
「……おにいちゃんのエッチ」
龍可は嬉しそうに笑う。あっという間に兄にまたがり、また、モノを手でしごきだす。ふたりの快楽の旅は、まだまだ終わらな……。
龍可は、ベッドから起き上がる。
「……夢か」