「……んっ……」
透明な滴が、小鳥の露出した肌に浴びせかけられる。流れるお湯が膨らみかけの胸を流れ、身体をつたい、抱きしめられているようなぬくもりに包まれる。彼女はやわらかな顔になっていった。
「……遊馬……」
一日の疲れがシャワーで落ちていく。安心して、思わず口から想っているヒトの名がこぼれ出てしまう。
恋するオトメは気を張っている。特に好きな人と一緒にいる時は。小鳥はいつも遊馬のそばにいる。いつもそばにいれば慣れるのでは、といったように思われることもあるかもしれないが、少なくとも彼女は違った。
「……好き」
シャンプーを泡立て、濡れた身体を動かし、手順よく髪を洗う。シャンプーを綺麗に流し、石鹸を泡立てたタオルでカラダをこすりだす。最近小鳥はカラダを念入りに洗うようにしていた。腕をあげ、わきにタオルをあてる。
「……くそっ」
ある女のことを思い出していた。小鳥と遊馬が通う中学校に最近転校してきた女。そう、あの日、地獄の大地の鳴動は始まったのである。
「はじめまして。闇月(やみつき) 花(はな)です。みんな、よろしくおねがいしまーす」
その女は少し軽い感じの女だった。制服が用意できなかったのか私服で、軽く化粧もしていた。顔も大人びていて、背は高め。その顔は可愛く、大人らしい美しさも兼ね備えていて、クラス中の男子たちは早くも何人かみとれていた。小鳥はこのこじゃれた女が気に入らなかった。なぜなら、遊馬が彼女をじっくり見ていたからだ。
「……遊馬ぁ〜」
「な、なんだよ小鳥」
「なんだよはこっちよ。あの人がどうかした?」
「べ、別に……」
幼なじみの男の子のウソを見抜き、小鳥は不機嫌に頬を膨らませる。遊馬が彼女のことをどう思っているかは分からなかったが。
「……これは良からぬ気がするわ……」
「おい、俺のセリフ……」
「うるさい」
ベクターはどつかれる。それ以来、彼の姿を見たものはいなかった……。
「へー。遊馬くんってデュエルカーニバルの優勝者なんだー」
「あ、あぁ」
質問責めにあっていた花は、校舎の見学がしたいと言い出し、案内役に遊馬を指名した。若干ドスのきいた「はぁ!?」はなんとか飲み込んだが、小鳥は困惑していた。これは良からぬ気がするといったレベルではない、そう直感で感じ始めていたのだ。そんな彼女が教室から出て行くふたりへの尾行を決行したのは、ごく自然な流れであろう。
「すごいねー。私、強い人好きなんだー」
「そ、そっか」
「えへへ〜。あまえちゃおっ」
「なっ……!」
ふたりの腕が絡まる。遊馬は自らの胸板から伝わる柔らかな感触に驚いていた。それは大きくて、あたたかくて、やわらかくて……。遊馬の顔が真っ赤になっていくのが、角の隅で隠れ見ていた小鳥にも分かった。
「な、なによあの女〜!」
怒る小鳥をよそに、花は自らの大きな胸を遊馬に擦り付けていた。彼女は照れる遊馬の顔を楽しげに見つめながら、胸を動かす
「な……な、なにすんだよ……っ!」
「言ったでしょ?遊馬くんにあまえてるの〜。んっ……」
「あっ……!」
花はもう完全に抱きついていた。遊馬の首に手を回し、抱きしめている。押し付けられる胸のぬくもりに、遊馬の理性は蝕まれていく。
「や、やめろよ……。誰かに見られたら……っ……」
「誰もいないよ」
「だ、だからって……!」
「うるさいなぁ……ちゅっ」
「っ!!?」
遊馬の頬に、花のくちびるが軽く当たる。軽いキスだが、遊馬と小鳥に与えた衝撃は大きかった。遊馬の身体から力が抜け、顔がこれ以上ないほど赤くなる。
「あ、あっ……」
「ふふっ、かわいい〜。あ、もしかしてキスしたことなかった?」
無言でうなずく遊馬の顔を覗き込む花。近くで見るその顔は、あどけなさを残しながらも美しく、可愛くて、遊馬は簡単にノックアウトされてしまう。自分にみとれている遊馬を見つめ、彼女は余裕を持った顔になる。
「いやならやめてあげてもいいけど?でも、私には分かってるよ」
「な、なにを?」
「遊馬くん、私の胸ずっと見てたでしょ?」
「ぶっ!?」
図星のようだった。小鳥も、遊馬の様子がなぜおかしかったのかを理解する。
「ちょっと目立つ服だったもんね。ふふ、ちょっとなら触っていいよ?」
「な、なに言ってんだ!? は、離れろよ……」
遊馬は花の肩を掴み引き剥がそうとする。小鳥はそれを見て安心していたが、遊馬の抵抗は長くは続かなかった。彼の手は花の腰をさすり、その手が、花のスカートに伸びていく。
「……」
それに気付いているのか否かは定かではないが、花は意味ありげに笑っていた。その笑みは、小鳥には好きな人に焦がれているのとは違うように見えたが、嬉しそうな顔ではあった。不思議な表情だった。
「……あっ……」
声が上がり、花の頬がほんのりと朱に染まる。遊馬の手は、スカートの上から、花の尻を撫でていた。頬を染める花の顔は可愛くて、遊馬はさらに大胆になる。
「あ……んあっ……」
遊馬は花の尻を揉む。そのやわらかさを確かめるように、強く、じっくりと揉んでいく。その弾力、揉むたびに手に伝わるやわらかさは、遊馬を夢中にさせてしまう。
「あっ、あぁんっ! んっ……もう、遊馬くんのエッチぃ」
「そ、そんなこと言うなよ」
「だって、あ……はっ……んん……」
花は明るく、しかし恥ずかしそうに声を上げる。遊馬は自らの高まりを感じていた。遊馬のモノが少しずつ、大きくなっていき、スカートの中に入り込んでいく。膨らむモノの先端が花に当たらんとした、その時……。
「ちょっとそこ、なにしてますのっ!?」
「ん?」
困惑の色を含みながらも冷静なその声の主、神代璃緒が、小鳥が潜んでいるのとは違う方の角から現れる。花と遊馬はいったん離れるが、遊馬は名残惜しそうな顔をしていた。スボンの中のモノも、そう主張している。
璃緒は風紀委員であり、その冷静さと鋭さゆえに、氷の女王と呼ばれている。花はそれを知らないが、それでもそういった気配は感じている。
「……かわいい」
「なっ……?」
しかし、彼女が最初に選んだ言葉はこれであった。璃緒は困惑した様子になる。璃緒はたしかに可愛い少女だった。目つきは刺すような鋭さだが、パチリと開かれたその目は、幼い可愛さを際立たせている。綺麗な青のその髪は揺れ、まさに女王の風格を感じさせていた。制服の上からでも分かる曲線美、やわらかそうなふともも、その全てが、男の欲望を駆り立てる美しさを持っていた。実際、彼女は男子からよく言い寄られる。
「うわー、きれいー」
「な、なんですの……。おだてても無駄でしてよ?」
「あはっ、変なしゃべり方」
「な、へ、変……!?」
璃緒は強気な性格であるが、今は調子を崩していた。頬を染めた女子に可愛いと言われ、うっとりとした眼差しを向けられることに彼女は慣れていなかったのである。気付くと、花と璃緒の距離はかなり近くなっていた。
「あっ」
「綺麗な子〜。こんな子がいるなんて、転校してきて良かった〜」
「あなたが例の転校生?まったく……」
「ははっ、ごめんなさーい」
「大体遊馬、あなた小鳥ちゃんはどうしたの!?」
「お、俺はなにも……」
璃緒がこの話題に自分の名前を出してくれたことが、小鳥は嬉しかった。花も小鳥という名が出たことに関心を抱いているようだった。
「小鳥、ちゃん?へー、彼女がいたんだ〜」
「か、彼女なんかじゃねえよ……」
「ふーん。ま、いっか。ふふっ、えいっ」
「きゃっ!?」
後ろに回った花の手が、璃緒のスカートをポンポンと軽く叩く。
「あっ、あなた」
「まぁまぁ落ち着いて」
「っ!」
これまた軽く、花の手が璃緒の胸に置かれる。花の綺麗な指が、璃緒の膨らみかけの乳を優しく撫でる。
「あっ、ちょっ、待って……」
「待たな〜い」
「ひゃっ!?」
璃緒の乳房が撫でられる。優しくいやらしい愛撫は、あまい快楽で璃緒を満たしていく。
「あっ……やっ……んあっ……んっ……」
声を上げて喘ぐ女王の姿は、璃緒に恋愛感情を抱いていない遊馬すらも興奮させた。花はそれを察し、遊馬に顔を向けて目で誘う。遊馬はフラフラと花に近づき、そして、ズボンを突き破りそうなほどに大きくなったモノが、花の手に包まれる。
「っ……おっ……!」
「もう、遊馬くんてば、おっきしちゃって〜。璃緒ちゃんで興奮しちゃったの?」
「う、うるせ……」
「な〜ま〜い〜き〜」
「あぅっ!」
指で優しく撫で、先端をつつく。震えるモノの脈動、ズボンの上からでも分かるその熱さで、花は嬉しそうに目を細める。
「な、なんで私の名前……」
「細かいことは気にしな〜い」
「ふひゃあっ!?」
璃緒の先端に、少し強めの刺激が与えられる。稲妻のようにカラダ中を駆け抜ける快感に、璃緒は舌を出し震える。
「あっ、あぁ……!」
「璃緒ちゃん……かわい〜」
「ん……」
花の手が、璃緒の頭を撫でる。流れるようにその手は、頬を撫で、肩を撫で、腰を撫で、太ももを撫で……。璃緒のカラダは、花の手によって愛撫される。璃緒は気持ち良さそうに目を閉じ、頬を染める。璃緒は震え、その胸が揺れる。
「……」
花はそれを食い入るように見つめ、顔を近づけていく。そして……。
「……ちゅっ」
さっき刺激したばかりの先端に、くちづけする。
「あぁんっ!」
「ちゅっ……れろ」
「はひぃ……っ……!」
乳の上で舌が這う。胸を舐められ悶える璃緒。あられもない女王の姿が、遊馬のモノをさらに高めていく。モノの成長を察した花は、乳をしゃぶるのを止め、璃緒にあらためて向き合う。花は璃緒をうっとりと見つめる
「はっ……あぅ……」
「璃緒ちゃん……ちゅっ」
「ん、んんっ!?」
花の口が、璃緒の口を塞ぐ。くちびるを重ねながら、花は璃緒を優しく抱きしめる。
「れろ……れろ……ちゅぱっ」
「ん……んん……んぁ……」
花の舌が璃緒の口に入り込み、口の中を舐めていく。重なり合う舌と舌が、ひとつになったかのように、互いのぬくもりを与え合っていく。初めてのキスのあたたかさで、璃緒の理性は崩れていってしまう。璃緒の目は虚ろになり、花はそれを眺めた後、ゆっくりと口を離す。
「はっ……はぁ……はぁ……っ」
「さ、て。璃緒ちゃん、私の言うこと、ひとつだけ聞いてくれない?」
「はっ、え……?」
「遊馬くん、さっきから苦しそうだから……。璃緒ちゃんがすっきりさせてあげたら、遊馬くんも嬉しいと思うんだ〜」
「はぁ!?」
小鳥は思わず大声を上げてしまう。それで花も小鳥の存在に気付いたようだった。まさか璃緒さんが……、そう小鳥は思っていたが、璃緒は虚ろな目で、その様子は少し普通ではなかった。やがて、彼女は微笑む。
「……わかった」
璃緒は遊馬を強く掴み、壁に押し付ける。遊馬は状況の混沌さに困惑していたが、そのモノは期待でさらに膨らんでいた。
「い、いもシャーク……」
「その呼び方……。あんた制裁」
遊馬のズボンが、璃緒の綺麗な指ですばやく下ろされる。残るはパンツだけ。璃緒の手がパンツに伸びるのを見て、小鳥は飛び出す。
「な、なにやって」
「おっと」
その前に花が立ちはだかる。小鳥は一瞬おびえるが、果敢に怒鳴りつける。
「い、いい加減にしてください!」
「なにが?」
「なにしたか知らないですけど、璃緒さんに何かしたでしょ?」
「私は何も」
「そ、そんなわけないでしょ! 璃緒さんは……」
「じゃあ見てみたら?」
「……え?」
花の目配せに誘われ、小鳥の目はそれを見る。パンツが下ろされ、すっかり大きくなった遊馬のモノが露出し、その前で璃緒は微笑んでいた。璃緒に見られることでそれは硬くなり、なにかを求めるように前後に揺らめく。璃緒はそれをうっとりと見つめ、そして、その口が大きく開かれる
「……あむ」
女王の口が、遊馬を包み込む。璃緒の中のあたたかさ、やわらかさは気持ちよくて、遊馬は硬く、大きくなる。璃緒は目を閉じ、口を動かす。遊馬のモノを味わっていることは、誰の目にも明らかだった。小鳥は言葉を失う。
「あ……あ……」
「遊馬くん、璃緒ちゃんに食べてもらえて良かったね」
「う、嘘……」
「あ、もしかしてあなたが小鳥ちゃん?あー、先におしゃぶりしたかったんだー」
「そ、そんな……」
「ま、チャンスはあるって。それより……」
花はくちびるを舐め、小鳥の肉体の鑑賞を始める。小鳥はその視線で震える。舐め回すとはこのことかと、彼女は戦慄していた。
「……かわいい」
「……っ!」
にんまりと笑い、獲物を見つけた目になる。軽快に、その足が小鳥に迫る。
「……お楽しみはぁ、これからだー!」