ネプテューヌのキャラ達とただイチャネチョ(性的な意味で)するだけのSS 作:暑がり
私達の街は、今一つの脅威に曝されているんです
一つの脅威?
それって、あのモンスターか?
はい。私達の街は、あのモンスターに生け贄を捧げているんです
生け贄って…
月に一度、生け贄を捧げよ。さもなくばこの街は…モンスターはそう言いました
最初は従ったりはしませんでした。討伐隊を編成して、なんとか打ち倒そうと…でもダメでした…あの兵士さん二人以外は…全員いなくなって…
そうだったのか…
じゃあ、それからは生け贄を捧げたの?
…はい。とは言っても、この街からじゃないんです。この街の近くで迷った人達を見つけ、上手くモンスターのところへ誘導して…生け贄にしていたんです…
俺達も生け贄だったってわけか
人を街には入れないのはそれでなんだ…
…ごめんなさい。
実はあの海男さんの銅像、作ったばかりの物なんです
あの伝説は、おばあちゃんの適当な嘘で…
銅像が妙に真新しいと思ったら…そういうことだったんだな
…俺が街の近くで感じた視線というのは街の人間の物だったのか…生け贄を探していた人の
はい…海男さんを見て、そこからあの嘘の伝説の話が作られたんです
おだてれば乗ってくれるという…嫌な考えです
「話はわかったよ」
俺達は立ち上がり、家から出ようとする
「あの、どこへ…?」
「決まってるだろ?」
「そのモンスターを倒しに行くんだよ!」
「そ、そんな、無理です!」
「確かに、最初はこんなやつに勝てるのかなんて思ったけど…そんな事情を聞いたら、負けるわけにはいかないよ」
「必ず勝って帰るぜ」
「だからさ、宴の用意しといてよ!」
「その伝説を…真実にしようじゃないか」
「皆さん…騙した私達を…助けてくれるんですか…?」
「困ってる人を、ほっとけないからな」
「そういう性分だからねー」
「ありがとう…ございます…ありがとう…」
「お礼はまだはやいぜ?戦うのは…これからなんだからな」
そして俺達は…やつの元へと向かった…
「ついたな…」
「…静かだね」
「こう静かだと、少し気が抜け…!?」
「来たみたいだな…!」
目当ての奴は、森の奥から姿を現した
「うわー、やっぱり強そうだねー…」
「そうだな…けどここで退くわけにはいかない!」
「生け贄を…捧げよ…」
「す…すごいプレッシャーだ…!」
「圧される…けど!」
「逃げるわけにはいかない!」
その時、モンスターの動きが止まる
「なんだ?」
「………い………だね………ど………う………」
「なんか、声聞こえない?」
「あの蛇のほうからみたいだな…」
…すると突然、モンスターは跡形もなく消え去った
「消えた!?」
「なんで!?」
「気を付けろ、上から来るかもしれない…!」
…しかしなにもおこらなかった
「…なんなんだ?」
「さっぱりわからない…」
その時、森の更に奥から声が聞こえて来る
「…ーっしょい!わーっしょい!」
「…な、なんか楽しそうな声が聞こえて来るな…」
「あ、ああ、俺もだ…」
「なんかお祭りみたいだよね」
「まさか、こんな森の奥で祭りがあるわけが…」
「行ってみるか」
「…気になるもんね」
「夜にあまり森を歩くのも良くない気がするが…行くほうが賢明だろう」
俺達は森の奥へと進んで行く。そこで目にしたのは…
「わーっしょい!わーっしょい!」
「…なあにこれえ?」
「ネプテューヌ、俺にはこれが祭りをしてるように見える」
「というか…それしかないよな…?」
「しかし、なぜこんなところで…」
俺達が目の当たりにしたのは、御輿を担ぐ男達、それを楽しそうに眺めているたくさんの人、屋台の並ぶ広場のような場所だった
「いっぱい人いるね…」
「これ、全員あの蛇の生け贄になった人達じゃないか!?」
「そんなまさか…」
「そのまさかだよ」
「うん?今誰が喋ったの?」
「俺じゃないぞ」
「下だよ、下!」
「下?」
下には…視線の先には…小さな人がいた
「…ち…ちっちゃ!?」
「こ…小人みたいな?」
「そう、僕達は小人だよ」
「驚いたな。まさか小人を見ることになるとは…」
「ああ、おとぎ話だけの存在だと思ったたよ…」
「案外あの次元にもいたりしてね!」
色々と思うところはあるが、取り敢えず一番気になっていることを小人に聞いてみる
「ここにいる人達は、あのモンスターの生け贄になった人達じゃないか?」
「…うん、君達には真相を話したいと思ったんだ。話すよ、あの幻のことを…」
僕達小人はね、魔力が強いんだ。と言っても人を傷つける魔法は使えない。僕達が使える魔法はただ一つだけ…幻覚を作り出す魔法なんだ
…まさか、あのモンスターは幻覚?
そう、僕達が作り出した幻覚だよ
でも感じたプレッシャーは本物だったよ!?
それも作り出した幻覚なんだよ
…なるほど。そういうことだったのか
ところで、なんで生け贄が欲しかったんだ?
それはね…
「…え?大きな祭りがしたかった?」
「そ、それだけのために幻覚でたくさんの人を困らせたの!?」
「うん…僕達小人じゃ、人間みたいにあんな御輿は担げないし…まあ、あれも幻覚なんだけどね…たくさんある屋台も幻覚さ」
「実は俺達が見てるのも幻覚なんじゃ…?」
「人々は間違いなく本物だよ。なんなら触ってみたらどうかな?」
「それじゃあ失礼して」
試しに近くにいた女性の胸を触ると、本物の柔らかさだった
「本物だな」
「なにナチュラルにセクハラしてんだこの変態!」スパーン
うずめにメガホンで頭を叩かれた
「いったたた…でもこの人、なんの反応もしないな」
「幻覚しか見えていない状態だからね」
「…この人達を街に戻す気はないのかい?」
「幻覚は、虚しいね。本物じゃない…紛い物だよ。最初は楽しかった幻覚のお祭りも…今じゃ僕達小人は楽しんでなんかいない。人を増やせば…楽しいと思ってたけど…違うよね」
「ああ…みんな楽しそうにしてるけど…それもこれも全部偽りだよ」
「…そろそろだと思ってたところなんだ。それに君達がちょうどいい」
「ちょうどいいってどういうことだ?」
「それは…」
話を聞いた俺達は、街の目の前に戻って来ていた
「俺達がモンスターを退治する英雄ね…」
「ほんとはそんなんじゃないんだから釈然としないよねー」
「しょうがないさ。今更モンスターが幻でしたとなっては、恐怖に陥れられた街の人達は納得しないだろう」
「だからってなぁ…」
「小人達も、普通に人間に話をしたら良かったのにね」
「そうだな」
「…そろそろ彼等の指定した時間だ」
「いよいよか…」
小人達が俺達に話したのは、幻覚で作り出したモンスターを俺達が倒し、そこから拐ってしまった人々が出てくる、というシナリオだった
自分勝手なことをした小人達にとっては、こうして拐った人達を街に帰すことしか出来ないのかもしれない
「来たみたいだな…」
「こんなこと、すぐ終わらせようよ!」
「そうだな…」
そして、伝説へ…
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
「いやぁ…そんなに頭を下げないでいいよ…」
「それは無理です!あなた達は英雄なんですから!」
なんの問題もなく幻覚を倒し、シナリオ通りに事を進めた俺達は今、街の祭りに参加していた
人々が戻ったことによる祝いの祭り…小人達が狙っていたのはこれなんじゃ、と思った
「これは幻覚が作り出した偽物の祭りじゃないもんな」
「急にどうしたんだい?」
「いや、なんでもないよ。そういえば、この街に住んでない人も何人かいたんだよな。その人達はどうするんだろう?」
「それがどうやら、その人達のほとんどは身寄りのない旅人だったらしい。恐らくはこの街に残るだろうね」
「ま、こんなところまで来る人って言ったらそれくらいだろうしな…いい街になるかな」
「もう脅威は無いんだ。心配はないだろう」
「それもそうだよな」
「―――ーっ!」
「はやく!はやく遊ぼうぜ!」
「ああ!わかったよ!」
「行こうか、―――」
「おう」
俺達は思う存分祭りを楽しんだ…
「これが、本当のお祭り…」
「ごめんね、人間達…せめてこれで、許してね…」
「あ、見てよ―――!」
「花火?」
「うおーっ!花火だーっ!かっけーなーっ!」
「花火なんて予定してたっけ?」
「おかしいな…誰があげたんだ?」
「あの花火は…もしや…」
「…小人達かもしれないな…」
こうして、小人達の人騒がせな事件を解決した俺達は…
「まだこの次元を堪能しきってないよね」
「次元を移動するにははやすぎるよな…」
「まだこの次元の女神に会ってないもんな」
「しかし、見下ろすばかり森のこの辺りではな…」
「確かに森ばかりですが…此処からずっと北に行けば、港町がありますよ」
町長のお孫さん曰く、この街は海に囲われた島の唯一の街規模の場所らしい
他には、いくつか小さな村があり、そのほとんどは北に集中しているという話だ
俺達は旅支度をきちんとして、北へ向かった。港町を目指して…