ネプテューヌのキャラ達とただイチャネチョ(性的な意味で)するだけのSS 作:暑がり
「うん…解毒剤を作る過程で、私の作った香水の分析をしたんだけど―――」
元々、ネプギアの作った香水は、振り掛けて作用する物ではなく、香水という名の通り、至近距離で"匂い"を嗅がす事で、何とかとか言う物質が働き自分を猫と思い込ませる物だ。
そして、ネプギアの作った香水の副作用。さっき行った自分を猫と思い込ませる物質には別の何とかとか言う物質が含まれていて、仲間を増やす動物の本能を過剰にし、他者へ噛み付き自らの物質を感染させる物だったのだ。
俺達がラステイションとルウィーで嗅いだ匂いの正体はこの香水の匂い。
「○イオハザードかよ!!!」
「さしずめキャットハザードだね!!!」
「ネプギア、お前後でお尻ペンペンだからな」
「えっ…?」ぞくぞく
「(…嫌な悪寒が)」
しかし不幸中の幸いだったのが、ロムもラムも猫化していない事、ロムもラムもネプ子達女神以外に使用しておらず、仲間を増やす本能というのは相手を選ぶらしく、あくまでも仲の良い相手へしか噛み付かない事。つまり、完全に内輪で事が済むのだ。
「で、解毒剤は?」
「出来たよ!それもおんなじ香水タイプ!もう私とおっきいお姉ちゃんは大丈夫だからね」
「わかった。出来れば俺が解毒剤を取りに戻る前にネプ子達を治して貰いたいんだけど」
「そ、それは無理だよ…さっきちょっとやってみたけどだめだったし…」
「だよな…じゃあ、直ぐに戻るから」
「うんっ!お尻叩かれるの楽しみだなぁ…」
「………」
無言で電話を切る。ネプギアはもう放置しよう。
「戻んのか?」
「いや、まだだ」
ロムとラムの二人を説教してくれるあの人が未だに見つかっていないのだ―――。
「探さないとな」
「マスター、私ハ?」
「ネプギアンダムは帰ってネプギアの面倒を見てやってくれ」
「ワカリマシタ」
「お兄ちゃん!私も探すー!」
「ミナちゃん…どこ行っちゃったのかな…」
「…お前達が撒いた種なんだぞー!?」ぷにぷにぷにぷにぷにぷに
「「ほへんははい…」」
部屋に二人とブラン(気絶してる)も置いて、俺と黒いーすんはミナさんを探しに向かう。
「………にゃあ」
それが過ちだと気付いたのは、次に部屋に戻って来た時だった―――。
「僕とした事が…迂闊でした」
「なんだそのキャラ」
部屋に戻ると、ロムとラムの拘束は解かれていた。
粘着糸は、噛み千切られていた。
「ミナさんの仕業、だよな」
「あのロボット帰さない方が良かったんじゃねーか?」
「そうだな…」
あの二人はただでさえすばしっこいのだ。猫になったとなればすばしっこさは増すだろう。
「…黒いーすんは大丈夫だよな?」
「俺?ああ、俺ならぴんぴんしてるぜ!」
「なら良かった。よし、プラネテューヌに戻ろう」
「…こいつはほっといていいのか?」
未だに気絶したままのブランを指差す黒いーすん。
その顔には落書きがされていた。
「うん…持って帰ろうか…」
俺達は気絶したブランも引き連れ一度プラネテューヌへと引き返した。
「ただい―――」
「「「にゃああああっ!」」」
黒いーすんの移動した場所は運悪く三匹の甘え猫達の目の前。ネプ子、うずめ、コンパの三竦みが襲い掛かって来る。
「ネプギアンダム!」
「ネプギアンダムバリアー!!!」
「「「にゃああああん…」」」がくっ
「…」
ネプギアンダムの名前を呼ぶと、瞬時に俺の目の前にバリアを展開し守ってくれた。
………
「…おかしいだろ!!!」
「―――、多分突っ込んだら負けってやつじゃねーか?」
俺の精一杯の突っ込みは、黒いーすんのその言葉に消されてしまった。
「にゃーん」すりすり
普通に俺の元に擦り寄ってきたいーすんは可愛いので連れていこう。
「よし、皆いるな」
ネプギア、ネプテューヌ、ブラン、黒いーすん。
俺も含めたこの五人で、今からネプ子達を元に戻す。
「にゃー」
「あの、いーすんさん…解毒剤…」
「ふしゃー!」
「うぅ…」
「イストワール、害はないけれど元に戻る気はないみたいね…」
「害がないなら大丈夫じゃないか?それにいーすんは猫サイズだし」
「にゃー」すりすり
正に猫を飼っているような気分になる。
「いいなー…」
「羨ましいね…」
「そうね…」
三人に見つめられ、こほんと咳払いし話を戻す。
「ネプ子達は俺に寄ってくるから、その時に解毒剤を使う。ネプギアとネプテューヌはノワール達を、ブランはロムとラムを追ってくれ。黒いーすんは運ぶ係な」
「…二人の居どころはわかるの?」
「リーンボックスしかないだろ?神次元の可能性も考えたけど、ルウィーからならリーンボックスのが近いからな。多分だけど、ミナさんも二人と一緒だろう」
「了解…」
「ねーねー、―――だけ簡単過ぎないー?」ぎゅー
さも当然のように俺に抱き着いて話すネプテューヌに説明する。
「あのなネプテューヌ、ネプ子達が寄ってきて元に戻るだろ?その後ネプ子達はどうすると思う?」
「えー…?んー…私なら甘える!」
「そういう事。どうせ猫でも猫じゃなくてもそんな変わらないんだから。頼むぞネプギア」
「はーい」
「私も猫のまんまが良かったー…良かった良かった良かったー!」ぎゅううっ
「あーもーうるさい!」
ネプテューヌを振りほどくのに五分掛かった。
「黒いーすんは三人を送ったら戻って来て、この端末に連絡があったら駆け付けるようにしてくれ」
「俺もう協力したくねー…腹減った…」
「コンパの作る飯」
「よっしゃあ!!!やってやるぜ!!!」
扱いやすいな、黒いーすん。
「ブラン」
「何…?」
「これを」
「これは…?」
「いざとなったら俺が助けに行くよ」
「…わかったわ。―――…もし、私が無事に帰ったら、その時は…」
「一緒に本でも読もうな」なでなで
「…ふふ」
「(完全に死亡フラグだよね…)」
「(あれが死亡フラグってやつかー…)」
「(いいなぁ…)」
「(ネプギアは当分甘えるの禁止)」
「(ええっ!?)」
「(こんな騒ぎ起こしたからな)」
「(そんなぁ…)」
「…―――?」
「脳内会話でもしてるのかなー?」
「そうなんじゃね?」
そんないつも通りのやり取りも此処まで。俺達は手筈通り行動を開始する。
解毒剤と、ほんの少しの勇気を持って―――
―――ラステイション
「さあ行くよおっきいお姉ちゃん!」
「ネプギア気合い入ってるね」
「お兄ちゃんと仲直りしたいから速く終わらせないと!」
「自分で撒いた種でしょー?」
「うぅ…そうだけど…」
「あははっ、冗談だよー。それに―――だって内心楽しそうだったじゃん」
「え?そ、そうなのかな…?」
「そうだよ!だから、仲直りじゃなくて、甘えちゃえばいーよ!」
「お姉ちゃん…!」
「さあ行くよ、我が妹ネプギア!」
―――同時刻、リーンボックス
「来たわね…容赦も遠慮も手加減もしない…全力でやるわ。」
「―――が…私の帰りを待ってる…」
女神化して、扉を開け教会内へと入る。私の戦いは、これから―――
「ぐわああああっ!?」
…上からゲームソフトの山が降って来た。これも、ロムとラムの仕業か…
「絶対に捕まえてやらああああっ!」
私が奥に進むと、ぷつん、と何かを切った音がした。
何も起こらないじゃないか、そう思った次の瞬間―――
「な、なんだこの糸!?ねばねばしてやがる…!」
四方八方からの糸に、絡め取られ―――突如床に出来た穴に落ちる。
「なんなんだよおおおっ…!!!」
私はそのまま、奈落へと落ちて行った―――
―――同じく、リーンボックス
「ねえ、ロムちゃん。リーンボックスってこーんなおっきな地下があったのね」
「知らなかった…」
「粘着糸を仕掛けてる最中に落ちちゃう何てドジよねー」
「えへへ…でもわくわくしちゃう…」
「だねっ!」
「…ロム!ラム!いい加減にしなさ―――」
「いっけー!ミナちゃん!ウールボール(毛糸玉)!」
「にゃー!」
「ふふ、ミナちゃん…すっかり猫だね…」
「私達も猫になっちゃうのかにゃー?」
「どうかにゃ…?」
「ロムちゃんかわいー!」
「ラムちゃんも…にゃーって、かわいい…」
―――???
「…ふふふ、わたくしはきっと、今日二人が来ると思っていましたわ。そして案の定…後、もう一人…―――も、必ず…」
「あのー、お姉様?一体何を企んでるのでしょうか…?」
「わたくしの行動は全て―――の為…必ず―――をこの手に…ふふ、ふふふふふふ…」
「(お姉様が―――を手に入れたらアタクシもおこぼれに預かれて、それに関して文句はないのだけど…女神の責務は果たして貰いたいわ…)」
―――プラネテューヌ
「はぁー…疲れた…」
「にゃー?」なでなで
「はは、ありがとういーすん」
椅子へと腰掛け、机に突っ伏すといーすんが頭を撫でてくれる。未だ猫のままだが。
「いやー、大変だったね―――!」
「疲れたのネプ子のせいだぞ…」
作戦通り、俺は無事四人を元に戻した。そして予想も的中、甘えてきた彼女達をむちゃくちゃ甘やかした。
「…三十分か」
ネプギア達が出発してから、もうそれだけの時間が経っていた。
「やっぱり見に行こう」
そう言った時、Nギアが鳴る。画面には、ネプギアの名前が表示された。
「黒いーすん!頼む!」
「へーへー、わかってるよ」
ネプギアとネプテューヌの二人は無事にノワールとユニを元に戻した。ネプギアはユニとガチンコ勝負をしたらしくぼろぼろに、一方ノワールは理性が強く残っていた為問題なく解毒出来たらしい。これで後は、ブランだけだ。
「マスター」
その時、ネプギアンダムが声を掛けてきた。これは―――
「ブランが呼んでるんだな?よし、いくぞネプギアンダム!」
「ハイ」
「にゃー!」
「待って待って!わたし達も行くよ?」
「うん!黙って待ってる何てできないよ!」
「私が撒いた種だもん…摘ませて?」
「俺もじっとしてる何てできないぜ!」
「私も、―――さんのお役に立ちたいですぅ!」
「皆…ありがとう。けど…決着は、俺一人でつける!」
これは―――俺の戦いだ!
「着いたな…」
皆を納得させ、黒いーすんにリーンボックスの教会前まで送って貰った。普段当たり前のように行き来している場所が、今はとても大きな物に見えた。
「にゃー」
…何故か猫いーすんが付いてきてしまったがまあいいだろう。
…ネプギアンダム?奴は置いてきた。強すぎるからな…。
そんな事を考えながら警戒も忘れずに教会へと入った、次の瞬間―――
がこんっ
「え…?」
謎の音と共に、突如床に出現した穴に成す術もなく、俺は―――
「うわああああああああっ―――」
奈落へと落ちて行くのであった―――。
「にゃー…」
「いっ、つつ…なんなんだよ一体…」
俺は人間だ。床に叩き付けられたら痛いに決まっている。幸いこの床は柔らかいので助かったが、やはり痛い物は痛い。
「にしても、此処は一体…」
起き上がり、辺りを見回すと、扉だらけ。十個はあるぞ…。
「迷路かよ…」
そう溢すのと同時に猫いーすんが鳴きながら一つの扉へ寄って行く。
「…(今更だけど、猫なのに浮きながら移動してるって面白いな)」
等と考えながらも、今は大人しく猫いーすんの後ろをついて行く事にした。
「何の問題もなく進んでるな…」
歩いてからどれくらいたったのか。
それはわからないが、猫いーすんのお陰か躓く事なく先へと進めている、気がする。多分。
「にしても、何もないなー」
無機質な、四角い部屋、言葉通り何もない普通の通路。あるのは灯りだけ。
それが何度も繰り返される。
「軽くホラーだな…」
そんな事を思い通路を歩いて行くと、人の気配を感じた。
「ふにゃ!」
どうやら猫いーすんも同様、気配を感じ取ったようだ。一体誰が―――
「待っていましたわよ、―――!」
「ベール…!」
そこに居たのは、ベールだった。無事であった事に嬉しくなり歩み寄ろうと思ったが、踏み留まる。
怪しい。そう直感した。
「さすがは―――、簡単にわたくしの物にはなりませんわね…」
「何言って―――」
俺が問う前に、ベールは予め張っていた罠を見せ付ける。上から網が落ちてくる。
拘束する手段としても悪戯としても初歩的だった。
俺は次第に、ブラン達の事が心配になって来た。
「ベール…ブラン達はどうしたんだ?」
「捕まえましたわ。この場にギャラリーは必要ありませんもの」
「…そうか…わかった」
俺は黙ってベールへと歩み寄る。
「にゃ!?」
「大丈夫だ猫いーすん…頼むぞ」
「にゃあ…?」
俺を追い掛けようとする猫いーすんを止め、頼む。その言葉を残して、俺はベールへと近付く―――。
時は遡り、プラネテューヌへ戻った時の事。
「え?その香水を?」
「ああ、持っておきたいんだ」
二人から回収した香水。ネプギアに返すよりは俺が所持している方がいいだろうと思った。
「い、いいけど、悪用しないでね…?」
「するか!」
ネプギアに持たせておく方がよっぽど危険だ…。
―――そして現在
俺が今使える手段はこの香水、たった一つ。至近距離でこいつを嗅がせベールを猫にする。
それしかないッ!
そして俺はベールの目の前へとたどり着いた。
「―――…嬉しいですわ…」むぎゅっ
ベールは俺を抱き締めた。俺も抱き締め返してみる。
「ふふ、こうやって抱き合えるのがとても幸せですわ…」ぎゅうっ
「そうだな…」
幸せそうに目を瞑る彼女。今しかない―――!
俺は、香水を―――放り投げる!
「させませんわ!」がしっ
ベールに手首を掴まれた。けれど、もう遅い。香水は―――宙を舞っている!場所はベールの目の前!
「ふふ、香水の存在は知っていましたわ。―――、もう諦めて―――」
「猫いーすんっ!」
「にゃああああっ!」
俺のさっきの頼む。そのたった一言は、いーすんに確り伝わっていた。そう、初めから俺はただの囮。
いーすんは飛び上がり、香水をベールへと―――
ありったけ振り撒いた―――。
「ミナさん、この四人をどうか更正させてやってください」
「わかりました。やってみますね」
「―――…わたくしに慈悲を…」
「アタクシだって関係ない………とは言えないけど…」
「ベールは混乱に乗じてあんな事をしたのが許せないし、チカはそれを傍観してた。という訳で有罪判決」
「そ、そんなっ…」
「お姉様、諦めましょう…無理に手に入れよう何て考えずこの前のように甘えれば良かったんだと思いますわ」
「うん。それなら歓迎するからさ」
「―――っ!」がばっ
「おっと」
飛び付いてくるベールを慌てて避ける。
「あのなぁ、説教前だぞ?見ろベール、ロムとラムなんて―――」
「すやぁ…」
「むにゃむにゃ…」
「余裕のあまり寝てるぞ?」
「…羨ましいですわ…」
「じゃあ、俺はもう行くからな」
ミナさんにお説教を任せて、俺はその場を後にした―――。
ベールを一度猫化させ隙を作った事で、俺は、俺達はベールに無事勝利した。
あの無駄に広大な地下はネプギアンダムによって最近作り上げられたと聞いた時は驚いた。たったの一週間で作ったとか何とか。
ネプギアンダムの高性能っぷりを改めて思い知らされた。
しかし、問題はまだある。それは―――
「えへへっ、―――ーっ」すりすり
「ずるいわよネプ子!はやくそこ変わりなさい!」
「まあまああいちゃん…」
「俺も甘えたいーっ!」
そう、俺達はすっかりアイエフの存在を忘れていたのだ。アイエフは俺がベールの元へ赴いてる間皆に噛み付き皆はまたも猫化してしまった。
ネプギアがあの説教部屋にいなかったのは、解毒剤をまた作らなければならないからだった。
「あーはいはい!順番な順番!」
と言っても、猫化の影響は耳と尻尾くらいの物で理性も失われたりしない。
しかしいーすんは未だに―――
「にゃあ〜」すりすり
猫のままだ。
いーすんは元々ちっちゃいからか誰かが甘えていてもその中を潜り抜け俺の胸元に擦り寄る。
「はっ…いーすんさんみたいにちっちゃくなれば私もできるです!?」
「それは無理でしょ…諦めなさい…」
「あいちゃーん、交代ー」
「ええっ!わかったわ!」がばっ
「おうふっ」
胸に飛び込んできたアイエフをかろうじて受け止める。
「ずっとこうしたかったのよね…」ぎゅーっ
「そっか」なでなで
耳が動いたり尻尾が揺れたり、甘えん坊になった以外は変わらない。
あれ、このままでいいんじゃね…?
おまけ
黒いーすんへのご褒美
「いやー、あいつの飯うまかったぜーっ!」
「そりゃ良かったよ。黒いーすんには何かと頑張って貰ったし、満足して貰わないとな」
「満足か…んー…」
「どうした?」
「前にネプテューヌに聞いたんだけどな。―――に撫でられるのがそんなに気持ちいいか?って」
「ふむふむ」
「そしたらあいつ、心が満たされるーっ!とか言っててよぉ…それが俺にはどーもわかんねー」
「…つまり」なでなで
「おっ…?」
「こういう事だよな?」なでなで
「んう…ま、そーだな…」
「で、感想は?」なでなで
「…悪くねーな!」
「そっか」なでなで
「…♪」
海男の行方
「な、なあ、―――?海男知らないか?」
「海男?そういえば…今回の騒動では見てないな…あっ」
「…今回俺達が猫化した事、海男がいない事…も、もしかしてだけど俺達海男を…」
「ままま待て待てうずめ!海男は確かにイケメンだけど食いたくはならないだろ!?」
「け、けどぉ…」
「何をそんなに慌てているんだ?」
「海男!大変なんだ!海男が…海男!?」
「海男ー!生きてて良かったよぉ!」
「…俺は仕事で出掛けていたんだが。何かあった…ようだね」
今回の騒動の経緯を海男に話した。海男は苦笑い(?)しながらも俺達を労ってくれた。
お尻ペンペンは?
「お、お兄ちゃん…」
「ん?どうした?」
「そ、その…私、悪い事したよね…?」
「ああ」
「だ、だから、ね?お仕置きとかしていいんだよ?」
「お仕置き…?はっ…」
副作用の話を聞いた時の事を思い出す。
もしかしてネプギア―――
「私…お兄ちゃんになら…」
「待て!あれは嘘だ!お尻ペンペンはなし!わかったな?」
「そんなっ!お仕置きしないと私また悪い事するよ!?いいの!?」
「ええい、お仕置きされたさにまた悪い事をするに決まっとろうが!」
「………」
「………」
「その手があったか」ぼそ
「おい」
へ、変態だ…。
盗撮はいけない事だと思います
此処はとあるオカマの秘密基地。
あの騒動を知る者は、教会関係者だけではなかった―――。
「やだぁー!猫のノワールちゃん、かーわーいーいー!カメラ仕掛けといて良かった(はぁと」
「ちょっと」
「あの男が行った後寂しそ〜〜〜にしてるこの顔堪らないわぁ!」
「ちょっと!」
「なによぉ、今いいとこなんだから…こ、この声はノワールちゃん!ノワールちゃんなのね!」
「…」
「ねえノワールちゃんはどの自分が可愛いと思う?本人が選んでくれた写真をスマホの待ち受けにしちゃうわ☆」
「…もう突っ込む気にもなれないわよ…何回目?これで」
「えっと…これで3369回目?」
「そう。3370回目がない事を祈ってるわ」
「嫌よ!アタシはこれが生き甲斐―――いやあああああああああっ!!!」
「ネプギア、写真の削除お願いね?」
「は、はい…あの、アノネデスさんはいいんですか…?」
「いいわよ、それよりはやく」
「は、はい…(ノワールさんピリピリしてるなぁ)」
「冷たいノワールちゃんも…ス・テ・キ…がくっ」
「(ふふふ…相変わらず甘いわねぇ、ノワールちゃん。アタシはこの事を想定して、懐に大事なデータが入った物が―――)」
「ああ、ネプギア?こいつ好き放題調べていいから」
「本当ですか!?」
「えっ…?い、いや…それは…!」
「これまでの3368回目もきっと同じだったでしょうね。気が付けなかった私の失敗よ…」
「くっ…ノワールちゃん…成長したわね…」
「いけっ!ネプギア!」
「ヒャッハー!機械は解剖だぜ〜っ!」
「きいいいいいいいいやああああああああっ!!!」
悪は滅ぼされた!
ブランとの約束
「…」
「…」
「ぶー…せっかくお兄ちゃん遊びに来たのにずーっとお姉ちゃんと背中合わせて本読んでてつまんないつまんないつまんなーいっ!」
「お姉ちゃん、幸せそう…」
「…むうーっ…ジェラシー感じちゃーう!」
「…そうだ…!ラムちゃんラムちゃん…」
「ん?どーしたの?」
「あのね…?」ひそひそ
「そっか!その手があったわね!よーし!突撃よロムちゃん!」
「…ふう。少し休憩。―――、そっちは…?」
「ん、俺も区切りがいいから休憩しようかな―――って…俺の膝の上にラムが!?」
「…ロムが…」
本に夢中で、乗ってきた二人に全く気が付かなかった。悪戯だったら絶対引っ掛かってたな…。
「…今」
「ん?」
「今こうして、―――と本を読めるのはこの子達のおかげだって…私は思うわ」
「確かに、あの一件がなかったら約束はしなかったかもな。けどブラン、俺で良ければいつでも付き合うぞ?」
「…本当?」
「ああ、いつでも誘ってくれ」
「じゃあ、毎日…」
「それはミナさんに怒られるよ…」
「そうよね…」しょぼん
「けどまあ、いつでも言ってくれ。こうして静かに本読むの、俺好きだし」
「…うんっ…」
ブランが笑う。可愛い…。
「むーっ…」
ブランに見惚れていると、俺の膝の上に乗っていたラムがジト目で俺を見ていた。
「ラム?どうした?」
「…ラムちゃん必殺!遊んで攻撃ーっ!!!」
「ぐわあああっ!?」
俺はそのままラムに撃沈されたのだった。