よしもり ~『夜の』平家のお姫様に転生したオッサン~ 作:りじゅ
第2.5話
「このっ、野郎ー! 離せって言ってるだろうが!」
精一杯の虚勢でオレは口調を男に戻していた。こんな言葉使いをするのは何年ぶりだろう。たぶんこちらの世界に来てからは初めてじゃないだろうか。
平成の世では男として冷凍庫の管理会社で働いていたオレだったけど、交通事故で平家の姫公達の
でも、そんな事を言うのもオレがどっぷりと平家に感情移入しているんからなんだ。生まれてから今まで色んな平家の人によくしてもらったからね。
だからこの廃屋の中にいる源氏の足軽達が憎くて堪らなかった。しかも、そんな奴らにオレは捕まってしまい身動きも出来ない体たらく。悔しくて仕方が無い。
大勢の男達に鎧兜や太刀などの身を守る武器や防具を全て剥ぎ取られたオレは、そのまま床に大の字の状態で組み伏せられてしまった。
狭い埃だらけの廃屋の中。二十人以上もの源氏の足軽達。そして十七歳の小柄な女の子。もしかしなくても強姦一直線なシチュエーションだ。
オレは裾の短いお着物と下着だけのこの姿で左右を確認するんだけど、長い黒髪が汗で顔に張り付いていてすっごく煩わしい。普通に男達の欲情を引き立てるには十分な姿だと思う。でも、だからと言って大人しくレイプされるわけにはいかない。
そいつらをオレは射殺すくらいに睨み付ける。だけどオレの視線なんて気にもしていない様に、上からオレを卑猥な視線でニヤニヤと嘗め回す。
「オレはお前らみたいな安いやつに犯されるほど身分の低い人間じゃないんだからな。今ならまだオレと姉様を逃がせば許してやる。だから離せよ!」
何人もの男達に手足を押さえつけられている為、振り解こうにも力が違いすぎてどこも動かせない。
「お前さあ、今どんな状態なのか判らないのか?」
さっき経俊姉様を殴りつけたガタイの大きな足軽がオレの顔の前にしゃがむと話しかけてきた。
「ど、どんな状態ってなんだよぉ!?」
その足軽の表情が怖くて怖くてたまらないから半ば涙声でつぶやく。
「考えてもみろよ。お前くらいの上等な容姿の女が目の前で手足を押さえつけられてたら俺達が何するかくらい判るだろ。それも高貴な身分の女と来た日にゃ、泣き叫んで許しを請うまで犯り尽くすのが男ってもんだろう? なあ? まあ、許しを請うてもやめるかどうかは判らんけどな」
「うぐっ」
「あとなあ、その言葉遣い。萎えるから俺達と対峙してた時の口調に戻せよな? 男じゃねーんだから」
「てめえ、何を言っているんだ。萎えるんなら願ったり適ったりだ。オレは言葉遣いを戻さないからな。絶対に戻さないからな!」
恐怖に耐えながら強い口調で相手の目を睨みながら吐き捨てた。
なんでオレがてめえらの都合のために言葉遣いを変えなきゃならないんだよ。バカじゃないのか?
「そうかよ。まあ、俺達にはささいな事だからな」
そう言うとそのガタイの大きな男は立ち上がってオレが一番恐怖していた事を周りの足軽達に言い放った。
「まずは俺が一番手だからな。この娘の初物は俺がもらう! おら、お前ら娘を離してちょっと離れろ。それと縄を一本よこせ」
男はそう命令してオレの手足を押さえつけていた奴らや周りの男達をわりと遠くへと移動させた。そしてそのうちのひとりから荒縄を一本受け取るとオレの目の前でしゃがんで話しかけてきた。
「おいお前。手足が自由になった感想はどうだ? 体が自分の思った様に動かせるってのはいいもんだろ? だからこれからひとつ、お前と一緒に俺達が遊ぼうと思うんだ」
「遊ぶ? 何を言っているんだ?」
「まあ、聞けや。今から十数える。その間にこの廃屋から出られたらお前の勝ち。そのままお前を逃がしてやろうじゃねーか。だがな、その逆にここから出られなかったらお前は負けだ。嫌って言うほどに犯しつくしてやるからな。どうだ? 面白そうな遊びだろ? それじゃあ時間も勿体無いからいくぞ。一つ!」
説明もそこそこに、ガタイの大きな男が数を数え始めると周りのやつらも一緒になって数え始めた。
うあああ、こ、これからオレ犯されるのか!! 待てよこれは夢なんだろ? こ、これが本当に現実なのか? う、う、嘘だろーーーー!
あまりの動揺に体が動かない。これから男達にレイプされるなんて……頭の中がパニックになる。さっきまでの準備段階とはまるで違う。今すぐもう十秒としないうちに繰り広げられるであろうオレが主演の大強姦劇。
それでも逃げなければダメだと本能が告げる。
廃屋内の男達が七を数えた辺りで四つん這いになって戸に向かって這いだした……。
そしてようやくもう少しで廃屋の戸にまで辿り着こうとした瞬間。思い出してしまった。
あああ、経俊姉様がいるんだった! ひっく、涙が出てくる……。経俊姉様を残してなんて逃げられるわけないじゃないかー!
「十だ! さてお楽しみの時間だぜお姫様?」
そして無常にもタイムオーバーを知らせる言葉が発せられ、オレは髪や手を引っ張られて廃屋の中央にまで引きずり戻されてしまった。
「ひぃーっ た、助けてぇぇ!」
あまりの恐怖に腰が抜けてるオレは先程と同じ様に四つん這いの体勢で逃げはじめた。でもガタイの大きな男がすぐに背後から馬乗りに乗って、後ろ手に両腕を縄で縛ってしまった。
一番手を名乗ったガタイの大きな男が血走った目でオレの顔を見ながら、縛られた体のまま仰向けに床へと押し倒す。そしてそのままお着物の胸元を引き千切る様に無造作に広げられた。肌蹴た胸元には小さな白いブラが見える。それを涙目で下目使いに見てるとブラジャー越しに胸を揉みはじめた。
抵抗しようにも手が縛られて動かせないし、ガクガクと歯も小刻みに震える。もう恐ろしくて何も考えられないんだ。気持ちいいとかそう言うのは全然無い。ただただ、全身を恐怖が支配している。そんな状態。
ブラジャー越しに飽きたのか乱暴にブラを引き千切られる。そして決して大きくないオレの胸をダイレクトに揉みほぐし、或いは乳首を舌で舐めまわしオレの反応を伺っている。
色々と体をいじられてるオレの切なそうの顔を見て興奮してるんだろう。
ううぅ。気持ち悪い……。
◇
あぐっ!! いきなりガタイの大きな男にお腹を殴られた。
い、息が出来ない。うう、普通両手が縛られた女の子にハラパン入れる男がいるか!?
「おい、次また同じように男みたいな事を言ったら顔面殴るからな? いいか? ちゃんと女みたいに絶叫をあげろよ。まったく気が利かない女だ」
あれから体中を指でいじられ、舌で舐められたりと散々な目に遭ってきたけど、嘗められたくないのでずーっと男口調で喚き続けたんだ。そしたら遂にキレた男に腹を思いっきり殴られてしまった。
痛いの痛くないのって、両手を縛られて、もう碌に手で防御できない女の腹にクリーンヒットさせるだけでも最悪な手合いだってのが判ろう物。
ってか、こんな切羽詰まった女にまだ何かさせるつもりなのかよ。
だけどな、体は屈服しても心までは屈すると思うな。怖くて仕方ないけど!
「うるせー! オレはオレなんだ、てめえの言う事なんか……」
右方向からヤツの拳が飛んできた。
バキッとオレの顔に重い一撃が入る。一撃目。二撃目。三撃目。
痛い痛い痛い痛い痛い。
あまりにも短期間に何度も顔面を殴打されたからか鼻血が勢いよく噴出した。
更に左からの一撃。また右から……。
「オラ! どうした? まだ何か言いたい事があるか?」
ああ、ああああ、うっく、痛い。痛いよー。ごめんなさいごめんなさい。早く謝らないと!!
「うう、ひっく、痛いです! 本当に痛いです! も、もう殴らないで下さいごめんなさい私が悪かったです。こ、これからは男みたいな言葉は使いませんから許して下さい。ひぃ、許して下さいー!」
オレがそう言ったら気を良くした男は、今まで顔面を何度も殴った手でオレの頭を優しく撫でてくれた。
ああ、もう痛いのは嫌だ。心まで折れてしまったよ……。
「そうだぞ、やりゃあ出来るじゃねーか。これからこいつら全部と犯るんだから最後までそそる声を出すんだぞ」
「うう、はい。判りました……」
「よーしじゃあまずは俺からだ。初物なんだから泣きわめいて楽しませろよ」
「ううぅ……よろしくお願いします」
悔しい。泣くほど悔しい。でももうオレには暴力で萎縮してしまっていて抵抗する気力も無かった。
◇
「うっ!! うぎぎぎっぎぎー!!」
最初は破瓜の痛みに声にならない声が口から洩れたけど、男のモノが全部入り切った瞬間。オレは目を大きく見開き、口をパクパクと池の鯉みたいにして『ヒューヒュー』と言った切羽詰った呼吸になってしまっていた。
「よーし。喜べ入ったぞー。どうだ初めて男を受け入れた感想は? その顔じゃあ答えられねーか? わっはっはっはっ。お前、きつくていい調子だから褒めてやるぞ。嬉しいか?」
男はオレを慣らすかのようにゆっくりと動き始めた。ゆっくりだとしても初めてのオレには激痛以外の何ものでもないんだけど。
痛い、痛いよぉ。もう出し入れするのやめてよぉ。いやぁ!
うっ、うぇーん。やだ、やだぁ! アソコが切れちゃうよぉぉ!
「ううぐぐぐぐ! 痛っ! あ……ありがとうござい……ます。う、嬉しいです。ぐすっ……」
両手は後ろ手に縛られ、乳首は指でこねられ、肩を押さえ付けられて逃げられない様に体を固定されて初めてのおまんこは現在出し入れの真っ最中……。もういいんだ……オレが何してももうどうしようもないんだ。
あとは終わるのを待つだけ……。
そんな事を思いながら絶望に打ちひしがれていたら男がまた無理難題を押し付けてきた。
「おい! お前ふざけてるのか? ちゃんと犯してやっているんだから気持ちよさそうな声を出せ!」
「ひっ、ごめんなさいごめんなさい。言う通りにしますから殴らないでぇぇ」
「うう、うう、ひっく、あ……ん。あう」
一生懸命に男がそそる様な声を出そうとするのだけど、全然上手くいかない。
なんでオレがこんな事をしなきゃならないんだ……ううぅ。
「さて、そろそろ仕上げといくか」
「えっ? 仕上げ?」
そう言うとガタイの大きな男は両手でオレの頭を固定すると、ぼそりとオレの耳元で囁いた。
「お前の中に出すぞ。子種の元を奥の奥に出してやるからな」
えっ? 一瞬何の事か判らなかったが、すぐに理解するとサーっと血の気が引いたのが体全部で感じ取れた。
「うそ? うそ? ホントに? 中に……中に出されるのやだ……。中やだぁ……やめてーー! お願いそれだけはやめてー! あ、赤ちゃん。赤ちゃんが出来ちゃう。出来ちゃうよー」
あまりの事に泣いて喚いたけど男はやめるどころか更に腰の動きを早めた。うう、判ってるんだ。こんな事を言うと男は凄く盛り上がるんだって事くらいは。
だって元は腰を振る側の性別だったんだから……。
でも、それが判ったところでどうにもならない……。やだぁ、中はやだぁぁ。
ふいに男の腰使いが遅くなった。
まさかもう出しちゃった……。いや違う。まだおまんこの奥にその感じはしない。もしかしたら相手も人間だし急に情が沸いてやめてくれたのかも。
「なあお前、中に出されたくないだろう? だったら『中に出して下さい』って言ってみな。そうしたら外に出してやる」
そんな事は言ってるけど……。不安と懐疑の表情になったオレはそのまま腰を止めている男を睨んだ。
「いいんだぜ? 俺はこのまま中に出すだけだからな」
そう言うとまた男は腰を動かし始めた。
痛っ。痛いよう。うう。
「ううっ、くう。わ、判りました。言います。言えば本当に中で出さないでくれますか?」
「ああ、男に二言は無いぜ。さあ、言ってみな?」
しばらく目を瞑り意を決すると、男に縋る様な目付きでその言葉を口から出した。でもその声はか細く不明瞭な音量だった。
「中……して…………さい」
「何? 小さすぎて何を言っているのか聞こえねーんだよ!!」
「中に出して……ください……うっく……」
「ちっ! もっとはっきり言わないと本当に中で出すぞ!!」
「あ、あう、わ、私の。私の中に出して下さい!」
「くくくっ。お前も好きだなー。よーし判った! そこまで言われちゃあ仕方が無いな。俺の子種を全部残さずお前の中で出し切ってやるぞ!」
少しでも中に出されない様にと屈辱的な言葉を言ったんだけど、相手の男はニヤニヤとした顔で逆の事を口に出した。まさか、最初からそのつもりで……。オレにただ言わせたいだけで……。
「うそ! 私言った! 私言ったよぉ! 全部最後まで言ったぁ!」
う、うあぁぁ。自らの言葉で中に出してくれと頼まされた。も、もうオレには何をどうしていいのか判らない。頭で処理できる容量を越えてしまっていた。
だからもう泣き叫んで少しでも男の情に訴えるしか出来ない。それが相手を更にいきり立たせる事になってるって判っていたとしても。
「だから言われた通りに、たっぷり中に出してやるって言ってるんだよ」
「やだ。中やだ。お願いします! 外に出して。外にーー!」
そ、そうだ逃げなきゃ!
そう思ったオレは体を右に左に激しく揺らして逃げようともがく。手は後ろ手に縛られて動かせないから代わりに、足をバタつかせて中に出されない様に今使える最大の力で激しく抵抗する。でも男はオレを逃がさない様に肘を付いて両手で頭をガッチリと固定すると腰の動きを段々と加速させていく。
張り裂けんばかりのおまんこ。そして中出しの恐怖。もうオレは狂わんばかりに抵抗して泣き叫んだ。だが……。
待って! 本気で出されちゃう。本気で……。中に出された事を想像すると涙が沸いて出てきた。そしてその涙で前が見えなくなってくる。
「いやぁぁぁ。もう嫌なのぉぉ。中には出さないでぇぇ! お願いですから中は……。い、痛っ。待って! そんなに早く動かないでぇぇ! 痛いの! 痛いのぉぉ!」
「もっと、もっと泣き叫べ。お前のその絶望した泣き顔を見るだけで俺はもう!!」
男はそう言って、オレの頭を固定している手にいっそう力を込める。そしてオレの泣き叫ぶ顔を興奮した眼差しで凝視すると、腰を打ち付けるスピードを更に上げた。
あああぁぁ。速くなって来たぁぁ。射精が近いんだぁ! もうじき出されるんだぁぁ。嫌だ! 中は嫌だぁぁぁ!
「もうやらぁぁ。助けてぇぇ。誰か助けてぇぇ! 中で……、中で出されちゃうよぉ。姉様ぁぁぁ。うわぁぁ! やらあぁぁ!」
「そら。ご褒美だ受け取れ!」
男はそう言い放つと腰の動きが一段と早くなり、そして何かが中で弾けた。
ドクンドクンドクン。
「イヤだーーーーーーー!! あああぁぁ。あー……。うっく……。うあぁぁぁ。中で……中で出てるよぉぉぉ! 本当に出てるぅぅ」
おまんこの中に注ぎ込まれるこの男の子種。
一滴でも多くの子種をオレの奥に出して受精させようと、男は射精している間も絶え間なく腰を打ち付けていた。
そして逃げられない様に頭を固定していた手で、そのまま優しくオレの頭を撫ではじめた。
「イヤだって……何回もイヤだって言ったのに……。赤ちゃんが出来るから……イヤだって……ひっく……言ったのに……。それなのにいっぱい出てるよぉぉ。中にいっぱい出てるよぉぉぉ」
「ふう。出した出した。おう、お前らすべりを良くしておいたからな。存分に使え」
え? もう終わったんじゃないの? オレの周りにいる人数を見て頭が真っ白になる。こ、これだけの人数とやるの……。
イヤ。イヤ。もう許して下さい。もうイヤなの。犯されたくないのぉぉぉ。
「ああああ。イヤぁぁ。もうこれ以上イヤぁぁぁ」
宴はまだこれからも続いていく。