---シュウ---
アウロスの自宅の自分の部屋で、記憶を呼び覚ます術式プログラムを完成させた。でも、心は晴れない。兵藤君に選択を迫らないといけないから。とても、厳しい選択だ。
どう伝えようか悩んでいると、部屋のドアがいきなり開いてリアスが入って来た。
「どうしたのよ。死に行く時みたいな顔しているって、ヴァイラが心配していたわ」
あぁ、彼女の出勤前に顔を合わせたな。
「いや、悩み事があって…」
「はぁ?アンタが悩み込んでどうするのよ。指揮官なんでしょ?」
「そうだけど…」
なんの前触れも無しにリアスが抱きついて来た。え?こいつ全裸なんだが…
「ねぇ、一心不乱で私を愛しなさい」
はぁ?この局面でか?って、不審がっていたら、昔のように手際よく全裸にされていく僕。
「生きて帰って来いよ」
そういうとリアスが、濃厚なキスをしてきた。リアスの勢いで押し倒された感じの僕。リアスの腰回りに腕を回す。以前より筋肉が落ちている気がする。こいつ、鍛錬していないな。
「私、アンタに感謝しっぱなしだよ。恩返しする時間を作ってよね」
「なぁ、僕で良かったかい?イレギュラーな僕がいなければ、本来はイッセーと結ばれていたはずだけど」
「アンタで良かった。色々な体験が出来た。子供も出来た。何よりも、今こうしていられる」
「今が大事なんだよね」
「アンタは優しすぎるから、そうやって悩むのよ。指揮官なら冷酷でいなさい」
「あぁ、リアスの指揮ってそうだよね」
「え?私って冷酷だった?」
「初めて会った時の印象…」
「それは言わない約束でしょ?」
リアスは僕の肉棒を咥えて、奉仕をし始めてくれた。そして、リアスの膣にイン。リアスの体温を直で感じる。暖かい…リアスに癒やされるとは。
「ありがとう、リアス。もう少し頑張れそうだよ」
笑顔で微笑むリアス。
---イッセー---
シュウさんが戻られた。顔がとても険しい。
「兵藤君、君に選択をして貰わないといけない事がある」
はい?
「今の君では、はっきりいって、匙達に勝てない」
「え?オーフィスの籠手がありますよ」
「兵藤君、君は大事な事を忘れている。神器が何によって成長、進化するのかな」
それは…あぁ…今の俺には無い物…宿主の魂の叫び
「現状のオーフィスの力を使った、ドラゴンショットだけでは、ダメなんだよ」
「どうすれば良いですか?」
「戦闘に参加せずに指揮官として世界を変えていくか、君自身が戦っていくかだ」
アーシアを守りたい…
「その場合、君は人型ではいられないけど良いかな」
はぁ?
「君の今の身体は、別世界の君のコピーで、実質的な君は「ドラゴンの駒」なんだ」
駒…
「駒となってしまった君を神器に埋め込むことで、君は神器としてこの世界に残れ、戦うことも、ある程度会話も出来るが、触れ合うことはできなくなる」
でも、アーシアは護れるんですよね
「それで良いか?オーフィスと共に神器に宿り、アーシアを宿主として生きるか?」
うぅぅぅぅ…でも、それでしか護れないのであれば…
「わかった。今日は、ここにいる君を知る人物達に挨拶をしておいてくれ。このまま消えたのでは、小猫もギャスパーも納得しないだろうから。明日、君を神器に宿らせることにするから」
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朱乃さん、ギャスパー、トスカ、小猫ちゃん、黒歌に挨拶をする。
「そんな…イッセーさん、他に方法はないんですか?」
「ギャスパー、戦わないで指揮官として生きる方法もあるみたいだけど、俺は自分でみんなも守りたいんだよ」
「イッセー先輩って、指揮官向きじゃないです。前線にいる先輩の存在が、心の支えになります」
小猫ちゃん、俺の分析してますね。
「イッセー君、力になれなくてごめんなさい」
「朱乃さんは、バラキエルさんの傍にいてください。ここで、こうして、みんなと話しができて嬉しいよ。それに神器になっても、話しはできるし」
「イッセーさん、僕は匙…アイツを許さない…」
---バイパー---
アースガルズの牢獄にあるエリアに来た。今回の黒幕に会うためだ。目の前に今回の件の黒幕がいた。
「おい、満足か?」
目の前の者に尋ねた。
「なんのことだ?それに貴様は誰だ?」
「お前が兵藤一誠とリアス・グレモリーにかけた呪いだよ」
「あぁ、あれか。満足だよ。兵藤一誠はこの世界に存在しないことになり、リアス・グレモリーは昔の仲間達を狩っているそうじゃないか。とても愉快だ」
僕は村正の一降りして、闇の槍を撃ち込んだ。
「ロキよ、その槍には、サマエルの毒が染み出るようにしてある。解毒はできない。この先、苦しめよ」
後ろを振り返り、ロキの顔を見ずに言い放った。その足で、じじぃの間に赴き、じじぃと対面した。
「オーディンよ、なかなか巧妙なマネをしてくれたな」
「はて?なんのことじゃ?衛兵はどうしたのじゃ?」
「はぁ?お前の側近は、こいつだけだ。後は屠ったぞ」
側近を、オーディンの方に押し出した。
「いやねぇ、色々情報を漁っても、ロセの行方だけがわからなかった。まさか、アースガルド側の者だったとはな」
「貴様は何者だ?」
「悪魔の道化師バイパー」
ロセの顔色が悪くなっていく。
「あぁ、貴様がバイパーとかいう、クソガキか」
「またの名前を、絶対神の特務機関の『神殺し』シュウ・ヨハネ」
村正での居合い斬りで、じじぃを頭から足に向けて真っ二つにした。
「ロセよ、いいものを見せてやる」
ロセの目の前に兵藤君を転移させた。
「えっ、イッセーさん」
兵藤君を見て驚くロスヴァイセ。
「ロセ?記憶があるのか?シュウさん、どういうことだよ?」
「兵藤君、こいつはスパイだよ。黒幕はオーディン。高校時代にオカ研が消失したことがあっただろ?」
「ま、まさか…ロキの呪い?」
「そう。オーディンは、その呪いがまだ生きているの知っていながら、放置したんだ。ロセに状況を報告させて、呪いの発動を待った。そして、呪いの力と匙が融合して、有り得ない展開に発展したようだ。そうだろ?ロセ。お前には兵藤君の消える予兆が、分かっていながら、みんなに知らせずに、オーディンの元に逃げた」
「ごめんなさい」
泣き崩れるロセ。
「はぁ?謝っても、兵藤君の魂は戻らない。元々無かった魂になったから、招魂すらできないんだぞ。僕はお前を許さない」
僕はロセの身体から魂を抜き取り、器に収めた。
「彼女も、兵藤君と一緒に入れてあげるから、性欲のハケにしなよ」
真実と、目の前の状況に、困惑している兵藤君。