※この作品はR-18です。

悪夢の道化師   作:もっち~!

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戦闘校舎のフェニックス

---リアス---

 

お見舞いに義姉のグレイフィアが来た。彼女は身を屈め、私の耳元で囁いた。

 

「彼らは保護するから、気にしないで療養しなさい」

 

「えっ…」

 

義姉は次の瞬間、背筋を伸ばして、私を見下ろしていた。彼女の後ろから兄が顔を覗かした。

 

「リーア、体調はどうだい?リーアに怪我を負わした者の居場所は、もうすぐわかる。そうしたら、首をはねて持ってきてあげるからね」

 

義姉の私を見る視線は温かかったのだが、兄をみつめる視線は冷たいようだ。

 

「ねぇ、あなた。奥様の眷属になっても良いかしら?」

 

「はぁ?どうしたんだ、グレイフィア」

 

「奥様がレーティングゲームされたいっていうの。どうかしら?」

 

「母上の眷属なら良いけど…」

 

グレイフィアは悪魔の駒を兄に渡した。

 

「そういうと思って、トレード済みよ」

 

お母様の眷属?なんで…まさか…

 

私の方に振り向いたグレイフィアは笑顔だった。

 

 

 

---バイパー---

 

アーシア達に会いに行った。

 

「元気か?」

 

「えぇ…イッセーさんに会えないのが寂しいですけど」

 

「まぁ、それは慣れて。そのうち、頻繁に出てこられるようになるから」

 

「で、今日はなんの用だ?」

 

青髪はせっかちだな、アーシアと会話させろよ。まぁ、いいっか。

 

「お前達を保護するために、駒を持ってきた。ある人物の眷属になってもらうぞ」

 

「ある人物?」

 

「あぁ、ヴェネラナ・グレモリー。リアス・グレモリーの母親だ。駒は預かってきた。少し改造してある」

 

「改造?悪魔の駒を改造したのか?」

 

「僕は、自分の世界ではアジュカ・ベルゼブブの息子なんだ。レーティングゲームの保守、開発に関わっていたから、駒の調整するスキルがある。で、改造した点は、記憶の保持機能を持ち、レーティングゲーム以外では、転生ドラゴンになる点だ。レーティングゲームでは悪魔の駒として機能するから。すでに駒の入っている小猫の場合は、駒が入れ替わる」

 

「なるほど、悪魔の眷属であれば、魔王ですら勝手に処分できませんね」

 

「そう、小猫ちゃん。正解だよ。まして、魔王サーゼクスの母親の眷属だからね」

 

そして、小猫には『戦車』、ゼノヴィアには『騎士』、アーシアには『兵士』を入れた。

 

「え?私は『僧侶』ではないんですか?」

 

「『僧侶』2個は黒歌に使ったよ。後『女王』はギャスパーに、もう1つの『戦車』はグレフィアに使った」

 

「ギャーくんもお姉様も、記憶が戻っているんですか?」

 

「小猫ちゃん、正解だ。ただ、他の勢力の情報も欲しいので、まだ合流しないけどね。あと、兵藤君。セラフォルーとロセで楽しめない場合は『禁手』して、アーシアやゼノヴィアと交われよ」

 

『いいんですか』

 

アーシアに龍神の籠手が発現して、兵藤君の声がした。

 

「良いも何も、そのつもりで、その神器を作ったんだからな。ロセもセラフォルーも淡泊だから、エス趣味でないと楽しめないぞ。ふふふ」

 

『了解です!』

 

「お外に、お客さんが来たみたいだから、相手をしてくる。お前達はここにいろ」

 

僕は、玄関先に転移した。

 

 

------

 

目の前には、サーゼクスを筆頭に、ルシファー眷属が勢揃いしていた。あっ、グレイフィアはいないけどね。

 

「お前は何者だ?」

 

サーゼクスの冷たい視線が、僕を捕らえた。

 

「僕は、悪夢の道化師バイパーだ。魔王サーゼクスよ、何用だ?」

 

「リアス・グレモリーに、手を出した人間を渡してほしい」

 

「どうするつもりだ?」

 

「悪魔に攻撃したバツを受けてもらうのさ」

 

「なぜ、バツを受けないといけないのだ?バツを受けるべきは、お前ら悪魔だろう?」

 

「なに?」

 

「リアス・グレモリーは、ドラゴンの逆鱗に触れた。それだけだ」

 

「ドラゴンだと?」

 

「それに彼らは、悪魔の眷属になっているぞ。他の者の眷属に、バツを与えるのはどうかと思うが、魔王サーゼクスよ!」

 

「どこの誰の眷属になったというのか?」

 

「ヴェネラナ・グレモリーだ」

 

サーゼクスの表情に困惑の色が浮かんできた。

 

「なんだって…」

 

「確認してみろよ、魔王サーゼクスよ」

 

会話用魔法陣を発現させて、母親と会話するサーゼクス。

 

「どういうことだ、母さん…なんの事じゃないよ。リアスに怪我を負わせた者を眷属にしたって…え?なんで?…バイパーに一任した?…なんでさぁ…え?記憶?…無いよ…そんな…リーアが言っていたことは本当なのか?…わかりました」

 

会話用魔法陣を閉じて、僕を見据えた。

 

「俺には信じられないことだが…リーアも母さんも同じ事を…なんでだ?」

 

「簡単なことだ。僕は女性にしか、記憶を刻めないからだ。サーゼクスの記憶にないのは当然なことだよ」

 

「お前は何者だ?」

 

「ここでは、悪夢の道化師バイパーだ」

 

「ここでは?別名も聞かせてもらおうか?」

 

「悪魔に名乗る義理はない。お前らのせいで、この世界はいびつになったんだからな。僕はお前らを許さない」

 

突然、サーゼクスは滅びの力で僕を包んだ。戦う気満々じゃん。僕は滅びの力を消し去った。

 

「なんだと?」

 

サーゼクスとその眷属が驚いている。

 

「こういう空間を隔離する攻撃は、僕には無意味なんだよ。ふふふ」

 

 

僕は指先を伸ばして、サーゼクスを貫いたが、指先は沖田先生の剣によって、切断された。

 

『ホーリークロス』

 

僕は聖なる十字架をサーゼクス眷属に向けて撃ちだした。

 

避けきった沖田先生とマクレガーさん以外は、浄化され灰になった。

 

『ホーリーレイン』

 

次に聖水の雨を降らせた。これには、沖田先生もマクレガーさんも避けきれずに、灰となった。

 

「サーゼクスよ、まだ戦うか?」

 

「聖なる攻撃だと?エクソシストか?」

 

「あぁ、資格は持っているよ」

 

「くそっ!」

 

サーゼクスは奥の手、真の姿に変容し始めた。人型に浮かび上がる滅びのオーラになっていく。僕は彼の足元に闇の世界の入り口を発現させて、人型の滅びのオーラを闇の世界に沈めていった。

 

「闇の世界では質量とかは無意味。滅ぼす物すらないぞ。あばよ」

 

完全に沈むと闇の世界への入り口を消滅させた。手の平には淡い光を放つ炎が乗っている。その炎を大事にしまった。それからアーシア達の所に転移した。

 

「お客さんの応対に手間取ったよ」

 

「どなたがいらしたんですか?」

 

「サーゼクスとルシファー眷属一行様だ。丁重に帰ってもらったよ」

 

「で、これからどうするんだ?」

 

「次に起きることは?」

 

「う~んと、リアスさんの結婚話でしたっけ?」

 

「アーシア、正解だ。焼き鳥を叩き潰すぞ」

 

「どうやって?」

 

「手は打ってあるよ。ふふふ」

 

『アーシア、気を付けろよ。シュウさんのあの笑いは腹黒モードだからな』

 

兵藤君、正解だよ。ふふふ

 

 

---ヴェネナラ---

 

「どういうことですか?母上殿」

 

「ライザーさん、まだ、あなたの母親にはなっていませんよ」

 

もう、リアスと結婚した気になっているフェニックス家の三男坊。リアスにはイッセー君がいるんですから。

 

「どうすれば、認めて貰えますか?」

 

「では私の眷属と戦い、勝ちなさい。そうすれば、認めて差し上げますわ」

 

バイパーの言う通りの展開になってきた。

 

「え?母上様の眷属?失礼ですが、いらっしゃるのですか?」

 

「本当に失礼だわ。三男坊ともなると、こうなのかしら?」

 

「あっ、失礼しました。良いですよ。今すぐにでも勝ちますよ」

 

「自信過剰過ぎじゃないの?では、眷属を集めなさい。今からしましょう」

 

グレイフィアに頼んで、私の眷属を集めて貰う。今夜はバイパーに、あんなこと、こんなことして貰おうかな…

 

 

---バイパー---

 

早速、グレイフィアから連絡があった。アーシア達と黒歌、ギャスパーと合流して、グレモリー邸に向かった。

 

「バイパー、獲物が食いついたわよ」

 

「よく、やってくれた、ヴェネナラよ。今夜は責めるからね♪」

 

「お願いします♪」

 

審判と仮想フィールドを設定してくれたアジュカさんが来た。

 

「ヴェネナラ様、どうしたんですか?レーティングゲームだなんて」

 

「アジュカよ、フェニックス家の三男坊が失礼極まりないのよ。すでにリアスと結婚した気でいて、私を母親呼ばわりするの」

 

「それは、失礼ですね。ライザー君、なんてことを言うのだ?」

 

「はぁ?既に結婚したも同然ですよ。名門同士の婚約って、そういう物でしょ?ははは」

 

「ねぇ、失礼な輩でしょ?アジュカ」

 

「はい、ヴェネナラ様…では、双方の眷属を仮想フィールドに転移させます」

 

僕達は仮想フィールドに転移した。

 

「ここはどこ?」

 

ヴェネナラが周囲を見回した。

 

「ここは、駒王学園の旧校舎です。オカルト研究部の部室」

 

そうなると、あいつは新校舎の生徒会室かぁ

 

『作戦時間は30分。その間に敵との接触は認めません。それぞれの王が戦闘不能か、ギブアップをした時点で戦闘は終了します』

 

アジュカさんの声が聞こえた。

 

今回の参加メンバーは

 

『王』  ヴェネナラ

『女王』 ギャスパー

『戦車』 小猫、グレイフィア

『僧侶』 黒歌

『騎士』 ゼノヴィア、バイパー

『兵士』 アーシア

 

だ。

 

この他に兵藤君、オーフィス、ロセ、セラフォルーが、アーシアの中で待機している。

 

小型の無線機を全員セットした。

 

「作戦はどうします?」

 

「ヴェネナラは戦闘経験は?」

 

「サーゼクスを産んでからは、戦闘していないわ」

 

「戦えないってことだな。ガードをグレイフィアに頼む」

 

「わかりました」

 

「ギャスパー、小猫、黒歌はここから索敵しろ。お前らならできるはずだ」

 

「「「了解!!」」」

 

「あ、無線機は念話のできない者だけ使ってくれ。出来る者は念話で会話だ」

 

「「了解!!」」

 

「アーシアは後方から兵藤君を発動してくれ。ガードはゼノヴィア」

 

『出来なくなった怒りをライザーにぶつけます』

 

「私も了解だ。アーシアを守る」

 

「アーシアは遠隔で回復、もしくは敵へのリバース技だ」

 

「はい。がんばります」

 

「ライザーは僕が遊ぶ。ふふふ。じゃぁ、僕は上空で待機する」

 

僕は上空に飛び出した。

 

 

---イッセー---

 

『アーシア、一緒に戦おうぜ』

 

「はい、イッセーさん」

 

『禁手化』

 

一段目の禁手で俺を発現させた。

 

「ゼノヴィア、アーシアを頼む」

 

「了解だ、イッセー」

 

「義母さん、グレイフィアさん、俺、こんな身体だけど、がんばります」

 

「元に戻ると良いわね、イッセー君。バイパーが模索してくれているみたいだから、辛抱よ」

 

ヴェネナラさんから暖かい励ましをもらった。リアスをあんな焼き鳥野郎に差し出せるかよ。グレイフィアさんは優しい顔で頷いてくれている。

 

『禁手化』

 

二段目。俺はオーフィスの鎧を纏った。後ろにロセとセラフ(セラフォルー)が命令待ちをしていた。

 

 

『時間だ、試合開始』

 

 

 

---バイパー---

 

試合開始となった。ギャスパー、小猫より、ライザーは新校舎の屋上との念話が届いた。屋上の上空(僕よりは低空だけど)には『爆弾女王』ユーベルーナを発見。早速、『身体停止』を掛けて、上空で弄ぶ。

 

ボンテージ姿なので、突起物が目視できたので、指で弾いて遊ぶ。

 

「やめてぇ~…痛いって…下のはダメぇぇぇ…」

 

泡を吹いて失神したようなので、ライザー目がけて落とした。

 

ドサッ!グシャ!

 

大きな音に驚いたライザーが振り向くと、頭が踏みつぶしたトマトのようにつぶれた、ユーベルーナがいて、驚いている。ユーベルーナは光に包まれて消えた。

 

上を向いたライザーに見つかった僕。龍門を二つ開いて、ドライグとアルビオンをライザーに差し向けた。二匹のドラゴンに驚いたライザーは、怯んだ。次に龍門を1つ開いて、

ヴリトラを召喚した。三匹のドラゴン相手に苦戦するライザー。

 

「兵藤君、ライザーが背中を見せたら、ロセのフルバーストだ」

 

「了解です」

 

兵藤君に念話で指示を出した。そして、妖刀村雨を手に持ち、校庭に降り立った。僕に近づいてくるライザー眷属達。兵藤君が狙われないように僕が囮になりつつ、屠っていく。

 

僕の頭上を膨大な魔法のエネルギーの束が通過していった。

 

「兵藤君、二発目はセラフォルーのフルバーストをかませ」

 

「了解です」

 

ゼノヴィアの方に目を向けると、的確に近寄る敵を屠っていた。

 

『試合終了だ。ライザー君が戦闘不能になった』

 

セラフォルーの氷系のフルバーストを背中へ諸に喰らったようだ。ドラゴン達を龍門に帰して、僕達は全員無事に、グレモリー邸に戻った。

 

 

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