---シーグヴァイラ---
悪夢の道化師を、倒したので祝賀会をしていた。兵藤君と小猫ちゃんは来なかった。あんな幕切れを良しとしていないのかもしれない。でも、倒したことは事実なので、皆で喜んだ。
その日の夜、あろうことか、バイパーが私の目の前に現れた。
「椿姫と由良の死亡がそんなに楽しいのか?ふふふ」
え?どういうこと?
「僕は倒されていないよ。あんな手に乗るとでも思ったのか?」
えっ?
「あと3週間だ。それまで、楽しく生きろよ。悪夢を見せてやるからな」
そういうと、バイパーは消え去った。
翌朝、兵藤君と小猫ちゃんが消えていた。
---リアス---
私に断りなく、イッセーと小猫が留学しに行ってしまった。それも別世界って。バイパーの差し金?彼は倒したのではないの?
シーグヴァイラを問い詰めた。すると、昨夜彼に会ったそうだ。彼は倒されていなかった。椿姫と由良は無駄死だったことになる。
「どうするのよ、シーグヴァイラ。戦力が減る一方よ」
「次は私が囮になるわ」
「はぁ?あなたに女としての魅力がないから、昨夜、何もされなかったんじゃないの?」
私の指摘に、ショックを受けた彼女。う~む、どうにかしないと。あと、3週間で、スキルアップしないとダメだ。
---イッセー---
バイパーに、バイパーの世界に連れて来られた俺と小猫ちゃん。下宿先は、アガレス領のアウロスにある高台にある、バイパーの自宅だ。サンデッキからアウロス学園が一望できた。
ここって、アジトのあった場所と同じ所だよな。
「そうだよ。ここが僕は好きなんだ。どこの並行世界に行っても、この場所にベースキャンプを作るんだ」
この家の住民は、バイパーと、ヴァイラさん、後この世界のリアスのようだ。僕達には個室を用意してくれた。
「はぁ?他の世界のイッセーと小猫を留学って、どういうことよ、シュウ」
「そういう事だよ、リアス。彼らには強くなりたいって気持ちがある。そういうのを大事にしたいんだ」
「だって、3週間後には彼らと戦うんでしょ?」
「え?僕は戦わないよ。戦闘マニアじゃないもん」
「はぁ?どうするのよ」
「彼ら二人に、僕の代わりに戦ってもらうのさ」
えっ…そういう作戦ですか…驚いている僕と小猫ちゃん。って、本名はシュウっていうのか。
「そうだよ。本名は『神殺し』シュウ・ヨハネだ。悪夢の道化師はソロ活動の時の芸名だよ、兵藤君」
芸名って…
「女体調教芸というか…」
おいおい…
「シュウ、その芸を私にしなさいよ」
「え?リアスに?なんで?」
「若い女体ばかりでなくて、私ともしなさいと言っているのよ」
「はぁ?どうしてリアスと?」
「疲れた顔かもしれないけど、身体はピチピチよ」
「少し鍛錬しろよ、リアス。この前、息切れしただろう?まともに戦えるようになったら、調教してやるよ。プレイ中に息切れされると、萎えるんだよ」
「あぅ…」
ヴァイラさんは笑顔で、二人の会話を聞いている。
「楽しいでしょ?この二人の会話って」
まぁ…
「リアスが無言だったら、心配するけど、この程度なら大丈夫」
「ヴァイラだって、シュウとしたいでしょ?」
「それはねぇ。あはは。したいよ。でも、シュウだって、一生懸命仕事をしているんだし、私は待つことにしているのよ」
「ヴァイラは優等生な妻だもんね。はぁ…」
そうだった。この二人とソーナが奥さんだったっけ。
「食事が終わったら、登校だよ、兵藤君。君達には知識系と戦闘系の授業を受けて貰うから」
「「はい」」
食事が終わり、サンデッキに出ると、そこから空中遊泳で学園に登校した。
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園長室に案内されて、大人のソーナに会った。
「ようこそ、アウロス学園に。あなた達の留学を喜んで受け入れます」
「ソーナ、すまないな。いつも無理を言って」
「シュウ君、あなたの願いは総て必要な事。いつでも言ってください。この学園には、あなたが必要なんですからね。さて、兵藤君と小猫ちゃんには、まず知識を優先的に教えます。合間を見て、トレーニングルームに行って、組手を行ってくださいね」
俺達が学ぶ教室は、小猫ちゃんと俺の二人だけだった。講師はソーナ園長がしてくれた。世界観が俺達の世界と多少違ってはいるけど、ほぼ同じみたいだ。知識の授業は、この世界の英雄であるシュウ・ヨハネの足跡を絡めて行われた。
この世界の平和は、シュウ・ヨハネによって保っているようだ。各界との揺るぎないパイプ。最強の軍団の団長。並行世界での凶悪な事案に対する安全機構。とても、悪夢の道化師と同一人物とは思えないものだ。
彼の生い立ち…本当に神に殺されていた母親。ただ、神には2種類あるという。本当の神と、神族の神。前者は絶対神と最高神だけで、大抵は神族の神、要するに神格系の神である。そういう意味では彼の母親は神族に殺されていた。神の遣い人だったばっかりに。
知識の講義が終わると、それぞれの自分に習うことになった。スキルがあがった自分、弱点の分かっている自分に。俺は、この世界の兵藤一誠に教えを請うことになった。
「オーフィスの籠手かぁ。それは凄いなぁ。俺よりも強いんだろうな」
そういう兵藤先生と模擬戦をしてみた。目が点になる攻撃…なんですか?裸の女性の一団が俺を襲ってくる。見た事ある女性ばかりだけど。1戦目、目移りして敗退。
シュウさんが作った兵藤先生専用神器、『桃色天国』。妄想した女性でハーレムが作れて、それでエロパワーを得る。禁手化は、妄想した女性が具現化して、戦闘に参加するというハーレム軍団攻撃らしい。これって反則じゃないの…
禁手前にエロパワーを充填して、ドライグの能力で倍化しまくり、禁手化後、パワーをハーレム軍団に譲渡しまくる。あぁ、俺専用の神器にしたいくらいだ。
何回やっても勝てない。はぁ…
「なぁ、一撃でパワーを使い切っている感じがする。何発にも分けて攻撃してみな」
兵藤先生からアドバイスをもらった。オーフィスと相談してみる。その結果、俺の耐久力、体力不足が原因だった。オーフィスが普通の放っていても、俺に取っては限界値ぎりぎりなレベルなのも原因の1つだった。ドライグのようにオーラを制御できる器用さをオーフィスは持っていなかった。今までは気にせずに無限に撃てたから。
「俺の場合、妄想力だけで戦うから、体力はそんなに必要ないんだけど、お前の場合は、オーフィスのパワーで戦わないといけないから、息切れをするような体力だとダメだな」
そして、次の講師を紹介された。体力、耐久度をほこる、リヴァさんだ。
「ほぉ、オーフィスを調教できるとは、嬉しいなぁ。まず、宿主を鍛えるのが先か。ふふふ」
怖い…身体の中のオーフィスも怖がっている。なんだ、この人は…
後で聞いた話では、チームドラゴンのまとめ役で、逆らえるドラゴンは1匹もいないらしい。本名はリヴァイアサンで、その正体は、元魔王の初代レヴィアタンだそうだ。この人かぁ、物理攻撃がまったく効かないって…
---バイパー---
今宵の遊び相手を誰にしようかな。自分の世界で手を出せない人にしようかな。
部屋に忍び込み結界を張り、声などが外に聞こえないようにした。獲物は、僕が倒されたと思ってスヤスヤ寝ている。布団の中に潜入。裸では寝ないのか。僕は身体のサイズを変えて、中に入る。暗いなぁ。洞窟内を魔法で照らした。すると、頭上に目指すポイントを見つけて、弱い雷撃を放った。
---グレイフィア---
どうしたのだろうか?身体の中がムズムズする。
「あぅ……あぁ……うっ……」
一定のリズムで、快楽な波が押し寄せてくる。目の前には誰もいない。布団の中にも誰もいない。なのに…
「あっ……あぅ……ダメ…」
股間がムズムズしている。何かが入っているみたいだ。ベッドサイドの灯りを灯して、チェックすると…股間から顔が生えていた。
「えっ?」
「今晩わ!悪夢の道化師です。生えてきました。ふふふ」
悪夢、確かに悪い夢を見ているようだ。膣に痛みが走る。彼の腕が出てこようとしている。
「なんで?」
「グレイフィアさんの洞窟探検をしていました♪」
まるで、出産しているみたいだ。痛い…生まれ出るのが悪夢の道化師とは…いやぁぁぁ
両腕が出て、膣をこれでもかと広げている。痛い…とても痛すぎる。
「お医者さんでも呼びますか?ははは」
部屋がノックされて、誰かが入って来た。誰?こんな時間に…慌てて、下半身に掛け布団をかけた。
「奥様、リアス…どうしたんですか?」
全裸の奥様とリアスが笑顔で私に近づいて来た。私をベッドから引き釣り降ろして、着ている物をはぎ取っていった。見られた…と、思ったら、何も股間にはなかった。
「グレイフィア、立ちなさい」
「はい、奥様」
何も疑わないで立ち上がると、膣とお尻の穴に違和感があった。リアスと奥様が私に抱きついて来た。え?身体の中で何かが振動し始めた。それも2本も…
奥様の肩越しにアイツが見えた。
「良いお知らせがあります。さっき、洞窟探検をしたときに、壁面にEMSパッドをいくつか設置してきました。起動するとどうなるんだろうね。ふふふ」
この刺激以外にまだ、刺激があるの?ダメだって…
「いいなぁ、その恐怖でゆがむ表情。でも数分後には恍惚な表情になるんだろうね。エロの女王様」
彼の手にはスイッチがあった。あれを押されたら、まずい。でも、奥様とリアスに抱きつかれて、この場から動けない。急に、3つめの刺激が来た。スイッチは押されていないのに…
「あぁ、共鳴振動が起き始めたようですね。リアスが失神したあの刺激が…」
「助けてぇ…下半身の感覚が…」
「では」
彼はスイッチを押した。膣内部に感じた事無い感覚があった。膣壁が蠢いて、腸を掴むような感覚であった。とてつもない快楽と激痛が交互に押し寄せて来た。
「助けて…」
彼に助けを求めた。
「なんで?僕を倒したと思い込んで喜んでいた人物を、なぜ僕は助けないといけないんですか?ははは、苦しめよ、お前の義理の母と義理の妹が、抱きしめてくれているそこで、苦しめ、もがけ、そして、死ね…僕は悪夢を見せる為に来たんだよ」
そういうと、彼は消え去り、部屋の中が暗転し、下腹部の感覚だけが感じるようになった。誰か助けてぇ…
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翌朝、グレイフィアの部屋で、幸せそうな顔をしたリアス母子と、恍惚な表情のグレイフィアの3体の遺体が見つかった。