ぐちゃぐちゃと粘液が泡立てられる音が、広い部屋に響く。部屋の真ん中には二人の少女がいて、そのうち片方がひたすらに手を動かし続けていた。
「ねえ、お燐。お姉ちゃんには何回出したの?」
古明地こいし。無意識を操る覚妖怪は、普段の笑顔を消し去ったままに姉のペットを責め立てていた。
ぐちゃぐちゃと音を立てているのは、こいしの左手に握られて勃起を続けるお燐の肉棒。既に十以上の射精を強制され、しかも射精の最中も常に肉棒をしごかれ続けて腰が砕けている。
しかし、こいしはそれに構わずひたすらに手でお燐の肉棒をしごき続ける。
「おーい、お燐ってば。聞いてるのー? このケダモノちんぽはお姉ちゃんに何回出したの、って聞いてるんだよ?」
ぐちゃぐちゃと繰り返される手コキによって、お燐はまた射精する。お燐の精液はびちゃびちゃと床を叩き、絨毯を白濁に染め替える。射精によって萎えかける肉棒だが、こいしはそれを許さずに手コキで更に快感を押し付けていく。
「答えないってことは、答えられないくらい沢山したってことだよね。このケダモノ。せっそーなしのダメちんぽ」
更に激しくなる手コキによって、萎えていくはずのお燐の肉棒はさらに固さを増していく。しかし、直前にさとりに向けて数十もの射精を行った上に発情期の終わってしまったお燐にはその刺激は地獄のようなものでしかなかった。
「クズちんぽ。ダメちんぽ。ケダモノちんぽ。さっさといっちゃえマゾちんぽ」
こいしの口から罵倒の言葉が繰り返し吐き出される。ぞわぞわと被虐の快感に背中を擽られ、さとりの時とは真逆の興奮がお燐の身体を貫く。
そしてまたも精を吐き出す。あとからあとから溢れてくる精液は、まるでお燐の命を削って放出されているかのようだ。
だが、こいしの動きは止まらない。それどころかさらに加速する。
「出したの? また出したんだ? こののーみそ精液駄目ペット。クズちんぽからのーみそまで全部出しちゃえ」
しかし、そこから少しずつ精液の量は減っていく。こいしの前に50近い回数射精し、そして今こいしに10以上搾り取られ、お燐にも限界が近付いていた。
初めは一度の射精で一合の半分程度の量だった精液の量は減り、まともな人間が出す程度の量に収まっている。濃度も手で掬えばこんもりと山ができるほどの、まるでゼリーのようだった精の塊は見当たらなくなり、殆どが液体になっている。
「なに勝手に量減らしてるの? お燐のちんぽは本当にゴミちんぽなの? 次勝手に減らしたら、ちゃんと出せるようになるまでずっとしごき続けるからね。わかったらさっさと大きくする!」
こいしの爪が、萎え始めたお燐の肉棒の先端に食い込む。鈴口から爪が尿道に入り込み、第一関節までが無理矢理に侵入してみちみちと広げていく。
そしてついに右手も動き始める。肉棒ではなく、その下に存在している尻穴へ。精液を塗りたくってどろどろの指は、繰り返される絶頂で弛んだ穴へ簡単に侵入していく。
そして尻穴をぐいぐいと前に引き出すように指を曲げれば───お燐の意思とは関係なく肉棒は怒張し始める。
「お燐のちんぽはマゾちんぽだけど、ちんぽだけじゃなくてアナルまでマゾなんだね。ほら、さっさといっちゃえマゾ猫。ちんぽの穴を塞がれたままいっちゃってケダモノちんぽ爆発させちゃえ」
左手は外側だけでなく内側からもお燐の肉棒を責め立て、右手は尻穴からぐいぐいと精液を押し出そうとする。しかし限界以上に広げられた鈴口からは精液が溢れるようなことはなく、さらに指を深くまで押し込もうとぐりぐりと回転させながら人差し指を奥へと向かわせる。
お燐の肉棒が完全に勃起したことを確認して、尻穴をかき回していた指は引き抜かれて肉棒をしごく側にまわる。左手は人差し指だけを真っ直ぐ立てて尿道を逆流しながら押し広げ、内と外から刺激を与え続ける。射精した精液が指によって蓋をされ、ビキビキと肉棒に血管がより強く浮き出す。一回り太くなったように見えるのは、錯覚でも気のせいでもなく単なる事実なのだろう。内側に指一本を飲み込んで、射精できないまま射精を繰り返す。
「いい、お燐。出させてあげるけど、出た量が少なかったり薄かったりしたらまたしこしこするからね!」
こいしの言葉の直後、お燐の肉棒から指が引き抜かれる。無理矢理に押し込まれていた精液が一気に噴き上がり、腰をがくがくと震わせながらお燐は射精した。
天井に着きそうになるほどの勢いと、一度着いたら二度と取れないのではないかと思わせるほどの濃さ。噴き上がりながらも何にも触れること無く床に叩きつけられて飛び散った精液はこいしが満足する程度の濃さはあったようで、無意識妖怪のこいしが意識して数えた十数回の射精の中でも特に濃く、特に量が多いと思えるものだった。
「……次は、限界なんて考慮しないから」
こいしに搾り取られた回数が100を越えた時には既に意識を失っていたお燐は、意識を失ってからもひたすらに繰り返された搾精によって生命維持に問題が出るほどの量の精液を放出させられていた。まさに限界を越えての搾精だったが、こいしにとってはお燐の命を奪わなかっただけでもまだ有情であると認識していた。
お燐の身体を精液でできた生臭い海に落とし、そのまま部屋を出る。このままでは割と本気でお燐には命の危機があるのだが、
こいしはお燐の部屋を出ると、さとりの眠る部屋へと向かう。お燐の精液によってぽっこりと膨らんでいた腹部はお風呂場で中身をできる限り出したためにいつもと変わらない大きさにまで縮んでいた。
首回りの咬み傷や背中の爪痕、舌で舐められたことによる擦過傷も、今は隠れて見えていない。しかし身体自体の強度は人間のそれとそう変わらないために、治療を施したとは言っても生々しい傷跡が残っている。河童から貰った薬がなければ、未だにいくつかの傷から血を流していた事だろう。
薬を塗りつけ、布で覆って包帯を巻く。首にも、身体にも、指にも、手首にまで包帯が肌を隠すように巻き付いている。
こいしはそんなボロボロのさとりをじっと眺める。そして、ゆっくりと布団に潜り込んだ。
「お姉ちゃん……」
包帯に隠れていない肌に唇を落とす。上半身は殆どが覆われているし、四つ這いにさせられて押し付けられた際に膝を擦りむいているのに加え、足を無理矢理開かせてふくらはぎの内側を何度も舐めて反応を楽しんだお燐のお陰で膝から下腿にかけても包帯で覆われている。繰り返し舐められた場所は皮膚が削り取られるだけでなく、肉が見えそうになって血が滲んでいる部分もあった。無理矢理に貫かれた秘所は一部に負担がかかりすぎたのか裂けている部分もあり、じわじわと出血を続けていたせいで膣から溢れ返る精液と混じってピンク色にしてすらいた。
ゆっくりと、獣がそうするように傷を舐める。大きな傷には既に処置がしてあっても、細かい傷は一部そのままになっていた。
かさぶたのように傷を塞いでいる場所はそのままに、傷のある肌を小さな舌で舐めている。
太股から少しずつ上へと移動して、ぴったりと閉じた秘所が視界に入る。ゆっくりと指先で広げてみれば、外縁の一部に髪の毛ほどの亀裂が入り、僅かに充血しているのがわかる。
こいしはそこにも唇を落とすと、ゆっくりと舌と指先でさとりの秘所を解していった。
効果はすぐに現れる。固く閉ざされていた入り口はふわりと溶けるように身を緩め、こいしの舌を招き入れる。同時にとろとろと熱い液体を分泌し、招き入れた舌を蕩けさせるような動きでさらに奥へと引き込まんとする。
こいしの舌はそこまで長くはないが、それでもさとりの膣が与えるだろう感覚を想像することはできた。
───きっと、気持ちいいよね。
こいしは無意識に思いながらも、さとりの秘所に吸い付く。そして強く吸い上げると、風呂場では取りきれなかった白濁液が流れ込んできた。
毒蛇に噛まれた時に毒を吸い出すように、さとりに注がれた精を吸い出す。吸い出した精液は汚い物であるように吐き捨てられ、ゴミ箱の中で紙に包まれている。
「お姉ちゃん。ペットが大事なのはわかるけど……私はお姉ちゃんの方が心配だよ」
さとりの胎内からお燐の精液がほぼ全て掻き出され、捨てられてから。こいしは自分の身体を変化させて体格に見合った肉棒を作り上げた。
それはお空のような大きさも、お燐のような凶悪さもない。しかし、それはつまりさとりのような小さな身体の持ち主にはしっくり来る大きさだと言うことでもある。
「心配させた、罰……お姉ちゃんのおまんこ……私のちんぽで……っ」
ゆっくりと肉棒がさとりに呑み込まれていく。しかし、こいしが我慢できたのはそこまでだった。
突然に、さとりの膣が収縮する。体格に見合ったこいしの肉棒が、にゅるにゅると吸い込まれるように導かれ、亀頭が絞り上げられるように抑え込まれて逃げられなくなる。
そして、腰を動かすこともなくさとりの肉襞がこいしの肉棒を舐め回すようにしごきあげる。
「ォっ!ほォッ!お、お姉ちゃ、ッ───!」
我慢などできるわけもなく、こいしはさとりの膣内に吐精する。量も濃度も人間のそれとそう変わらないが、代わりに若さがあるためにさとりの膣から抜け出すことができない。亀頭にブラシでもかけられているような感覚に、こいしの意識が飛びかける。ただの獣のように、さとりの身体を貪りたくなる。
無意識のうちにグリグリと腰を押し付ける。しかしこいしの身体に見合った大きさの肉棒は、さとりの秘所を無理矢理に押し広げるようなことはなく、傷になった部分すら開いていない。
「はー……はー……おねー……ちゃん…………私は、お燐とは違うから……やさしく、するから……」
眠ったままのさとりの唇を奪う。それだけでわざわざ小さく変化させた肉棒が肥大しようとするが、こいしはそれを必死に止める。
自分はお燐のようにさとりを傷つけたりはしない。痛いことをしたりはしない。ただ、さとりを愛して、できればさとりに愛されたい。こいしにとってはそれだけなのだ。
だから、さとりの狭い膣の先にある子宮の入り口にも届かない長さと太さしか持たない肉棒で、さとりに負担をかけないようにほんの少量の精液しか出さないようにしているのだ。
ちゅぽ、ちゅぽ、とかすかな水音と同時にこいしはゆっくり腰を振る。さとりの身体を抱き締め、唇を合わせ、一方的に舌を絡ませながらも、ゆっくりと。
こいしは理解していない。ただ、自身の衝動をさとりにぶつけているだけの自慰行為のようなものであると無意識に認識していた。
これまでさとりに向けた愛情は空回り、こいしに帰ってくる物は何もなかったし、きっとこれからもそうなのだろうとこいしはどこかで感じ取っていた。
───だからこそ、突然起きたそれによって意識も無意識も全て根刮ぎ消し飛ばされた。
眠っているままに、さとりの腕がこいしの身体を抱き締める。
一方的に絡めようとしているだけだった舌は一瞬にして絡め取られ、腕だけでなく脚までもがこいしの身体を抱え込む。
一瞬の驚愕。その瞬間にできた意識の空白に、さとりの言葉がするりと入り込んだ。
『こいし』
声が、染み渡る。無意識であり、空白であり、空洞であり、無であったこいしの意識に、その声が満ちる。
『貴女を』
音が満ちて、内容を聞いて、内容を理解するまでに何秒もかけた。そしてその内容を理解したが故に。
『愛しているわ』
こいしの意識的な、そして無意識的な我慢は解かれてしまった。
こいしの肉棒が肥大する。お空のように成人男性の腕ほどもあったり、お燐のように棘やこぶによる凶悪な形はしてはいないが、それでも一般的な成人男性のそれよりは大きな肉棒がさとりの狭い膣内を満たす。
子供の大きさしかないさとりの膣を埋め尽くすが、なんとかさとりの身体は傷ついていない。しかし、身体を押さえ込まれて身動きをとることもできないこいしの肉棒は、さとりの膣内で暴発させられてしまう。
まるで吸い付くようなさとりの子宮口に、こいしは我慢して量を押さえていた精を解き放ってしまう。いったいどこにそれだけの量が入っていたのかと疑問に思ってしまうほどの量がさとりに注がれ、しかしさとりはその手足を放さない。
やがて全てを吐き出したこいしは、くてりとさとりに体重を預けて眠りについた。
全てが終わると、さとりは目を開く。自分の身体の上であどけない表情のまま眠りにつくこいしを眺め、頭を撫でる。
変化によって作られていた肉棒はすでに消えており、妖力で作られた精はさとりに吸収されて傷を治す。今のさとりの身体には傷跡すら残っておらず、一部に血の滲んだ包帯だけが巻き付けられている。
「……まったく、この子は」
その声には、様々な感情が含まれていた。
呆れ。諦め。喜び。悦楽。疲労。苦笑。そして、愛情。
「……おやすみ、こいし」
愛しているわ。
そう囁いて、再び目蓋を下ろす。その光景を見つめていたのは、さとりの第三の目だけだった。