東方で、機械を使うとしたらやっぱり彼女ともう一人しかいない感じなので、やってみました。若干後悔しています。
なんでだろう。どうしてこんな風になってるんだろう。
わからない。自分のやってることだっていうのに、どうして自分はこうして考えたのか。何を考えてこんなことをしたのか、全然わからない。
確かに以前、こんなことを考えたことはある。けれどそれはあまりに酷いと思って実行なんて全くする気にならなかったし、実行するための準備も全然していなかったはずだ。
けれど、なぜか私は以前考えたそれを作ってしまい、そして目的の相手であった彼女を呼び出してしまい―――その計画を実行に移してしまっていた。
その結果は―――私の目の前に彼女が居ると言うことが一番の答えとなるだろう。
「―――ッ!――――――ッ!!?」
彼女の名は古明地さとり。私、河城にとりの友人で、お客で、仲間であった時期もある、付き合い始めた時間は短いものの中々に気の合うはずだった存在だ。
しかし、今の彼女の姿はとても見ていられるようなものではない。四肢が椅子の形をした絡繰に押さえつけられていて身動きを取ることはできず、顔に存在する両の目はきっちりと塞がれていて光を受けることはない。その状態で第三の目には数多くの絡繰が取り付けられていて、その内部の妖力の流れを解析され続けている。
また本人の身体には数多くの淫具が取り付けられていて、それらが機械的にかつ延々と彼女の身体を責め続けている。口は閉じきることができないように、舌を噛んでしまうことがないようにと枷をはめ、耳には合成された本人と同じ声での嬌声と淫語が聞こえるヘッドホンを装着。失われる水分は直接血管に必要な成分を含んだものを点滴として供給しているため死ぬようなことはなく、同時に抵抗されないように筋弛緩と発情の効果を持った薬を覚妖怪としての力の核である第三の目に直接塗り付けている。
「なあ、さとりよぉ。頼むから協力してくれないかなぁ? ちょっと精神の防壁を緩めてくれるだけでいいんだよ。それだけでこの状態から解放されるんだ。まあ記憶は消させてもらうし、防壁が緩んだ後にももう少しお付き合いいただく訳なんだけども」
私の言葉を第三の目で読み取ったのか、さとりはぶんぶんと首を横に振る。聞こえていないのにこちらの言った事に答えられるってのは、わざわざ手を止めないでやれるから効率的でいい。
まあ、答えはわかりきっていたので既に用意しておいた物をさとりの身体に直接塗り込んでいく。さとりがさっさと精神防壁を解いてさえくれればこんなことをしなくてもいいんだけども、解いてくれないなら仕方がない。それが肌に直接触れることのないように二の腕まである完全防水の手袋をつけて、ぬるぬるとした薬をさとりの身体に塗りつけ始めた。
「これが何か、って説明はしないよ。さとりだったらこれが何かはわかってるだろうしね。だから、これだけは言わせておくれ。……壊れる前に、協力してくれ」
皮膚の感覚をより鋭敏にし、妖力に対しての感受性を上げる。そうすると今までの薬の効果もより上がり、さらにこの薬に対しての感受性も更に上がる。この薬だけである意味じゃ無限に感度を上げられるわけだ。そんなところまで感度を上げてしまうと痛風みたいな症状になって激痛でのたうち回ることになるけどな。
だが、感覚そのものが鋭くなることは悪くない。私も細かい作業をするときにはこの薬を少しだけ使って手や指先の感度を上げたりしているし……まあ、そう言うことに使うのも今のように混ぜ物をしてやれば十分使えなくもない。効果が切れるまで凄いことになるんだが、今までの責めをずっと耐えているさとりなら壊れることは……壊れることだけは、ないだろう。
こんな状態になってはいるが、私はさとりのことを友だと思っている。さとりが今の私の事をどう思っているのかはわからないが、その内心もこうしていればわかるようになるはずだ。
今回の実験は、さとりの能力を絡繰で再現することが目的だ。さとりの読心能力はかなりの範囲と精度を持っているし、私の知り合いに覚妖怪はさとりしかいない。さとりには妹もいるが、その妹のほうは心を読むことのできない無意識妖怪だってことだから今回の実験には不適だし、仕方ない。
それでなんでこうなっているのかと言えば、さとりの能力が発動している時の精神波や妖力の波動を計測するとともに読心術の妖力の流れを再現すれば規模は違えど同じように使うことができるはず。波動の質と流れの再現。それだけである程度なんとかできるはずなのだ。
ただ、そうして得ることができた結果を絡繰で読み取る際に、その結果が正しいのかといったデータが足りない。だからこそそのデータを大量に保有しているだろうさとりに協力を要請しているのだが……さとりはそうした協力を全力で拒絶し続けている。
だからこうして力づくでことを起こすしかできないのだ。
さとりの精神防壁はそう簡単に剥がせない。そしてさとりの精神にはまともな方法で直接干渉することはほぼ不可能。そう言わせるだけの強靭な精神を持っているのだから驚きだ。
しかし、それが緩むときというのは何者にも存在する。驚愕した時や呆然とした時、そして本人の意識がなくなる瞬間などがそれにあたる。けれど覚妖怪であるさとりを驚愕させたり呆然とさせたりするのは難しい。何しろ故意の行為が通じないのだから。それを成すには完全な偶然に頼らなければならなくなる。
だからこそ、こういう方法に頼るしかない。
性的興奮による絶頂と、その瞬間にできる意識の隙間。その一瞬に解析を繰り返し、何度も何度も別の位置から解析することで重なる部分と重ならない部分を組み合わせて全体像を探し出す。けれどそうして取ることができる像はぶつ切れのもので、あまり役に立たない。だからこそより多くの情報を探るためにはさとりの協力が絶対に必要になる。
また、さとりは睡眠中にも自身の精神防壁を緩めることはないようだけれど、それが自身で決めた睡眠でなく『気絶』ならその防壁も緩むことだろう。それも、性的絶頂による疲労からくる気絶なら余計にそうだ。しかし何時間も責め続けているというのに、気絶するような兆候は見られない。覚妖怪の身体はそう強くないって聞いていただけに、これは少し予想外の結果だ。自作の自動ピストンバイブと各所に取り付けられたローター。それに強くはないけど薬を使い、視界を奪って感度もかなり上がっているはずなのに……。
「……なぁ、頼むよ、さとり。お前の身体には傷一つ付けやしない。精神の異常も起こさせないし、起きたとしても十分に治せる。だからさ……」
「―――ッ!」
「……そうかい」
私はさとりの身体に薬を塗りつけていく。ぬるぬると、まるで外の世界に出てくる不定形のスライムのようにさとりの身体を薬が覆い尽くし、責め苛む。
「正直、私はこう言うことの経験は無いに等しいんだ。だから、もし痛かったりしたら教えておくれよ? さとりならそんな状態でも伝えられるだろ?」
そう言いながら、枷のせいで開かされているさとりの口の中に薬でぬるぬるの指を突っ込んで口の中まで薬漬けにする。量が少なければしばらくの間料理の味がよくわかるようになるというくらいの効果しかないけれど、今回の場合は結構量は多い上に性的な快楽を受けやすくなるような薬も混ざっている。きっと食事でも気持ちよくなれるくらいになるだろう。
もちろん解毒剤はある。全てを無かったことにするためにもこういった解毒剤などは薬そのものの数倍の量を確保してあるし、保管もきっちりとしている。早いところこの薬の出番が来てくれるほうが嬉しいんだけど、さとりが強情なうちはどうしようもない。
……さとりの読心。それができれば私も敵対者から身を守ることが容易になる。どんな相手がどんなことをしてくるのかがわからないのが問題なのだから、相手に敵意があるのかないのか。敵意が無くともこちらの害になるようの行動をとるつもりなのかどうか。その方法はどんなものか。それがわかれば備えができるし、備えができれば憂い無し。だからこそ、どうしても欲しい。
勿論、悪用する気はない。店の中に入った相手にしか効果を出さないようにするし、読み取る範囲だって現在考えていることまでに留める。そうして使っているうちに怪しいところを見つけたらその対象にだけしっかりと使えばいいし、それができるようになるまでその装置の存在すらも感知させるつもりはない。今回のことで分かったことについては記録を残すつもりはないから誰にも明かされることはないだろうし、そうなればさとり自身の能力の解析結果から対策されるようなこともなくなる。
「……さとりよぉ……頼むよ。なぁ?」
ウィィィ……と鈍い音を立てながら機械の腕が動き出す。先端には手の代わりに柔らかな毛の生え揃った二本の丸ブラシが回転しながらスライムのような薬を肌に刷り込み、両方の乳首を胸全体と一緒に責める。
股の方にも同じようなものを宛がうと、さとりの口からくぐもった悲鳴が上がる。ひたすら繰り返される膣へのピストンに加え、クリトリスを磨き上げるようなブラシの動きに曝されればそうなって当然だろう。
実際に、ガクガクと全身を大きく痙攣させながらさとりは絶頂に震える。スライムのような柔らかな物とはいえ尻穴を穿たれ、膣穴には自身の手首ほどの太さのある筒を捩じ込まれてピストン運動が繰り返されている。乳首とクリトリスは回転する丸形ブラシによって擦りあげられていて、それらの感覚は薬によって何倍、ひょっとすると百倍近くにまで跳ね上がっている筈だと言うのに、さとりの精神は未だに折れてはいない。
いったいどれだけ強い精神を持っているのか───
「お?」
急に、力が抜ける。
「お、おお?」
手足が動かなくなり、椅子から立てなくなる。
「お───んぎひぃっ!?」
そして、突然全身が絶頂させられた。何度も何度も無理矢理に、まるで絶頂したと言う感覚だけを無限に送り込まれているかのように。
膣を無理矢理に広げて子宮の入り口をごちゅごちゅと叩かれる感覚。柔らかく生暖かい物が何度も尻穴から出入りする感覚。乳首には振動と何かで擦りあげられられる感覚があり、クリトリスはひたすらに擦りあげられて、全身の様々な場所で絶頂を繰り返す。
「ふあ゛っ!? あ゛ぁ゛ぁ゛っ!!?」
股間から何かが漏れた感覚と、じんわりと広がる熱。漏らしてしまったと言うことを気にする間もなく次の絶頂が身体を襲う。身体をよじり、逃げようとしても絶頂感は止まらない。
だが、自分の身体で受け続けているこの感覚が、さとりの受けているそれだろうと言うことだけはわかった。全身に受ける感覚と、触れているだろう物の関係を理解できれば簡単なことだが、それがわかったからといって何かができると言うわけでもない。さとりの身体を犯し続ける機械を止めることもできず、全身に襲いかかる絶頂感に翻弄されながら身体を震わせることしかできないでいた。
「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!?!?」
バチバチと全身に稲妻が走るような錯覚。脳裏には霞がかかり、しかしその霞も圧倒的な絶頂感に消し飛ばされる。意識を失おうとしても絶頂に叩き起こされ、身体が全く言うことを聞かない。背筋は弓なりに反り返り、爪先が床を押して股間を突き上げる形に身体が固まる。両腕は自身の身体を抱きすくめたまま、まるで絶頂から身を守ろうとするような形で動きを止めて役に立たない。にとり自身は意識していなかったし意識するような余裕もなかっただろうが、口の端から泡を噴いてすらいた。
そしてついに、にとりの意識は絶頂を受けても醒めなくなった。身体は更なる絶頂を繰り返して震え、痙攣しているが、意識だけは浮かび上がらない。やがてにとりの身体は絶頂の度に水を吐き出していたこともあって、からからに干からびて───
───目が、覚めた。
「……あー……あ?」
何が起きたのかわからないままに、にとりは周囲を見渡す。
いつも通りの自分の家。いつも通りの研究所。いつも通りに研究をしていて、そしていつもの通りに限界が来て眠ってしまったところまでを思い出し……にとりは赤面した。
「私はなんて夢を見てるんだよ……!」
そうして自身を責めるも現実は変わらない。スカートどころか椅子までを愛液が濡らし、袖とその下にあった書きかけの設計図は涎で滲んでいる。顔は涎と涙でどろどろで、太股とお尻は愛液が糸を引くような有り様。とりあえず、誰かに見られる前に全部処分しておかないと私の羞恥心が死ぬ。
にとりは凄まじい速度で処理を始めた。まず書きかけの設計図で滲んで読めなくなってしまった部分を切り落として廃棄し、次に能力を使って未だに天板から滴り落ちそうな愛液をトイレに流す。服を全部洗濯機に放り込み、冷水のシャワーで太股どころか踝まで伝っていた愛液を全て流してしまう。
そしてふと冷静になり、頭を抱えた。
「……さとりにバレたら、死ぬしか……っ!」
しかし、さとりは心を読む妖怪。自分でも忘れてしまうまではさとりの顔を真正面から見ることができなさそうだ、とさとりに会わないで済む方法を考える。
───にとりは知らない。さとりの読心可能半径に既に自身が入っている事を。そして既に見た夢の事を知られていることを。ついでにさとりはそういった淫夢を見るのはもう慣れているため全然気にしていないと言うことを。