※この作品はR-18です。

麻雀天使堕天計画   作:クラリス

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寝取られ・陵辱要素がある十八禁小説です。ご了承下さい。


清水谷竜華-01(計画始動)

 

 

 

 清水谷竜華は、目の前の男を睨め付ける。だが、丸々肥えたその男はまるで意に介する様子はなく、むしろにやにやと笑いで余裕たっぷりだ。

 

「ルールは、説明したとおりだ。――彼を取り戻したければ、我々のゲームに参加して貰わねばならん」

「要は、麻雀で勝てばええんやろ」

「そうだ。だが、一億クレジットを貯めるのは至難の業だぞ。竜華くん一人ではないとは言え、何日かかるか分からん。さらに一日ごとに施設使用料5000クレジットを支払って貰う。彼の釈放金の支払いや、翌日の軍資金を考えれば一日30000クレジットは稼がねばならん。支払えなくなったときは――分かっているね?」

 

 優しそうな表情の下には、下卑た視線が見え隠れする。竜華はたじろぎながらも、応えた。

 

「承知の、上や」

「結構。良い覚悟だ。麻雀のときにもクレジットは有効活用できるからがんばりたまえ。ああ、それと――」

「……!」

 

 男の掌が、竜華の左胸を押し潰す。悲鳴を押し殺し、竜華は耐えた。

 

「クレジットと同じように、君の体もね」

 

この男には、情報料という形で「対価」を要求されたのだ。少なくともこの場では、逆らえない。これからも、同じように体を売る場面に出くわすこともあるだろう――だが、安売りするつもりもない。

 

 しかしながら、竜華の決意をよそに、男は容赦なく制服の上から巨乳を揉みしだく。契約では左胸のみだが、ニップルを的確に責め立てる技量は女性慣れしたものであり、

 

「っふ、ぅ――」

 

 僅かながらでも、竜華を喘がせた。

 

「処女かと思えば、色っぽい声を出しおって」

「……ッ」

 

 抵抗の声を、すんでの所で抑え付ける。

 何をされても、何を言われても、耐える。そう誓ったのだ。きっと他の仲間たちも同じ想いだろう。その仲間たちと連絡を取るのもクレジット――この闇社会の城で通じる通貨単位――が必要で、彼女たちの状況を知ることはできない。だが、ここに集められているであろう彼女たちは皆信じられる者のはずだ。きっと、彼を救い出せるだろう。そう、竜華は信じていた。

 

「そろそろ時間だな」

「んっ」

 

 最後に強く胸を掴まれ、体を突き飛ばされる。

 

「精々頑張ると良い」

「……ふん」

 

 竜華は軽蔑の眼差しを男に送り、彼に背中を向けて歩き出す。

 

「清水谷竜華」

 

 男は残忍な笑みを浮かべながら、彼女を呼び止めた。

 

「必ずお前を私の前に跪かせてやる。そしてお前から犯してくれ、とせがむようにしてやるぞ。覚えておけ」

「うちがあんたに? ありえへんわ、そんな話。京太郎は絶対に助け出して、みんなで一緒に帰るんや」

「さて、できるかな?」

 

 それ以上竜華は相手にせず、だだっ広い部屋を出て行った。男は下卑た視線を隠さないまま、彼女を見送る。噛み殺す笑みは、明らかな嘲弄を含んでいた。

 

「エンジェルズ計画の第一歩だ」

 

 男はそのまま、別室の部下に連絡を取る。

 

「私だ。次の娘を呼べ」

 

 

 

 

 

 

 二つ年下の清水谷竜華の想い人は、二週間前突然失踪した。その想い人を慕う少女たちは数多く、大騒動に発展した。しかし警察に頼っても、手がかり一つ掴めなかった。悲嘆に暮れながらも、竜華は自分の足で彼を探し続けた。残念ながらそれが実ることはなかったが――二日前、一通の手紙が竜華の手元に届いた。

 一人で見るように、という前置きが書かれた手紙の中には一枚の写真が同封されていた。

 上半身裸で床に転がされ、猿ぐつわと目隠しをされた彼の姿だった。その首元には、ナイフがちらつかされていた。

 思わず竜華は悲鳴を上げていた。手紙には、「こいつを救いたければ」から始まる脅迫文が書かれていた。

 

『指定された日時と場所に、一人で来い』。

 その命令に、竜華は悩んだ末誰にも告げずに応じることにした。万が一の場合、彼の命が奪われる。それだけは、絶対に避けなければならなかった。

 かくして指示に従い、人気の少ない工事現場を訪れた竜華だが――その後の記憶は、途切れている。おそらく薬か何かで眠らされたのだろう。

 気付いたときには、スモークが張られた車に乗せられていた。両脇には屈強の男が二人。抵抗などできるはずもなく、山道を走る車から降りることは叶わなかった。

 ここがどこなのか分からないという不安に押し潰されそうになりながら、竜華は毅然とした態度をとり続けた。だが、車が止まった場所を見て、思わず眉を潜めていた。

 視界を覆うのは、月明かりに照らされた洋風の古城。それも、とてつもなく大きな。日本かどうかさえ、竜華は怪しく思えた。

 

 拘束こそされなかったが、逃げる隙も当ても見つからず、竜華は城の奥へと連行された。そこで与えられたのは、最低限の情報。

 ここに想い人の彼が囚われていること。彼を助けたければ、麻雀勝負で勝ち続け、この城でのみ通じる「クレジット」を稼がねばならないこと。

 城主と名乗る肥えた男と取引し――吐き気を催す取引だ――他にも同じ境遇の少女が連れて来られていることや、より詳細な麻雀のルールやこの城での規則を竜華は引き出した。彼を助け出すクレジットの額も、最初の情報には含まれていなかった。聞かなければ戦略一つまともに立てられなかっただろう。

 弄ばれている、と竜華が感じるのは当然だった。手籠めにするなら、力づくでやれば良いのだから。おそらくこれは、見世物。勝敗は奴らの掌の上なのだ。

 

 上等だ、と竜華は息巻く。

 どのような思惑があろうとも、どのような罠が潜んでいようとも、自らの雀力で蹴散らしてしまえば良い。最初に持たされたクレジットは100000のみ。しかし、上手く転がり出せば目標の一億も夢ではない。

 

「……よし!」

 

 乱れた制服を整え、竜華は自らの頬を張った。

 案内された部屋の、重い扉を押し開く。

 だだっ広い部屋の真ん中に置かれたのは、全自動麻雀卓。それを、三人の男達が囲んでいた。一つだけ、竜華のための席が開けられている。男達はいずれも、瞳に宿る下劣な光を隠そうともしていなかった。

 竜華は、あえて気にするそぶり一つ見せずに卓につく。

 叩き潰す。その一念で、竜華は牌を握りしめた。

 




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