麻雀天使堕天計画 作:クラリス
憔悴しきった様子で教室に帰ってきた玄の姿を見て、美穂子は何度も心の中で謝罪した。玄の股の間からこぼれ落ちる白濁の液体は、間違いなく精液だ。アキトに肩を抱かれ、玄はよろよろと自分の席に着く。その時点で、彼女はぐったりと背もたれに体を預けていた。目に、光が宿っていない。告白するというペナルティのはずが、結果欲望のままに犯されたのだろう。
(本当にごめんなさい……!)
もう一度、美穂子は玄に謝った。
実は美穂子は、始まる前から今回の対局についておおよその説明を受けていた。今回のルールでは、少女三人が結託してしまえば、テンパイと流局を繰り返しほぼノーリスクで終局まで持って行けただろう。そのくらいの実力の開きが、少女とアキトの間にはあった。もっとも、最終順位で三人が同率一位となるのも難しかったろうが、可能性がゼロのわけではなかった。
しかしそれをさせないため、美穂子はけしかけられた。対局前に見せられたのは、日常生活を送る麻雀部の後輩の写真。かけられた言葉は、いつでも彼女をこの城に連れて来られる、という脅し文句。次の対戦で全力を出せ、と命じられた美穂子は、対局室で玄達と顔を合わせてその命令の意味をようやく理解した。協力させないように、疑心暗鬼に陥らせるように、仕向けられたのだ。
しかし後輩を見捨てる事などキャプテンとして選べず、現状は酷い有様になってしまった。自分も嬲られたが、霞と玄への仕打ちは残酷であった。対局中、何度心中で謝ったかもう分からなかった。それでも手は抜かない、抜けない自分が、美穂子はたまらないほど嫌だった。
「半荘二回目も終わったし、お昼休憩にしよっかぁ」
疲れたように伸びをするアキトであったが、少女三人の方が疲労の色は濃い。インハイでも経験しないであろう、とてつもなく長い半荘二回だった。
ここまでで、美穂子もペナルティを称したアキトのペナルティでブラジャーを奪われている。霞と玄も、ノーパンノーブラになっており、制服一枚剥いてしまえば即裸体だ。心許ない格好の上、霞達とは距離がある。自分で選んだ道とは言え、心細かった。
用意された食事は、これまた本当の学校のような給食であった。白いご飯に焼き魚、ほうれん草のおひたし、味噌汁がトレイの上に乗せられて運ばれてきた。
「玄ちゃん、一緒に食べよう」
「えっ、えっ」
「恋人同士なんだから、良いでしょお」
告白から帰ってきてから、アキトはずっとこの調子だ。何かにつけて玄を恋人と呼び、何かを強要する。
「食べさせてよぉ」
「う……わ、分かりました」
玄は躊躇いながらも、箸を使って食事をとりわけ、アキトの口へと運ぶ。
「あ……あーんっ」
「うんっ、美味しいよぉ」
あからさまな玄の媚びにも、アキトはご満悦だ。確か彼女は旅館の跡取り娘だったか、と美穂子はぼんやりと思い出す。客をもてなす仕事は手慣れているのか、と失礼な感想を抱いてしまう。しかし確かに、玄の奉仕は板に付いていた。
「やっ♡ せ、先輩っ♡」
「どうしたの、玄ちゃん。お箸の動きが止まってるけど?」
「だ、だってっ♡ んっ♡ お尻、触らないでっ♡」
両手が空いている事を良いことに、アキトは玄にセクハラし放題だ。ミニスカートをめくりあげず、器用にアキトは玄の尻に指を這わせる。時折尻臀を掴みながら、アキトは女体と障子を同時に愉しんでいた。好きにされる玄はたまったものではないだろう、目尻に涙を浮かべている。しかし同時に、どこか悦んでいるようにも、美穂子には見えた。
「どうしたの、美穂子ちゃん?」
「えっ」
急にアキトに名前を呼ばれ、美穂子はびくりとする。確かにぼうっと玄とアキトの様子を眺めてしまって、自分の食事も進んでいない。
「もしかして美穂子ちゃん、妬いちゃってるのかな? 僕が玄ちゃんと仲良くなりすぎて、寂しいの?」
「そ、そんなことありませんっ」
「照れなくても良いのにぃ。言ってくれたら美穂子ちゃんもたっぷり可愛がってあげるよ? さっきみたいにおっぱいをね」
「要りませんっ」
美穂子はきっぱりと断り、すぐにしまったと後悔する。子供っぽいアキトを憤慨させてしまったのではないか。恐る恐る視線を送ると、意外にも、
「ああ、そう」
「んぅっ♡」
つまらなさそうに口をすぼめるだけだった。それでも玄のお尻から手を離そうとしないのは、彼らしかったが。
昼食を食べ終わり、三回目の半荘が始まる前。アキトが視線を美穂子達から切って、スマホを弄りだした。この僅かな機会に、美穂子は瞬時に頭を巡らせた。ここで玄と霞に事情を話し、今からでも協力を申し出られないか。
しかしその目論見は、
「美穂子ちゃん」
冷たいアキトの声に、止められた。
「な……何ですか」
「余計な真似をしちゃだめだよぉ。もう君は、後には引けないんだ」
アキトは笑みをさらに深め、戸惑う玄と霞に向けて言い放った。
「さっき、玄ちゃん達が靴下を脱いだ時、僕は本当はスカートって予言したんだ。なのに美穂子ちゃん、靴下って嘘を吐くんだもん、びっくりしたなぁ」
「なっ――、そ、そんなことっ」
それこそ真っ赤な嘘だ。弁解しようと美穂子は玄達に向き直るが、
「福路さん……」
「どうして……」
困惑と猜疑心が入り混じった目を向けられてしまう。美穂子は一瞬で悟る。少なくとも今この場で、彼女達から信用を得るのは不可能だと。
「さぁ、続き始めよっか」
アキトの無邪気な声が、どうしようもなく美穂子の心をざわめかせた。もしかすれば仲間にできたかも知れない相手からの疑惑の眼差し。純朴な美穂子にとって、心を痛めるには充分な要素だった。掴み取る牌が、いつもより重く感じられる。頭が上手く、働いてくれない。そして、
「ロン、よ」
美穂子は霞に、振り込んでしまう。冷徹な声だった。そこに、遠慮や情けなどなかった。
「おっと、美穂子ちゃんのペナルティだねぇ。どうしよっか。霞ちゃん、決めてくれない?」
「わ、私が……?」
急にアキトに振られ、これには霞も目を丸くして驚く。アキトは構わず続けて言った。
「また汗かいてきたから拭いて貰おうと思うんだけど、さっきの玄ちゃんみたいにパンツでやって貰うか、それとも口で舐め取って貰うか。どっちが良いと思う?」
「それ、は……」
どちらにしろ酷い選択肢だが、口で舐め取るなど信じられない所業だ。想い人の彼ならばともかくとして、この脂ぎった少年の体である。
ちらりと、霞が美穂子に向けて視線を送ってくる。美穂子が何事か答える前に、彼女は口を開いていた。
「……口で、やってもらいましょう」
「!」
ふい、と霞は顔を逸らし、それ以上美穂子に声をかけてこなかった。これまでの意趣返しということか。美穂子はぐっと堪え、立ち上がった。全ては、自分が招いた事だ。
「よろしくね、美穂子ちゃん。ご飯食べたら首と顔がすっかり汗まみれでさぁ」
「わ、分かり……ました」
「僕の膝の上にまたがってやってね」
付け加えられた内容にも、抗えるわけがなかった。対面座位の形で、美穂子はスカートがまくりあがるのも直せず、アキトの膝の上に座る。そのまま身をアキトに委ね、ノーブラの美巨乳は彼の脂肪に押し付けられた。
「ちろっ」
アキトの汗ばんだ首筋に、舌を這わせる。苦みと腐臭しかしなかった。玄と霞はペニスに口奉仕したというのが、信じられなかった。
「ちゅる、んちゅ、むちゅっ」
だが、舐め取るのを止めるわけにはいかなかった。できるだけ早く終わらせようと、鎖骨の上、首元、顎下まで素早く口を動かしていく。汗の代わりに美穂子の唾液がまぶされていくのだが、アキトは気にせずご満悦だった。
「ちゅ、んむっ、れろぉっ、ちゅうっ――ふ、うっ……」
首回りは終わり、ついに顔へ。吹き出物まみれで、顔を近づけるのさえ躊躇われる。だが、
「あうっ♡ やめ、どこを触ってるんですかっ」
「お尻だよ。玄ちゃんみたいにおっきいねぇ。早くやらないとこっちも揉んじゃうよぉ」
「わ、分かりました、分かりましたから触らないで、やっ、ん、んんうっ」
恐怖から逃れるように、美穂子は舌をアキトの頬に押し付けた。凹凸の激しい顔面は、ざらざらとしておりさらに苦みが高まる。涙目になって餌付きそうになりながら、美穂子は奉仕を続けた。
「ん、れろっ、ちゅうっ、んっむっ、にゅちゅっ」
「良いよ美穂子ちゃん、綺麗になってくのが分かるよ」
「っ、あうっ、んみゅっ、れろぉっ、んちゅっ」
褒められても嬉しくともなんともない。募るのは羞恥と屈辱ばかり。だが、さらにアキトは非情な命令を加える。
「口の中も、お願いね」
「……!」
その言葉の意味を、問い直す必要がないくらいには美穂子もこの城のルールに馴れていた。美穂子は目を閉じてさらに身を乗り出し、乳房を押し付け、アキトの口の中へと舌を伸ばす。
「んちゅう」
「むっふっ」
アキトの荒く臭い鼻息が、顔にかかる。口は塞がり、その臭いを嗅がなければ呼吸はできない。生き地獄であった。
「ん、ちゅるるっ、んじゅるっ、じゅるるるっ」
アキトの口内で舌と舌が絡み合い、唾液が跳ねる音が響く。唇は完全に密着し、恋人同士の接吻と差は無かった。
「ん♡ ちゅる、んちゅうっ♡ じゅるるっ♡ ん、むっ♡」
美穂子の口の動きに、熱が点り始める。アキトとのキスは、味も何もかも最低だったが、彼のキステク自体は絶妙だった。突き返してくる舌の動きが、美穂子の弱いところを的確に突いてくる。
「ちゅるるっ♡ んっ、じゅるっ♡ ――ぷはっ、はっ、はっ、んっむっ♡ ちゅるうっ♡ んちゅううっ♡」
口に吸い付かれ、さらにはいつの間にかスカートを完全に捲り上げられ、パンツ越しにお尻を掴まれていた。抗議を上げる口は、アキトの口で閉じられてしまっている。肉体は、昂ぶるばかりだった。
「ちゅ♡ ちゅううっ♡ んっ♡ んっ♡ ちゅるるるっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ――♡」
キスを交わしながら軽く絶頂に達する美穂子。全て終わった頃にはぐったりと、アキトの体に身を寄せていた。
「お疲れ様」
「あ……」
膝の上から降ろされて、美穂子は我に返る。振り返れば、霞と玄が頬を染めてこちらを見ていた。情けない姿を見られた羞恥心から、美穂子は何も言えなかった。
美穂子の転落は、これで終わらなかった。
「それ、ロン、です……」
今度は、玄に振り込んでしまう。しかも大物手で、一気にこれまで稼いだアドバンテージを縮められてしまった。
「美穂子ちゃん二連続の単独ペナルティだねっ」
わくわくと、目を輝かせながらアキトがにじり寄ってくる。
「そうだなあ、また美穂子ちゃんのおっぱいを堪能させてもらおうかなあ……それか、今度は僕が舌で美穂子ちゃんを綺麗にしてあげようか。どっちが良いと思う、玄ちゃん?」
「……っ、わ、私が、選ぶんですんか?」
「うん。さっきの霞ちゃんと同じで、和了した玄ちゃんの特典」
「じゃ、じゃあ」
玄は、美穂子をちらりと見た後、おずおずと言った。
「アキト先輩が……福路さんを綺麗にしてあげる、方で」
「玄ちゃんもドSだねぇ。……ってわけだ。美穂子ちゃん、そこに立って」
逆らう気力も、玄に文句を言う資格もなかった。ふらふらと立ち上がった美穂子の前に、アキトが歩み寄ってくる。
「美穂子ちゃんの顔はもう充分綺麗だからねぇ。そうだ、美穂子ちゃん、パンツ脱いで」
「え、ど、どうして」
「美穂子ちゃんのアソコを、僕が綺麗にしてあげるよ」
要らぬお世話だった。しかし美穂子は、彼に従うしか無い。ピンク色のスカートを捲り上げ、シルクの下着をゆっくりと降ろす。乙女の大切な場所を、醜悪な男の目の前で晒す羽目になった。美穂子の羞恥など知らぬように、無遠慮にアキトは舌を割れ目に這わせる。
「んっ♡ あっ♡ あっ♡ そこっ♡ だめっ♡ あっ♡ あっ♡」
あっという間に、アキトの唾液以外の液体で秘所を覆い始める。喘ぎは止まらず、アキトががっちりと脚を掴んでいなければその場にへたり込みそうだった。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ ほんとっ♡ だめっ♡ だめっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
舌先が膣内に侵入し、弱い部分を直接刺激してくる。手の甲を噛み、悦楽に耐え喘ぎを噛み殺そうとするが、ほとんど意味をなさなかった。さらにじゅるじゅると膣内の液体を吸い出され、美穂子はがくがくと腰を揺らす。
「んっはぁ♡ すごい♡ すごっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ だめに♡ 私♡ だめになっちゃいます♡ やめっ♡ やめてくださいっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ やっ♡ これっ♡ いいっ♡ イクっ♡ イッ、くぅ――っ♡」
「おっとぉ」
クンニリングスだけで絶頂を迎え、美穂子はその場に倒れ込みそうになる。すんでのところで、アキトが彼女を支えた。
「ようし、綺麗になったよ。それにしても、さっきのキスで大分弱まってたみたいだねぇ。でもまだ対局は残されてるよぉ。頑張ってねぇ、美穂子ちゃん」
「は、い……♡」
恍惚とした、無自覚な笑みを浮かべながら、美穂子は自分の席に戻る。ただ椅子をひく動作さえ、覚束ない。
視界に靄がかかったような状態で、美穂子は打ち続ける。だが、心が弱まったからだろうか、ツモる牌さえ応えてくれない気がした。
「……ノーテン」
「私もノーテンよ」
次の局、美穂子は霞と揃ってノーテン罰符を支払う羽目になった。彼女と一瞬目線が合ったがすぐに逸らされてしまった。
「今度は美穂子ちゃんと霞ちゃんかぁ。そうだね、折角二人ともそんなに大きなおっぱいを持ってるんだから、二人でパイズリしてよ」
霞と玄にフェラチオさせた時と同じように、アキトは無雑作にズボンを降ろしてペニスを晒した。既に何度も射精しているというのに、衰え知らずなそれは既に勃起している。
美穂子は、ゆっくりと霞の様子を窺った。麻雀では協力できないが、この状況はそうも言っていられない。霞もまた、美穂子に顔を向けると、小さく頷いた。
二人は同時に、セーラー服をまくり上げた。ブラは外されているので、そのまま生の乳房が晒される。美穂子は自分の胸が充分大きい事は承知であったが、霞の胸を見る度に驚きを禁じ得なかった。自分以上の大きさで、それも形も美しい。
「良い脱ぎっぷりだね、二人とも。ほら、お願い」
「分かり、ました」
「失礼、します……アキト様」
アキトから向かって右側から美穂子が、左側から霞が胸を寄せ合う。お互いの乳房がぶつかり合い、ぐにゅりと歪んだ。乳首と乳首が触れ合う度、ぞくぞくした感覚が美穂子の背筋を走る。
真に恐るべきは、二人の巨乳に挟まれてなお顔を出すアキトの長大なペニスだ。巨根にも程がある。熱く、臭く、硬い。美穂子は自分の胸を両手で支え、ペニスの竿を必死で扱いた。
「あ、んっ♡ んっ♡ んっ♡」
「ふぅ、はぁっ♡ んっ♡ ふっ♡」
熱っぽい二人の少女の声が、教室に木霊する。ぐにゃぐにゃと形を変える乳房に挟まれ、アキトは好高越の表情を浮かべて天井を仰ぎ見ていた。
「良いよー、良いよぉ、二人とも。その調子その調子」
「んっ♡ ふっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡」
「熱、いっ♡ かたっ♡ んっ♡ やっ♡」
「舐めても良いんだよ?」
実質的な強要に、ペニス越しに霞と目を合わせてから、美穂子は身を乗り出してペニスへと舌を伸ばした。酷い臭いがした。
「っふ、ぅ、れろぉっ」
「ちゅう、んっ」
同時に、霞も口を使い始める。パイズリも求められるのに馴れているのか、彼女の自分の胸を弄る動作は実にスムーズである。負けていられない――そんな対抗心が、美穂子の胸に知らず芽生えていた。谷間と谷間の間に沈もうとしていたアキトの亀頭を、美穂子は咥え込む。
「はむっ、んっ、んちゅうっ♡ じゅるるるっ♡」
「んっ♡ ちゅるうっ♡ ――はぁ♡ 硬い……♡ んっ♡」
気分が乗ってきたのだろうか、霞もまた負けじと口奉仕にも力を入れ始める。二人は互いの口を押し退け合うように、亀頭へと舌を這わせた。
「ちゅうっ♡ むっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ んんっ♡」
「じゅるう♡ 熱♡ んううっ♡ んっ♡ ちゅるうっ♡」
「イクよ、二人とも……!」
アキトは二人の頭頂部を掴み、逃れられなくして、
「んっ♡ んっ♡ んっ♡ ちゅううっ♡」
「はっ♡ あっ♡ びくびくってっ♡ んうっ♡」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ んっ♡ んぅっ――♡」
「や♡ やっ♡ んっ♡ ちゅうっ♡ あふ――♡」
『んんん――っ♡』
谷間に埋もれたペニスから飛び出た精液を、二人の顔面と乳房に注いだ。あまりの臭さと精液の熱に、美穂子の頭はくらくらとする。
「はっ♡ はっ♡ はっ♡ はっ♡」
「ふっ♡ ふっ♡ ふっ♡ ふっ♡」
「良かったよぉ、二人とも。さぁ、次行こっか」
荒い息を吐き続ける二人の事を気に掛けもせず、アキトは次局を促す。立ち上がり、玄から渡されたティッシュで体を拭き取るのにも倦怠感が邪魔をした。
結局次の局も、美穂子は、
「ロンだよぉ」
アキトにまで、振り込む羽目になった。散々な状況。これは、始まる前から玄達二人を裏切っていた罰なのだろうか。
考える暇もなく、アキトはペナルティを科してくる。
「そうだねぇ、次は――ねぇ、玄ちゃん、こっち来て」
「え、は、はい」
アキトに呼ばれるまま、素直に玄は彼に近づいていく。アキトは玄の腰を抱えると、彼女を抱き寄せた。
「あっ♡」
「玄ちゃん、キスしてよ」
「ど、どうして私がっ」
「玄ちゃんは僕の彼女だろ。なぁ、してよ」
「うう……」
不承不承、と言った様子で、しかし玄は彼に逆らえず、その頬に唇を寄せた。
「ちゅっ」
「ふふ」
僅かな接触だが、本物の恋人らしい振る舞いにアキトはご満悦だ。こんな物を見せつけて何をさせたいのか、美穂子には分からなかった。戸惑いをよそに、アキトがペナルティを科してくる。
「美穂子ちゃん、今度は美穂子ちゃんが僕に告白してね。恋人のいる同級生にずっと恋い焦がれていて、でもいちゃついてる姿を見て、ついに気持ちを隠しきれなくなった美穂子ちゃんは思い切って告白するんだ。それも、僕がなびいちゃうような強烈な告白をね」
またもや幼児染みた設定と要求。アキトの隣で玄がどん引きしているのが、美穂子から見てもはっきり分かった。
「美穂子ちゃんも場所、変えよっか」
アキトの鶴の一声で、美穂子は教室を出る。霞と玄の哀れむような視線が、美穂子の背中に突き刺さった。アキトに連れられて向かったのは、屋上だった。そろそろ夕陽が傾き始め、放課後の学校という様相を呈し始めていた。ロマンチックな雰囲気が漂うが、美穂子の心の内は穏やかではない。
「で、話ってなんだい?」
わざとらしいアキトの質問が飛んでくる。そういう「設定」なのだろう。色々な想いを――特に真の想い人への気持ちを――飲み込んで、美穂子はこの茶番に乗ることにした。
「アキトさ……あ、アキト君」
同級生として、彼に呼びかける。アキトは満足気に頷き、美穂子は自分の選択が間違っていなかったことにほっとする。しかし、ここからが本番だ。
「私……アキト君の事が、好きなんです」
「本当なのかい?」
「ほ、本当です……ずっと、松実さんと仲良くしてるのが、羨ましかったんです」
心にもない事を言うのは、辛かった。だが、彼を満足させる告白をしなくてはならないのだ。
「お願いします……私と、付き合って下さい」
「それは無理だよぉ。僕は玄ちゃんと恋人同士なんだからね」
ここでそうですか分かりました――と引き下がりたかった。しかし、断り文句を口にするとは真逆に、アキトの目はそれを許そうとしていなかった。
「わ、分かっています。アキト君が、松実さんの事が大好きだって。でも、それでも……私は、アキト君が好きなんです」
「…………」
どれだけ心を込めても、アキトはぴくりとも反応しない。言葉だけでは、ダメなのだ。それを察した美穂子は、左目も伏せ、それから両目を見開いた。普段、心を許した相手にしか見せない虹彩異色。さらに、アキトの太い手を取って、自らの乳房に押し付けた。
「……っ、ど、どうですかっ……」
「どうって言われても、なぁ」
ぐにゅぐにゅと胸を揉みしだきながら、なおもとぼけるアキト。美穂子はさらに、空いた左手でスカートを抓みたくし上げた。白い太股が陽光を反射する。
「わ、私は、アキト君なら、良いって、ずっと思ってきたんですよ……」
「そっか。でも、僕には玄ちゃんがいるから」
「っ!」
これでもダメなのか、と美穂子が絶望しかけた瞬間、
「だけどそこまで言ってくれるなら、思い出を作ってあげるね」
「えっ、あっ、きゃっ――」
気が付けば、硬い屋上の上に押し倒されていた。四つん這いになった美穂子の上に、のし掛かるようにアキトが覆い被さる。制服の上から両の乳房を、アキトの汚らしい手が包み込む。そのおぞましい光景に反して、
「あっ……♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ んっ♡ んううっ♡」
胸を揉まれて喘ぎ始める美穂子。ずるりとセーラー服をずらされ、再び生乳を晒す事になる。
「っ? やうっ♡」
ぴん、と硬く尖った乳首を指先で弾かれ、その衝撃に美穂子は体を震わせる。さらに何度も、両の乳首を同様に責められた。
「んぅっ♡ あぅっ♡ それ♡ それだめですっ♡ だめなんですっ♡ やめっ♡ やめてくださいっ♡」
「自分から誘惑しておいて、何言ってるの? 僕に浮気をさせるんだから、止めろなんてつれないことは言わないで欲しいなぁ。こっちが止めちゃうよ?」
「――っ♡ ごめんなさいっ♡ 違うんですっ♡ 凄くてっ♡ それ、すご――あうっ♡」
さらに乳首を弾かれ、乳房をぐにゅぐにゅねじ曲げられ、美穂子はひいひいと喘ぐ。誰もが彼女に抱くであろう、家庭的で清楚な少女というイメージは崩れ去っていた。
「ふぅーっ♡ ふぅーっ♡ ふぅーっ♡」
「気持ち良いかい、美穂子ちゃん」
「はい……♡ アキト君に、お、おっぱい触られるの、すごく、好きです……♡」
「僕の事は?」
「も、もちろん……大好き、です……♡ やぁっ♡」
ピンクのスカートをまくり上げられ、冷たい風が股の間に入ってくるのを感じる。パンツも既に取り払われている。ひたり、と熱い何かが性器の入口に触れた。
「……、あ、アキト君……」
「思い出を、あげるね」
「う……あ……」
「どうしたの? 嬉しくないの?」
屋上のタイルに、汗と涙がこぼれ落ち染みを作る。嬉しいわけがない。そんなわけがないのだ。何度穢されても、馴れるものではない。しかし、最早逃れられる状態ではなかった。
「嬉しいです……っ、思い出、作ってくださ――いっ♡」
ずん、と突き込まれる。充分に濡れていた美穂子の秘所は、太く長いアキトのペニスをずるずると飲み込んでいった。
「おっほぉ、玄ちゃんの中も良かったけど、美穂子ちゃんもすごいね……」
「うっ、うぅ……♡ あっ、ふぅ……♡」
「動くね」
「え、あ、ちょ、ま――っ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
最初はゆっくりと、徐々にストロークのスピードが上がっていく。執拗にアキトは美穂子の乳房を弄びながら、腰を打ち付ける。
四つん這いの体勢を強いられ、地面に着く膝と肘が痛かった。しかし、それ以上に与えられる快感が強い。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ すごっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ すごすぎますっ♡ アキト君っ♡ アキト君っ♡」
「美穂子ちゃんも、良いよっ。美穂子ちゃんも、腰を振ってっ」
「こうっ♡ こうですかっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ んっ♡ んっ♡ こうですかぁっ♡」
アキトの腰の動きに合わせて、言われたとおりに腰を振る。その度に桃尻がきゅんきゅんと啼いた。
「良い♡ 良いです♡ 気持ち良いです♡ アキト君っ♡」
「やっぱり美穂子ちゃんは優秀だね、飲み込みが早いよっ」
「ありがとうございます♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ 嬉しいっ♡ 好きっ♡ アキト君♡ アキト君♡ アキト君♡ 好きですっ♡ 大好きですっ♡」
真っ白になった頭は、どういうわけか彼への告白を命じていた。最早、それが虚心かどうかさえ、美穂子自身にも分からない。腰を打ち付け合う音、液体がこぼれ落ちる音、男と女の獣のような喘ぎ声が、他に誰も居ない屋上に響き渡る。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ だめっ♡ もうイク♡ イッちゃう♡ 美穂子、イッちゃます♡」
「いいぞ、いっちゃえっ」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あーっ♡ あーっ♡ あーっ♡ ――イクぅ♡」
アキトがのし掛かった状態で、それでも美穂子はできる限り背を逸らし、絶頂を味わう。びくびくと、たっぷり一分以上、余韻を味わっていた。
「ふぅーっ♡ ふぅーっ♡ ふぅーっ♡ ふぅーっ♡」
「一息ついてるところ悪いけど、まだこっちは終わってないからねっ」
「っ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ またっ♡ またきちゃいますっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あーっ♡ あーっ♡ あーっ♡」
敏感になった体は容易く絶頂のまで追いやられ、
「イクぞぉ、美穂子ちゃん!」
「私も♡ 私もまた♡ イキますっ♡ あーっ♡ あーっ♡ あーっ♡ イク♡ イクイクイクッ♡ 好き♡ アキト君大好きです♡」
愛の言葉を囁きながら、美穂子は立て続けに絶頂し。
これまで必ず避妊具を使用させていたにもかかわらず、今回、この醜悪な少年に初めての生膣内射精を許したのであった。
「……あ、ふぅ……♡」
「良かったよ、美穂子ちゃん……」
ペニスを引き抜かれ、お尻を突き出したままその場に美穂子は倒れ伏せる。口の端から漏れ出る涎に、乱れた着衣。普段の楚々とした姿は完全に失われ、彼女は一匹の牝と化していた。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
既にぼろぼろになった美穂子は、それでも雀卓についた。まだ、負けるわけにはいかなかった。ここで負ければ、ここまでの努力が全て水の泡だ。
放課後の教室で、麻雀を打つ三人の美少女と一人の醜男。少女達の間に会話はない。同情こそすれ、打ち解けられる事はないだろう。
しかしそれこそが少女達の失策だった。肉体的にも精神的にも消耗し、協力なしにアキトは押さえ込める相手ではなかった。
「ツモだ! しかも倍満!」
アキトが、席を立って歓喜する。美穂子はぼうっと、その姿を眺めていた。
「それじゃ、三人とも立って立って。そんで、並んで座って」
アキトが嬉々としながら命じてくる。一体次は何をさせられるのか――美穂子には、想像する力も残されていなかった。