※この作品はR-18です。

麻雀天使堕天計画   作:クラリス

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清水谷竜華-07(陥落千里山)

 クレジットを稼ぎながら、しかし竜華は全ての対局で松谷の和了を止められるわけではない。特にスピード特化で来られると、万全の状態でも対応しきれないだろう。

 

「んっ♡ んっ♡ んっ♡ またっ♡ おっぱい♡」

「運が良いなァ、清水谷。今度はたったの1000秒だけだっ……はぁ、はぁ、くくっ」

 

 鼻息荒く、ベッドに寝そべる竜華の乳房を揉みしだくのは当然松谷である。相変わらずセーラー服を全部脱がせず、半裸にさせて竜華を弄んでいた。生徒を犯す教師という構図に、彼なりの美学があった。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ んんんっ♡ ま、また乳首っ♡」

 

 根元から乳房を掬い上げ、天に向けて突き出た勃起乳首を松谷は口に含む。舌の中で転がして、さらなる刺激を与えていく。短い制限時間を余すところなく使おうとしているのか、両方の乳首を代わる代わる刺激する。

 

「あかんっ♡ あかんからそれっ♡ うちっ♡ あかんようになるっ♡」

「良いんだぜ、それで。清水谷、お前はダメになってたほうが可愛いぞ」

「かっ♡ 可愛いとかっ♡ そんなっ♡」

「嘘じゃないぞ。そんなお前を愛してるんだ、俺は」

「ううううぅっ♡ や、やあっ♡」

「ほら、意地張ってないでおねだりしろよ。さっき自分からしたのがそんなにショックだったのか?」

 

 腕で両目を塞ぎ、こぼれ落ちそうになる涙を止め、それでもひぃひぃ竜華は喘がされる。さらに松谷からの煽りが、彼女を窮地に追い立てていく。

 

「……せん、せいぃ……」

「どうした? 清水谷ぃ」

「もっと……もっと、うちのおっぱい、吸って……っ♡」

 

 松谷は、言葉ではなく行動で返答した。すぐさま、竜華は顎を突き上げ嬌声を室内に響き渡らせる。他には誰も居ない密室空間は、彼女の理性の箍を少しずつ緩めていた。

 

「んっ♡ んっ♡ んんっ♡ やっ♡ もう、やっ♡」

「美味いぞ、美味いぞぉ……! くくくっ」

「ちゅるちゅる吸うんっ♡ ほんまっ♡ ほんまあかんっ♡ うち♡ うちそれ弱いからっ♡」

「こうか? ――かぷっ」

「んんっ♡ それ♡ それそれそれっ♡ んっ♡ んんっ♡ んんんううっ♡」

 

 比較的短いペナルティが終わった頃には、全身汗だくで唾液だらけ。制服と下着は汚れきり、見るも無惨な形になっていた。

 

「ここいらで休憩を入れるか」

 

 弱った竜華をたたみ掛けてくるかと思ったが、ここで意外にも松谷は休息を提案した。彼の考えは読めなかったが、乱された竜華はそれに乗るしかなかった。熱いシャワーを浴び、穢れを全て洗い落とす。精液をかけられた場所は、丹念に洗い落とした。絶対にあんな男に負けてたまるものか、と自らを奮い立たせようとするが、開始前よりも明らかに気力が落ちていた。

 シャワールームから出てくると、新品の赤い下着と制服が準備されていた。男を誘うようなデザインの下着に、頬を朱に染めながらも竜華はそれを身につけた。新しい制服は、これといって特殊な加工はされていなかったが、相変わらずの超ミニスカートである。

 しかし、竜華が真に戸惑ったのは松谷の待つ部屋に戻ってきてからだった。

 

「と……怜っ!」

「りゅーか!」

 

 そこにいたのは、竜華と同じ制服に身を包む少女。親友である、園城寺怜だった。

 

「怜ぃ!」

「竜華っ」

 

 二人は笑顔で抱き締め合う。もう、何年も会っていなかった気分だった。彼女がいれば、今までの不安も何もかもが吹っ飛ぶ気がした。だが、感動の再会もそこそこに松谷が声をかけてくる。

 

「約束は守ったぞ、清水谷」

「松谷、先生……で、でも、まだゲームは」

「そう。まだお前との勝負は終わっていない。ここからは、お前ら二人同時に相手をしてもらうぜ」

「う、うちら……」

「二人、で?」

 

 それは、竜華達に有利なルールではないか。だが、松谷は構わないといった雰囲気だった。

 

「基本的なルールは、さっきまで清水谷と打っていたものと同じだ。俺に点数が移動すれば、その点数分だけの秒数、ダーツで特定の体の部位を好きにさせて貰う」

「……うちと怜が、同時に点をあんたに渡したら?」

「安心しろ、二人一気に相手をしてやる。もしも親と子で点数が違ったら、親の方に準拠する。それからもう一つルール追加だ。よく聞けよ」

 

 もったいぶった松谷の言い方に、竜華は眉を潜める。だが、口を挟むことはしなかった。不安そうな怜の肩を抱き寄せ、彼女を守らんとする。しかし竜華は、既に怜が松谷に犯された後という事をまだ知らなかった。

 

「振り込みなどで、もしも俺への点数移動が清水谷と園城寺、どちらか一人の場合――ペナルティを受けるのは、もう一人のほうだ」

「なっ」

「相手を守るために、精々頑張るんだな」

「くぅ……」

 

 竜華は歯噛みする。一方で既にルールを説明されていたのか、怜は頷く事もせず不安げに竜華を見上げるのみだった。

 

「大丈夫や怜。うちと怜が力を合わせたら、松谷なんかに負けへん」

「……そやな。ここいらで、京太郎助けたらな」

「その意気や」

 

 三台のパソコンを使って、対局が始まる。当然相談はできないが、親友と二人で打てるというのは精神的にも心強かった。

対局が再開した序盤は、竜華と怜は松谷を圧倒する。一気にクレジットを荒稼ぎした。

 

(いける、いけるで怜っ)

 

 調子づく竜華。しかしながら、彼女は松谷の罠に気付いていなかった。

 

「おっと……これは、意外な展開だな」

「っ、う、嘘っ」

 

 ここで松谷に振り込んだのは、怜だった。彼女の能力があれば、簡単に振り込むことなどしないだろう。

 

「もしかして、怜――」

「……ごめん。全然、視えへん」

 

 苦しそうに、怜は答える。さあっと、竜華の頭から血の気が引いた。再会できた喜びばかりで、怜の体調まで慮る事を忘れていた。

 

「園城寺は大分疲弊してるからな。集中できないのも仕方ないんじゃないのか?」

 

 などと嘯く松谷を睨み付けるが、彼は全く意に介する様子はない。何かしらの方法で、事前に怜を追い詰めていたのだろう。

 

「りゅーか……ほんま、ごめん」

「ええから。怜は、ゆっくり休んどいて」

「相談は終わったか? ほら、さっさとダーツを投げろ」

「くっ……」

 

 松谷に促され、仕方なく竜華はダーツを放る。当たった場所は、腋だった。

 

「おっと、またマニアックな場所だな。ほら、ベッドに乗れ」

「ちょ、せめて、怜が見てないところで――」

「そんな権利があると思うか? おい園城寺、清水谷の姿をしっかり見とけよ」

「竜華……」

 

 勝手ばかりを言われるが、美少女雀士二人に逆らう余地はない。仕方なく竜華はベッドの上に移動し、セーラー服の上を脱ぎ捨てる。真紅のブラと、純白の肌が空気に晒された。

 

「おねだりも、しっかりとな」

「……っ」

 

 すぐ傍に怜がいるというのに、松谷は容赦しない。竜華はぎゅっと目を瞑り、右腕を持ち上げ腋を見せつける。

 

「ま、松谷先生……っ! うちの腋、す、好きにして……っ!」

「腋を弄って欲しいなんて、またマニアックな性癖をしてるなァ、清水谷」

「う、うう……んんっ」

 

 何度経験したところで、この男の前で半裸を晒すのもはばかられる――はずである。失われていく抵抗感を自覚しながら、傍によってきた松谷の鼻の息がかかり、竜華は身悶えした。その普段は隠された、白い肌の腋に松谷の舌が這わされる。

 

「んっ♡ んっ♡ なんでっ♡ 腋でっ♡ なんでっ♡」

「シャワー浴びたてでどうかと思ったが、美味いなァ」

「んうっ♡ なにっ♡ なんなんっ♡ ふ、うっ♡ これっ♡ いややっ♡」

「腋でも感じる変態学生め、くくくっ」

 

 舐られ、乱れる竜華を怜は震えながら見つめていた。その突き刺さる視線が、竜華の心を苛む結果となる。腋を舐められて情けなく上げてしまう喘ぎ声も、聞かれたくなかった。

 

「ふうっ♡ ふうっ♡ ふうぅ♡ んんっ♡ もう♡ やめて♡」

「まだ制限時間は余ってるぞ、ちゅううっ」

「す、吸うんっ♡ 吸うんはあかんっ♡ 痕♡ 痕つくからっ♡」

 

 全て終わった頃には、全身から力が抜けて松谷に体重を預けてしまっていた。無自覚の性感帯を親友の前で開発され、心はずたぼろに打ちのめされていた。

 

「ごめんな、竜華……」

「怜……」

 

 だが、一番辛いのはその親友に謝らせてしまう事だった。制服を着直して、竜華は無理に笑顔を作る。

 

「うちは大丈夫や、怜。うちらで京太郎を助けるんや」

「……うん」

 

 そう元気づけるが、二人の間の空気は固い。完全に松谷のペースに飲まれてしまっていることを、竜華は自覚する。もっと怜と話し合う時間を取りたかったが、

 

「どうした、早くしろよ」

 

 松谷がそれを、許さない。大人しく卓に戻るしかなかった。

 平時であれば、怜が足手まといになることなど有り得ない。だが、彼女は既に消耗しきっており、さらに松谷に怯えて手が縮こまっている。そして竜華達は気付いていないが、麻雀ソフトに仕込まれた罠がじわりじわりと効いてくる。

 

「ん――んっ♡」

 

 またもや怜が振り込み、竜華がペナルティを受ける。ダーツで指定された首に、松谷は執拗に唇を這わせる。

 

「ふっ♡ ふっ♡ ふっ♡ んっ♡」

 

 吸い付かれる度に与えられる竜華は艶めかしい吐息を吐き出してしまう。手の甲でなんとか喘ぎ声を押し殺そうとしているが、感じているのは明白だ。首元にいくつもキスマークを刻まれて、ようやく解放された頃には、

 

「ふーっ♡ ふーっ♡ ふーっ♡」

 

 竜華は荒い息を吐いて、痙攣するように体を震わせていた。怜に声をかけられても、まともに返事する気力さえなかった。

 だが、対局に終わりは見えない。

 

「1000ぽっちだが、ロンだ。どうした園城寺、そんなに清水谷にペナルティやらせたいのか?」

「そ、そんなわけっ!」

「これだけ振り込んでおいて、よく言うぜ」

 

 二人の会話が、竜華の耳には遠く聞こえた。機械的にダーツを投げようとするが、それを怜が止めた。

 

「ま、松谷先生……。私が、ペナルティ受けるから。竜華は、休ませたって」

「おいおい、それじゃあルール違反だな。肩代わりは認めてないんだぞ」

「お願い、やから」

 

 怜の懇願に、やれやれと松谷は承諾する。

 

「後でペナルティ追加する代わりに認めてやるよ」

 

 抜け目なく、条件をつけながら。怜は立ち上がり、ダーツを手にする。竜華は彼女の姿を、ぼうっと見守ることしかできなかった。

 

「……っ!」

 

 初めてにも関わらず、怜はきちんとダーツを的に射止めて見せた。しかし突き刺さった場所は、「性器」。

 松谷に肩を抱かれ、怜はベッドに連れ込まれる。待って、と竜華は彼女達を止めようとしたが呻きにしかならなかった。

 

「あっ♡ あっ♡ あーっ♡ あーっ♡ あかんからっ♡ あかんからそれっ♡」

 

 パンツを下ろされ、直接クレヴァスを舌で刺激され、怜はあっという間に嬌声を上げる。その姿を見て、竜華は愕然となった。初めてではない。何度も何度も、責め立てられた経験があるのだろう。

 

「まつ、やぁ……!」

 

 怒りに涙を溜め、竜華はベッドの上を睨み付ける。しかし体に力が入らず、椅子から立ち上がることすらままならない。松谷の凶行を止める手段はなかった。

 

「あかんっ♡ あかんっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あぅっ♡ やぁ♡ せんせい♡ せんせい止めて♡」

「止めるわけないだろうが、ああ? 相変わらず感じまくりだな」

「んっ♡ せんせいっ♡ せんせいっ♡ だってっ♡ せんせいにされるとっ♡ あかんからっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

 

 クンニリングスに怜はベッドの上で悶えながら、頬を紅潮させる。その甘い喘ぎの中には、喜びの色が大いに混じっていた。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あーっ♡ あーっ♡ あーっ♡ いく♡ いくいくいくっ♡」

「ほら、いっちまえ」

「いくうううううっ♡」

 

 はしたないほどの絶叫に、竜華は耳を塞ぎたくなった。しかし、取り憑かれたように怜の艶姿に視線は釘付けになってしまっていた。

 

「そろそろいくぞ」

「はっ♡ はっ♡ はっ♡ ……っ? あ、きゃ、あっ♡ あ、あかんっ♡ 竜華の前で、なんてぇっ♡」

「親友に、ようく見て貰えよ」

「うっ♡ ふ、ふぅっ♡ んふうううっ♡」

 

 濡れそぼった怜の秘所が、あっさりと松谷の凶悪な魔羅を飲み込んでいく。怜はその感触に、口をすぼめて悦楽の表情を作る。松谷に犯されるのが初めてではないのは、竜華の目にも明らかだった。

 

「怜ぃ……っ」

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あかんっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ ほんまっ♡ これっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あかんっ♡ あかんようにっ♡ なるっ♡」

 

 竜華の呼びかけにも、怜は答えない。答えられる状態ではなかった。松谷のペニスが出入りする度に、耐えがたい喘ぎを漏らし続ける。

 

「園城寺、園城寺ィ……! 相変わらずお前の中は良いなァ」

「せん、せいっ♡ それっ♡ 突くのっ♡ あかんからっ♡」

「良い雌に仕上がってきてるぞォ」

「せやからっ♡ 雌とかっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ 雌とかっ♡ 言わんといてっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あかんっ♡ あかんっ♡」

「これだけ突かれて喜んで置いて何言ってるんだよ。ほら、認めろよ。自分が雌って事をよっ」

「ううううっ♡」

 

 ぱんぱんと腰を打ち付ける音と、淫猥な水音が密室に木霊する。生まれて初めて見る性交現場は、竜華に強いショックを与えた。これが愛し合う者同士ならまだしも、強要されての行為。それでいて、どうしようもなく感じてしまっている親友。彼女もまた、好いた男がいるというのに。他の、それも憎むべき相手に喘がされているのだ。

 

「ほら、どうした園城寺っ。これも授業の一環だぞっ」

「いやっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ 京太郎っ♡ 助けてっ♡ 京太郎っ♡ 竜華っ♡」

「おいおい――違うだろうがっ!」

「あふうううっ♡」

 

 一際強く突き込まれ、怜は顎を高く上げる。ひっと、何もされていない竜華も思わず悲鳴を上げた。

 

「そっ、れっ♡ あかんっ♡ だめにっ♡ だめになるうっ♡ やめっ♡ やめてぇっ♡」

「嫌ならちゃんと先生の指導に従わないとなぁ。大体、他の男の名前を呼ぶなって散々教えただろう?」

「……っ♡ 雌♡ 私は雌ですぅっ♡ せんせいのっ♡ 松谷先生のっ♡ 雌なんやっ♡」

「よくできたな――っと」

「っ、ふあああああっ♡ なん、なんでぇっ♡ それ、あかんって……っ♡ んふううううっ♡」

 

 力強いストロークに、最早怜に抵抗する術はなかった。好き放題に弄ばれ、彼女は絶望の淵に追いやられる。愛する者達への想いも、矜持も、元教師と生徒という立場も全て、怜の心をへし折るために利用された。あるいは怜も、快感にその身を委ねるために松谷の求めに応じているのかも知れない――そう竜華が一瞬戸惑うほどに、怜は乱れていた。

 

「イク、ぞぉっ」

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ そ、外にっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ ふぅっ♡ ふううっ♡ あかんっ♡ うちも♡ うちもイクっ♡」

「ほら、イケッ」

「ふううっ♡ んっふううっ♡ いく、いくううううっ♡」

 

 引き抜かれたペニスから飛び出た白濁液が、怜の腹部にかかる。制服が穢され、精液の熱にうなされながらも、彼女は確かに恍惚の表情を浮かべていた。

 

「とき、ときぃ……」

「りゅう、か……」

 

 行為が終わり、ようやく竜華の呼びかけに答えた怜だったが、気まずそうに目を逸らす。竜華もまた、自らの身代わりになった怜にそれ以上どう声をかけていいか分からず、押し黙った。二人の間に、後ろめたさという壁が生じてしまう。松谷の思惑通りだった。

 彼女達のリズムは崩れ、ますます松谷はやりたい放題となる。

 

「ツモ、2000オールだ。ほら、どっちがダーツを投げる?」

「う……うちが」

 

 ついにツモられ、同時ペナルティが発生する。疲労の色濃い怜に代わって、竜華はダーツを手に取った。万が一にでも、下手なところには当てられない。祈るような気持ちで、放り投げた。結果を見て、松谷はにやりと笑う。

 

「また『口』か。そうだな……とりあえず、二人ともこっち来い」

「はい……」

 

 ベッドの上にあぐらをかく松谷。何度射精しても衰えを見せない勃起が剥き出しになっており、竜華達を萎縮させる。あまりにも大きなそれが、今まで怜の中に侵入していたとは思えなかった。

 

「園城寺はもっと傍に寄ってこい。キスしろ。清水谷は、フェラだ。この間教えたから分かるだろう?」

「……っ!」

 

 燃え盛るような屈辱を押し殺し、竜華達はこくりと頷く。一歩早く前に出たのは、怜だった。松谷の肩にしなだれかかるように寄り添い、目を閉じて彼の頬に口づけする。我慢しきれなかったように松谷が顔を動かして、怜の唇に吸い付いた。

 

「んちゅっ、んっ、んっ、んっ……む、んっ♡」

「やっぱり園城寺の口は甘いなァ……ほら、清水谷もさっさとしろ」

「わかっとる……!」

 

 松谷の魔羅を前に跪き、髪をかき上げ、顔を近づける。精臭に顔をしかめるが、赤い亀頭に口付けた。ぞくぞくと背筋を冷たいものが走る。それが怖気なのか、松谷に服従する暗い喜びなのか、竜華には判別できなかった。

 

「んっ、ふっ、むぅ……♡」

「おお……」

 

 前回もそうだったが、あまりの大きさに頬張るのも一苦労だ。喉の奥まで使って飲み込んでいかなければならない。

 

「精一杯奉仕しろよ。今度はあんまり教えてやれる暇がないからな。……ほら、園城寺」

「……ちゅっ♡」

 

 上では怜が甘い恋人にするようなキスを続け、下では竜華が尻を突き上げ犬が餌を食むようにペニスに下を這わせる。あまりにも醜悪で、あまりにも淫靡な光景がそこにあった。

 

「ちゅうっ♡ んっ♡ せんせい……っ♡ 松谷、先生……っ♡ んちゅうっ♡」

「良いぞ、園城寺……。愛を感じるぞ」

「愛、やなんて、そんなん……んっ♡ ちゅ♡ ん……♡ せんせ、舌……♡」

「おう」

「んっ、じゅる、じゅるるっ♡ ん、ちゅうっ♡ ……すご、あっ、んっ♡」

 

 うっとりと、怜は松谷と見詰め合う。そこに、憎しみの影はなかった。ただただ彼女も、口から与えられる快感に酔っていた。

 

「ふうっ、ふうっ、ふうっ、んじゅるるるっ」

 

 一方で、凄惨なまでに竜華は松谷に口奉仕する。涙を流しながら、怜との甘ったるいキスに興じる松谷を見上げ睨み付けながら、彼女はペニスに自分の唾液を塗していく。臭く、嫌悪すべき男の性器。本来ならすぐにでも噛みちぎりたい。だが、どうしてだろうか――想いとは裏腹に、口は勝手に怒張に奉仕を続ける。それも、熱っぽく。それこそ怜がしているように、愛情たっぷりに。

 

「どうだ、清水谷。美味しく感じてきたか?」

「っ♡」

 

 まるで見透かしたかのような松谷の問いかけに、竜華は体を震わせる。これまでなら、反射的に憎まれ口を叩いていた事だろう。だが、できなかった。

 

「ケツ振って、嬉しいんだろう? またしゃぶれてよ」

「そんな、わけぇ……っ♡ はむっ♡」

「と言いつつしゃぶりやがってよ。しゃぶってたら睨んでも怖くねーぞ」

「むっ♡ ふっ♡ じゅるっ♡ じゅるるるるるるっ♡」

 

 シーツの上に、ぽたぽたと涙がこぼれ落ちる。同時に、唾液も。

 

「ほら、園城寺」

「う、んっ♡ んちゅうっ♡ んっむっ♡ ちゅううっ♡ せんせい……っ♡」

「ああ、園城寺ィ……!」

「せんせ、せんせっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ せんせいっ♡ んっ♡ ちゅうっ♡ んじゅるうっ♡」

 

 舌をはしたなく突き出し、怜は紛れもなく、うっとりとしながら松谷との接吻に夢中になる。竜華もまた口をすぼめて、これまで以上に懸命にペニスを扱き上げる。

 制服姿の美少女雀士二人を侍らせ、松谷はご満悦だった。しかも、ずっと狩ると決めていた竜華と怜だ。怜の体を抱きかかえ、より熱いヴェーゼを求める。竜華の後頭部を掴み、彼女の口内を精液で満たしていく。これ以上ない、愉悦だった。

 

「飲み込めよ、清水谷……」

「ん、ん、うう、ごくぅ……っ」

「俺の味にも馴れたか? くくくっ」

「ううう……嫌……♡」

「ほら、まだ時間は残ってるぞ。もう一回しゃぶれ」

 

 恥辱の同時口奉仕が終わる頃には、竜華も怜もベッドに寝転がりぐったりとしていた。体も心も空っぽになった気分だったが、終わりはまだまだ遠い。

 竜華が怜の手を引き、二人はパソコンの前に座る。だが、彼女達の集中力が完全に失われているのは誰の目にも明らかだった。松谷が堂々と麻雀ソフトの設定をいじる動きをしていても、気付かなかった。

 あっさりと次の局、松谷は和了する。しかも、

 

「8000オールだ」

「なっ」

「速すぎ……っ」

「悪いな、流れは俺にあるみたいだ」

 

 大物手を、僅か三巡目で。普段なら不信感を抱いたかも知れないが、疲弊した二人は疑念をすぐに湧き立たせない。それよりも速く、松谷が怜を促した。

 

「ほら園城寺、今度はお前がダーツを投げろ」

「は、はい……」

「だが、ここで清水谷の肩代わりをした代償を払って貰おうか」

「えっ……? な、なにを?」

「そう怯えるな。ダーツの的を変えるだけだ」

 

 そう言って、松谷は新しい的を準備する。竜華は目を細めてその内容を確認する。どうせ碌なものが書いていないのは承知の上で、文句をつける気力もなかった。

 

「こんなん、むちゃくちゃやん……」

 

 怜が、絶句する。頼みの綱の外れもなく、これまで特定の体の部位のみ書いていたところが、複数の部位が書かれていた。

 しかし、怜が当てた場所はさらに酷い指定だった。

 

「『全身』、って」

「言葉通りだ。お前らの体全部、好きにさせてもらうぜ」

 

 それも、8000秒も。竜華の体は震えると同時に、心臓はどきどき鼓動する。まるで、何かに期待するかのように。

 

「それから、さっきの清水谷の願いを聞き届けた分があったよな」

「え、え……?」

 

 処女を奪われかけ、情けなく懇願し拒否した分。

 

「今回のペナルティの時間を100倍にする。今度は拒否権はないぜ」

「う、うそ、そんなんっ」

「800000秒――おおよそ9日間と少し、自由にさせてもらうからな。なあに、飯と睡眠時間は含めてやるから安心しろ」

「本気……なんっ?」

「当たり前だろ。冗談だったら今までも何もしてないだろ」

 

 ほら、と松谷は二人の美少女雀士を立たせる。卓から離れれば、ただの学生となり果てる彼女達を。ここで二人がかりで暴れても、松谷の腕力には到底敵わない。そもそもそんな体力は残されていない。加えて松谷の命令には、ほとんど従順になっていた。

 軽くシャワーで体を清め、改めて竜華と怜は松谷にベッドまで引きずり込まれる。

 

「たっぷり時間はあるからな。まずは清水谷がおねだりしてくるのを目標に、ゆっくり行こうか」

「んっ――♡」

「ふぅ――♡」

 

 ベッドの上で、竜華と怜の体はすっぽりと、松谷の大きな腕の中に収められる。雄の力強さに、竜華の下腹部は知らず疼いてしまう。

 

「清水谷ィ……!」

「んちゅっ♡」

 

 洗い直したばかりの口に吸い付かれ、しかし竜華は抵抗せずに瞳だけ伏せる。頬を薄く朱に染め、当然の事と言わんばかりに受け入れる。無意識下の行動であった。

 

「園城寺も」

「あむっ♡」

 

 すぐ隣で、次は怜がキスをされる。彼女は嫌そうに体を捻るが、その実ノリノリに竜華には見えてしまう。

 

「ん――ふっ♡」

 

 肩に回されていた手が背中に触れ、そのまま落ちていく。

 

「んんうっ♡」

「やあうっ♡」

 

 最後にはヒップを鷲掴みにされ、竜華達は同時に嬌声を上げた。ぐにゅ、ぐにゅ、ぐにゅ、と尻の形状が変わるのが見なくても分かる。

 

「全く、二人揃ってケツの肉付きは素晴らしいな。だが、こっちはやはり清水谷の方が上か」

「わっ、やっ」

「んうっ♡」

 

 怜と共に押し倒され、制服の上から乳房に触れられる。直でもないのに、二人の弱点を知り尽くした松谷は、絶妙に性感を刺激していく。

 

「はだけさせろ」

 

 短い松谷の命令に、仰向けに寝転がったまま、竜華はセーラー服をまくり上げる。着け直したブラのホックを外し、もう何度目かとも分からない胸の露出を松谷に見せる。だが、何度やっても心臓の鼓動は収まらない。むしろ強まるばかりだ。さらに、

 

(あ……♡)

 

 松谷の口が、自らの乳首に向かう。竜華の内に最初に湧き出たのは、恐怖ではなかった。本人はなかった事にしたい、どうしようもない期待感だった。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あうっ♡ 乳首っ♡ 乳首あかんからっ♡ それぇっ♡ またっ♡ またそれぇっ♡」

 

 こりこりと乳首を口の中で転がされる。舌で先端を突かれる。何もされていない左の乳首まで、あっという間に勃起した。

 

「りゅ、りゅーか……あんっ♡ あっ♡ やぁっ♡」

 

 同じく胸を露出させていた怜も、その乳首を指先で弄られる。

 

「良いっ♡ せんせっ♡ 良いっ♡ 私♡ これっ♡ 好きぃっ♡」

「ようやく正直になったな、園城寺」

「う、ううっ♡ ち、ちがっ♡ う、ふぅっ♡ やあっ♡」

 

 先に、怜の方が音を上げた。元々松谷に犯され、散々調教を受けていたのは怜だ。ここまでのペナルティで、その結果が如実に表れた。

 

「と、きぃ……んっ♡ ふっ♡ ん、むっ♡」

「清水谷も、もっと自分に正直になれよ。気持ち良いんだろ?」

「そ、そんなっ♡ そんなことっ♡ あらへん♡ 気持ち良くなんかっ♡ なんっ――~~~っ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ それえっ♡ それえっ♡」

 

 空いていた松谷の右手が、竜華の割れ目を刺激する。二点責めに、竜華の頭の中はあっという間に真っ白になった。

 

「りゅうか、りゅーかあ……っ♡」

「おっと悪いな園城寺、お前もして欲しかったのか?」

「ち、ちが、せんせっ? んっ♡ んちゅう♡ んんううううっ♡」

 

 唇を奪われ、さらに秘所を指先でなぞられる。優しいながらも、力強く。怜は目尻をとろんとさせ、うっとりとしながら松谷と口を吸い合った。

 

「と、とき……」

「今度は清水谷か。二人相手は忙しいぜ」

「やあっ♡ ちゅううっ♡」

 

 松谷は竜華を抱き起こすと、後頭部をがっつりホールドして唇を押し付ける。両手を突っ張って松谷の体を引き剥がそうとする竜華だったが、その程度の抵抗が叶うはずもなかった。加えて、

 

「んちゅ♡ んっ♡ ちゅうっ♡ むちゅっ♡ じゅるっ♡ んちゅうっ♡」

 

 キスが激しくなっていくにつれ、引き剥がそうとした手から力が弱まっていく。代わりに、松谷を引き寄せるように彼の背中に腕を回していた。

 

「ちゅうっ♡ んちゅ♡ せんせい、松谷、先生……っ♡」

「清水谷、良いぞ、愛してるぞ……!」

「ん、ふっ♡ やめ、怜が見てる前で――んっ♡ ちゅううっ♡」

 

 松谷の胸板に押し付けられ、竜華の豊満なバストがいやらしく形を変える。吸い合う唇はさらに激しくなり、下の口もぐしょぐしょになっていく。

 

「――どうだ、清水谷。そろそろおねだりする気になったか? 俺に惚れたか?」

「……そ、そんなわけ……」

 

 否定の声もどこか覇気に欠け、言い淀んでしまう。躊躇う内に、あっさりと松谷は竜華の体を解放した。

 

「不満そうだな、園城寺」

「な、何言ってるん……っ」

「清水谷に愛してるって言ったのが不満か? 安心しろ、俺は二人同時に愛するくらいの器量はあるぜ」

「そ、そんな事言うてるんやなくて――あむっ♡」

 

 反論は全て、キス一つで封じられる。された瞬間、怜の全身から力が抜けた。

 

「ちゅうっ♡ んっ♡ んっ♡ せんせ♡ 松谷せんせ♡ んむっ♡ ふ、うっ♡」

「やっぱり園城寺は大分素直になってきたなァ。流石ドMなだけあるぜ」

「う、むうっ♡ んんっ♡ せんせ……っ♡ 先生、せんせい……♡」

 

 股の間にも再び手が伸び、怜の性感は刺激される。だらしなく涎をたらし、夢見心地で松谷との接吻に明け暮れる。竜華はベッドに寝転んで、二人のペッティングを眺め続ける。ただ、心臓は痛いくらいにどきどきしていた。

 

「いくぞ、園城寺……準備は良いか」

「う、ん……っ♡」

 

 松谷はズボンを脱ぎ散らかし、固くなった怒張でそのまま怜を貫いた。対面座位の形で、必死に怜が腰を振る。親友の浅ましい姿はショックだったが、それ以上に竜華は自身に芽生えた感情に戸惑っていた。

 

「んっ♡ ふっ♡ んっ♡ ふっ♡ せん、せいっ♡」

「良いぞ、もっと頑張れ園城寺……愛してるぞ」

「っ♡ ふっ♡ う、んっ♡ んっ♡ んっ♡」

「ようし」

 

 さらに松谷は、怜と繋がったまま立ち上がった。

 

「えっ? ふぇっ♡」

「しっかり掴まってろよ」

「ん、は、はいぃっ♡」

 

 駅弁スタイルで、がんがんと怜は突き込まれる。ひぃひぃと嬌声を上げながら、落下しないように怜は松谷の体にしがみついていた。松谷の両手は怜のお尻をがっつり掴み、その桃尻に指先が沈んでいる。

 

「どうだ清水谷、羨ましいか?」

「っ、そ、そんなわけ!」

 

 急に話しかけられ、竜華は慌てて否定する。しかし、芽生えていた感情の正体を言い当てられて、激しく動揺した。

 

「そうかい。――それじゃ、園城寺。こっちはこっちで愉しもうぜ……っとぉ!」

「んふうううっ♡ また♡ また強くぅっ♡」

「俺とお前の相性はやっぱり最高だなぁ。こんなに乱れてくれるとは」

「んっ♡ ふっ♡ ふっ♡ んっ♡ やっ♡ これっ♡ この体勢♡ あかんっ♡」

「好きなんだろ? これが」

「~~~っ♡ んんんうっ♡」

 

 躊躇いがちに、しかししっかりと怜は頷く。竜華の目から見ても、明らかだった。

 さらに松谷はたたみ掛ける。

 

「ほら、教えてやれよ清水谷に。俺とのセックスがどれだけ気持ち良いかをよ」

「そ、そんなん言えるわけ……」

「言わなかったら、ずっとこのままだぞ」

 

 ぴたりと松谷は動きを止める。怜を抱きかかえ繋がったまま、微動だにしなくなる。怜は悶え、腰を捻ろうとするが、がっしりとお尻を掴まれてそれも許されない。

 

「こ、こんなん……っ♡」

「正直に言えば良いんだよ。それだけで、もっと気持ち良くしてやるから」

 

 だめ押しの一言に、怜は敗北を喫した。

 

「…………ま、松谷先生とのセックス、めっちゃ良い、ですっ♡」

「もっと言え。もっと淫らに、もっと清水谷に分かりやすいように。色々と教えてやっただろ」

「せ、先生のおちんぽっ♡ おちんぽ、凄いっ♡ これで突かれたらっ♡ 先生に舐められたらっ♡ もうあかんっ♡ あかんようになるっ♡ りゅうか、これ、ほんまあかんっ♡」

「もう一声だ」

「っ、う、うぅっ♡ 先生と♡ 先生ともっと早くっ♡ セックス♡ したかったっ♡ こんなんって知ってたらっ♡ してたからっ♡ りゅうかに、邪魔されたくなかったっ♡」

「よく言った」

「っふううううっ♡」

 

 突き込まれ、怜は悦楽に頬を緩ませる。一方で残酷な親友の言葉に、竜華は肩を落とした。だが、怜の尊厳を折るやりとりは続く。

 

「処女を奪ったのが俺で良かっただろ? あんな小僧じゃなくて良かっただろ?」

「うん♡ 先生でっ♡ 先生に犯されてっ♡ 良かったっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ めっちゃ♡ 気持ち良いもんっ♡ ふっ♡ んっ♡ ふっ♡」

 

 怜自身絶対に超えたくなかった一線でさえ、あっさり飛び越えてしまう。気をよくした松谷は、激しく腰を振っていく。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ あかん♡ もうあかんっ♡ イク♡ イッちゃうっ♡」

「俺もだよ、園城寺――受け止めろ」

「んっ♡ んっ♡ んっ♡ ふっ♡ んっ♡ んっ♡ んううううううっ♡ イクぅううううっ♡」

 

 駅弁で逃げ場所はなく、膣内にそのまま吐き出されてしまう。全て絞り取るように、怜は松谷の体に抱きついた。

 

「ふぅ」

 

 激しい絶頂で意識を失った怜をベッドに降ろし、松谷が竜華に振り向く。なおも屹立するペニスの先端を、彼女の顔に向けた。

 

「さて。そろそろ俺におねだりする気にはなったか? 処女を奪って下さいってよ」

「…………嫌、や。そんなん、嫌……」

「これだけ親友がよがってるのに、少しも羨ましいと思わなかったのか?」

 

 思った。思ってしまった。だが、それを口にしてはならない。彼を、裏切るわけにはいかない。最後の心の支えに、竜華は縋っていた。

 

「うちが好きなんは、京太郎、やから……絶対に、嫌……」

「そうか。まあ、その内気が変わるかも知れないからな」

「そんなわけ――」

「まるまる九日間あるんだ。まあ、精々頑張るが良いさ」

 

 松谷の手が、露出したままの胸に伸びる。彼の手によって与えられる快感は、恐怖と共にすっかり竜華の脳髄に刻まれていた。しかし、逃げ出せなかった。

 

「ん、ふっ♡」

「しばらくはこの爆乳を愉しませて貰うぜ。こればっかりは、園城寺にはないからな」

「やっ♡ んっふっ♡ やっ♡ いやっ♡ もうっ♡ 揉まんといてっ♡」

「これだけ喜んでおきながら、今更何を」

「ふうっ♡ ん、ふっ♡ うううぅっ♡」

 

 松谷の胸責めは、執拗に続く。始まって三時間が経過しても、終わる気配は見えなかった。

 

「はぇーっ♡ はぇーっ♡ これぇ♡ あかんからあ♡ もおぉ♡ あかんからあ♡ なんでぇ♡ なんでぇえ♡」

 

 呂律の回らない舌で、竜華は泣き言を漏らす。だが、それで松谷が止まるわけがなかった。後ろから抱きすくめて胸を弄り、時にはキスを交えながら、確実に竜華を絶頂へと導く。ここまでで軽く五回はエクスタシーを迎えていた。

 

「せんせえ♡ せんせえ♡ 胸ばっかり♡ あかんってえ♡ せんせえ♡」

「可愛いなあ、清水谷は」

「……♡ そんなん♡ 言わんといてえ♡」

「本気で言ってるんだぞ。俺に好かれて嬉しいだろ、清水谷?」

「そ、そんなん……♡ 答えられるわけないやん……♡」

 

 肯定しているようなものだった。だが、その事にも竜華は気付かない。気付く力は残っていない。

 さらに、十時間後。

 

「あーっ♡ あーっ♡ あーっ♡ せんせいっ♡ せんせせんせせんせいっ♡」

「良いだろ、清水谷。なぁ?」

「良い♡ めっちゃ♡ 良い♡ せんせいの手♡ やっぱり好き♡ 何度揉まれても♡ 飽きへんもんっ♡」

 

 休憩なしで愛撫を続けられ、疲労困憊でありながらも竜華は喘ぐ。それが仕事かのように。意識を取り戻した怜は、どこか物欲しげに竜華の痴態を見つめていた。

 

「物足りないのか、園城寺?」

「えっ、あっ……」

「してほしかったら――分かるな?」

 

 松谷の問いかけに、ぐっと怜は唾を飲み込むと、ベッドに座ったままスカートをたくし上げた。下着はつけておらず、秘所は丸裸になっている。怜は指先で、その入口をくぱりと広げた。

 

「お、お願いします、松谷先生……っ♡ 竜華ばっかりやなくて、私も、相手、して……っ♡」

「よしよし。――分かったか清水谷、これが良い見本だ」

「と、き……」

「ごめん、りゅーか……でももう、私あかへん……」

 

 怜は、項垂れたまま謝罪する。竜華はどう答えて良いかも分からず、松谷が怜の方へ移動していくのを見送るしかできなかった。喉元まで出かけた「待って」という制止の声は、精神力で抑えたわけではなかった。ただ、間に合わなかっただけだった。

 

「ほらいくぞ、園城寺」

「あっ――♡」

 

 愛撫もそこそこに、松谷は怜を後背位で犯し始める。獣のような姿勢に竜華は顔を顰めるが、怜は慣れた様子であっさりと松谷のペニスを咥え込んでしまう。

 

「もうすっかり俺の形を覚えちまったな」

「う、ううぅっ♡ そんなん、言わん、といてぇっ♡」

「俺は嬉しいぜ、園城寺を抱けてよ」

「そ、そんなん……♡ ん、うううっ♡ んっ♡ ふっ♡ んっ♡ ふっ♡」

「ほら、園城寺ももっと腰を使え」

「う、んっ♡ 先生っ♡ せんせいっ♡」

 

 腰を打ち付け合う音が、竜華の耳にいつまでも運ばれる。怜の悦ぶ声も、愛の囁き合いも。

 一体自分は何のために耐えているのか。竜華には、分からなくなっていた。

 

 

 

△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

 

 

 

 二日後。

 当然ながら、松谷のペナルティは続いていた。

 

「良かったぞ、園城寺……」

「ふ、う……♡」

 

 青と白のビキニ水着を着せられ、散々犯された怜がぐったりとベッドで横になる。何度絶頂を迎えたか分からなかった。彼女の意識は朦朧とし、まともに声も発せない。

 

「さあて、こっちはどうだ?」

 

 振り返った先、ベッドの上に座り身悶えしているのは竜華だった。彼女は千里山の制服だが、いつか着せられたスケスケ生地のものに変わっている。ブラは外され、うっすらと乳首のピンクが見えていた。さらに、

 

「んっ♡ んっ♡ んん~~~っ♡」

 

 スカートの下では、装着されたローターが絶え間なく振動を与え、竜華を悶えさせていた。

 

「スケベな格好だなあ、清水谷」

「先生が、着せたんやろ……っ♡」

「睨み付ける目に力が入ってないぞ、くくく」

 

 竜華の前で膝をつき、松谷は顔を近づける。

 

「ここまでよく耐えたが、そろそろおねだりする気になったか?」

「…………、あ、う、……い、やや。絶対に、嫌や……っ♡ んふーっ♡ するなら、先生が無理にやればええやろ……っ♡ んんーっ♡」

「大分躊躇ったみたいだが、本当にそれで良いのか?」

「……っ♡」

 

 重ねて問いかけられ、竜華は悩む素振りを見せる。それでも拒絶しようと口を開き、

 

「い――んちゅっ♡」

 

 キスで、口を塞がれる。

 

「……どうだ? 清水谷」

 

 口が離れて、改めて訊ねられる。竜華は松谷を睨み、

 

「せやからいゃ――むちゅっ♡」

 

 再び拒絶を、キスで止められる。遊ばれているようだった。だが、竜華は何度も拒絶しようとする。そうすれば、形だけは反抗してキスして貰えるから――という打算があったのは、竜華は無視した。

 何十回目かのキスを終え、やれやれと松谷は肩を竦ませる。

 

「やれやれ。どこまでも強情な奴だ。それじゃあ、経験者に意見を聞いてみようか。――なあ、園城寺」

「は……い……」

 

 水着姿の怜が、よろよろとこちらに向かってくる。このペナルティが始まってから、竜華と怜の間では会話も少なくなっていた。こうして目を合わせるのも、久々だった。

 

「清水谷に教えてやれ、園城寺。俺とのセックスはどうだ?」

「めっちゃ……気持ちええで。ずん、ずん、って突かれる度に、頭が真っ白になって、頭がおかしくなりそうになるんや……。松谷先生のおちんぽじゃなかったら、絶対に味わえんから……。せやから、竜華……」

 

 怜が、竜華の手を取る。竜華は、泣きそうになりながら怜の顔を見た。

 

「もう、我慢せんでええんやで……一緒に、気持ち良く、なろ……? 誰も、見てへんのやから……松谷先生には、逆らえんのやから……」

「と、きぃ……」

「好きなんやろ、先生にされるん……大丈夫、私もそうやから……りゅーかだけや、ないから……」

 

 もう、ダメだった。二日間かけてさらに開発された肉体は限界を超えていた。そして、同じく限界を超えていた精神も、最後に親友の手によって止めを刺された。

 竜華は、改めて松谷と視線を合わせる。

 

「せん、せい……♡」

「なんだ、清水谷?」

「お願い、します……♡ うちと……うちと……♡ うちとセックス、してくださいぃ……っ♡」

 

 最後の一線を超え、箍が外れた竜華は知識の限りを尽くして松谷におねだりする。憎き、最低最悪の元教師に、おねだりをしてしまう。

 

「先生のペニスを、うちのあそこに挿入れて、ずぽずぽってしてっ♡ 怜みたいに、めっちゃ気持ちよくしてぇっ♡ 胸も、好きなだけ揉んでええからっ♡ お尻も触ってええからっ♡ キスもしてええからあっ♡ うちと、セックス、してえっ♡」

 

 はしたなく、浅ましい、空腰を使いながら痴女めいた言動。だが、竜華は自分で選んでそれを口にしていた。

 それでも松谷は動かないのを認めて、竜華はおねだりを繰り返す。

 

「先生♡ うち♡ 先生がええんや♡ 初めては♡ 先生がええって、思っとるから♡ きょ……京太郎じゃ、なくてえっ♡ 先生が♡ うちを気持ち良くしてくれる♡ 先生が、ええんやっ♡ せやから、お願い♡」

「俺の事は、嫌いだったんじゃなかったのか?」

「き……嫌い、やけどっ♡ せや、けどっ♡」

「お前は嫌いな男に犯されたいってわけだ」

「っ♡ そ、そうやっ♡ 絶対にっ♡ 肌も触られたくなかった先生にっ♡ 先生にっ♡ ずっと守ってきた、この城でも頑張って守ってきた、京太郎のための処女を……っ♡ 捧げますうっ♡」

 

 にやあ、と松谷は醜悪な笑みを浮かべると、

 

「んむっ♡」

 

 竜華に口付ける。目をとろんとさせながら竜華はそれを受け入れ、今度は逃がさないと言わんばかりに舌を絡めさせた。

 

「上出来だ、清水谷。望み通り、犯してやるよ」

「んんうううっ♡」

 

 松谷は竜華のスカートをまくり上げ、ローターを取り外すと、正常位で未踏の秘部にその凶悪なペニスを宛がう。

 

「覚悟は良いか? お前の処女が失われる瞬間だぞ」

「ううぅっ♡ は、はいぃ……っ♡ お願い、しますぅ……っ♡」

 

 快感と屈辱、そして蹂躙される暗い愉悦に苛まれながら、竜華は微笑んだ。自然と出来ていた表情だった。ゆっくりと、そして確実に松谷の魔羅が沈んでいく。

 

「ふううううっ♡ う、うううっ♡ んんううっ♡」

「いくぞ……清水谷」

「来、て……先生♡」

 

 そっと二人の唇が重ねられ、最後のひっかかりを、松谷は貫く。血が、白い太股を伝ってこぼれ落ちた。

 

「あ――はっ」

「頂いたぞ、お前の大事なものを」

「ん、い、た……」

「充分慣らしてきたんだ、すぐに気持ち良くなれるさ」

「ん……っ♡」

 

 頭を撫でられ、竜華は甘い息を漏らす。優しい手つきだった。中空をさまよう手は、怜が握ってくれた。

 

「動くぞ」

「ま――ってっ♡ あっ♡ う、うそっ♡」

 

 松谷の言うとおり、竜華の体はすぐに彼のペニスに馴染んだ。膣内を一杯にして、直接送り込まれる快感はこれまでとは比べものにならない。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ すごっ♡ これっ♡ ほんますごっ♡ あかんっ♡ うちあかんようになるっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

「せやろ、竜華……」

「ときぃっ♡ たす、助けてっ♡ これ、あかんっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ あかんっ♡」

 

 容赦なく秘所を出入りするペニスに、竜華の嬌声が止まらなくなる。怜の言っていたとおり、突き込まれる度に頭が真っ白になる。だがそれでも、

 

「まだまだ手加減してやってるんだぜ? お楽しみには、ここからだぞ?」

「そ、そんなあっ……♡ これでもっ♡ あかんのにっ♡ あかんのにぃっ♡」

「それに、園城寺に助けて貰う必要はないだろう。可愛がってやってるんだから」

「んっ♡」

 

 繋がったままキスをされ、それがまた極上の快楽へと転じる。幸福の絶頂とさえ感じてしまう、麻薬のような悦びだった。

 

「愛してるぞ、清水谷……!」

「せんせ、せんせえっ♡」

「清水谷、清水谷ィッ」

「先生っ♡ 松谷先生っ♡」

 

 恋人同士のように、二人は名前を呼び合う。少なくとも竜華の体は、愛し合う者同士の行為として受け入れていた。ぱんぱんぱん、とリズム良く突き込まれる度に竜華はさらなる快感に目覚めていく。完全に目覚めさせられたと思っていた女の性は、しかし今初めて目覚めたのだと理解させられた。

 

「せん、せいっ♡ せんせいせんせいせんせいっ♡ 松谷先生っ♡」

「どうした、清水谷っ?」

「しゅ……しゅきっ♡」

 

 舌っ足らずになりながら、松谷をしっかり見つめ、彼の首に両腕を回し、竜華は言った。

 

「しぇんしぇい、しゅきいっ♡ こうされるの、しゅきっ♡ せっくす、しゅきぃっ♡」

「そうかそうか、そんなに俺が好きか!」

「うん♡ もう、あかんからっ♡ こんなにされて、してくれてっ♡ うち、あかんからあっ♡」

「俺の事、あれだけ嫌ってたのによぉっ!」

「だ、だってぇ♡ こんなん、されたらぁっ♡ あかんに、決まってるやんっ♡ ――うむぅ♡」

 

 自ら、松谷に唇を重ねていく。舌も、誘われるより早く口の中に入れていく。彼の歯を、全て舐めとっていく。一滴たりとも逃さないと言わんばかりに、唾液を飲み込む。そこに、かつての抵抗感はなかった。

 

「須賀はどうしたよ、おい?」

「……っ♡ きょ、きょうたろうは、言わんといてっ♡ 今は♡ うちとせっくす♡ してっ♡」

「仕方ない生徒だな。ほらよ」

「んんんうううぅっ♡」

 

 激しく突き込まれ、竜華は軽く絶頂に達する。だが、それだけで終わるわけもなかった。さらにストロークのスピードは上がり、竜華を高みへと追いやっていく。

 

「さあ、記念すべき膣内射精一発目だっ!」

「来て♡ 来て先生♡ うちも♡ うちもイクから♡」

「ああイケ、俺もイクぞっ」

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ んっ♡ ふっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あーっ♡ あーっ♡ あーっ♡ イク♡ イクぅうう♡ 中に射精されて♡ うち♡ イクうううううっ♡」

 

 松谷の射精と同時、竜華は果てた。長い長い、絶頂だった。かろうじて意識を取り戻した頃には、松谷の手が無遠慮に乳房を弄っていた。気持ち良い、それだけで竜華は全てを許した。中に、出されてしまった事も。

 

「二人とも、四つん這いになれ」

 

 僅かな休憩時間の後、竜華と怜は命じられるままにベッドの上で四つん這いになった。一体何が始まるのかと、竜華はどきどきわくわくしていた。

 

「二人でおねだり競走だ。俺を満足させた奴から挿入れてやる」

「そ、そんなのぉ……♡」

「お前らに拒否権はない。そのくらいいい加減わかってもらいたいな」

「……やり、ますぅ♡」

 

 媚びるように、お尻を振って先に応じたのは怜だった。青いビキニ水着に包まれた桃尻を松谷に向けたまま、必死で懇願する。

 

「せんせい♡ 今度は、私と♡ 私とセックス、して♡ また、後ろから犯してぇっ♡」

「あ――あかんっ♡」

 

 今度は、竜華がお尻を振る。短いミニスカートではとても隠しきれない大尻は、隠すものは既に取り払われ、どろりと白い液体を垂れさせている。

 

「もう一回♡ 先生♡ もう一回、うちとしてっ♡ もっと♡ もっと気持ち良く、して♡」

「私とっ♡ 竜華やなくて、私とぉっ♡」

「うちとっ♡」

「私とっ♡」

『セックス、してぇっ♡』

 

 親友同士、二人は仲良く声を唱和させる。松谷はにやりと笑い、一人の尻を掴み取った。

 

「ほら――望み通り犯してやるよ」

「あ……あんっ♡ 先生♡ 松谷、先生♡ せんせいせんせいせんせいいいっ♡」

「ほら、動くぞ」

「んっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ 先生♡ 先生♡ 先生っ♡ 好き好きっ♡ 大好きっ♡」

 

 ――残り七日間。竜華達への加虐の終わりは、依然遠いままだ。

 




次回は未定です。
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